女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

もる

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禿げちゃう

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 階段の守衛に下の掃除をお願いし、俺は島へと《転移》した。すると陽はまだ東を向いていて一瞬混乱する。感覚的に昼頃かと思っていたのだが、どうやら結構な時差があったようだ。

「カケル様。お帰りなさいませ。随分楽しまれたようですね」

降りて行くと、テイカが一番乗りの出迎えをしてくれる。

「只今。朝飯からどれくらい経った?後、俺が出てってから何日経った?」

「朝食からは…一オコンか半分くらいでしょうか。カケル様が孕ませ行脚に出て、今日で四日が経ちました」

三泊四日?地下は一日の時間迄違っていたようだ。皆それぞれの仕事や遊びに出てるとの事なので、俺は風呂に入って寝る事にした。

「カーケールさぁーん、寝ましたかぁ~?」

もう少しの所を引き戻される。

「んーーー」

返事のような唸り声を上げて応えると、布団の中にモゾモゾと推して入る音。そして柔らかくて良い匂いのたわわに包まれた。

「ん~」

「カケルさぁ~ん、何処に行っていましたかぁ?」

「ゆねなぁわかるはぶらろ」

どうせ星全体を見渡せる《感知》で逐一見ていた筈だ。おっぱい枕に密着し、《皮膚呼吸》に切り替える。

「髪に鱗が着いてますよぉ~」

「痛だっ」

鱗を取る振りして髪を抜くな。禿げちゃうでしょうが。

「んぷ。見てたんじゃ、無いのかよ」

「何処のとして来たんですか。答えてくれなきゃ噛んじゃいます」

噛まれた所が抉り取られるパターンだな。

「竜人族が人を統治してる国だよ。龍とは誓ってして無いぞ」

「へぇ~。竜人ですかぁ」

「龍よりもトカゲに近いんだろ?」

「そうですけどぉ…。私の鱗とどっちが良いですかぁ?」

鱗の善し悪しなんて分からないよ。それに鱗のあるリュネとエッチした事無いし。それでも「リュネの鱗が一番だよ」と言うのが平和な回答だ。そしてどうやら当たりを引けたようで、たわわが圧迫して来た。抱き着いて、今度こそ寝る。

「妹の鱗が一番か」

「そうかそうか、つまり主様はそう言う男だったのだな」

寝られませんでした。ミーネとリーム、二人の姉龍から冷たい視線を食らい悪寒が走る。

「リ、リームは乗り心地が良いし、ミーネは見た目が強そうだ。だから皆一番だよ」

「もぉー」「そうか、乗り心地が良いか」「むう、まあ良いだろう」

リュネは膨れてしまったが、二人は納得してくれたようだ。

「カケル…私、乗られた事、ない」

…ネーヴェも居たのか。つかネーヴェは龍化した事無いでしょうが。

「ネーヴェは抱っこしたいから良いんだよ」

「…そか」

「所で皆集まってどうした?寂しかったか?」

「あはぁ~ん、寂しかったですぅ~」

「主様よ、そろそろトカゲの収穫をしようと思ってな」

「卵が出来始めたから一匹二匹なら平気だろう」

「お肉、食べる」

「そうか、皆喜ぶよ。二人共、世話してくれてありがとうな」

「私もお世話しましたぁ~」「私もした」

「そかそか、皆ありがとな」

リュネのホールドから片手を逃がし、ネーヴェを呼んで抱き着かせる。諦めて姉龍達は一時撤退して行った。後で褒めてあげねば。

 その日の夕食、早速トカゲ肉が振る舞われた。入浴施設への混入を避ける為、肉の管理はリュネが行う事となり、トカゲ以外の肉と抱き合わせで供された。今回は餌トカゲの肉だ。
トカゲに比べて数段落ちると言われていた餌トカゲだが、実際に食べ比べてみて案外悪くない事に気付かされる。スープにしても柔らかい餌トカゲは子供達に人気らしい。干し肉はトカゲの方が断然美味い。要は料理次第だな。

夜は島の皆に福利厚生を施して、ミーネとリームに挟まれて朝を迎えた。孕ませ欲求も解消されて、今日から再び施設の仕事に出る。頑張って働かねば!
そして朝の部を終えた頃、エメラルダスが新調された鎧を持って来てくれた。

「凄く、緑色だな」

「鱗が剥がれたら艶が出るのは知ってたけど、鮮やかになるなんて知らなかったよ」

カナブンみたいな色の皮鎧は派手過ぎやしないか?








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