1,187 / 1,519
夢は夢
しおりを挟むぴょーんと陸に跳び着くガットとニットに続き、ワーリンとキキラの漕ぐ船が船着場へとやって来る。
「旦那~おはよ~」「お前さぁ~ん」
飯食う俺に抱き着いて、ベロベロスリスリマーキングを施される。ベロベロしながら、他の女の匂いがしないか確認してるのだろう。アズに呼ばれると納得した表情で魔動車へと向かって行った。
「俺はもうちょい人に近い方が好みだな」
「これこれ、獣人差別とか言われるからあまり口にすんなよ?」
「そう言うのあるのか」
「それに、動物王国の王に俺はなる」
「野球選手と国王の二足の草鞋って言われてたな」
「国王にはなれたぞ、動物のでは無いが」
「野球は無理か」
「スキルと魔法有りで野球は難しいな。優劣が付き過ぎる」
因みに弥一はゲーム王になるとか書いて背後に立つ親連中に失笑を貰って居たっけ。小学生の頃から今迄の間、奴はまだ、もう一人の自分にも会って無い。夢は夢である。
魔動車が走り出し友恋フレンズ少年隊は仕事に出る。ゆっくり歩いて十五日、かなり急いで三日掛かるホルストでの行程を数オコンで行来出来る魔動車はこの世界ではオーパーツだな。
「片付けが終わらんから全部食え」
皿に盛ったソーサーや焼肉を女達に押し付ける。嬉しそうで困った顔の背後で苛立つオーラを纏ったヘンプシャーを《威圧》する。
「良いからお食べ。お前はコッチだ」
「うぐっ」
「ムームード、済まんが三組を頼む。ちとこの馬鹿を分からせて来るわ」
「あまり見過ごしたくは無いんだがな」
「弥一、お前等も頼むな」
「後四日の我慢だろ?」
「何とかするっす」「何とか出来なかったらすみません」
UFOを取り出し乗り込むと、空に上がって皆の視界から消える。
「あがた、わだじを、おがず…の」
「何言ってんのか分からんよ」
《威圧》を解いて自由にすると、部屋の隅に飛び寄って、ダガーを抜いて《威圧》する。
「私を犯すのかって、言ってんのよっ」
「相手に困ってないし、お前まんこ焼けてんじゃん。男に舐められ無いようにってのは理解してるがさ、協調性は大事だろ?野良の集まりなら尚更だ。違うか?」
「そう言う子程、男に食われていたわ」
「それは個人同士の自由恋愛だろ?犯されそうなのを受け入れろって訳じゃ無い。お前が女に目覚めてるのは自由だが、それで男に敵意を向けるな」
図星を食らって息を飲むヘンプシャーだが、悪い笑みで嫌味を宣う。
「ふっ、貴方、私とヤれないからって痛め付けたいだけなんでしょ?敵意があるのは貴方だけ。貴方のソレ、自意識過剰で気に入らないの、よっ」
投げられたダガーの向かう先は俺の股間に聳える存在感。コツンと当たり、内側に動いたペニスケだが、その程度の武器で傷付く程、海竜の皮は伊達じゃ無い。チンピクさせて無傷をアピールしてやると、悔しそうな視線をくれた。
「お前の攻撃なんて《結界》張る必要も無い。防具の性能だけで充分だな」
「装備に依存なんて笑わせるわね」
「俺はスキルに依存してるタイプだ。今度は俺から行くぞ?」
《収納》から取り出したのは、以前買ってそのままだった、武器屋謹製の鉄球だ。ヘンプシャーの周りにありったけの鉄球を浮かせると、冷や汗を垂らしたヘンプシャーは何やらスキルを発動する。
が、遅い。《散開》させた鉄球がヘンプシャーを襲う。マジックバッグから取り出したダガーで斬り付けるが、スパッと割れて体に当たり、ドスッと少なくない衝撃を与える音を立てる。重い一撃を食らって体を揺さ振られたヘンプシャーは回避も防御も出来ず柔らかい鉄球の衝撃を受け続ける。顎と顬に良いのを貰い、俯せにぶっ倒れるヘンプシャーの装備を《収納》した。
「まだ抵抗出来るか?」
「ふ…ふざけ……」
「なら次は折る」
硬い鉄球が両足首に直撃し、グシャッとめり込み足の方向を変えた。
「あぎゃあああっ!!」
流石に痛かったようだ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる