女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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ママ様

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 俺の《孕ませ》スキルでは龍に効果が殆ど無い事は分かってる。だが使う。使いたくて仕方が無い。ママが尻尾を出し入れし、猛烈な快感が二本のアイツに押し寄せる。吐き出された白濁を《吸収》し、新たな子種と共に放出し続ける。

(孕めっ孕めっ孕め孕め孕めっ…)

「カケルゥゥゥッ!!」

子種を吐き尽くし、舌を絡めながら余韻に浸る。マットからは子種が溢れ、背中を浸して体温を奪って行く。俺は名残惜しくも《洗浄》を掛けた。

「我は、もう誰の子も孕まぬ。孕むのはカケル、お前の子だけだ」

「ママ様…」

ああ、この感覚。主従契約だ。ママ様が俺のアイツを愛おしそうにペロペロとキレイにしてくれる。またしたくなっちょうよ…。

(弁えている。話をするのだろう?)

ママ様も我慢するようだ。俺は念話で話を始めた。


「ん…、龍相手に心配等不要だ。だがその心は嬉しいぞ。んふ…」

 はい。また繋がってます。ママが我慢出来無くなっちゃった。俺もしたかったので問題無し。先程よりもゆっくりスローなセックスで、互いの感覚を高め合ってる。

「雄に知り合いが居るんだが、魔剣を出されたら敵わないって、言ってたからね」

「そうだな。我が着いて居れば近付く事すら許さぬが、人の子は姑息であるからの…。おっぱい吸っておくれ」

人の子は姑息だが、俺は良い子なので素直にしゃぶり付いて舌を転がす。ああ、また本気になりそうだ…。


「名残惜しいのう…」

「今度は予定の無い時に来るよ」

 部屋を洗って装備を着けて、ママ様を抱き締めキスをする。名残惜しいがこれ以上はダメだ。離れた舌から光る糸が切れ、抱き合う力が弱まった。

「行きたい所を思い浮かべよ」

「…こうか」

目を閉じて風と光を感じる。瞼を開けるとシューンシューンズデーゲンの上空に居た。事務処理もしなきゃならんし、ちゃんと門から入ろうか。ギルドに寄って、事務処理と小銭を下ろして外に出る。職員に敵意を向けられないなんて久しぶりだぜ。
そして先ずは飯。ママ様と致してる最中、水だけは飲んでいたが逆に言うと水しか飲んでないのだ。以前ジョンと行った店に直行した。

 独り者はカウンター。これはまあ仕方が無い。だが何で荒くれ共に囲まれなきゃならんのか。他の客も、店員さえも見て見ぬ振りを決め込んで、俺が外してカウンターに置いたメットを奪おうとして動けないでいる。
荒くれ共は、静かに青筋立てながら俺の食事を見る事しか出来無い。《威圧》を纏わせ固めてあるからな。直ぐに酸欠になって死ぬだろう。腹が満たされメットを被った俺は、店を出ながら荒くれ共の《威圧》を解く。そして店の周りを《威圧》の壁で取り囲み、荒くれの死体を爆発させた。
くぐもった悲鳴が微かに聞こえるが、街の喧騒に掻き消える。どっちに先に行くか…と思ったが、考えるまでも無いな。

「これはこれはカケル様、お久しゅうにございます。突然のご来訪に何もご用意出来ぬ事をお詫び申します。先ずは奥でごゆるりとなさって下さいませ」

俺は貴族じゃ無いからそんなに長い挨拶は不要だが、メイド長は押し切った。

「此方こそ、急に押し掛けて済まない。ブルランさんも含めて話をしたくてやって来たんだ」

「承知致しました。それではご休憩の後、お連れ致しましょう。ささ、どうぞ中へ…」

メイド長が直々に客間へと案内してくれる。此方の屋敷はメイド達だけの仮住まいであるので、無駄な装飾の無いシンプルな作りだ。それでも厚みを揃えたゲル版の窓は明るく磨かれ、掃除も行き届いているようだ。

「シンプルであるからこそ、この屋敷に住まう方々の行き届いた気配りを感じます。美しく磨かれた窓、そして廊下。塵一つ無いその姿は住人の心を映す鏡の様であります」

客間に入り、心の声が口から出てしまう。それを聞いたメイド長も頬を染めて喜びを隠せない。
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