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第57話 異変
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「ふわ……おはよー。森の中だと、朝日で目覚める事が出来るんだねー」
「お姉様、おはようございます!」
「お姉ちゃん、おはよー!」
昨日、ダニエルに周囲の見張りをしてもらいながら、ナーシャちゃんとセシルの三人で一緒にお風呂へ入った後、草で編まれたシートの上で寝る事に。
ちなみに、ダニエルが土の壁を周囲に作ってくれて、更にセシルが風の結界で温度を快適にしてくれていたから、すっごく良く眠れた。
あと、風魔法で身体を乾かしたセシルがモフモフな枕になってくれた上に、フニフニ柔らかいナーシャちゃんが抱き枕だったから……時々、こんな風に泊めてもらいたいなー。
「さて……じゃあ、私は学園に行かないといけないから帰るね」
「お姉様、頑張ってください!」
「お嬢ちゃん、ちゃんと起きたんか。ほな、気ぃつけてな」
壁の外で寝ていたダニエルにもお礼を言って、転移魔法で寮の裏へ。
流石に、こんな朝早くは誰も見ていないでしょ。
でも、流石に朝が早過ぎるかな。授業が始まるまで、まだ三時間以上あるし。
時間もあるし、ちょっとだけ寝ようかな。ぐっすり眠れたし、ちゃんといつも通り起きれるでしょ。
……うん。目覚めるまでは、こんな事を思っていたんだよ。
『ルーシーさん! ルーシーさん!』
「ん……おはよう、ユリアナ」
『もう学校へ行く時間ですよ! 起きてください!』
「え? ……えぇぇっ!? うそっ! どうしてこんな時間なのっ!?」
二度寝怖い!
絶対に起きれると思っていたから、パジャマに着替えて仮眠を取っていたけど、思いっきり寝過ごした。
大慌てで着替えると、朝ごはんを諦めて、そのまま教室へ向かう。
本当にギリギリだったので転移魔法を使ったけど、バレてなさそうなのでセーフ! あと、何とかホームルームにも間に合った……って、あれ?
「おはよー。えっと、今日は何だか人が少ないね」
「……えっと、ルーシーさん。こんな所へ来ていて良いの?」
「ん? 何が?」
クラスメイトの女の子が困惑しながら応えてくれたんだけど……どういう事?
あれかな? また魔法大会的な感じで、実は魔法訓練場に行かないといけないとか?
でも、魔法大会は終わったし、何もイベント的な物は無いと思うんだけど。
そんな事を考えて居ると、教室に先生が入って来て、
「ルーシーさん!? こんな所に……早く魔法訓練場へ行ってください!」
「え? 本当に魔法訓練場だった……って、何があるんですか?」
「何が……って、どうして当事者なのに、知らないのですか!? ……こほん。事情は割愛しますが、ケヴィン王子と三年生の生徒会長ローランド君が、魔法訓練場で決闘をしているんです! 相手がケヴィン王子なので、教師陣も止める事が出来ません! ですが、貴女ならケヴィン王子を止められますよね? どうか、早く!」
「えぇぇぇっ!? 決闘……って、しかもどうしてあの二人が!?」
「知りませんよっ! とにかく早く行ってください!」
とりあえず、念の為に世界樹の杖を持って、廊下を走る。
しかし、ケヴィン王子とローランドさんが決闘するイベントなんて、ときメイに無かったわよ!?
それに、主人公であるアメリアじゃなくて、私が当事者ってどういう事!?
全然意味が分からないんだけどっ!
訳が分からないまま、廊下を全力疾走し、魔法訓練場に着くと、そこそこのギャラリーが居る中で、ケヴィン王子とローランドさんが確かに魔法で戦っていた。
「お姉様、おはようございます!」
「お姉ちゃん、おはよー!」
昨日、ダニエルに周囲の見張りをしてもらいながら、ナーシャちゃんとセシルの三人で一緒にお風呂へ入った後、草で編まれたシートの上で寝る事に。
ちなみに、ダニエルが土の壁を周囲に作ってくれて、更にセシルが風の結界で温度を快適にしてくれていたから、すっごく良く眠れた。
あと、風魔法で身体を乾かしたセシルがモフモフな枕になってくれた上に、フニフニ柔らかいナーシャちゃんが抱き枕だったから……時々、こんな風に泊めてもらいたいなー。
「さて……じゃあ、私は学園に行かないといけないから帰るね」
「お姉様、頑張ってください!」
「お嬢ちゃん、ちゃんと起きたんか。ほな、気ぃつけてな」
壁の外で寝ていたダニエルにもお礼を言って、転移魔法で寮の裏へ。
流石に、こんな朝早くは誰も見ていないでしょ。
でも、流石に朝が早過ぎるかな。授業が始まるまで、まだ三時間以上あるし。
時間もあるし、ちょっとだけ寝ようかな。ぐっすり眠れたし、ちゃんといつも通り起きれるでしょ。
……うん。目覚めるまでは、こんな事を思っていたんだよ。
『ルーシーさん! ルーシーさん!』
「ん……おはよう、ユリアナ」
『もう学校へ行く時間ですよ! 起きてください!』
「え? ……えぇぇっ!? うそっ! どうしてこんな時間なのっ!?」
二度寝怖い!
絶対に起きれると思っていたから、パジャマに着替えて仮眠を取っていたけど、思いっきり寝過ごした。
大慌てで着替えると、朝ごはんを諦めて、そのまま教室へ向かう。
本当にギリギリだったので転移魔法を使ったけど、バレてなさそうなのでセーフ! あと、何とかホームルームにも間に合った……って、あれ?
「おはよー。えっと、今日は何だか人が少ないね」
「……えっと、ルーシーさん。こんな所へ来ていて良いの?」
「ん? 何が?」
クラスメイトの女の子が困惑しながら応えてくれたんだけど……どういう事?
あれかな? また魔法大会的な感じで、実は魔法訓練場に行かないといけないとか?
でも、魔法大会は終わったし、何もイベント的な物は無いと思うんだけど。
そんな事を考えて居ると、教室に先生が入って来て、
「ルーシーさん!? こんな所に……早く魔法訓練場へ行ってください!」
「え? 本当に魔法訓練場だった……って、何があるんですか?」
「何が……って、どうして当事者なのに、知らないのですか!? ……こほん。事情は割愛しますが、ケヴィン王子と三年生の生徒会長ローランド君が、魔法訓練場で決闘をしているんです! 相手がケヴィン王子なので、教師陣も止める事が出来ません! ですが、貴女ならケヴィン王子を止められますよね? どうか、早く!」
「えぇぇぇっ!? 決闘……って、しかもどうしてあの二人が!?」
「知りませんよっ! とにかく早く行ってください!」
とりあえず、念の為に世界樹の杖を持って、廊下を走る。
しかし、ケヴィン王子とローランドさんが決闘するイベントなんて、ときメイに無かったわよ!?
それに、主人公であるアメリアじゃなくて、私が当事者ってどういう事!?
全然意味が分からないんだけどっ!
訳が分からないまま、廊下を全力疾走し、魔法訓練場に着くと、そこそこのギャラリーが居る中で、ケヴィン王子とローランドさんが確かに魔法で戦っていた。
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