女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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儀式

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 朝飯もあるので早めに済ませたが、そもそも淡白なバジャイには充分らしくとても満足気。逆に昨夜のは長過ぎて嫌なのだと。けどおっぱいは何時でも揉んで良いらしい。揉み揉み。
ネーヴェが妬いてるのでペニスケに座らせて外に運び出す。揉み揉み。外ではリームが種とアマグキの収穫を終えて土を更新してた。

「おはよう主様」

「おはようリーム。今日も朝からありがとうな」

ネーヴェを降ろしてリームを抱く。舌を絡めて揉み揉み揉み揉み。抱き着いて来たリームを抱えて厨房に向かおう。
リームとネーヴェが種とアマグキを煮るのを手伝い、出来た煮種と黒糖を持って街に向かう。鍋の中の時間を進ませると言う裏技で、とても素早く加工が出来る。凄い。

 バジャイをおぶってササッと飛んで、広場に着いたら朝食だ。移住者達は地元の主婦達と仲良く料理してるようで、俺達が到着すると寄って集って給仕してくれる。さっさと食って仕事を寄越せと言う事だろう。黒糖と煮種も持ってかれちゃった。
食事を終えて、ネーヴェとバジャイは子供等と遊ぶようだ。人見知りのバジャイも少しずつだが人との輪に溶け込みつつある。
俺とリームは外に出て畑の収穫と土の更新だ。

「だいぶ余ってるよな?」

「うむ。アマグキは粗手付かず、種も殆ど使ってはいないな」

「食料だけは充分か」

「肉以外はな。しかし狩り草が居らんので仕方あるまい」

話しながら野菜の加工場へ。女達が待ってたよ。

「今日から野菜の加工場と製塩を稼働する。無理しないでやってくれ」

葉物以外の野菜を雑木で作った浅い木箱に入れて行くと、二人掛かりで建屋の中に納めて行った。中では包丁を持った女達が片っ端から切り刻んで行く。切られた野菜は外に持ち出され、干し棚に晒されて行った。
今日は乾燥具合を確認したいので干し棚半分終わったら午前の組は終了としてもらった。半日で乾く程暑くもないしな。
指示を出し、次に向かうは製塩場。此方に居るのは二十二人、二交代制の全員が来ていた。明日からは交代でやるので今日はやり方を教える。
塩水を汲んで、鉄鍋で煮て、出て来た塩を桶に入れて竈へ向かい、土鍋でカラカラのサラサラに乾燥させたら箱に流し込む。塩と一緒に出来た滷汁にがりは海に帰す。箱に貯まった焼塩は売り出す時に箱詰めするから放置で良い。
海水を煮ながら説明すると、直ぐに理解して後組の女達は帰って行った。普段から料理してるから理解が早いな。

 女達の働き口が決まったら、次は兵士の足を作りに行く。動力はネーヴェに頼みたいんだが、何処に行ったのか…。街の出口に向かいながら《感知》にてネーヴェを探すと、畑で子供等と何やらやっているみたい…あ、目が合った。方向は一緒だし行ってみるか。

「カーケルー」「カケルさまっ!」

「何かの儀式か?」

皆がそろって濡らした土を捏ね回し、丸や棒の形にしていた。

「違うよ!」「泥人形作ってるの」「ゴレーム」

「ゴーレムな。魔石あるのか?無いなら小さめのを出すぞ」

「ちょーだい。十個くらい」

小さめのをと言ってもキネイアッセンで乱獲して来たヤツだからそれなりの大きさだ。数が揃ってた三ドン程の魔石を十個、ネーヴェに渡すと自分が作ってた一ハーン程の大きさの泥人形の体に埋め込んだ。

「リーム、焼いて」

「え?ああ。浮かせてくれ」

「濡れ過ぎてて割れちまうぞ?」

「そなの?」

「しっかり乾いてから焼いた方が良いし、焼くなら岩壁の瓦礫を粉にして水で練った方が良いのが出来ると思うぞ」

「カケル、かためて」

ネーヴェは子供等に見せてやりたいだけなんだな。俺は忖度出来る男だ。湿った泥人形に《散開》と《集結》を掛けて、水を散らして泥を固めた。

「リーム、焼けるぞ。焼き加減は解るか?」

「教えてくれれば再現しよう」

「先ずは乾燥させる為にゆっくり温度を上げてくれ。あ、温度の単位って何だ?」

「「さあ?」」

龍二人が知らないと言う…。
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