女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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ばぶ

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 ミーネの背中でぐったりしてたらいつの間にか島に着いていた。玄関前には既にテイカが控えてるのが見える。飛んでって谷間に顔を填めた。

「うわーん!テイカぁー」

「はいはいお帰りなさい。心が傷付いていますね。あっちでおっぱいにしましょう。ミーネ様もお帰りなさい」

ソファーで膝枕されておっぱいチューチューしながら愚痴を零す。

「見た目より中身」

「カケル様は何も考えず、おっぱいを吸って下さいね」

「見た目や纏う雰囲気で人は作られるとも言います。カケル様が悲しむ姿は見たくありませんので何とかして差し上げたいですね。私のおっぱいも吸って良いですよ?」

「姫様のお言葉に同意する。偉くも無い者が偉ぶるのは愚かだが、強者がそれ相応の格好をして悪い道理が無い」

  「着飾りますか?」
「スキルチートで強者ぶるのもどうかなーって思うけど、新しい装備は欲しかったんだよな、特に防寒着」

「ちーとが何かは分かりませんが私に勝った人が謙遜なんてしちゃいけませんよ?」

「《感知》して大体は把握していたが、不意打ちだって勝ちは勝ちだ、何なら私も戦ってやろうか?」

「止めろ今度こそ死ぬ!俺は人の中で十本の指に入る程強い!これで良いか!?」

「自信を持つ事は大事です。さ、おっぱいの続きでちゅよ」

ばぶ…。
テイカの次はリア、リュネ、ミーネと来てイゼッタとなり、昼飯を告げに来た女児に見付かり吸って吸って攻撃を受けながらの昼食。後でな。

午後はフェルト作りを皆でやって半日が終了した。風魔法では無く水魔法による脱水に変えた所、乾燥時間が短縮され効率が良くなった。イゼッタとテイカが大きい板を作ってくれたのも時短に役立った。一気に数枚分のシートが出来るので五匹分のフェルトシートが半日で完成してしまった。更には卵のベッドも出来た。
シートはまだ半分だがミーネの家に敷いて行こう。一度ミーネに家の中で龍の姿に戻ってもらうがやはりデカいな。シートを敷くスペースを割り出したら人の姿になってもらい、どんどん敷いて行く。横に敷き、縦に重ね、中程でシートが尽きた。兎達には明日も頑張ってもらおう。

 夕飯食べて一息着いたらお風呂で女児等と授乳タイム。ちびっ子の癖に俺の赤ちゃんが欲しいとかぬかしよる。何れ必ずな。今夜からミーネは卵と共に新居で寝るそうだ。絨毯がまだだけど、火山島でも岩棚に直で寝てたそうなので気にならないのだとか。屋根もまだ無いんだけどな。

卵取赤ちゃんられちゃいました」

リュネのじゃ無いでしょ?独り寝が寂しいのか、今夜はリュネが寝に来た。本当に寝に来ただけのようで直ぐに寝息を立てていた。龍は自由だ。
一方人族の女達は、未だ消える気配の無い間接照明を囲んで新居の設計図の描かれた板を見てあーだこーだしている。俺が作れるレベルの建築物で頼むよ。構って貰えないのでリュネにくっ付いて寝た。


 早朝、ギャアギャアと耳に痛い鳴き声が島に響き、子龍が孵化した事に気付いて飛び起きた。

「リュネ、起きろ。卵が孵ったみたいだぞ!?」

「…うふふ…、私の…赤たん…」

寝惚けて居られる。人族の女達は目覚めたようなので、リュネに毛布を掛け直して見に行った。
ミーネの家の前では既に数人のラビアンも居て狼狽えている。取り敢えず朝食の支度に戻ってもらった。

「ミーネ、起きてるか?」

「起きているがまだ中には入るなよ?子供の餌にされてしまうからな」

「何か入用の物はあるか?」

「特には無いな。子供が殻を食い終わる迄は外に出られん。出られたら美味い飯と、熱い子種をくれ」

「分かった」

長居は無用との事で、家に入るとリュネが起きていた。

「カケルさん、起こしてくれても良かったのですよ?」

起こしたよ…。



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