女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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どピンク

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 四十階で十本槍と別れ、俺とイゼッタは先に進む。十本槍の実力であれば四十九階迄は余裕を持ってこなせるだろうが、此処で引き返すのは安全マージンを重視しての事だろう。手数はそれなりに増えたが魔法火力が足りてないのだ。凍結かスタン、壁を作れる程熟練された《威圧》が欲しい所であるが、難しいだろうな。

「ふん、ふふん」

鼻歌なのか鼻息が荒いのか、ふんふん言いながら風の円盤を飛ばすイゼッタは普通の冒険者と比べるとだいぶ火力が高い。元は初級魔法のエアロだと言うが、それを高速回転させる事で中級魔法のストームを超える火力を出してトカゲ頭をスパスパしている。ストームはキュルケスが雪道を吹き飛ばしてたヤツで、ハークが野盗を氷漬けにしたのもストームの応用だ。

「イゼッタ、箱があるけど寄ってくか?」

「ん。ドロップ同じのしか出ないし」

雑魚を倒しても魔石と武具程度しか出ないので寄り道して箱を開ける。《威圧》の壁で囲って蓋を開けると、毒針やガスが吹き出して来る。毒針はその場で落っこちる。ガスは《収縮》で小さな玉にして《収納》し、後で捨てる。

「カケル、これ見て」

「オシャレなティアラだな」

「こんなのもある。かんてーはよ」

「何処かで休憩しながらでも良いか?七十一階が終わったら、とかさ」

「ん。それで良い。いっぱい拾う」

あれば良いな。その後寄り道しながら下へと進み、海を干上がらせてお土産鑑定。

赤い女王のティアラ
遣り繰り上手のバングル
召喚のネックレス
四海兄弟の指輪

赤い女王のティアラは透明と赤の宝石がたっぷりくっ付いた銀色のティアラだ。赤い女王、では無く赤い、女王だと思う。
遣り繰り上手のバングルは青い石の嵌め込まれた幅広で銀色のバングル。主婦に良さそうな名前だ。
召喚のネックレスは透明の宝石の付いた銀色のネックレス。多分召喚するのに関した効果があるのだろう。
そして四海兄弟の指輪は俺にも分かる金属、ミスリルと金で出来た指輪だ。四文字熟語っぽいし、多分地球で聞いた事があるのだろうけど思い出せない。

 目立つ名前でお土産に出来そうなのはこの四つだけだった。後は在り来りな効果の付いたアクセサリーにマジックバッグ等。十数箱開けてこれだけ出たのだ。それなりに当たりを引けたのだろう。

「カケル、下行く?」

「八十階はともかく、箱の確認はしたいな」

イゼッタが行くと言うので仕方無く七十二階に降りると、やはり全裸の女達が歩いていた。

「イゼッタ、行くぞ」

「…」

気が付くとペニスケを外し、歩いている女を一人装備していた。何故こうも罠に掛かってしまうのか。
《感知》で調べるもこの階には箱は無いようで、ぷちゅぷちゅと音を立てながら階段へと向かう。

「本当に罠階層だったな…」

「カケルだけのね」

射精しないと階段を降りられないのは予想出来たが、射精するまで抜けないとか分かる筈も無いだろ。となると帰りもまたするのか…いやぁ大変だなぁおいおい。

階段を降りて、女達が歩いてる。これは不味い。イゼッタもジト目で俺を見る。

「本格的に俺を帰れなくするトラップのようだ。この階に箱がなければ諦めて戻ろう」

「そだね…」

女を駅弁スタイルで抱えていた俺は、《感知》で階層を見渡す。

「箱あったぞ」

「三回はするのね」

「俺の意思じゃないよ。イゼッタに納めてから入ればすんなり行ける…のかな」

「もう一本生やすだけ」

「だな…」

抱き合う女とヘコヘコしながら箱へと向かう。催淫ガスなんて出たら洒落にならんのでしっかり囲って箱を開けた。

「うわぁ…、どピンク…」

ガスと言うよりミストがシューって噴き出してる。これお宝までチンピク汁に塗れちゃってるぞ。取り敢えずどピンク汁が出切った所で《洗浄》し、取り出してみた。

コケシだ…。一目で分かるフォルムをしている。因みに電動では無さそうだ。

「カケルの方が良い」

「愛してるよイゼッタ」

白濁を流し込んだ女からアイツを抜いて、イゼッタを抱き締めた。


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