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第3章 精霊と新しい暮らしを始める元聖女
第48話 精霊救出の旅へ
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『あのさ、リディア。舞い上がっているから気付いてないかもしれないけど、あの銀の筒が他にもあると思うから、探して欲しいんだけど』
(――っ! そ、そうよね。ご、ごめん)
ジト目のエミリーに指摘され、一旦クロードさんから離れると、
「え、えっと、クロードさん。さっきの薬が他にもあると思うので、壊してもらえませんか?」
「は、はい。喜んで」
クロードさんに精霊を助けるようにお願いしてみたんだけど……目、目が合っちゃったー!
どうしよう。優しい瞳を向けられてる。
さっきは胸の中に顔を埋める形になっていたから気付かなかったけど、見つめ合うなんて恥ずかし過ぎるよ……。
『げふんげふん!』
(……ごめんね。急いで探すから)
私とクロードさんだけ時間が止まったかのように見つめ合っていたけれど、エミリーに怒られ、先程お頭さんが銀の筒を取り出した棚を調べてみる。
すると、銀色の筒が二十本くらい出てきた。
それを持って、部屋に倒れている人たちをロープで縛っていたクロードさんの所へ行き、
「あの、これを全て壊してもらえますか?」
「お任せを。リディア様、少しお下がりください」
銀の筒を床に並べる。
それから、少し離れてクロードさんが鞘から剣を抜くと、床に並べた全ての筒が半分に割れていた。
……相変わらず、クロードさんの剣が速過ぎて全く見えなかったんだけど、
『助けてくれて、ありがとう』
精霊さんたちが銀の筒から、どんどん出て行く。
(一先ず、この場所にあるのはこれが全部かな?)
『多分ね。でも、さっき出て行った精霊たちが、銀色の筒がもっと沢山あって、多くの精霊が捕まっていたって言っていたから、他の場所にあるのかも』
(じゃあ、他の場所の精霊さんたちも助けてあげないとね!)
『ちょっと待ってね。聞いてみるから……分かった。リディア、ここから東に行った別の国に居るみたい』
(別の国? 東っていうと……イーサリム公国かしら)
エミリーから聞いた話を、クロードさんに伝えてみると、
「なるほど。薬の大半がイーサリム公国に運ばれたと。元大臣のメリアはイーサリム公国と手を組んでいましたし、そこにあるのが自然と言えますね」
「では……すみませんが、クロードさん。一緒に来ていただけませんか? 私では、あの銀の筒を壊せなくて」
「もちろんです。私は、リディア様のお傍に居りますので」
すぐさま同意してくれた。
「とはいえ、準備も必要ですし、この者たちを捕らえなければなりません。リディア様、私はここで見張っておりますので、兵士たちを呼んで来ていただけませんか?」
「は、はい。すぐに呼んで来ますね」
そこからは、全速力で(シルフちゃんの力を借りて)兵士さんの居る詰所へ行き、事情を説明して来てもらった。
兵士さんたちがクロードさんの元へ着いてからは、後は任せる事にして、私たちは一度王宮へ報告に戻る。
「え? もう捕まえたの!? 流石リディアちゃん。凄いじゃない!」
「クロードさんが居てくれたからです。私一人では何も出来ませんでした」
「いえ、それを言うなら私の方です。リディア様が居なければ、私はどこを探して良いかも分かりませんでしたから」
クロードさんを立てると、何故かクロードさんが私のおかげだと言ってきて、シャルロットちゃんやロビンさんの前で互いに譲り合っていると、
「……もしかして、貴方たち。何か進展があったの? 随分と親しくなったわよね」
「そ、そ、そんな事より、ロビンさん。さっきの場所に全ての薬があった訳じゃなくて、まだ残りがあるんです」
「ふぅん。なんだか、はぐらかされた感じがするけど……」
ロビンさんが何故かニヤニヤしながら、私とクロードさんを見てくる。
「た、ただ事実を伝えただけですってば。それより、東のイーサリム国へ既に運ばれている薬があるみたいで」
「そうね。メリアが運ぶとしたら、そこでしょうね。他国だから、騎士団として行くと大事になっちゃうわね」
「だったら、私が行きます! あの薬は放っておけないし」
まだ銀の筒の中に囚われて、出られない精霊さんたちが居るんだもん。助けてあげなきゃ。
「けど、そんな危険な場所へリディアちゃん一人で行かせられないわよ」
「でしたら、私がリディア様をお守り致します」
「クロードさんもこう言ってくれていますし……というか、私は一人でも行きますけどね」
精霊を助ける意気込みを皆に伝えると、
「……分かったわよ。シャルロット様、この二人をイーサリム国へ派遣してよろしいでしょうか。クロード不在の間は、第二騎士隊を私が指揮しますので」
「そうですね。リディアさんは、止めても行ってしまいそうですし、でしたらクロードさんが一緒の方が安全かと」
「という訳で、クロードちゃん。リディアちゃんをしっかり守るのよ? ……あ、合意の上ならクロードちゃんが襲うのは有りだと思うけど」
ロビンさんに物凄い事を言われつつも、精霊救出の為に東の国イーサリムへ行く事になった。
(――っ! そ、そうよね。ご、ごめん)
ジト目のエミリーに指摘され、一旦クロードさんから離れると、
「え、えっと、クロードさん。さっきの薬が他にもあると思うので、壊してもらえませんか?」
「は、はい。喜んで」
クロードさんに精霊を助けるようにお願いしてみたんだけど……目、目が合っちゃったー!
どうしよう。優しい瞳を向けられてる。
さっきは胸の中に顔を埋める形になっていたから気付かなかったけど、見つめ合うなんて恥ずかし過ぎるよ……。
『げふんげふん!』
(……ごめんね。急いで探すから)
私とクロードさんだけ時間が止まったかのように見つめ合っていたけれど、エミリーに怒られ、先程お頭さんが銀の筒を取り出した棚を調べてみる。
すると、銀色の筒が二十本くらい出てきた。
それを持って、部屋に倒れている人たちをロープで縛っていたクロードさんの所へ行き、
「あの、これを全て壊してもらえますか?」
「お任せを。リディア様、少しお下がりください」
銀の筒を床に並べる。
それから、少し離れてクロードさんが鞘から剣を抜くと、床に並べた全ての筒が半分に割れていた。
……相変わらず、クロードさんの剣が速過ぎて全く見えなかったんだけど、
『助けてくれて、ありがとう』
精霊さんたちが銀の筒から、どんどん出て行く。
(一先ず、この場所にあるのはこれが全部かな?)
『多分ね。でも、さっき出て行った精霊たちが、銀色の筒がもっと沢山あって、多くの精霊が捕まっていたって言っていたから、他の場所にあるのかも』
(じゃあ、他の場所の精霊さんたちも助けてあげないとね!)
『ちょっと待ってね。聞いてみるから……分かった。リディア、ここから東に行った別の国に居るみたい』
(別の国? 東っていうと……イーサリム公国かしら)
エミリーから聞いた話を、クロードさんに伝えてみると、
「なるほど。薬の大半がイーサリム公国に運ばれたと。元大臣のメリアはイーサリム公国と手を組んでいましたし、そこにあるのが自然と言えますね」
「では……すみませんが、クロードさん。一緒に来ていただけませんか? 私では、あの銀の筒を壊せなくて」
「もちろんです。私は、リディア様のお傍に居りますので」
すぐさま同意してくれた。
「とはいえ、準備も必要ですし、この者たちを捕らえなければなりません。リディア様、私はここで見張っておりますので、兵士たちを呼んで来ていただけませんか?」
「は、はい。すぐに呼んで来ますね」
そこからは、全速力で(シルフちゃんの力を借りて)兵士さんの居る詰所へ行き、事情を説明して来てもらった。
兵士さんたちがクロードさんの元へ着いてからは、後は任せる事にして、私たちは一度王宮へ報告に戻る。
「え? もう捕まえたの!? 流石リディアちゃん。凄いじゃない!」
「クロードさんが居てくれたからです。私一人では何も出来ませんでした」
「いえ、それを言うなら私の方です。リディア様が居なければ、私はどこを探して良いかも分かりませんでしたから」
クロードさんを立てると、何故かクロードさんが私のおかげだと言ってきて、シャルロットちゃんやロビンさんの前で互いに譲り合っていると、
「……もしかして、貴方たち。何か進展があったの? 随分と親しくなったわよね」
「そ、そ、そんな事より、ロビンさん。さっきの場所に全ての薬があった訳じゃなくて、まだ残りがあるんです」
「ふぅん。なんだか、はぐらかされた感じがするけど……」
ロビンさんが何故かニヤニヤしながら、私とクロードさんを見てくる。
「た、ただ事実を伝えただけですってば。それより、東のイーサリム国へ既に運ばれている薬があるみたいで」
「そうね。メリアが運ぶとしたら、そこでしょうね。他国だから、騎士団として行くと大事になっちゃうわね」
「だったら、私が行きます! あの薬は放っておけないし」
まだ銀の筒の中に囚われて、出られない精霊さんたちが居るんだもん。助けてあげなきゃ。
「けど、そんな危険な場所へリディアちゃん一人で行かせられないわよ」
「でしたら、私がリディア様をお守り致します」
「クロードさんもこう言ってくれていますし……というか、私は一人でも行きますけどね」
精霊を助ける意気込みを皆に伝えると、
「……分かったわよ。シャルロット様、この二人をイーサリム国へ派遣してよろしいでしょうか。クロード不在の間は、第二騎士隊を私が指揮しますので」
「そうですね。リディアさんは、止めても行ってしまいそうですし、でしたらクロードさんが一緒の方が安全かと」
「という訳で、クロードちゃん。リディアちゃんをしっかり守るのよ? ……あ、合意の上ならクロードちゃんが襲うのは有りだと思うけど」
ロビンさんに物凄い事を言われつつも、精霊救出の為に東の国イーサリムへ行く事になった。
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