女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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白身の無い、卵の味

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 生食いするリームに注目が集まるので釘を指しておこう。

「人は生で食べちゃダメだよ?お腹壊すかも知れないからね」

「「「はーい」」」

「因みにだが、生で美味いか?」

「白身の無い、卵の味だな」

「「カケル、カケルッ」」

ネーヴェは龍だから良いだろう。一つ奪われた。だがイゼッタはダメだ。

「人は明日の朝ご飯に茹でて貰おう。一人二つは行くだろ」

「「「はーーーい」」」

生食いで二個失ったが、それでも充分な数が拾えて良かった。孵化しないようにマジックボックスに入れといてもらおう。
卵に小麦粉に砂糖。後欲しいのは牛乳か…。


 朝起きて、辺りに誰も居ない。ペルマが稼動して気持ち良い朝だが、皆何処に行ったのか。

「ペルマ、皆は何処に行ったんだ?」

「あーー」

言葉の意味は分からんが、下の方を見てるので、きっと下に居るのだろう。

「卵を見に行ったのかな」

騎乗位のペルマを抱き締めると、おっぱいを舐りながら腰を突き上げ、魔力と子種を注ぎ入れた。離れたくなさそうな顔してたので二回戦しちゃったよ。
待機モードで付いて来るペルマを従え食堂に降りると、既に食事の支度は整っていた。皆の皿には卵が二つ、湯気を纏っていた。

「カケル、おそい」「おそい」「おそいの」

詫びるしか無い。席に着いていただきます。皆塩を付けて食べたりそのまま齧ったり、各々卵を味わっている。俺は茹で卵経験者なので、軽く砕いてスープに入れてみた。ぷりぷりで蒲鉾みたいだ。

「城で頂いた卵とは食感も味も違いますのね」

「あれは鳥の卵ですから」

リアの所も食用の鳥を飼ってるそうで、卵も数える程だが食した事があるそうな。昨日生食いしたリームは種族関係無く卵も食うと言い、ネーヴェは覚えてないと言う。リュネとミーネは食べた事無いそうだ。《収納》で美味い肉が捕れるからだろう。

「鳥と、乳の出る動物を家畜にしたいな」

「おっぱい、のむ?」

「後でな。家畜の乳を加工して出来る食品があるのだよ」

「へー」

「ホルストかゾーイか、それより乳の出と味の良い野獣は居らんモノかな。まぁ豆乳でも代用出来るだろうが」

「クリームで御座いますね?」

「今迄卵が無くてお菓子の幅が狭まってたからな。この卵で出来るかどうかは分からんが、近い内に何か作ろうと思う」

「「「今」」なの」

「今日は街に行くから今度な」

「旦那さま、お買い物ですか?」

「ギルドに戦利品の換金に行くのさ。サミイも行くか?」

「行きます!」「「私も」」「カララもなの!」

更にリアとメイド三人にテイカの総勢十人で向かう事となった。

 今回はセカンドハウスを経由して寝具店のサミイの部屋に着く。パタパタ足音が聞こえるな。

「カケル様っ、カケル様ぁっ」

謎感知でエージャが飛び込んで来るのを抱き返し、寄って寄り切って後続のスペースを空ける。

「すーはー、皆様いらっしゃいませ。カケル様はお預かりさせていただきますーはー」

「ママに取られないようにね」

エージャに預けられてしまった。俺もメッツくんにご挨拶したかったのに。ぞろぞろと部屋を出て行く女達を尻目に、エージャはペニスケを外す。

「サミイの部屋ではダメだろう」

「では、少しだけ場所を変えましょう」

再びセカンドハウスへと戻る俺だった。

 艶々になったエージャを寝具店に返しギルドへ向かう。今日も二人の前にはサボりの職員と女冒険者が集ってる。あ、シンクレアと目が合った。軽く手を振り先ずは仕事だ。買取りカウンターで細かい魔石やドロップを売らねばならん。量が多いので久しぶりに解体場に通されると、タマリーがお茶しながら職員に指示を出していた。

「よう」

「おや。何持って来たんだい?」

「今日は量が多いだけだよ」

「ならゆっくり見させてもらおうかね」

小さな魔石に牙や骨のドロップがたんまり。机に乗り切らないので箱を用意してもらった。

「レッサードラゴンの牙だね?魔石はどうしたのさ」

あ、バレたか。
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