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第2章
手紙
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クロシア国の由緒正しい、国で一、二を争う富を持つマーレイ公爵家が王都に持つ屋敷は、その権勢とは異なり、壮麗さよりも心地よさを重視したものであるが、数日前から屋敷の内は平常とは違う空気に満ちていた。
公爵家自慢の一人娘エリザベスが、6日前に王太子の婚約者となったことが発表されたのだ。
国の王太子妃、ゆくゆくは王妃にもなることが約束された栄誉な事態に、屋敷は喜びに包まれる――ことはやはりなかった。
当主ロバートは、婚約の経緯を愛しい娘からつぶさに聞き出すと、今までリズが目にしたことのない、底冷えの覚える表情を浮かべ、公爵家の権勢を保たせているロバートの才覚の一端をリズに垣間見させた。
ロバートはいつもの穏やかな笑顔で、一瞬にしてその鋭利な表情を覆い隠し、一言、「リズのいかなる決断も私は支えるよ」と声をかけると即座に行動に出た。
この婚約に対する娘の心情を慮って、――もしくは娘が婚約を破棄した場合のために――、付き合いのある貴族と事業の取引先からのお祝いを一切遠慮することとして、その固辞を示すために妻のクリスティと共に領地に引きこもっている。
兄のアンソニーは精神的な打撃のあまり寝込んでしまい、リズに公爵家の権勢はやはり父によって保たれていることを再認識させたものの、昨日からようやく枕が上がったところである。
寝込んでしまうことをかろうじて踏みとどまったエリザベスは、常ならば心地よい自分の部屋で、長年執事として仕えるアダムスの差し出した籠を、「完璧な笑顔」を浮かべて眺めていた。
籠には瑞々しい果物が入れられている。傷も一見したところ見つけることのできない、見事な果物で、贈り主の心遣いが溢れ出ていた――その心遣いを感じたくないリズの完璧な笑顔が僅かに崩れそうになるほどに、溢れ出ていた。
アダムスは、名家の執事を務めるに相応しい穏やかさと如才なさを備えているが、彼は、エリザベスからそっと目を逸らす。
主一家と対面している最中に目を逸らすことなど、執事としてあるまじきことであるが、彼を責めることは厳しいものがあるだろう。
常ならば、紫水晶を思わせるリズの澄んだ瞳は、彼女のその時々の感情を豊かに表し、屋敷の皆をほほ笑ませるものだったが、今は、いや、ここ数日、日を追うごとにリズの瞳から視線を逸らすものが増えている。
そのことは、普段ならばリズの自信を打ち砕いただろう。リズは、ここ数日、長年鍛え上げてきたと自負する社交向けの「完璧な笑顔」を屋敷の中でも浮かべ続け、彼女の鍛えぬいた顔の筋肉はさらなる高みを目指していたのだから。
しかし、アダムスが差し出した新たなお祝いの品を見つめるリズは、傷つく余裕がなかった。
籠の中の果物は「新たな」お祝いの品なのである。
リズは部屋に所狭しと置かれているお祝いの品へちらりと視線を遣った。
お祝いの品、それはめでたいとされることが起こったときに贈られるものだ。
今、リズが祝われていることは、王太子殿下と婚約したことに他ならない。
リズは数日前の自分の振る舞いに対して、今一度後悔に苛まされた。
7日前、殿下が自分に向けてくれる笑顔に浮かれて、王宮の舞踏会でしきたりを破って殿下と3曲も踊り続けてしまった。
その振る舞いが、殿下とリズは大恋愛の末に婚約に至ったと解釈され、クロシア国は大変な盛り上がりを見せていた。
この見事な果物のお祝いの品も、部屋に置かれているお祝いの品も、貴族ではない一般の国民が公爵家の屋敷の門扉に置いていったものなのだ。
国民から続々とお祝いされるという事態に、リズは倒れたい心地だった。
この事態は、リズの人生の目標である平穏な人生とはかけ離れている。
リズは息を吸い込んで、部屋を見回した。
お祝いの品に追いやられたかのように、部屋の隅に控えているリズ付きの侍女が二人、新たに殿下から勅命を受けて派遣された護衛騎士のポールが、息もぴったりに同時に目を逸らした。
リズは頬の筋肉が強張るのを感じながら、口を開いた。
「アダムス、メアリ、マーサ、ポール様」
リズから目を逸らしていた一同は、一斉に視線を戻した。
リズは、今の自分にできる最高の笑顔でその視線を迎え、言葉を紡いだ。
「1分の間、目を閉じていて頂戴」
リズに仕えてから日の浅いポールはリズの要望に唖然として目を瞬かせていたが、アダムスたちは目尻を下げて頷いた。
リズが令嬢の見本となるような優美な動きで椅子から立ち上がると、メアリが隣に立つポールの目を手を伸ばして覆ってくれた。
メアリの心遣いを見届けると、リズは公爵令嬢としての振る舞いを捨て、ドレスの裾を摘まみ上げて軽やかに部屋から走り出た。
背後では「行ってらっしゃいませ」とアダムスの穏やかな声が、響いていた。
◇
リズの駆け込んだ先は、リズの心が休まる秘密の園、リズの毒草園だった。
ここ数日、しっかりと手入れの時間を取れなかったために、元気をなくしている草が多いことを確認したリズは、園の片隅にある温室に入り、エプロンと手袋をつけて、いそいそと手入れを始めた。
強い毒を持つ草木も、大切に育てた彼女にとっては愛しい自慢の草木である。
一つ一つを見て回り、ふと日陰に植えたアルテミジアに目を留めた。この草はリズの伝手では手に入れることができなくて、殿下が入手してくれたものだった。
――私の女神は、この庭にいるときが一番輝いているね
脳裏に過った殿下の声に、リズは眉を寄せた。
殿下との婚約を忘れたくて駆け込んだのに、またもや殿下で頭が占められてしまった。
確かに私が迂闊な発言をしたのは事実ですが、私は、惚れさせて下さいとお願いしたのに。即座に婚約だなんて、やはり怒ってもいいのではないかしら。
アルテミジアの周りの土に湿り気があることを確認して、そっと独り言ちる。
「私は、まだ殿下に惚れていませんよ。ひどいです」
リズはそのまま葉の裏の状態を眺めて、考えに耽った。
お祝いの品があふれる屋敷の部屋から出たことで、ようやく状況を冷静に見ることができた。
国民から受けるお祝いの気持ちに対して、震えてしまいそうな程の後ろめたさはあるものの、彼女はこのまま殿下と婚姻することは納得ができなかった。
方針は決まったわね。
彼女は瞳を閉じて、自分の決断に覚悟を決めようとしたとき、穏やかな声がリズの耳に入り込んだ。
「お嬢様。お手紙が届いています」
アダムスの声に導かれるように瞳を開けると、リズの園から5歩離れた場所に、アダムスが佇んでいた。彼の背後には、美しい見事な姿勢でポールが控えている。
リズは目を瞬かせた。
アダムスはまるで屋敷にいるかのように手紙を乗せた銀の盆を差し出している。
手紙は屋敷に戻った時に渡せば、事足りるはずだ。
わざわざここまで彼が手紙を運んだ理由が分からなかった。
彼は穏やかな眼差しで、リズに手紙を確認することを求めている。
リズは注意して手袋を外し、手紙を取り上げた。
そして彼女は再び目を瞬かせた。
手紙は封がされていなかった。宛名も差出人も書かれていなかった。中の便せんを取り出し、広げてみる。
そこには勢いのある文字がほんの僅かに書かれていた。一目で誰からのものかリズには分かった。この6年間、週に2回は届けられた手紙の文字だった。
「親愛なるリズへ
婚約したそうだね。
僕は学園を卒業した。
まずは僕を祝ってくれないかい?」
「まぁ!」
リズは声を上げた。
彼女の驚きはこれで終わらなかった。
アダムスが優しく言葉を挟んだ。
「お嬢様。申し忘れておりました。この手紙は先ほど直接渡されたものでございます」
目を見開いてアダムスを見遣ると、彼は柔らかな笑顔を浮かべて頷いた。
リズの顔に、数日ぶりの輝きが戻る。アダムスは目を細めて、その輝きを眺めた。
心からの笑顔を浮かべたリズは、口を開いた。
「アダムス、ポール様」
二人はすっと姿勢を正した。
「1分ほど目を閉じていて頂戴」
今回はポールも笑顔で頷き、瞳を即座に閉じてくれた。
リズは再びドレスの裾を摘まみ、屋敷へと駆け出していた。
公爵家自慢の一人娘エリザベスが、6日前に王太子の婚約者となったことが発表されたのだ。
国の王太子妃、ゆくゆくは王妃にもなることが約束された栄誉な事態に、屋敷は喜びに包まれる――ことはやはりなかった。
当主ロバートは、婚約の経緯を愛しい娘からつぶさに聞き出すと、今までリズが目にしたことのない、底冷えの覚える表情を浮かべ、公爵家の権勢を保たせているロバートの才覚の一端をリズに垣間見させた。
ロバートはいつもの穏やかな笑顔で、一瞬にしてその鋭利な表情を覆い隠し、一言、「リズのいかなる決断も私は支えるよ」と声をかけると即座に行動に出た。
この婚約に対する娘の心情を慮って、――もしくは娘が婚約を破棄した場合のために――、付き合いのある貴族と事業の取引先からのお祝いを一切遠慮することとして、その固辞を示すために妻のクリスティと共に領地に引きこもっている。
兄のアンソニーは精神的な打撃のあまり寝込んでしまい、リズに公爵家の権勢はやはり父によって保たれていることを再認識させたものの、昨日からようやく枕が上がったところである。
寝込んでしまうことをかろうじて踏みとどまったエリザベスは、常ならば心地よい自分の部屋で、長年執事として仕えるアダムスの差し出した籠を、「完璧な笑顔」を浮かべて眺めていた。
籠には瑞々しい果物が入れられている。傷も一見したところ見つけることのできない、見事な果物で、贈り主の心遣いが溢れ出ていた――その心遣いを感じたくないリズの完璧な笑顔が僅かに崩れそうになるほどに、溢れ出ていた。
アダムスは、名家の執事を務めるに相応しい穏やかさと如才なさを備えているが、彼は、エリザベスからそっと目を逸らす。
主一家と対面している最中に目を逸らすことなど、執事としてあるまじきことであるが、彼を責めることは厳しいものがあるだろう。
常ならば、紫水晶を思わせるリズの澄んだ瞳は、彼女のその時々の感情を豊かに表し、屋敷の皆をほほ笑ませるものだったが、今は、いや、ここ数日、日を追うごとにリズの瞳から視線を逸らすものが増えている。
そのことは、普段ならばリズの自信を打ち砕いただろう。リズは、ここ数日、長年鍛え上げてきたと自負する社交向けの「完璧な笑顔」を屋敷の中でも浮かべ続け、彼女の鍛えぬいた顔の筋肉はさらなる高みを目指していたのだから。
しかし、アダムスが差し出した新たなお祝いの品を見つめるリズは、傷つく余裕がなかった。
籠の中の果物は「新たな」お祝いの品なのである。
リズは部屋に所狭しと置かれているお祝いの品へちらりと視線を遣った。
お祝いの品、それはめでたいとされることが起こったときに贈られるものだ。
今、リズが祝われていることは、王太子殿下と婚約したことに他ならない。
リズは数日前の自分の振る舞いに対して、今一度後悔に苛まされた。
7日前、殿下が自分に向けてくれる笑顔に浮かれて、王宮の舞踏会でしきたりを破って殿下と3曲も踊り続けてしまった。
その振る舞いが、殿下とリズは大恋愛の末に婚約に至ったと解釈され、クロシア国は大変な盛り上がりを見せていた。
この見事な果物のお祝いの品も、部屋に置かれているお祝いの品も、貴族ではない一般の国民が公爵家の屋敷の門扉に置いていったものなのだ。
国民から続々とお祝いされるという事態に、リズは倒れたい心地だった。
この事態は、リズの人生の目標である平穏な人生とはかけ離れている。
リズは息を吸い込んで、部屋を見回した。
お祝いの品に追いやられたかのように、部屋の隅に控えているリズ付きの侍女が二人、新たに殿下から勅命を受けて派遣された護衛騎士のポールが、息もぴったりに同時に目を逸らした。
リズは頬の筋肉が強張るのを感じながら、口を開いた。
「アダムス、メアリ、マーサ、ポール様」
リズから目を逸らしていた一同は、一斉に視線を戻した。
リズは、今の自分にできる最高の笑顔でその視線を迎え、言葉を紡いだ。
「1分の間、目を閉じていて頂戴」
リズに仕えてから日の浅いポールはリズの要望に唖然として目を瞬かせていたが、アダムスたちは目尻を下げて頷いた。
リズが令嬢の見本となるような優美な動きで椅子から立ち上がると、メアリが隣に立つポールの目を手を伸ばして覆ってくれた。
メアリの心遣いを見届けると、リズは公爵令嬢としての振る舞いを捨て、ドレスの裾を摘まみ上げて軽やかに部屋から走り出た。
背後では「行ってらっしゃいませ」とアダムスの穏やかな声が、響いていた。
◇
リズの駆け込んだ先は、リズの心が休まる秘密の園、リズの毒草園だった。
ここ数日、しっかりと手入れの時間を取れなかったために、元気をなくしている草が多いことを確認したリズは、園の片隅にある温室に入り、エプロンと手袋をつけて、いそいそと手入れを始めた。
強い毒を持つ草木も、大切に育てた彼女にとっては愛しい自慢の草木である。
一つ一つを見て回り、ふと日陰に植えたアルテミジアに目を留めた。この草はリズの伝手では手に入れることができなくて、殿下が入手してくれたものだった。
――私の女神は、この庭にいるときが一番輝いているね
脳裏に過った殿下の声に、リズは眉を寄せた。
殿下との婚約を忘れたくて駆け込んだのに、またもや殿下で頭が占められてしまった。
確かに私が迂闊な発言をしたのは事実ですが、私は、惚れさせて下さいとお願いしたのに。即座に婚約だなんて、やはり怒ってもいいのではないかしら。
アルテミジアの周りの土に湿り気があることを確認して、そっと独り言ちる。
「私は、まだ殿下に惚れていませんよ。ひどいです」
リズはそのまま葉の裏の状態を眺めて、考えに耽った。
お祝いの品があふれる屋敷の部屋から出たことで、ようやく状況を冷静に見ることができた。
国民から受けるお祝いの気持ちに対して、震えてしまいそうな程の後ろめたさはあるものの、彼女はこのまま殿下と婚姻することは納得ができなかった。
方針は決まったわね。
彼女は瞳を閉じて、自分の決断に覚悟を決めようとしたとき、穏やかな声がリズの耳に入り込んだ。
「お嬢様。お手紙が届いています」
アダムスの声に導かれるように瞳を開けると、リズの園から5歩離れた場所に、アダムスが佇んでいた。彼の背後には、美しい見事な姿勢でポールが控えている。
リズは目を瞬かせた。
アダムスはまるで屋敷にいるかのように手紙を乗せた銀の盆を差し出している。
手紙は屋敷に戻った時に渡せば、事足りるはずだ。
わざわざここまで彼が手紙を運んだ理由が分からなかった。
彼は穏やかな眼差しで、リズに手紙を確認することを求めている。
リズは注意して手袋を外し、手紙を取り上げた。
そして彼女は再び目を瞬かせた。
手紙は封がされていなかった。宛名も差出人も書かれていなかった。中の便せんを取り出し、広げてみる。
そこには勢いのある文字がほんの僅かに書かれていた。一目で誰からのものかリズには分かった。この6年間、週に2回は届けられた手紙の文字だった。
「親愛なるリズへ
婚約したそうだね。
僕は学園を卒業した。
まずは僕を祝ってくれないかい?」
「まぁ!」
リズは声を上げた。
彼女の驚きはこれで終わらなかった。
アダムスが優しく言葉を挟んだ。
「お嬢様。申し忘れておりました。この手紙は先ほど直接渡されたものでございます」
目を見開いてアダムスを見遣ると、彼は柔らかな笑顔を浮かべて頷いた。
リズの顔に、数日ぶりの輝きが戻る。アダムスは目を細めて、その輝きを眺めた。
心からの笑顔を浮かべたリズは、口を開いた。
「アダムス、ポール様」
二人はすっと姿勢を正した。
「1分ほど目を閉じていて頂戴」
今回はポールも笑顔で頷き、瞳を即座に閉じてくれた。
リズは再びドレスの裾を摘まみ、屋敷へと駆け出していた。
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