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第3章 精霊と新しい暮らしを始める元聖女
第58話 謎の魔法陣
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「リディア! 私の後ろへ」
あの二人組が入って行った建物の扉を、クロードが突き破る。
そのまま中へ突入すると、
「こいつか! エスドレアから来た騎士は!」
「捕まえろ! いや、殺しても構わん!」
「待て! 不用意に近づくな! こいつの剣はヤバイ! 他の隊から報告が……がふっ」
建物の奥から、大量に兵士たちが溢れ出て来た。
三階建ての建物に、どれだけ詰め込めばこんなに人が入れるのだろうかと関心する程の兵士が現れるけど、
「がっ……」
「ぐはっ……」
「げふっ……」
クロードが凄い速さで倒していく。
しかも凄いのが、そのどれもが峰打ちだったり、急所を外していたりと、誰一人として殺していない。
「弓だ! 弓を持て! 後ろの女を狙……ひぃっ!」
「リディアを傷つけようとする者は、許さん」
クロードが、倒した兵士の持っていた剣を投げ、後方で指示を出して居た兵士の顔をかすめて、壁に剣が刺さる。
だけど、容赦なく一斉に矢が放たれ……それをクロードが全て剣で叩き落す。
それから、第二射が放たれる前に、風みたいに早く敵陣を駆け抜け、弓を破壊していく。
「凄い……」
思わず茫然とクロードの動きを見つめていると、
「リディア様。このフロアは制圧致しました。上の階へ参ります」
「は、はい」
息一つ乱さないクロードが私の手を取り、エスコートして……って、よく見れば所々に細かい傷が沢山ある。
クロードは興奮状態で気付いていないみたいだけど、小さなダメージでも蓄積していけば、いずれ大きな怪我に繋がってしまう。
「クロード、待って。傷を治すから」
「……リディア。ありがとう」
小さな傷を治しただけだけど、クロードが優しく微笑んだ後、二階へ。
小部屋が幾つも連なった一階とは異なり、二階は壁が無く、大きな一つの部屋となっていた。
その部屋の中央には、エスドレア王国で見た銀色の筒とは少し形が違うけど、同じ様な銀色の壺が六つ床に置かれている。
よく見ると、正六角形の形に置かれ、各頂点に置かれた壺から、それぞれの頂点に黒い線が描かれていた。
「何かの……魔法的な装置かしら」
「魔法陣の様にも見えますね。とりあえず、壺を破壊してみましょうか」
エミリーなら、これを見れば何か気付く事もあるのかもしれないけれど、生憎と結界のせいでこの場に来れていない。
一先ず、クロードが自身の勘に従い、剣で壺を切り裂くと、紫色の液体が零れ出る。
以前にクロードが破壊した銀色の筒にも、同じような液体が入っていたけれど、これも同じ液体だろうか。
ただ、銀色の筒とは異なり、中に精霊が入って居たりはしないけど。
音も無くクロードが壺を斬っていき、最後の六つ目を壊した所で、
「リディア! こっちへ!」
突然白い光が溢れ出し、クロードが私を庇う様にして抱きかかえる。
白い光は一瞬で消え、クロードと顔を見合わせながら何事かと考えていると、
『リディア! 何故か結界が壊れて、ウチもこっちへ来れる様になったよ……って、どうしてこんな所でクロードと抱き合っているのさ』
突然エミリーが現れ、いつもの調子で喋り始めた。
あの二人組が入って行った建物の扉を、クロードが突き破る。
そのまま中へ突入すると、
「こいつか! エスドレアから来た騎士は!」
「捕まえろ! いや、殺しても構わん!」
「待て! 不用意に近づくな! こいつの剣はヤバイ! 他の隊から報告が……がふっ」
建物の奥から、大量に兵士たちが溢れ出て来た。
三階建ての建物に、どれだけ詰め込めばこんなに人が入れるのだろうかと関心する程の兵士が現れるけど、
「がっ……」
「ぐはっ……」
「げふっ……」
クロードが凄い速さで倒していく。
しかも凄いのが、そのどれもが峰打ちだったり、急所を外していたりと、誰一人として殺していない。
「弓だ! 弓を持て! 後ろの女を狙……ひぃっ!」
「リディアを傷つけようとする者は、許さん」
クロードが、倒した兵士の持っていた剣を投げ、後方で指示を出して居た兵士の顔をかすめて、壁に剣が刺さる。
だけど、容赦なく一斉に矢が放たれ……それをクロードが全て剣で叩き落す。
それから、第二射が放たれる前に、風みたいに早く敵陣を駆け抜け、弓を破壊していく。
「凄い……」
思わず茫然とクロードの動きを見つめていると、
「リディア様。このフロアは制圧致しました。上の階へ参ります」
「は、はい」
息一つ乱さないクロードが私の手を取り、エスコートして……って、よく見れば所々に細かい傷が沢山ある。
クロードは興奮状態で気付いていないみたいだけど、小さなダメージでも蓄積していけば、いずれ大きな怪我に繋がってしまう。
「クロード、待って。傷を治すから」
「……リディア。ありがとう」
小さな傷を治しただけだけど、クロードが優しく微笑んだ後、二階へ。
小部屋が幾つも連なった一階とは異なり、二階は壁が無く、大きな一つの部屋となっていた。
その部屋の中央には、エスドレア王国で見た銀色の筒とは少し形が違うけど、同じ様な銀色の壺が六つ床に置かれている。
よく見ると、正六角形の形に置かれ、各頂点に置かれた壺から、それぞれの頂点に黒い線が描かれていた。
「何かの……魔法的な装置かしら」
「魔法陣の様にも見えますね。とりあえず、壺を破壊してみましょうか」
エミリーなら、これを見れば何か気付く事もあるのかもしれないけれど、生憎と結界のせいでこの場に来れていない。
一先ず、クロードが自身の勘に従い、剣で壺を切り裂くと、紫色の液体が零れ出る。
以前にクロードが破壊した銀色の筒にも、同じような液体が入っていたけれど、これも同じ液体だろうか。
ただ、銀色の筒とは異なり、中に精霊が入って居たりはしないけど。
音も無くクロードが壺を斬っていき、最後の六つ目を壊した所で、
「リディア! こっちへ!」
突然白い光が溢れ出し、クロードが私を庇う様にして抱きかかえる。
白い光は一瞬で消え、クロードと顔を見合わせながら何事かと考えていると、
『リディア! 何故か結界が壊れて、ウチもこっちへ来れる様になったよ……って、どうしてこんな所でクロードと抱き合っているのさ』
突然エミリーが現れ、いつもの調子で喋り始めた。
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