40 / 1,519
キノコ
しおりを挟む肉食獣が焼肉の支度で手が塞がっているので、野草は俺とテイカで何とかするしか無い。
テイカは器用にジャガイモっぽいのの皮を剥いて切り、俺はケリタケをスライスする。
芭蕉系の葉っぱはどうしようか?イゼッタに聞いてみたら、串焼きを作る時に余った生肉のぶつ切りとジャガイモっぽいのとキノコを包んでくれた。
味付けして煮てみると言う。
そんなこんなで料理の完成。ゴーラの串焼きと包んだ具材のスープ、山葡萄もどき入りソーサーに、デザートはウロの実。
糖の実は食べずに水煮にされ、余った肉は干し肉用に加工された。コップゲット。
相変わらず串焼きが美味い。肉食獣が二人に増えた。
包まれた肉等のスープは出汁が凄い。キノコの力か?蹴られるしか無かったケリタケの株価が上がる。ジャガイモっぽいのはホクホクしてて、味が染みたジャガイモだった。巻いた葉っぱも柔らかいので食べられた。味はスープの味。
ソーサーはスープに浸しても肉を挟んでも安定の美味さ。ごちそうさまでした。
「ウロの実、食べない?」
お腹一杯なので女子にあげた。苦手な物は苦手なのだ。
お片付けはテイカが一人ですると言うので任せ、俺達は干し肉を古いテントに干していった。
今日から新しいテントで寝る。
作ってから困った三角の壁兼出入口は毛布一枚使って何とかし、反対側は板を立て掛け簡単に済ませた。
湖で体を洗い洗われテントに戻り寝た。板に毛布敷いてるだけなので体が痛い。早くベッドが欲しい。
未明から降り始めた雨がテントの壁にしてる毛布を重く垂れさせる。
テントの屋根に関しては、雨漏りも無く完璧に仕事をこなしている。板を重ねてあるだけの反対側の壁は多少換気が良いもののそれなりに頑張ってくれている。
食い物はあるので今日は問題ないが、数日降り続いたらヤバいだろうな。食い尽くすか、腐るか、水没するか。天気予報の有難味を実感する。
外から竈と、鍋にお玉とコップと糖の実の出涸らしを入れて持って来た。薪は床下に置きっぱなしになってる物の中で使えそうなのを見繕って持って来た。二往復でびちゃびちゃ。
イゼッタが風魔法で俺と薪を乾燥させようとしてくれる。
テイカはこれまた器用に高床式の薪組みをして火付けしてた。
糖の実の出涸らしの入った水を沸かし甘いお湯にして三人温まり、炙り干し肉で腹を満たした。
「作って正解でしたね」
「雨の方が待って居てくれたのかも知れんぞ?」
「やる事無い。暇」
「おっぱい揉みますか?」
二人でテイカのおっぱいを揉む。本当にこんな事しかやる事が無いのだ。イゼッタのも揉んどく。
貧乏人の子沢山、理解した。
飯食って休憩して乳繰り。
飯食って休憩して乳繰り。
夜になり雨が上がるまでこんな感じだった。
テイカはツヤツヤ、イゼッタは口がカピカピになった。洗いなさい!
翌日、干してた肉がダメになってたので蟹にあげた。高床の柱にびっしり付いてたのを見てイゼッタドン引き。風魔法で軽く吹き散らかした後、切り株の上に肉を置いてやると蟹の山が出来た。
床を拭いて乾かしている間に更に壁を高くする。目標は三ハーン。
イゼッタは伐採と加工、テイカは掃除と洗濯、俺は移動と建築作業だ。
壁の建築は元々高くなってたので意外と直ぐに終わった。筋力上がってるのもあるけど浮けるからな。
ここからは屋根作りとなる。十字の内壁と、三角形になる外壁で王型に組んで行くのだが、三本並んだ部分が垂直にならないと崩れるので気を付けなければならない。
(ん?屋根の斜めになる部分は壁を縮めてからグラインダーで削れば良くね?)
こう言う発想が出るのは建築スキルのなせる技なのだろうな。
「イゼッタ、屋根の部分は重なる所がズレていくから、加工は飛びながらするぞ」
「わかった」
「屋根の梁になる数本は長さも変わるからな」
「何本あれば良い?」
「五本頼む」
「それなら板とかにする分を使えば今あるので足りる」
「宜しく頼む」
屋根の梁になる二本を壁より一ハーン程長くして取り付ける。次の段は屋根の傾斜の分幅を詰めながら三段。梁になる長い丸太を一段挟み、更に三段。屋根の頂点となる長い丸太を組み上げて、最後にイゼッタと飛んで全体を平らに削ってもらった。屋根の土台が完成した。パッと見屋根が完成したようにも見えるが、雨が降ったら全部落ちてくる。
イゼッタを上げ下ろししながら組んで行ったのでもう午後をだいぶ過ぎてしまっている。昼飯を食いそびれてしまったしテイカを退屈させてしまった。すまん。
お詫びに生肉取って来た。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる