女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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蛻の殻

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 《感知》で階層を見渡す…。変なモノは隠れてなさそうだ。浮き上がり、部屋を出る。そして忘れ物を思い出す。振り返った俺は部屋の外観を丸毎《収納》した。《収納》にてキレイに切り取られた立方体は此処がダンジョンでは無くなった事を表す。
終わったとは思わん。帰る迄がダンジョンアタックだ。洞窟を埋め、敵を殺しながら上を目指す。明礬の固まった通路も鍾乳洞毎切って砕いて埋めて行く。潰されたミズゲルが煙に変わるが、その魔力は誰が吸収するのだろう。
時折埋め戻したのを《集結》で固め、百階への階段前に着く頃には詰め物が無くなり、階段前は広い空間になっていた。

この階段は転移門だったが、今も登った先は真っ暗闇が続いてる。ダンジョンじゃ無くなった今、再び元の階に行けるのか?慎重を期して《転移》で百階へと飛んだ。
百階のボス部屋は蛻のもぬけ 殻。ギミックは発動してないようだ。生き残っているのは既に出ているモンスターと宝箱、そして機械的な罠だけだろうと思われる。
ボス部屋にて少し休憩。水と干し魚で腹を満たしたら、下り階段を破壊して先に進む。

先日は気にも留めて無かったが、敵の種類が多い。猿っぽい奴に頭が二つ付いた犬、ヤモリ、そして虫なんかが居る。犬猿の仲は良さそうで、人を見ると徒党を組んで襲い掛かって来る。通路を糸塗れにして煙に還す。ドロップの装備と魔石は拾って帰ろう。虫の殻とか何に使うか分からん物は捨て置いた。魔装は売れないし危険なので穴掘って埋める。

 八十階のボス部屋も空き家。休憩地点として役立ってもらい、天井付近迄浮いて少し寝た。
静かで暗くて適温で、ちょいと十リットのつもりで寝たら、何時の間にやら寝過ぎてた。気が付ゃフロアの端にベッタリで、久しぶりにクリープ移動してたのを実感する。
疲れも抜けて階段を上がる。カラクレナイ達がポカやらかしたのはこの上からだ。ギミックは無くなってそうだが慢心はダメだと言った手前警戒は解けない。敵を屠り、箱は無視してフロアを進んでく。

「うおっ」「あがっ」

蛻の殻のボス部屋を何度か通り、地下三十八階。遂に人が現れた。お前等もびっくりだろうが俺だってびっくりだよ。出会い頭にクロスボウなんて撃ち込んで来たので思わず痺れさせてしまった。

「お、驚かせんじゃ無えよ!同業かよっ」

痺れた野郎の後ろから威勢の良い泣き言が聞こえる。

「いきなり撃つ奴がいるかっ」

「明かりも持たずに歩いてりゃモンスターだと思うだろうがっ」

「あ、あが、それよ、より、こ、これ、何とか、してくくくれ」

痺れた野郎が痺れてる事に気付いた面々が動揺を見せる。完全武装な金属鎧の盾役が動けなくなったとあればそうなるわな。

「ンなモン放っときゃ治る。干し肉でも齧って休憩でもしとけ。それとランタン無しでも歩けるようになれよ」

広くない通路に《威圧》を放ちながら向かいのパーティに歩み寄る。思わず仰け反り道を開けた横を、俺はノシノシと歩き去った。

「ふぅ」

緊張から息を吐く。奴等一の鐘から入ったとして半日掛からず来たって事だろうし、実力はあるんだろうな。あんな連中そう居らんだろうが、人が居たなら此処迄だろう。近くにあった小部屋に移動し、島へと《転移》した。


「おっお帰りなさいませ、カケル様」

 お迎え一番乗りのテイカは走って来たようで、少し息を弾ませている。

「ああ、無事戻ったよ」

「カケルーッ」「旦那さまあ~」

心配してた二人も駆け付けて、皆が玄関へ集まって来る。

「カラクレナイ、サミイ、皆も只今。風呂入ったらエッチしようか」

「「「はいっ」」なのっ」

島の食料が尽きる迄、風呂場の二階で皆とエッチした。

「カケルゥ~」「旦那…さまぁ」「あ、貴方様っ」

妻達の腹を子種が満たし、最後にもう一人。

「リュネ、頼むよ」

「はぁい。良いですね?」

「……はい。お願いします」

避妊魔法から解放されたテイカに孕ませ汁を流し込んだ。




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