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第六章 試練編
第229話 新四天魔
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陽が傾いているからか、雲が多いせいか、学院の敷地内は薄暗い。俺とエアは学院を見下ろしながら空を飛び、ようやく黄昏寮へと戻ってきた。
俺の部屋とエアの部屋は隣室同士で、エアと俺はエアの部屋の前で立ち止まった。
「今日はゆっくり休むとしよう。紅い狂気の襲来は近いが、さすがに今日は疲れたからな」
「そうね。明日からは決戦準備で忙しくなりそうだしね」
エアは俺の感情を食べて人成しただけあって、俺と意見が一致する確率が高い。
それが心地良くもあり、愛おしくもある。
エアが部屋に入るのを見送りながら、俺自身も自室へと入った。
一時期は天井や壁が崩れていたこの部屋も、いまではしっかりと元通りになっているため、俺は少しずつ家具を増やしていた。
フローリングの上にノペッと敷いた丸形ラグの肌触りが疲れた足裏に気持ちいい。
ラグは以前はクリーム色の無地だったが、汗で変色するので捨ててダークブラウンに買い換えた。
俺はベッドの横まで歩いていき、かけ布団の上に背面から倒れこむように横になった。
かけ布団は干していなかったのでしっとりした重みがあるが、それはそれで心地良いものだ。
目を閉じて体と心に溜まった疲れを布団に吸収してもらい、完全な休息モードへと入った。
――コンコン。
「ん?」
何かの音がして意識が現実へと引き戻される。少しの間寝ていたが、こういうときは実際にはベッドに入ってから五分も経っていない気がする。
――コンコンコン。
再びまどろんでいたところに、執拗なノックの音が聞こえてきた。
「チッ……」
俺は仕方なくベッドから体を起こして扉に向かう。
俺はドアノブを掴む直前で手を止めた。寝起きで頭が働いていなかったから警戒心を忘れ、魔法も使っていなかった。
俺を相手にわざわざノックしてくる奴が危険なはずはないが、念のために空気を一層だけ身にまとう。空気が絶対化したいまは、空気の層が極限まで薄くても絶大な防御力を誇る。
俺はドアノブに手をかけ、それを捻る前に確認する。
「誰だ?」
「僕だよ」
これはダースの声だ。声は知っているが、名乗れよ、と思う。
まだ頭が働いていないせいで適切な警戒レベルが見えていないが、いちおうダースではない可能性にも考えを巡らせる。
ダースの声を再現できるのは俺のほかにも何人かいる。その中には紅い狂気も含まれる。
しかし俺に警戒されたくなくて身内の声を使うなら、あえて俺の態度が悪いダースを選ぶメリットなどない。
だからこいつはダースでほぼ間違いない。
俺はドアノブを回し、扉を開けた。
そこには見慣れた陰険そうな男が立っていた。相変わらず学ランのせいで全身が真っ黒だ。
「ダースか。帰れ!」
俺の眠りを妨げた罰として一発こづいてやろうかと思ったが、言葉で追い払うだけに留めておいた。
そもそも俺がこいつをあまり信用していないのは、出会った最初のときに俺に嘘をついていたからだ。
俺は嘘をつかれることが大嫌いなのだ。その事実も許し難いし、そういう精神に反吐が出る。
ただ、闇の概念種の魔法を使う実力自体は認めており、決してダースを見下しているわけではない。
「待って、待って。僕はあくまで代表で、みんなが待っているから呼びに来たんだよ。みんなエストたちの帰りをずっと待っていたんだ」
「もう一日くらい待てねえのかよ。俺は疲れているんだ。それくらい、察せ、察せ」
ダースの困った顔を見ると、スカッとする気持ちが半分、申し訳ないという気持ちが半分。
ダース個人が俺に用事があるのなら簡単に引き下がるだろうが、今回はほかの仲間の意向を背負っているから二つ返事では引き下がれない。
「いいのかい? マーリンにそう伝えても」
ここでへたに出て「申し訳ないけど、そこをなんとか頼むよ」とでも言えば俺も多少はダースを信頼するようになるところだが、そういう脅しみたいなやり方で解決しようとするところが気に食わないのだ。
実際のところ、マーリンの名前を出されると効果テキメンなわけで、余計に腹が立つ。
「チッ、おまえじゃなくマーリンが来ていたらこんなこと言わなかったっつーの」
ダースに連れられた場所は、暁寮の前庭だった。
辺りは寝る前より薄暗く、陽はもうじき沈みそうだ。
「おかえり!」
「おかえりなさい!」
みんないる。みんな俺の帰還を歓迎してくれた。
キーラとリーズのほかにも、生徒会メンバーのレイジー、ルーレ、サンディア、セクレもいた。ダースに呼ばれたのかエアもいる。
白いワンピースのエアとマーリンとダース以外は全員が学院の制服姿で、紺色のブレザーを着て赤と黒のチェックのプリーツスカートをはいている。
マーリンが駆け寄ってきて俺に抱きついた。
胸の位置にある彼女の頭を撫でてやると、顔を上げて笑ってくれた。
いま思えば、俺が魔導学院に入学したときには考えられない状況だ。
あのときの俺は孤立するつもりで傍若無人に振舞っていたのだから。
「で、俺を呼び出したのは何の用件だ?」
俺がダースに細めた視線を向けると、ダースは苦笑しつつ俺に寄ってきた。
「いや、まあ、みんな君の顔をひと目見たがっていたから呼んだんだよ」
「本当にそれだけか?」
ここには決戦で戦うメンバーが集まったわけではないだろう。決戦時にはもっと人員が増えるはずだからだ。
それに、主要な生徒会メンバーが全員集まっていることが気になる。
「それが主目的だよ。でも君にとっては、こっちのほうが主目的になるかもしれないね。新四天魔のお披露目さ!」
おまえも語気を高めてんじゃねーか、とツッコミを入れたいところだが、それよりも俺は陰湿な期待を口にしたくなった。
「お、ついにおまえ、四天魔の第一位から転落したか?」
「いや、僕の一位は不動の据え置きだよ」
「チッ」
ダースは苦笑するだけで何も返さなかった。
そのうち、こいつからだけは心の底から嫌われるのではないかと思う。
「でもなんでわざわざ俺にそんなことを発表するんだよ。生徒会がそろっているなら。それで承認なり何なりして、俺には雑談時にでも言えばいいじゃねーか」
「エスト、君が決戦メンバーのリーダーだからだよ。何よりも情報を重要視する君に戦力状況を知っておいてもらおうと思ってね。君はもう知っていると思うけれど、僕たちも明日以降はいつ紅い狂気が襲ってくるか分からないと校長先生に聞いたから、今日のうちにと思ってね」
なぜ校長先生がその事実を知っているのかと思ったが、そういえば校長先生もネアのように神の精霊だった。
それに、紅い狂気が明日以降の三日以内に襲ってくるというのは今日のうちに俺から伝えるべきだった。これは俺のミスだが、もうその必要はなさそうだ。
「なるほどな。たしかに味方の戦力分析は重要だ。その新四天魔のメンバーを聞かせてもらおうか」
俺が素直に受け入れたからか、ダースの顔が綻んだ。
「第一位を先に発表してしまったけれど、第四位から順に発表していこう」
突如としてドラムロールが流れだし、スポットライトがメンバー間を八の字状に動きまわっている。ドラムロールはエアの空気操作で音を作っていて、スポットライトはレイジーの光の発生型魔法だろう。
合流したばかりのはずのエアが演出に協力しているということは、もう彼女は先に新メンバーを聞いたのかもしれない。
「第四位は、リーズ・リッヒ!」
ドラムロールがシンバルの一撃に変わり、スポットライトが巻き毛のお嬢様に吸い寄せられて止まった。
リーズのブロンドヘアーは以前よりも明るくなっている。お団子は辞めたらしく、両サイドにチョココロネみたいなドリル状のでっかい巻き毛をぶら下げていて、いかにもお嬢様という雰囲気を醸し出している。
そんな髪型の影響もあるのかは分からないが、顔つきが以前より引き締まっていて大人びている気がする。姉のルーレに似てきたかもしれない。
「精霊は人成したのか?」
「いいえ、まだですわ。わたくしが未熟であることは、言われなくとも承知しています」
「未熟なんて言ってねえよ。むしろ俺は感心している。精霊が人成していない状態で四天魔入りするとはな」
俺がそう言うと、リーズは目と口を大きく開けて、両手で口を隠した。「うわっ……私の年収、低すぎ……!?」とでも言いそうな表情だ。
「まさかエストさんがわたくしを褒めることがあるなんて、驚きましたわ」
「褒めてねーよ」
「褒めたじゃないですの!」
「あ、褒めてたわ」
「ええっ、どういうことですの……」
お嬢様を前に、ついからかいたくなってしまった。
リーズは実際にお嬢様なのだが、しかし多少ポンコツのほうが彼女らしいというか、それがチャームポイントだと思っている。
俺はリーズにはリーズのままでいてほしいのだ。
「なあ、どれくらい強くなったのか、魔法を使ってみてくれよ」
「そうは言われましても、わたくしの魔法はエストさんの魔法の下位互換みたいなものですから、わざわざ見せるほどのものではありませんわ。さっきは褒めてくださいましたけれど、エストさんなんて精霊が人成する前の段階でE3に勝った人ですから」
「まあ、第三位と第二位が控えているしな」
再びドラムロールが鳴り響き、スポットライトが泳ぎだした。
俺の部屋とエアの部屋は隣室同士で、エアと俺はエアの部屋の前で立ち止まった。
「今日はゆっくり休むとしよう。紅い狂気の襲来は近いが、さすがに今日は疲れたからな」
「そうね。明日からは決戦準備で忙しくなりそうだしね」
エアは俺の感情を食べて人成しただけあって、俺と意見が一致する確率が高い。
それが心地良くもあり、愛おしくもある。
エアが部屋に入るのを見送りながら、俺自身も自室へと入った。
一時期は天井や壁が崩れていたこの部屋も、いまではしっかりと元通りになっているため、俺は少しずつ家具を増やしていた。
フローリングの上にノペッと敷いた丸形ラグの肌触りが疲れた足裏に気持ちいい。
ラグは以前はクリーム色の無地だったが、汗で変色するので捨ててダークブラウンに買い換えた。
俺はベッドの横まで歩いていき、かけ布団の上に背面から倒れこむように横になった。
かけ布団は干していなかったのでしっとりした重みがあるが、それはそれで心地良いものだ。
目を閉じて体と心に溜まった疲れを布団に吸収してもらい、完全な休息モードへと入った。
――コンコン。
「ん?」
何かの音がして意識が現実へと引き戻される。少しの間寝ていたが、こういうときは実際にはベッドに入ってから五分も経っていない気がする。
――コンコンコン。
再びまどろんでいたところに、執拗なノックの音が聞こえてきた。
「チッ……」
俺は仕方なくベッドから体を起こして扉に向かう。
俺はドアノブを掴む直前で手を止めた。寝起きで頭が働いていなかったから警戒心を忘れ、魔法も使っていなかった。
俺を相手にわざわざノックしてくる奴が危険なはずはないが、念のために空気を一層だけ身にまとう。空気が絶対化したいまは、空気の層が極限まで薄くても絶大な防御力を誇る。
俺はドアノブに手をかけ、それを捻る前に確認する。
「誰だ?」
「僕だよ」
これはダースの声だ。声は知っているが、名乗れよ、と思う。
まだ頭が働いていないせいで適切な警戒レベルが見えていないが、いちおうダースではない可能性にも考えを巡らせる。
ダースの声を再現できるのは俺のほかにも何人かいる。その中には紅い狂気も含まれる。
しかし俺に警戒されたくなくて身内の声を使うなら、あえて俺の態度が悪いダースを選ぶメリットなどない。
だからこいつはダースでほぼ間違いない。
俺はドアノブを回し、扉を開けた。
そこには見慣れた陰険そうな男が立っていた。相変わらず学ランのせいで全身が真っ黒だ。
「ダースか。帰れ!」
俺の眠りを妨げた罰として一発こづいてやろうかと思ったが、言葉で追い払うだけに留めておいた。
そもそも俺がこいつをあまり信用していないのは、出会った最初のときに俺に嘘をついていたからだ。
俺は嘘をつかれることが大嫌いなのだ。その事実も許し難いし、そういう精神に反吐が出る。
ただ、闇の概念種の魔法を使う実力自体は認めており、決してダースを見下しているわけではない。
「待って、待って。僕はあくまで代表で、みんなが待っているから呼びに来たんだよ。みんなエストたちの帰りをずっと待っていたんだ」
「もう一日くらい待てねえのかよ。俺は疲れているんだ。それくらい、察せ、察せ」
ダースの困った顔を見ると、スカッとする気持ちが半分、申し訳ないという気持ちが半分。
ダース個人が俺に用事があるのなら簡単に引き下がるだろうが、今回はほかの仲間の意向を背負っているから二つ返事では引き下がれない。
「いいのかい? マーリンにそう伝えても」
ここでへたに出て「申し訳ないけど、そこをなんとか頼むよ」とでも言えば俺も多少はダースを信頼するようになるところだが、そういう脅しみたいなやり方で解決しようとするところが気に食わないのだ。
実際のところ、マーリンの名前を出されると効果テキメンなわけで、余計に腹が立つ。
「チッ、おまえじゃなくマーリンが来ていたらこんなこと言わなかったっつーの」
ダースに連れられた場所は、暁寮の前庭だった。
辺りは寝る前より薄暗く、陽はもうじき沈みそうだ。
「おかえり!」
「おかえりなさい!」
みんないる。みんな俺の帰還を歓迎してくれた。
キーラとリーズのほかにも、生徒会メンバーのレイジー、ルーレ、サンディア、セクレもいた。ダースに呼ばれたのかエアもいる。
白いワンピースのエアとマーリンとダース以外は全員が学院の制服姿で、紺色のブレザーを着て赤と黒のチェックのプリーツスカートをはいている。
マーリンが駆け寄ってきて俺に抱きついた。
胸の位置にある彼女の頭を撫でてやると、顔を上げて笑ってくれた。
いま思えば、俺が魔導学院に入学したときには考えられない状況だ。
あのときの俺は孤立するつもりで傍若無人に振舞っていたのだから。
「で、俺を呼び出したのは何の用件だ?」
俺がダースに細めた視線を向けると、ダースは苦笑しつつ俺に寄ってきた。
「いや、まあ、みんな君の顔をひと目見たがっていたから呼んだんだよ」
「本当にそれだけか?」
ここには決戦で戦うメンバーが集まったわけではないだろう。決戦時にはもっと人員が増えるはずだからだ。
それに、主要な生徒会メンバーが全員集まっていることが気になる。
「それが主目的だよ。でも君にとっては、こっちのほうが主目的になるかもしれないね。新四天魔のお披露目さ!」
おまえも語気を高めてんじゃねーか、とツッコミを入れたいところだが、それよりも俺は陰湿な期待を口にしたくなった。
「お、ついにおまえ、四天魔の第一位から転落したか?」
「いや、僕の一位は不動の据え置きだよ」
「チッ」
ダースは苦笑するだけで何も返さなかった。
そのうち、こいつからだけは心の底から嫌われるのではないかと思う。
「でもなんでわざわざ俺にそんなことを発表するんだよ。生徒会がそろっているなら。それで承認なり何なりして、俺には雑談時にでも言えばいいじゃねーか」
「エスト、君が決戦メンバーのリーダーだからだよ。何よりも情報を重要視する君に戦力状況を知っておいてもらおうと思ってね。君はもう知っていると思うけれど、僕たちも明日以降はいつ紅い狂気が襲ってくるか分からないと校長先生に聞いたから、今日のうちにと思ってね」
なぜ校長先生がその事実を知っているのかと思ったが、そういえば校長先生もネアのように神の精霊だった。
それに、紅い狂気が明日以降の三日以内に襲ってくるというのは今日のうちに俺から伝えるべきだった。これは俺のミスだが、もうその必要はなさそうだ。
「なるほどな。たしかに味方の戦力分析は重要だ。その新四天魔のメンバーを聞かせてもらおうか」
俺が素直に受け入れたからか、ダースの顔が綻んだ。
「第一位を先に発表してしまったけれど、第四位から順に発表していこう」
突如としてドラムロールが流れだし、スポットライトがメンバー間を八の字状に動きまわっている。ドラムロールはエアの空気操作で音を作っていて、スポットライトはレイジーの光の発生型魔法だろう。
合流したばかりのはずのエアが演出に協力しているということは、もう彼女は先に新メンバーを聞いたのかもしれない。
「第四位は、リーズ・リッヒ!」
ドラムロールがシンバルの一撃に変わり、スポットライトが巻き毛のお嬢様に吸い寄せられて止まった。
リーズのブロンドヘアーは以前よりも明るくなっている。お団子は辞めたらしく、両サイドにチョココロネみたいなドリル状のでっかい巻き毛をぶら下げていて、いかにもお嬢様という雰囲気を醸し出している。
そんな髪型の影響もあるのかは分からないが、顔つきが以前より引き締まっていて大人びている気がする。姉のルーレに似てきたかもしれない。
「精霊は人成したのか?」
「いいえ、まだですわ。わたくしが未熟であることは、言われなくとも承知しています」
「未熟なんて言ってねえよ。むしろ俺は感心している。精霊が人成していない状態で四天魔入りするとはな」
俺がそう言うと、リーズは目と口を大きく開けて、両手で口を隠した。「うわっ……私の年収、低すぎ……!?」とでも言いそうな表情だ。
「まさかエストさんがわたくしを褒めることがあるなんて、驚きましたわ」
「褒めてねーよ」
「褒めたじゃないですの!」
「あ、褒めてたわ」
「ええっ、どういうことですの……」
お嬢様を前に、ついからかいたくなってしまった。
リーズは実際にお嬢様なのだが、しかし多少ポンコツのほうが彼女らしいというか、それがチャームポイントだと思っている。
俺はリーズにはリーズのままでいてほしいのだ。
「なあ、どれくらい強くなったのか、魔法を使ってみてくれよ」
「そうは言われましても、わたくしの魔法はエストさんの魔法の下位互換みたいなものですから、わざわざ見せるほどのものではありませんわ。さっきは褒めてくださいましたけれど、エストさんなんて精霊が人成する前の段階でE3に勝った人ですから」
「まあ、第三位と第二位が控えているしな」
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