591 / 1,519
マナーに反する行為
しおりを挟む浴場に着いて、少し悩んだ。リームが別行動なので火の属性魔石が作れないのだ。悩んだが、後回しにすれば良いと言う事で、水と浄化の属性魔石を作る事にした。
大きい魔石を何時ものように圧縮して魔力を込める。光り出す魔石に俺が水を、ネーヴェが浄化と光の二種類を付与して属性魔石が完成した。
「水を出す前にトイレ設置しなきゃな」
「お風呂でしたら「したらダメだよ?」んぐ…」
ネーヴェよ、それはマナーに反する行為だ。公共浴場では絶対やってはならない。
脱衣場の壁は高さ二ハーン程のロッカーで埋め尽くされている。壊すのは勿体無いけど幅三ハーン分切り抜いて短い廊下にし、トイレの個室を六つ作った。そこに女達に内職してもらったトイレを安置する。そして内開きの簡易ドアを付けて、単純な内鍵を付ければ個室の完成だ。隣の脱衣場にも六つ作った。減った分のロッカーは部屋の真ん中に長いヤツを設置したよ。
「後は火の魔石だけか」
「火の魔法、できない。ごめんね」
「人に因って、得意な事が違うのは当たり前だ。龍だってそうだろう?リームはリームの、ネーヴェはネーヴェの得意がある。それで良いじゃないか」
「カーケル~」「よーしよしよしよしよしよしよし」
「…何をしておいでか?」
イチャイチャしだすと誰か来る。これもフラグなのだろうか?一仕事終えたリームが合流したので、早速火の属性魔石を作ってもらった。
水と火の魔石を壁の窪みにセットし魔力を込めると、ボコボコシュワシュワお湯となって流れ始めた。
それなりに水量は多いが、二つの浴槽に貯め切るにはそれなりに時間が掛かるみたい。洗い場からはしっかりと湯が出てる。ちょっと温いかな?配管が温まれば丁度良くなるだろう。
クリスタルモドキに大きい魔石を仕込むのも忘れない。
浄化の魔石をセットしたいがそのまま穴に落とすと割れちゃいそうだよな。なので魔法の水で満たしてから、魔力を込めてそっと穴に落とした。すると、溢れる程入っていた水が青い光を浴びて消えて行く。パワーも充分のようである。
暗い所に光の棒を挿し、いよいよ公共浴場の完成だ。入口前に、男女の文字と絵を書く。
「どう?どっちが女湯か、分かる?」
「んー」「?」「どうだろう…」「わからんな」
嫁の出来ぬ呪いを受けた兵士が混ざってる。
「どうしたら男女別なのを理解してもらえるんだろう」
「裸の絵でも描いたらどうだ?」
…ホント、そう言うトコだぞ?
スカートを履いた女の絵と、ズボンを履いた男の絵に描き直した。
「異性が入ったら弾き出せば良かろう」
「それだと女達が痛いだろ?」「男も痛いだろが!」
「自動で振り分ける」
「それだとどっちから入っても良い訳だが、折角作った入口が無駄になるな」
「見張り立てる!」
バジャイの一言が俺に閃きを与えてくれた。撫でてやろう。よしよし。
「バジャイは冴えてるな。掃除婦も雇えるし丁度良いじゃないか。強制労働の女達にやらせたいが、どうだ?」
「あ?確かに毎日歩かせるのは酷だから弁当配りしかさせてないな。隊長に聞いてくるわ」
詰所に入って行った呪われた兵士が少しして隊長を連れて来た。
「風呂が出来たそうだな。で、女共に見張りをさせたいと?」
「間違って違う方に入ったら大変だろ?掃除等の管理もさせたいと思ってる。弁当配りの片手間にどうかと思うが、どうかな?」
「良いと思うぞ?暇を持て余しているからな」
その日の内に、強制労働女の六人は公共浴場の管理者となった。二人ずつの三交替で見張りをし、朝と夜は全員で掃除する事となった。夜はクローズだ。バケツや雑木雑巾を出してやり、掃除の仕方を教えたら、後は彼女等に任せよう。偶にチェックすれば良いよな。
昼飯食って、ゆっくりしてたら風呂に湯が張ったと兵士が伝えに来た。風呂の入り方なんて知らないよな。教えてやらねばならんらしい。仕方無いけど行くかぁ…。トイレの使い方から脱衣場の使い方、浴槽には掛け湯して入る等、あれこれ教えて夕方になった。
0
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります
はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。
「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」
そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。
これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕!
毎日二話更新できるよう頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる