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第3章 精霊と新しい暮らしを始める元聖女
挿話18 旅立つリディアを見送るレオナ
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大変な事になった。
変な薬を使って強くなったカインをギルドマスターが気絶させた後、クロードの同僚であり、カインの弟のスコットっていう人がリディアちゃんを狙っているとか、あの薬を大臣が作っているとか、他の国と裏で手を組んで色々やっているとか……思わぬ所から色んな悪事が表に出てきたそうだ。
その結果、
「セーラさん、レオナさん。少し、イーサリム公国へ行ってきますね」
改まったリディアちゃんが、大臣の作った薬を壊す為に、相手の国へ乗り込む事になったと、話をしてきた。
「……って、どういう事なの、クロード! イーサリム公国って、大臣と悪い事をしていた国なんでしょ!? どうして、そんな危ない国へリディアちゃんを行かせるのよ!」
「レオナさん。私が行きたいってって申し出たんです。あの薬を全て壊す為に」
「でも、どうしてそれをリディアちゃんが!? クロードたち騎士団に任せておけば良いよ。危ないよ」
「それは……その、私の力で、薬の位置がある程度分かるからなんです。他の方だと、薬が探せないので。でも、大丈夫です! クロードさんも一緒に来てくれるので」
そう言って、リディアちゃんが少し顔を赤らめながら、クロードに優しい目を向ける。
一方のクロードは、冷静沈着な振りをしながら、必死に照れているのを隠そうとしていた。
全く……隠そうとしたって、私やお母さんには微妙な表情の変化も丸わかりなんだから、ちゃんと報告しろってんだ。
「クロード、ちょっと」
クロードをリビングから連れ出し、
「あんた、リディアちゃんを絶対に守りなよ」
「当たり前です」
「あと、ちゃんと責任は取るんだよ」
「……そのつもりです」
「はぁ……だったら私から言う事はもう無いよ。とりあえず、泣かせるような事をするんじゃないよ」
グリグリと顔を突いて戻ってきた。
「リディアちゃん。クロードから色々と話は聞いたけど、無理はしないようにね」
「そうそう。私やレオナはクロードよりもリディアちゃんの味方だからね。何かあったら、すぐに言うんだよ」
いや、お母さん。リディアちゃんは、別の国に居るから。
……いや、お母さんやギルドマスター程の人たちになると、他の国でも飛んで行きそうね。
「そうだ! 忘れるとこだった! レオナさん、これを」
不意にリディアちゃんが何かを思い出したらしく、鞄から少し大きめの箱を取り出した。
「あの件の為に使って下さい。誰に渡すかはレオナさんに一任しますので」
「あの件って……」
「では、そういう訳で、少しクロードさんと共にお出掛けしてきますので。行ってきまーす!」
そう言って、リディアちゃんがクロードと共に家を出て行った。
急いでいる感じだったけど、出発を明日の朝とかにしてくれたら、今晩色々と聞いて、アドバイスも出来たのに。
「リディアちゃん。おそらく危ない場所へ行くはずなのに、全く心配してなさそうだったわね」
「……クロードと一緒だからじゃない?」
「そうかもね。……もう少ししたら、孫が出来るのかしら?」
お母さんの言葉はツッコミ待ちなのか、それとも……本気で言ってそうね。
……って、リディアちゃんから渡された箱の事を忘れてた。
中身は……って、これ……全部あのアクセサリーなの!?
十や二十どころじゃなくて、百個以上あるじゃない!
なるほど。リディアちゃんは、本気でこの国の人たちに、凄い効果のあるアクセサリーを配るつもりなのね。
じゃあ、こっちは任せてねっ!
変な薬を使って強くなったカインをギルドマスターが気絶させた後、クロードの同僚であり、カインの弟のスコットっていう人がリディアちゃんを狙っているとか、あの薬を大臣が作っているとか、他の国と裏で手を組んで色々やっているとか……思わぬ所から色んな悪事が表に出てきたそうだ。
その結果、
「セーラさん、レオナさん。少し、イーサリム公国へ行ってきますね」
改まったリディアちゃんが、大臣の作った薬を壊す為に、相手の国へ乗り込む事になったと、話をしてきた。
「……って、どういう事なの、クロード! イーサリム公国って、大臣と悪い事をしていた国なんでしょ!? どうして、そんな危ない国へリディアちゃんを行かせるのよ!」
「レオナさん。私が行きたいってって申し出たんです。あの薬を全て壊す為に」
「でも、どうしてそれをリディアちゃんが!? クロードたち騎士団に任せておけば良いよ。危ないよ」
「それは……その、私の力で、薬の位置がある程度分かるからなんです。他の方だと、薬が探せないので。でも、大丈夫です! クロードさんも一緒に来てくれるので」
そう言って、リディアちゃんが少し顔を赤らめながら、クロードに優しい目を向ける。
一方のクロードは、冷静沈着な振りをしながら、必死に照れているのを隠そうとしていた。
全く……隠そうとしたって、私やお母さんには微妙な表情の変化も丸わかりなんだから、ちゃんと報告しろってんだ。
「クロード、ちょっと」
クロードをリビングから連れ出し、
「あんた、リディアちゃんを絶対に守りなよ」
「当たり前です」
「あと、ちゃんと責任は取るんだよ」
「……そのつもりです」
「はぁ……だったら私から言う事はもう無いよ。とりあえず、泣かせるような事をするんじゃないよ」
グリグリと顔を突いて戻ってきた。
「リディアちゃん。クロードから色々と話は聞いたけど、無理はしないようにね」
「そうそう。私やレオナはクロードよりもリディアちゃんの味方だからね。何かあったら、すぐに言うんだよ」
いや、お母さん。リディアちゃんは、別の国に居るから。
……いや、お母さんやギルドマスター程の人たちになると、他の国でも飛んで行きそうね。
「そうだ! 忘れるとこだった! レオナさん、これを」
不意にリディアちゃんが何かを思い出したらしく、鞄から少し大きめの箱を取り出した。
「あの件の為に使って下さい。誰に渡すかはレオナさんに一任しますので」
「あの件って……」
「では、そういう訳で、少しクロードさんと共にお出掛けしてきますので。行ってきまーす!」
そう言って、リディアちゃんがクロードと共に家を出て行った。
急いでいる感じだったけど、出発を明日の朝とかにしてくれたら、今晩色々と聞いて、アドバイスも出来たのに。
「リディアちゃん。おそらく危ない場所へ行くはずなのに、全く心配してなさそうだったわね」
「……クロードと一緒だからじゃない?」
「そうかもね。……もう少ししたら、孫が出来るのかしら?」
お母さんの言葉はツッコミ待ちなのか、それとも……本気で言ってそうね。
……って、リディアちゃんから渡された箱の事を忘れてた。
中身は……って、これ……全部あのアクセサリーなの!?
十や二十どころじゃなくて、百個以上あるじゃない!
なるほど。リディアちゃんは、本気でこの国の人たちに、凄い効果のあるアクセサリーを配るつもりなのね。
じゃあ、こっちは任せてねっ!
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