女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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揚げ物食いたい

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 部屋着に着替えたキュルケスと、下着になったワーリンが、何故か俺の部屋に居る。ワーリンに至ってはちゅぱちゅぱしながら脱いでたし。

「自室でゆっくりしたら良いのに。後ワーリン、部屋着くらい用意しような?」

「はむ…んちゅ。こうしてると落ち着くのよ。あーむ…」

俺のちんぽからは落ち着く成分等出ていない筈だが…。

「オレ、こう言うのと縁の無ぇ世界に生きてくと思ってたから…、嬉しくって…あう~」

ワーリンは体から出ているであろう成分を俺に擦り付けてるし…。
明日からは真面目に依頼をこなしてランクを上げねばならんので、今夜は早寝する事に決め、夕飯の時間まで好きにさせた。俺は仮眠する。


 明け切らぬ翌朝、寒さで目が覚めた。部屋着だとやはり寒いな。《収納》を使って一瞬で着替え、暖を取る。下の階ではガチャガチャ始まっているので俺達もギルドに向かわなければ。
トントンと、壁を小突く音がする。ワーリンは起きてるみたいだな。小突き返してキュルケスの部屋を《感知》で見るとまだ寝てたので、股間を《洗浄》したら飛び起きて来た。

「漏らしたかと思ったじゃない!」

「漏らす事あるのか」

「無いわよ!」

飯も食わずに宿を出て、冒険者共の流れに乗ってギルドに向かう…が、殆どが大通りに出ると西に向かって行く。俺達は東に向かい、ギルドに入ると比較的空いていた。受付嬢に聞いてみると、ダンジョンの入口は西門の先にあり、抽選も其方で行うそうだ。

「採取でも討伐でも良いんだが、EランクがDなりCにサクッと上がれる依頼無いかな?」

「地道な努力が結果を産むのですよ?」

「尤もね」

「レッサードラゴン程度じゃ努力にならんかー」

「倒したら持って来て下さい。ギルマスに頼んで上げてあげますから」

「居たらそうする」

「お前さん、そうそうドラゴン何て居ないぜ?」

「私も見た事無いわ」

「私もです」

「俺は偶に見るぞ?飛んでると近寄って来るんだ」

「でしたら、一先ずこの辺りの討伐依頼を受けて、運良く見付けたら狩って来て下さい。ケブ十匹とウオルス十匹です。Cランクもいらっしゃるので問題無いでしょう。次の方~」

すげー適当にあしらわれたがそれは仕方の無い事だ。何処にでも俺様最強くんが居るからな。隣の受付に居たパーティも若気が至れり尽くせりな感じだったし、俺達のレッサー話を聞いて、「俺達は真のドラゴンを狩って来てやんよ!」なんて言ってた。
長生きしろよ?


 正門である東門を抜けて歩く事暫し。昨夜も少し降ったようで新雪のキュッキュした踏み心地が心地良い。

「今日は橇のお風呂使わないの?」

「ああ、今日は普通に飛んで行こうかと思ってな。キュルケスが飛べるように練習させてやるよ」

「自信無いんだけど」

「大丈夫だ、初めは飛んでる感覚だけ感じてもらうだけだから」

「オレはー?」

「背中に乗っておっぱい押し付けててくれ」

ワーリンを背負い、キュルケスの手を取って空に浮く。

「浮いてる!これ私の魔力使って無いよね?」

「寒いと思ったら風で体を覆ってみな。行くぞー」

パッと見手を繋いで飛んでるようだが完全に俺のコントロール下だ。高所恐怖症は無さそうで、これなら訓練を重ねれば飛べるかも知れない。後は魔力次第だが。
キュルケスに楽しんでもらいながら、《感知》を使ってらケブを探す。…ボッチがぽつぽつ、ペアは少しでトリオ以上は稀。この間の巣見たいのは激レアを引いたんだな。ボッチを見付けて上まで移動するとワーリンが飛び降りて一撃粉砕。回収して次へを繰り返す。
二十匹程そんな事を繰り返すと飽きたそうで、ターゲットをウオルスに変えて今度は俺が狩る。ウオルスは三~十匹の群で行動してるので狩りやすい。上まで移動して《威圧》で殺し、降りてって回収。二回でノルマを超えたのでキリ良くなるまで狩ってやった。

「何もしないでウオルスが死んでく…」

「《威圧》よね、凄く高威力の」

「ゴロツキがメンチ切るのの何倍だろ?」

シルケ人もメンチ切るのか…。揚げ物食いたい。
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