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第1章 ゴミスキルと古代兵器
第49話 ゴミスキル
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魔銃から、細く、鋭利な氷の槍が射出される。
マリーさんに当たらないように、いつもよりも細いけれど、その分鋭く、硬い氷の槍が凄い速さでローガンに向かって行く。
魔物に気を取られているし、絶対に当たるはずだっ!
「……ふっ」
「え……? 氷の槍を……斬った!?」
「なるほど。魔物を使って私から騎士たちを遠ざけたと。まぁ狙いは悪く無いが……私は騎士団長だ。血筋だけの無能な貴族には有効な手段だが……元S級冒険者に、そんな攻撃は効かぬっ!」
見れば、ローガンの持つ剣が赤い炎を纏っている。
……剣に魔法が込められた、魔法剣!? それで魔銃の氷魔法を……いや、それだけじゃなく、あの速度の氷の槍を斬る腕。ローガンは……強い。
ただマリーさんに命令するだけの、口だけ男じゃなかったんだ。
渾身の一撃が防がれ、茫然とする中で、
「お兄ちゃんっ! 前っ!」
クリスの声で我に返ると、離れた場所に居たはずのローガンが目の前に迫っている!
速いっ!
しかも、炎を纏う魔法剣が振り上げられていて……ダメだっ! 避けられないっ!
だけど、その斬撃が僕に届くことは無く、
「なっ……バカなっ! 何という事を……」
「えっ!? ま、マリーさん!?」
「……逃げて」
マリーさんが僕を庇ってローガンの剣を受け……肩口からお腹にかけて、その小さな身体が切断された。
倒れたマリーさんの身体が炎に包まれ……焼け焦げた黒いカードの姿になる。
「クソッ! 低スペックとはいえ、古代兵器の一つが……まったく。役立たずのゴミめっ!」
そう言い放ったローガンが、カード形態のマリーさんを蹴飛ばした。
……許せない。どうにかしてローガンを倒したい!
だけど、今の僕では一撃を入れる事すら出来ない。
一先ず、蹴飛ばされ、ゴミ扱いされたマリーさんを拾い上げようとして……閃いた! 今の僕が、ローガンに一矢報いるための手を!
「≪ゴミ保管≫」
「――っ!? 何だ? 今のスキルは!? いや、今更関係無いか。お前も、そこのガキも、一撃で消し炭にしてやろう。≪フレイム……」
「≪ゴミ取出≫」
ゴミ呼ばわりされてしまったマリーさんをストレージに収納すると、すぐ傍で何かのスキルを使おうとしていたローガンの口の中に、収納していた土を出現させる。
「……っ!?」
「≪ゴミ取出≫」
間髪置かずに再びスキルを使い、目を白黒させるローガンの頭上に、今度は大量のゴミを出現させた。
「~~~~っ!?」
鉄くずや生ゴミ、魔物の死骸……錬金に使えなかったゴミが山のようにあるので、あっという間にゴミの山が出来上がる。
騎士たちはローガン程強くはないらしく、魔物たちの相手で手一杯のようなので少し離れて、大量の魔力を魔銃に込めると、
「ふざけるなっ!」
突如ゴミ山の一部が吹き飛ぶ。
だけど、それは予想済み! 最大級に魔力を込めた一撃をゴミの山に撃ち、
「……クソッ!」
周囲のゴミごと、ローガンの身体を凍り付かせた。
凍ったローガンは、予想通り魔法剣ではなく、違う剣を握っている。
あの状態で炎の剣を使えば、ローガン自身も炎に巻き込まれるだろうからね。
ローガンの身体が凍り付いている事も確認したし、念の為魔法の剣を無理矢理剥ぎ取ったから、一先ずこれでローガンが動き出す事はないだろう。
次は十人くらい居る騎士たちだけど、未だに魔物と戦闘を続けている。
今、僕が攻撃すれば騎士たちを倒す事は出来るけど、流石にそれは非道な気がす……
「ひぃっ!? お、お兄ちゃん!? な、何だか、嫌な感じがするんだけど!」
突然クリスが走り寄って来て、しがみ付いてきた。
確かに大きな魔力を感じて……騎士たちも同じ様に感じたのか、一瞬動きが止まり、魔獣の攻撃を受けている。
とにかく嫌な予感がして、大急ぎでシャルロットを取り出すと、
『カーティスさん! ボスモンスターです! それも、先程倒したのとは比べ物にならない程の! こっちに向かっています!』
すぐさま原因が告げられた。
「ボスモンスターって、最下層にしか居ないんじゃないのっ!?」
『ギルドの人は、普通は……という言い方をされていました。例外もあるのかと。それに、そもそも今はあの男が使ったマジックアイテムで、強制的に魔物が出現させられているので、何が起こってもおかしくはないかと』
「お兄ちゃん! な、何か来たよっ! あっち!」
クリスが指し示す方向に目をやると、人の形をした異様に大きな魔物が姿を現した。
マリーさんに当たらないように、いつもよりも細いけれど、その分鋭く、硬い氷の槍が凄い速さでローガンに向かって行く。
魔物に気を取られているし、絶対に当たるはずだっ!
「……ふっ」
「え……? 氷の槍を……斬った!?」
「なるほど。魔物を使って私から騎士たちを遠ざけたと。まぁ狙いは悪く無いが……私は騎士団長だ。血筋だけの無能な貴族には有効な手段だが……元S級冒険者に、そんな攻撃は効かぬっ!」
見れば、ローガンの持つ剣が赤い炎を纏っている。
……剣に魔法が込められた、魔法剣!? それで魔銃の氷魔法を……いや、それだけじゃなく、あの速度の氷の槍を斬る腕。ローガンは……強い。
ただマリーさんに命令するだけの、口だけ男じゃなかったんだ。
渾身の一撃が防がれ、茫然とする中で、
「お兄ちゃんっ! 前っ!」
クリスの声で我に返ると、離れた場所に居たはずのローガンが目の前に迫っている!
速いっ!
しかも、炎を纏う魔法剣が振り上げられていて……ダメだっ! 避けられないっ!
だけど、その斬撃が僕に届くことは無く、
「なっ……バカなっ! 何という事を……」
「えっ!? ま、マリーさん!?」
「……逃げて」
マリーさんが僕を庇ってローガンの剣を受け……肩口からお腹にかけて、その小さな身体が切断された。
倒れたマリーさんの身体が炎に包まれ……焼け焦げた黒いカードの姿になる。
「クソッ! 低スペックとはいえ、古代兵器の一つが……まったく。役立たずのゴミめっ!」
そう言い放ったローガンが、カード形態のマリーさんを蹴飛ばした。
……許せない。どうにかしてローガンを倒したい!
だけど、今の僕では一撃を入れる事すら出来ない。
一先ず、蹴飛ばされ、ゴミ扱いされたマリーさんを拾い上げようとして……閃いた! 今の僕が、ローガンに一矢報いるための手を!
「≪ゴミ保管≫」
「――っ!? 何だ? 今のスキルは!? いや、今更関係無いか。お前も、そこのガキも、一撃で消し炭にしてやろう。≪フレイム……」
「≪ゴミ取出≫」
ゴミ呼ばわりされてしまったマリーさんをストレージに収納すると、すぐ傍で何かのスキルを使おうとしていたローガンの口の中に、収納していた土を出現させる。
「……っ!?」
「≪ゴミ取出≫」
間髪置かずに再びスキルを使い、目を白黒させるローガンの頭上に、今度は大量のゴミを出現させた。
「~~~~っ!?」
鉄くずや生ゴミ、魔物の死骸……錬金に使えなかったゴミが山のようにあるので、あっという間にゴミの山が出来上がる。
騎士たちはローガン程強くはないらしく、魔物たちの相手で手一杯のようなので少し離れて、大量の魔力を魔銃に込めると、
「ふざけるなっ!」
突如ゴミ山の一部が吹き飛ぶ。
だけど、それは予想済み! 最大級に魔力を込めた一撃をゴミの山に撃ち、
「……クソッ!」
周囲のゴミごと、ローガンの身体を凍り付かせた。
凍ったローガンは、予想通り魔法剣ではなく、違う剣を握っている。
あの状態で炎の剣を使えば、ローガン自身も炎に巻き込まれるだろうからね。
ローガンの身体が凍り付いている事も確認したし、念の為魔法の剣を無理矢理剥ぎ取ったから、一先ずこれでローガンが動き出す事はないだろう。
次は十人くらい居る騎士たちだけど、未だに魔物と戦闘を続けている。
今、僕が攻撃すれば騎士たちを倒す事は出来るけど、流石にそれは非道な気がす……
「ひぃっ!? お、お兄ちゃん!? な、何だか、嫌な感じがするんだけど!」
突然クリスが走り寄って来て、しがみ付いてきた。
確かに大きな魔力を感じて……騎士たちも同じ様に感じたのか、一瞬動きが止まり、魔獣の攻撃を受けている。
とにかく嫌な予感がして、大急ぎでシャルロットを取り出すと、
『カーティスさん! ボスモンスターです! それも、先程倒したのとは比べ物にならない程の! こっちに向かっています!』
すぐさま原因が告げられた。
「ボスモンスターって、最下層にしか居ないんじゃないのっ!?」
『ギルドの人は、普通は……という言い方をされていました。例外もあるのかと。それに、そもそも今はあの男が使ったマジックアイテムで、強制的に魔物が出現させられているので、何が起こってもおかしくはないかと』
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