女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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スッキリ

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 一頻り心の汗を流し切り、ちょっとスッキリした俺達はもうこの街を出ようかって話になった。

「約束、守ってくれないんですか?」

「あたいもしたい」

「いろいろあっていろいろ忘れてるな」

「カケル、リュネの話も忘れてる」

「ああ…。すまん」

「良いんですよ。私の話は何時でも出来ますし、泣いたら私もちょっとスッキリしましたし…」

「ん?」

リュネが仲間になりたそうな目で股間を見ている。俺の股間はシトンとアズに晒されてしゃぶしゃぶされていた。

「…凄いですね…。私もした方が良いのでしょうか」

「リュネの自主性を重んじるよ」

一瞬顔を綻ばせるリュネだったが、直ぐに目を落とす。

「私の体は醜いですから」

「傷の事?」

「イゼッタさん…」

「大丈夫。カケルのちんちんはそんな事でちっちゃくならない」

「ぷふっ」

リュネが笑った。下ネタで。

「カケルさん、粗末な体ですが、使って下さい」

するすると布地を落とすリュネの体は昨日までのダイエットのせいで肋が浮く程痩せていた。そして尾骶骨を抉るような深い古傷が痛々しい。

「…トカゲの尻尾切り、ですね」

「色んな意味で自虐的だな」

「目を瞑って頂けたら人と変わりませんよ」

俺に背中を預けてくるリュネを片手で抱いて、細身に似合わぬ中華まんサイズのおっぱいを揉み解す。しっとりもっちり、ふわっと柔らかい。

三人を満足させた頃には夕方近くになってた。
イゼッタのおっぱいを揉みながら忘れた予定を思い出す。

「ああ、お土産買わなきゃ」

「ついでに食料とか?」

「今夜泊まらないなら早くしないと、門が閉まっちゃいますよ?」

バタバタしながら身支度を整え街に繰り出した。
露店を回り、野菜を中心に種やお茶等を買い漁る。ちゃんとお土産も買ったぞ?全てを荷車に積み込んで、閉門ギリギリに街を出られた。

「私も一緒で良かったのでしょうか?」

「しっかり回復。その後で好きにしたら良い」

「街は食うのも寝るのも金掛かるからなー」

夜に移動する商隊は、今日は居ないみたい。すんなり空に上がる事が出来た。早く帰りたいし夕飯食べ損なったからな。
空腹で切なくなってるイゼッタに、葉物野菜を洗わせて三人ツマツマする。

「んぬ…、家で作ったヤツの方が美味しい」

「私は初めて食べました…。イゼッタさんの家では生の野菜を食べるのですか?」

「俺達も今の集落を作るまでは食べてなかったよ」

「作った?集落をですか?」

「成り行きでな。女子供しか居ないけど」

「ハーレム」

「……私もハーレムに入るのでしょうか…?」

俯く振りして股間をチラ見してるリュネ。

「回復してから決めれば良いさ」

島に着くまで暫くあるので硬い床に川の字…ではなく木の字になって飛んだ。腕痺れるんですが…。


「お土産は新しい嫁でしたかそうですか」

何時ものように一番に出迎えてくれたテイカが、目の光を失わせて発せられた台詞がコレである。
荷降ろしは他の者に任せ、ちょっとこっち来ようか…?
空に上がって宥めすかすのに一時間程掛けて家に戻ると俺の分の夕食が揃えられていた。ありがたや。
食べながら家に居る女達に俺と女神の事を説明した。

「イゼッタさんの里帰りは中止になりそうですね。楽しみにしてましたのに」

リアは始終にこやかだった。

「カケル様のお子をお世話出来なくて残念です」

テイカは残念そう。

「もう教会行かない」

イゼッタは悔しそうである。
ノーノはお茶のおかわりを注いでる。何を考えているのやら。

「子供が出来ないからってご主人のせいじゃないし、好きなんだからどうでも良いと、私は思うぞ」

フラーラの言葉に皆頷いた。
湯上りにハッスルしたのは言うまでも無い。
リュネは倉庫で寝てもらった。

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