女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

文字の大きさ
510 / 1,519

スベスベして気持ち良い

しおりを挟む


 真っ暗なので光の棒を浮かせて、《感知》で坑内を検める。

「やっぱり、転移罠は使われていたらしい」

「誰か居ましたか?」

「ああ。五人生きてるな。一人は死んでる。助ける義理は無いが、金貨払った尻が死ぬのは惜しいな」

「致すのですね」

「そうだな、致そうか」

 不運な冒険者達に向かい、小走りで移動する。敵はうじゃうじゃ出るのでそこまで早く移動出来ないのだ。主にドロップを回収するからなのだがな。

「生きてるか?」

「ダメだ!三人殺られた!援護頼む!」

俺達が着く頃には、幸運な冒険者は三人に減っていた。明かりが無いのを火の魔法で補いながら戦っていたようで、尻を見せてくれた女を壁に立たせて二人が防御に徹していた。仲間の遺体を盾にして。
トカゲ顔の数人が此方に向かって来るのをエージャが斬り伏せる。必死な冒険者に粘着していたトカゲ顔には俺から煉瓦をプレゼントしてやった。弾ける頭がパーンとなり、煙となって消えた。

「…援護助かった。転移罠に嵌っちまったんだ…」

「よくある事さ。今度からはランタンに火を着けて潜るんだな」

「宝箱に触らないのが適切では?」

「それじゃあ冒険者とは言えないだろ。なあ?」

「否…、死んだらそれまでだ。其方の言葉が正解だな」

「ドロップと遺品を回収したら二十一階まで送ってやる。そこからなら帰れるだろ?」

疲れ果てた冒険者を回復し、ドロップ等を回収させたらエージャを先頭に、男二人、尻女、そして俺を殿にして階段まで進ませる。

「あんた、さっきの、返すよ…」

「取っとけ。燃やした杖も買い替えしなきゃだろ?」

「気前が良いね…」

「俺はコレで」

ローブ越しに尻を撫でるとしっとり湿っていた。怖かったのだろうな。

「よ……」

よせと言いたいのを我慢した。良い女じゃないか。

「敵だ!」

武器を構える前三人が敵に注目する最中、俺は女を《洗浄》した。

「なっ、なんだいそれは…」

「スキルだよ。スッキリしたろ」

「あ、ああ…」

敵はエージャがサクッと殺し、先を行く。俺は女の尻を揉み続けた。

 生来のお人好しが出てしまい、人数が減った冒険者を二十一階の出口まで連れて来てしまった。

「礼は地上で必ずする。本当に助かった」

「気にすんな。昼飯何処で食おうか迷ってたから丁度良いさ」

三人の冒険者は休憩を取らずに戻って行った。

「てっきりその場で致すのかと」

「飯を食いながらお前と致そうと思ったが、木のバケモノに致してもらおう」

「不要な私は此処から飛び降りて死にます」

「死ねると思うならやってみろ」

躊躇無くダイブしたエージャを浮かせて木の宿に飛んだ。先に階段を降りていた冒険者達が滅茶苦茶驚いていた。

「ああ…、カケル様の愛を感じます」

「馬鹿め。死なせたらママ上殿が何を言うか分かったもんじゃないからだ」

抱き着いてすりすり顔を擦り付けるエージャは確信犯だな。オナホで樹液塗れになったアイツでヌプヌプしてやった。
 木の宿の、俺に対する扱いが良い。宿賃を弾んでやったからなのか、穴に入ると既にオナホが用意されてたり、食休みに横になると後頭部に柔らかい出っ張りが生えて出たりした。スベスベして気持ち良い。通ったらその内家財道具が生えてくるかも知れんな。エージャには何も無いので俺の腕を枕にして寝てやがる。
一オコン程横になり、エージャを起こしてもう一仕事だ。四十階までの敵は粗方片付いているのでエリアボスを煙にする程度の労力しか使わなかった。四十一階からはまだまだ敵が居るのでエージャを鍛えながら下へ向かう階段に向かった。階段を降りるとやはり明かりの無い洞窟型だった。

「エージャ、この辺りの敵はどうだ?」

「硬いですね。鎧なのが地味に嫌です」

切れ味の良かったトカゲの剣でも金属鎧は斬れないので、殺すのに時間が掛かってしまうようだ。とは言え打開策も無く、ゆっくりと四十五階まで進み、本日の狩りは終了とした。木の宿までの敵は俺が全て殺ったよ。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

狼になっちゃった!

家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで? 色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!? ……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう? これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します

burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。 その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

処理中です...