女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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性に真面目

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 愚痴を聞こうと思ったら、逆に黙り込まれてしまった。サミイ達も帰って来ないし、どうしたものか…。

「エージャ、言いたい事があるんだろ?」

「……かれろ、と」

「ん?」

「抱かれろ、と。奥様に…」

「え?やだよ?」

「は?」

「今、第一夫人の体調が戻るのを待ってて俺も他の嫁達も我慢してんの。それにお前は此処で働くんだろ?エッチしたら連れて帰りたくなっちゃうだろうが」

ですが、と続くのを手で制し、近寄って頭に手を乗せてやる。それだけでプルプル震えてるじゃないか。《洗浄》してやろう。

「うっ!何を!?」

「頭を冷やせ。序にキレイになったな」

「え?あ…」

くすんでた金髪に艶が戻り、肌も服もさっぱりしたのを見たエージャが驚いてる。

「やっぱり旦那さまはわたしの旦那さまです!」

「カッケー」

「手を出すかと思ったんですが、残念です」

ドアを開けてゾロゾロと女達が入って来た。

「試してたのか?」

「お手付きされたらカケル様にお渡ししようかと」

「そんな事されたらわたしが島に行けなくなっちゃいます!」

「キャッキャッ」

「予想より性に真面目な方で良かったです」

「イゼッタ達が妊娠してたらしたけどな」

「…撤回します」

「エージャ、何れ抱いて貰いなさいね?」

「え…?」

「旦那さまはわたし達のです!ママもダメだからね!」

「クルルァー」

一気に客間が姦しくなった。姦しながらも明後日から魔道具の販売をするそうで、準備の為今日から家で寝る、と言うのと、売り物を出してくれと言う言葉は聞き取れた。

「此処に出して良いのか?」

「数を確認したらバックヤードに持ってきます」

光の棒を八百、水の棒四百、火の鉄板二百。ピッタリ出して確認させたらバックヤードに持ってった。

「貴方は不思議な方ですね」

「なんぞ?」

「先程は、外貨を稼ぐ方が金になると言いましたが、これらの商品はほぼ原価ですよね?」

「否、材料の原価は無いに等しい。手間賃を料金に含めるなら完全に赤字だがな」

「薄利多売の精神は聞きましたが、それでも安いかと」

「これは慈善事業みたいなもんだよ。儲けるのはギルドに卸す素材だけで充分だからな」

付かず離れず金魚のフンを引き連れて客間に戻ると何故かしたり顔のサミイに苦笑いのママ上殿。

「また賭けてたのか」

「賭け事なんて、そんな。でもキスくらいはしたのでしょう?」

「してないったら。エージャがしたいなら是非も無いがな。嫌がる子にはしないよ」

「わたし達の旦那さまはそゆとこ変に真面目だって言ったでしょ?」

「真面目である事は同意出来ますね」

「なあ、ママ上殿。何でそんなにエージャとさせたがるんだ?エージャも何か思い当たる節があれば教えてくれ」

エージャは目して語らず。即ち、そこに原因がありママ上殿が気付いたと思われる。

「私もこの子も元は冒険者。それが奴隷に落ちたら…、予想はお付きでしょう?」

「予想、か…」

「分かるものですか」

「分からんな。うちの性奴隷は死んだら蝋人形にして下さいとか言うしな」

「貴方も奴隷を飼っているのか」

「愛する性奴隷を飼うとか言うな」

「相手が反論出来無いだけでは?」

「ありうるが…、それなら聞いてみるか?」

「あたしの全てはカケル様の為にあります」

窓の外からニョッキリ顔を出したテイカに全員びっくりである。一体何時から居たのか!?

「女の気配があるので来てみれば…。また妾を増やされるのですね」

「増やさないよ?取り敢えず中にお入り」

 皆をソファーに座らせて、全員分のお茶を並べたテイカが言う。

「本当はお昼を呼びに来ただけなので短めに説明します。奴隷の行動及び思考の制限ですが、先ずは行動について。これは主人を害する行動、逃亡する行動が出来ません。理解できますね?」

「はい…」

何か、長くなる気がする。
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