女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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羽の生えたトカゲ

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 練習もそこそこに本番だ。イゼッタが着いていれば問題あるまい。
ゆっくりじっくり穴を溶解させて行く。
その間に板を切ったり、植樹用の枝を集めたりしてたのだけど、何か遅い。かなり深くまで掘ってるのかな?

「イゼッタよ、どんくらい掘るつもりだ?」

「蟹が見えなくなるくらい」

「掘り過ぎるとマグマが噴き出て住めなくなるぞ?」

「むぅ、解った」

「水で満たして明日まで様子見だな。水が減れば良し、お湯になってたら即引越しだ」

「…私、やっちゃった?」

「島は火山の隆起で出来る物が多いからな。温泉も、たまに行くなら良いが住み続けるのは遠慮したい」

「ごめん」

「何時でも引越し出来る準備をしておけよ?」

まさか完成前に引越しするとはな…。
この島は火山だから、多分引越しは確定だろうと思ってる。
工作が意味無い物になりそうなので、島の外まで狩りに行ってゴーラ三つ取って来た。
メイドとテイカに捌いてもらい、油用の茹で肉と干し肉にしてもらった。余った分は昼飯として焼いて食う。


 明日までやる事無くなったので新しい引越し先を探す事にした。

「どこに行っても安全は無い気がして来た」

丘の土地には馬鹿が居て、海の島には住み難い。
空には空でモンスター。
目の前に迫る大口を、ひらりと躱して目にパンチ。
ちょっと怯む羽の生えたトカゲ…多分ドラゴン系なんだろうな。
飛んでる所を見付かって、じゃれ付かれてれてしまった。仕方無く相手してるんだが邪魔でしかない。

「知能があるなら失せろ。知能が無ければ本能で理解しろ」

ギャーギャー言ってるし、ダメだなこりゃ。
ナイフを取り出し瞼の隙間から刃を入れて、頭蓋骨を貫通し脳を破壊した。ガクガクして、糞を垂れ流して死んだ。臭い!
魔石とか高そうだし、海水で洗って持って帰る。

「おかえりなさいカケル様、随分大きな獲物ですね」

「まあ、レッサードラゴンですね。お一人で仕留められるなんて流石です」

「ただいま。此奴に邪魔されて島を探せなかった」

「おかえり、カケル」

「解体するからイゼッタも用意しろ」

「うん…」

「王女、此奴の高く売れる部位とかわかるか?」

「捨てる所が無いと言われていますね。特に魔石、心臓、性器が高価な様です」

「男?女?」

「男性です…。精力剤として使われております」

魔石はキープ、内臓は捨てる!皮は出来るだけ大きい状態でキープ。肉は夕飯に、残りは干す。
皆に指示を出し解体を続けた。

 夕飯はテイカが作ってくれた。
ドラゴンの焼肉に野菜と肉のスープ、薄いホットケーキみたいなソーサー。

ドラゴンは、ジューシーな赤身肉。薄切りにして、焦げ目が付く前に口に入れたい。
スープは野菜の他に、煮たゴーラと干しナマコ、そして内臓の何処かが入ってた。ドラゴンの何処かだな?
心臓、男性器、睾丸を細かく刻んで煮込んだ食べるスープだそうな。
皆期待してる顔だ。これ以上盛ってしまって良いのか?盛られた分は全て食べましたよ。味はともかく効果が不安だ。

夜になり、横になったら、即寝勃ち。皆んな火照って準備万端。

ドラゴンのイチモツ何て、勃たなくなった者がほんのちょっと使うだけで効果の出る薬なんだよ。
もりもり食う俺達は馬鹿だ。
全てを放ったらかして三日間致し続けた。
飯は油用に煮てたゴーラを食べ、トイレはテントのすぐ側で。体も洗わず掃除もしないでやり続けた寝具はもう使いたくない感じにネトネトだった。

「お前達、何か言うべき事があるよな?」

「カケル様、余計な物を出してすみませんでした。お咎めはあたしにお願いします」

「あ、んなに、す、凄いとは…」

「それが言うべき事か?」

「も、申し訳御座いませんでした!」

「我らも興味に負けた。すみませんでした」

   「ごめんなさい」
「カケルゥー!嫌いにならないでー!」

「ならないよ」

唯一人泣きついて来たイゼッタを抱き留めて撫で回し、キスをして股の奥に差し込んだ。
三日そこらで効果が切れる…なんて事は無かったのである。
イゼッタ以外の女達は入浴後、徹底的に掃除洗濯をさせた。


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