神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人

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第1章 ゴミスキルと古代兵器

第50話 氷魔法が効かないボスモンスター

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 正面に人の形をした、だけど人ではない大きさで、全身を長い毛が覆う魔物が映る。
 その魔物が僕に向かって来て……いや、ローガンを覆うゴミの山に向かい、殴り飛ばした!?
 凍りついたゴミの山が一撃で砕け、氷の塊や鉄屑なんかの大きなゴミが、僕やクリスに向かって飛んで来る!

「≪ゴミ保管≫」

  散弾銃みたいに、無数の弾が飛んで来ていたけど、それらが全てゴミだったおかけで、無効化出来たけど、ローガンの身体が綺麗になくなっている為、今の攻撃であっさり亡くなってしまったようだ。

「クリス! 大丈夫!?」
「う、うん。お兄ちゃん、ありがとう」

 クリスの無事が確認出来て安堵していると、僕たちを倒したつもりでいるのか、ボスモンスターが向きを変え、右側へ……洞窟の出口に向かってのそのそと歩きだす。
 そこには、魔物と戦う騎士たちが居て、

「逃げてっ!」

 思わず叫んだものの、魔物たちの攻撃を防ぐのが手一杯のようで、動けない。
 そこへ、先ほどと同じようにボスモンスターが拳を構え、大きな岩を殴りつけた。
 氷の山を砕いたのと同じ様に、砕けた岩が石の弾となって、騎士たちに降り注ぐ。

「ぐはっ!」
「……っ!」

 当たり所が悪かった騎士は、一撃で絶命し、そうではない騎士も、腕を吹き飛ばされたりして、かなり深い怪我を負っている様だ。
 一方で、騎士たちに襲い掛かっていた魔物たちも致命傷を受けていて、動かないどころか既に事切れている魔物も居た。
 魔物はボスモンスターの仲間というか、手下みたいな存在じゃないの!?
 魔物を巻き込んで攻撃したのは、手下なんてどうでも良いと思っているのか、それとも騎士たちを倒す事しか考えていなかったのか。
 ……ボスモンスターが哀しそうに鳴いている気がするから後者かな。
 でも哀しんでいるところ悪いけど、この隙に魔銃に魔力を込め……撃つっ!

「えっ!?」
「お、お兄ちゃん。今のって……ど、どういう事!?」

 たっぷり時間をかけて多量の魔力を注ぎ、ローガンをゴミの山ごと凍り付かせた氷の弾を放つと、ちゃんとボスモンスターの身体に命中した。
 にもかかわらず、一切凍り付く様子がない。
 それどころか、氷魔法を受けた事に気付いてすらいなさそうだ。

『カーティスさん! あの魔物の体内から氷の魔力を感じます。おそらく、強い氷属性を持つが故に、氷魔法が効かない魔物ではないかと』
「なるほど……って、じゃあ、あのボスモンスターを倒すのに、氷の魔銃は使えないって事!?」
『おそらく』

 魔銃が使えないとなると、僕が使えるのは雷魔法だけ。
 しかも、あまり攻撃力は高くない。
 どうしよう。他に使えそうな物は、ローガンから外した炎の魔法剣くらいだけど、魔物を……それも巨大なボスモンスターを倒す程の剣の腕は持っていない。

「クリス、この剣って使える?」
「そんなに長いの無理だよーっ!」
『カーティスさん。魔物を沢山倒して、色々素材があるはずです! 何か武器を作ってみてくださいっ!』

 一先ずクリスに魔法剣を渡すと、シャルロットのアドバイスで、ゴミスキルを使い……確かに修理したり、作れたりする物が増えている。
 リスト上に気になる物は沢山あるけど、

「直せるっ! もう一つの魔銃っ! ……≪ゴミ修理≫」

 取り急ぎ、別の魔法が放てると思われる魔銃を修理し、取り出す。
 水色の魔銃とは色も形も違う、赤くて太い魔銃を手にすると、とにかく威力を高く……と思いながら魔力を込め、

『カーティスさん。それはグレネードランチャー型ですので、それ以上魔力を注ぐのは危険です!』

 何故かシャルロットに止められてしまった。
 型とかはよく分からないけど、とにかくあのボスモンスターを倒さなければと魔力を込め続け、

『カーティスさん! 本当にダメです! そこまででっ!』

 シャルロットが切羽詰まった様子なので、一旦止めると、ボスモンスターに狙いを定めて……撃つ!
 水色の魔銃と比べると、かなりゆっくりとした赤色の丸い弾が飛んで行き、

『カーティスさん! そこの岩の陰に伏せてくださいっ! 早くっ!』

 シャルロットの声に従い、隣に居るクリスも伏せさせる。
 その直後、

――っ!?

 轟音と共に洞窟が揺れるっ!?

『カーティスさんが魔力を込め過ぎなんですよっ! あのタイプは、初速も射程も短い代わりに、強力なんですっ!』
「なるほど。ごめん、ボスモンスターを倒さなきゃって想いからだったんだけど……思ってた以上の威力だったよ」

 スキルの効果なのか、この状況でもハッキリと聞こえるシャルロットの声に突っ込みつつ、恐る恐る岩の陰から状況を確認する事にした。
 
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