女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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俺やっちゃいましたか?

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 皆が起きたら朝食だ。食後のお茶を飲みながら本日の予定を話し合う。
俺とイゼッタは伸び過ぎた枝払いと更なる木の成長、そしてドア設置。
メイド達は家事等、テイカは午前中休みとした。
王女は余ってるので俺達のサポートと言う名の見学にした。

先ずは外に出難いのでドアを付けたいのだが、壁がまだ癒着しきれてないので壁を成長させなければならない。しかし枝が伸び過ぎて光を遮り効果を阻んでしまっていた。
そんな訳で枝払いから始める。

イゼッタを後ろから布帯で結い、枝の上に回り込んで切って行く。王女はそれを真似て、落とした枝の枝を払い棒にしてもらう。
魔法を飛ばさないのは技術的には簡単らしく直ぐにシャリシャリ音を出していたが、威力を出すのは難しいようだ。綺麗に皮を剥いている。

内側の、高さ五ハーンくらいまで枝を払ったら、木の幹を成長させ、伸びた枝を払いながら壁になるよう癒着させて行く。
壁に穴を開け、角材で枠組みし、ドアを嵌め込み、釘で打つ。ドアを取り付けるのに昼前まで掛かってしまった。
イゼッタは休憩。王女の魔法を指導してもらう。

 昼飯食って食休みしたら午後の作業だ。
イゼッタは引き続き王女の指導。メイドとテイカは落ちまくった枝を掃除してもらう。
俺は甘味を摘んで来なきゃならんので背負いカバンを装備して外に出た。
ウロの実をこれでもかと摘んで帰ったらとても喜ばれた。
俺は食わないから好きなだけ食べてくれ。
夕飯まで時間があるが、俺も休みにして仮眠した。

夕飯に生干しナマコのスープが出た。出汁が強く、とてもプルンプルンで、お肌つやつやになりそうだ。マタル粉でとろみが付いてて体が温まるな。干し肉が心許なくなって来たので狩りに行かなきゃ。

「カケル、トイレ作って」

「そうだなー、そろそろ垂れ流しは辞めたいな」

折角だから明日の予定を話し合おう。
皆の要望を挙げさせると、トイレ、ベッド、広いお風呂の要望が出た。どれも欲しいね。

先ずはトイレ、次にベッドでやって行こう。排水や耐水処理の問題があるので風呂は待ってもらった。

この日は風呂に入って直ぐに寝てしまった。目覚めると何故か全裸で、肉布団が五枚重なってたけど俺やっちゃいましたか?否、やられちゃいましたか?
静かな方のメイドの尻がプリンとしてたのでペロってたら、煩い方のメイドにパクられた。

 色々あって飯食って、トイレの製作に取り掛かる。家の外、壁の近くに穴を掘る。ここにトイレを作って廊下で繋いでと言う感じ…なのだが、やはり元火山、地盤が緩くて危険だ。

「すぐ崩れる…」

「耐水処理が出来ないが木枠でも埋めるか?」

「石板でも良さそうですね」

「姫様の炎で溶かしてしまえば良いかと」

  「姫様は、火の魔法がお得意ですので」
「そうなの?」

「姫様の火の属性はかなりのものだ」

いきなり本番は嫌なので家からちょっと離れた所で試してもらう。呪文と共に放たれた火球が地面を抉り、焦がし、破裂した。

「イゼッタ水!」

危うく火事になる所だったぜ…。焼けた地面は残念ながら溶けて無かった。

「魔法を飛ばさないように、それと大きさを絞って温度を上げてみろ」

昨日の風と同じく魔法の停滞は出来ている。大きさを変えるのも問題無い。温度が足りないだけなようだ。

「温度のイメージが掴めないか?」

「は、はい。カケル様、お役に立ちそうにありません…」

「そうか。イゼッタ、風」

「ほいきた」

風のビームが火球を貫くと勢いよく燃え上がった。

「カケル様、イゼッタ様、これは…!?」

「複合魔法」

「一人でも出来ると思うが今回はこれで妥協してくれ」

「は、はい」

「一人で石を溶かせるようになってくれると嬉しい」

「頑張ります!」

焼け跡に水を掛けるとシュワシュワグツグツお湯が溜まった。もうこれ風呂で良くね?
否、ガラスは危ないから止めとこう。

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