109 / 143
第6章 太陽の聖女と星の聖女
第281話 解放されるアニエスたち
しおりを挟む
「お姉ちゃん。急にお話が終わって、出なさいって言われたんだけど……」
「私もです。突然、取り調べは終了だと言われ、犯人かのような扱いから、急に態度が変わりました」
取調室から出ると、少し遅れてコリンとロレッタさんもやって来た。
ただ、ロレッタさんが納得いかないという表情なので、説明はしておいた方が良いかも。
「あー、きっと私の説明を信じてくれたからだと思うよ」
「なるほど。私も魔の力と、今すぐ止めないと大惨事になると話したのですが、全く聞いてもらえず……参考までに、アニエスさんがどのように説明したのか教えていただけないでしょうか」
「そ、その、誠心誠意説明したから分かってもらえたんだと思うな……きっと」
占いが絶対に当たるロレッタさんの方が情報は確かなんだけど、神水は見た目に分かり易いからね。
あと、イスパナで土の聖女って呼ばれていた事も信じて貰えた理由の一つになっていると思うけど。
……ただ、本当の土の聖女であるミアちゃんには、またどこかで謝らないといけないかも。
「あれ!? 待って。イナリは!?」
「そう言えば、まだ来てないねー」
「す、すみません! イナリは……一緒にいたもう一人は、どこですか!?」
キョロキョロするコリンを他所に、急いで近くにいた騎士さんにイナリの事を聞いてみる。
も、物凄く嫌な予感がするんだけど。
元々、私たちは容疑者扱いされていた上に、イナリが協力的な対応をするとは思えない。
イナリの態度次第では、騎士さんたちだって怒るだろうし、そうなったら……騎士さんたちが危ない!
「はっはっは。必死になっているところ悪いけど、地下の取調室にいるから、移動に少し時間が掛かっているだけだよ」
「あ、そうですか……良かった」
「ほほう。お嬢さんは、あの男の事が余程心配なんだね」
「当然です!」
「おっと、そんなに堂々と宣言されるとは思わなかったよ。若いっていうのは良いねぇ」
いくら土の聖女だと信じて貰えても、騎士さんたちが大怪我を負ったりしたら、流石に魔の力どころではなくなってしまう。
だから、イナリを怒らせていないか心配しているんだけど……何故か騎士さんの反応がおかしい気がする。
だけど、そんな事を考えているうちに、イナリがやって来た。
「アニエス。無事で良かった」
「えぇ、イナリも何もなかったみたいで本当に良かったわ」
「……ふむ。若さだな」
何故かさっきの騎士さんだけでなく、他の騎士さんたちまで私を見て、大きく頷いている。
若さ……って言うけど、頷いている騎士さんたちの中にも二十歳くらいの方がいますよね?
「さて、アニエスさん。改めて、現状を整理したい。二階に全員が入れる作戦室がある。そこで状況を整理させてくれないか?」
「はい。是非、お願い致します」
セルジオさんに言われ、移動しながらイナリたちに魔の力の説明を行い、協力してもらう事になったと説明する。
絶対に、ゲーマやネダーランのような大惨事を起こしてはいけない。
あの時は、私たちだけで魔剣を……トリスタン王子の相手をしたけれど、今回は違う。
ポートガの騎士さんたちに協力してもらい、絶対に魔の力を止めるんだ!
「私もです。突然、取り調べは終了だと言われ、犯人かのような扱いから、急に態度が変わりました」
取調室から出ると、少し遅れてコリンとロレッタさんもやって来た。
ただ、ロレッタさんが納得いかないという表情なので、説明はしておいた方が良いかも。
「あー、きっと私の説明を信じてくれたからだと思うよ」
「なるほど。私も魔の力と、今すぐ止めないと大惨事になると話したのですが、全く聞いてもらえず……参考までに、アニエスさんがどのように説明したのか教えていただけないでしょうか」
「そ、その、誠心誠意説明したから分かってもらえたんだと思うな……きっと」
占いが絶対に当たるロレッタさんの方が情報は確かなんだけど、神水は見た目に分かり易いからね。
あと、イスパナで土の聖女って呼ばれていた事も信じて貰えた理由の一つになっていると思うけど。
……ただ、本当の土の聖女であるミアちゃんには、またどこかで謝らないといけないかも。
「あれ!? 待って。イナリは!?」
「そう言えば、まだ来てないねー」
「す、すみません! イナリは……一緒にいたもう一人は、どこですか!?」
キョロキョロするコリンを他所に、急いで近くにいた騎士さんにイナリの事を聞いてみる。
も、物凄く嫌な予感がするんだけど。
元々、私たちは容疑者扱いされていた上に、イナリが協力的な対応をするとは思えない。
イナリの態度次第では、騎士さんたちだって怒るだろうし、そうなったら……騎士さんたちが危ない!
「はっはっは。必死になっているところ悪いけど、地下の取調室にいるから、移動に少し時間が掛かっているだけだよ」
「あ、そうですか……良かった」
「ほほう。お嬢さんは、あの男の事が余程心配なんだね」
「当然です!」
「おっと、そんなに堂々と宣言されるとは思わなかったよ。若いっていうのは良いねぇ」
いくら土の聖女だと信じて貰えても、騎士さんたちが大怪我を負ったりしたら、流石に魔の力どころではなくなってしまう。
だから、イナリを怒らせていないか心配しているんだけど……何故か騎士さんの反応がおかしい気がする。
だけど、そんな事を考えているうちに、イナリがやって来た。
「アニエス。無事で良かった」
「えぇ、イナリも何もなかったみたいで本当に良かったわ」
「……ふむ。若さだな」
何故かさっきの騎士さんだけでなく、他の騎士さんたちまで私を見て、大きく頷いている。
若さ……って言うけど、頷いている騎士さんたちの中にも二十歳くらいの方がいますよね?
「さて、アニエスさん。改めて、現状を整理したい。二階に全員が入れる作戦室がある。そこで状況を整理させてくれないか?」
「はい。是非、お願い致します」
セルジオさんに言われ、移動しながらイナリたちに魔の力の説明を行い、協力してもらう事になったと説明する。
絶対に、ゲーマやネダーランのような大惨事を起こしてはいけない。
あの時は、私たちだけで魔剣を……トリスタン王子の相手をしたけれど、今回は違う。
ポートガの騎士さんたちに協力してもらい、絶対に魔の力を止めるんだ!
143
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。