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第3章 精霊と新しい暮らしを始める元聖女
挿話19 リディアを守るクロード
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「リディア!? どうして、ここに!?」
イーサリム公国の中枢とも言える場所で、忍び込んだ建物全てが、どれもこれも危ないというのに、何故待っているように言ったリディアが要るのだろうか。
私が口を開く前に、青いアクセサリーを取り出し、
「良かった! 傷が治った!」
痛みが消えると共にリディアが無邪気な笑顔を浮かべる。
……私の傷を治す為に来てくれたのか。
「リディア。危ないので、少しだけここで待っていて下さい」
建物の陰にリディアを隠すと、追手を切り捨て、再びリディアの下へ。
「リディア。傷を治してくれて、ありがとう。だけど、ここは危険だから……」
「待って! クロード。おそらくだけど、薬がありそうな場所を見つけたの」
「な……どうやってですか!?」
「朝、宿に二人組の男性が押しかけてきたんだけど、エスドレアの大臣とか薬とかって話をしていて、やり過ごして後をつけたら、ある建物に入ったの。ねぇ、その建物って、怪しいと思わない?」
「リディア!? 宿に男が押し掛けてきた……って、大丈夫なのですかっ!? 怪我は!? 変な事をされていませんかっ!?」
「あはは、大丈夫だよ。それより……クロードっ!?」
怖かったはずなのに、気丈に振る舞うリディアを見て、思わず抱きしめる。
暫しリディアの温もりに癒され、
「リディアを怖がらせた者……許さん!」
「クロード!? 大丈夫だから! ほら、怪我とかも一切ないからね!?」
改めてこの事件を解決させる事を誓う。
……しかし、それにしてもだ。
宿に刺客が来たという事は、この街一帯が危険だと思われる。
だったら、リディアは一体どこに居るのが一番安全なのだろうか。
「ねぇ、クロード。クロードってば。その怪しい建物へ案内するから、一緒に行ってくれないかな?」
「しかし……いや、そうか。そういう事か」
この街に安全な場所が無いのであれば、私が作れば良いのだ。
集中しろ。先程のような不意打ちにも全て対応するんだ。
神経を研ぎ澄まし、絶対にリディアを護る。
絶対にだ!
「わかった。リディア……一緒に行こう。ただし、私から絶対に離れないように……いや、これも違うか。リディアを離さないからね」
「え? は、はい」
リディアの手を取り、目的の場所へ共に向かう。
走りながらも周囲に気を張り巡らせ、人の気配を感じたら道を変え、ルート上避けられない場合は全速力で倒す。
私はともかく、リディアにはかすり傷一つ負わせない。その覚悟を胸に神経を研ぎ澄ませていると、
「クロード。私なら大丈夫だから。ほら、目的の建物のすぐそばまでやってきたし、少し休憩しましょ?」
リディアの言葉がすっと胸に入って来る。
……やっぱりリディアは凄い。石を見分ける力とか、そんな事抜きに人を癒す事が出来る。
まるで聖女みたいだ。
ずっと気を張っていたので、一息吐き、改めて気を引き締めると、リディアが案内してくれた怪しい建物へ突入した。
イーサリム公国の中枢とも言える場所で、忍び込んだ建物全てが、どれもこれも危ないというのに、何故待っているように言ったリディアが要るのだろうか。
私が口を開く前に、青いアクセサリーを取り出し、
「良かった! 傷が治った!」
痛みが消えると共にリディアが無邪気な笑顔を浮かべる。
……私の傷を治す為に来てくれたのか。
「リディア。危ないので、少しだけここで待っていて下さい」
建物の陰にリディアを隠すと、追手を切り捨て、再びリディアの下へ。
「リディア。傷を治してくれて、ありがとう。だけど、ここは危険だから……」
「待って! クロード。おそらくだけど、薬がありそうな場所を見つけたの」
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「リディア!? 宿に男が押し掛けてきた……って、大丈夫なのですかっ!? 怪我は!? 変な事をされていませんかっ!?」
「あはは、大丈夫だよ。それより……クロードっ!?」
怖かったはずなのに、気丈に振る舞うリディアを見て、思わず抱きしめる。
暫しリディアの温もりに癒され、
「リディアを怖がらせた者……許さん!」
「クロード!? 大丈夫だから! ほら、怪我とかも一切ないからね!?」
改めてこの事件を解決させる事を誓う。
……しかし、それにしてもだ。
宿に刺客が来たという事は、この街一帯が危険だと思われる。
だったら、リディアは一体どこに居るのが一番安全なのだろうか。
「ねぇ、クロード。クロードってば。その怪しい建物へ案内するから、一緒に行ってくれないかな?」
「しかし……いや、そうか。そういう事か」
この街に安全な場所が無いのであれば、私が作れば良いのだ。
集中しろ。先程のような不意打ちにも全て対応するんだ。
神経を研ぎ澄まし、絶対にリディアを護る。
絶対にだ!
「わかった。リディア……一緒に行こう。ただし、私から絶対に離れないように……いや、これも違うか。リディアを離さないからね」
「え? は、はい」
リディアの手を取り、目的の場所へ共に向かう。
走りながらも周囲に気を張り巡らせ、人の気配を感じたら道を変え、ルート上避けられない場合は全速力で倒す。
私はともかく、リディアにはかすり傷一つ負わせない。その覚悟を胸に神経を研ぎ澄ませていると、
「クロード。私なら大丈夫だから。ほら、目的の建物のすぐそばまでやってきたし、少し休憩しましょ?」
リディアの言葉がすっと胸に入って来る。
……やっぱりリディアは凄い。石を見分ける力とか、そんな事抜きに人を癒す事が出来る。
まるで聖女みたいだ。
ずっと気を張っていたので、一息吐き、改めて気を引き締めると、リディアが案内してくれた怪しい建物へ突入した。
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