女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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お土産

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 食後のお茶を飲みながら事の次第を説明する。皆、神の不在に絶句した。そして妊娠可能になった事を聞き涙するイゼッタ。喜ぶ兎達。

「ガゲドゥ、いばじゅぐごだでぢょーだい~」

イゼッタよ、鼻をかめ。

「私達も避妊魔法の解呪をしとう御座います」

リアの言葉を聞いてメイド等も頷いてる。やはりメルタルには行くべきか。島の食料が消費されるのでゆっくりは出来ないな。それにリュネの回復は急いでやりたい。尻尾が再生するのを楽しみにしてるしな。

「カケルさん、お土産は魔石で良いですよ?」

目が合ったリュネに後押しされて、メルタル大陸への旅が決まった。

 話を打ち切り早速準備に取り掛かる。荷車にフェルトを敷いて竈をセット。毛布と食料、食器を積んで終了だ。

「カケル様、一度街に寄りましょう。買いたい物があります」

「俺も武器屋にミスリル持ってく用があるし、準備が出来たら街に向かおう」

女子達が御粧ししてる合間に袋を持って岩山に行き、濃いいミスリルを選んで詰める。どうせ時間掛かるだろうし、良いのを拾ってってやらねばな。スキルによる探索でサクサク拾える。地面に埋まってるヤツも見付けられるので結構早く十ナリ分集められてしまった。途中、滅茶苦茶ミスリル分が濃くてスイカ程もある鉱石が拾えたが、これは我が家の置物にしようと思う。

「カケル遅い。もう支度終わった」

解せぬ。何時もはもっと時間掛かるくせに。
置物の石を寝室に転がしたら荷車に乗り込み出発だ。兎と龍に見送られて空に飛び立った。


 街に着いたら寝具店に直行して荷車を駐車。駆け寄るサミイを抱き締める。

「旦那さま~ん?」

「ん?」

俺を見て、イゼッタ達に目を向けて、もう一度抱き着くサミイ。

「んん~?」

上目遣いで面白い顔をしてる。なでなでなでなで。

「旦那さまは、旦那さまですよね?」

「色々あってな。簡単に説明すると、妊娠させられるようになった」

「わかりました!早速「まだダメ」ふぇ?」

「リアさんの避妊魔法、解除してから」

「なるほど。けど此処の教会じゃしないですよね?」

「少し遠出するからな。サミイに会いに来たんだよ、報告も兼ねてな」

「わかりました。お土産は男の子が良いです!」

「十人くらいで良いか?」

「私は女の子が良い」

はいはいよしよし。脇からの体当たりを受け止めて撫で回しそろそろ用事を済ませてしまおう。
俺は武器屋へ、イゼッタとテイカは買い出しへ。
リアとメイドは客間でお茶だ。
ギルドに寄ろうか考えたが報酬の支払いにはまだ日があるし、君子危うきになんとやら、だ。
露店街で二人と別れて武器屋に入ると入口からでも聞こえるくらいにカンカンしてた。つか奥のドア開けっ放しじゃねーか。

「親父ー、客だぞー良い石だぞー」

「カッケッルッかっ!待っ!とれ!」

俺の大鉈くらいの刃物を、手持ちにしてはデカいハンマーでガツガツ叩き、冷めたら炉の中へ。

「ふい~。何だ、随分早ぇじゃねーか」

「ちょっと出掛けるから納品だけしとこうと思ってな」

「直ぐにでも確認したいが…、此奴を形にしてからでも良いか?」

「俺の得物がまだなら置いてくから後で見てくれ。目ん玉落っことすなよ?」

「そんな事言われたら見たくなるじゃねーか!」

帰って来たらまた顔出すと、工具が散らかるテーブルに、一ナリ袋を十たい置いて店を出た。

「カケル様、ギルドから客が来ております」

店の外に居たのはテイカ。ギルドからの客?何の用だろう?どちらにしても帰らにゃならんので寝具店に向かった。

客間で待っていたのはカロだった。テイカめ、思わせぶりな事言いおって。テイカを見るとペロッてしてた。許さざるを得ない。







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