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パルテノン神殿
しおりを挟む「さて、行きましょ~か」
「だな」
リュネに促され、手を繋ぐ。《白昼夢》で目的地に向かい座標を…ってしてる間に現地に着いた。
「んもー、俺がしようと思ってたのに」
「うふっ。早く終わらせて帰りましょぉね~」
確認と報告済ませてからな。煉瓦を練り練り土台を作り、《収納》されてたダンジョンコアを埋め込んだ。
『地下一階には触るなよ?』
ダンジョンコアは応えない。しかしその場の雰囲気が変わったのは分かる。
「魔素が出始めましたねぇ」
「ああ、それで雰囲気変わった感があったのか」
「さ。戻りましょ」
「地上一階作って報告してからな?」
「んもぅ、そんなの街の子等に任せてしまえば良いのに~」
屋根だけでもやらないと、雨が降った時池になってしまう。リュネに抱き着き撫で撫でと賄賂を贈り、地上に上げてもらった。
「お、出て来たぞ」「急に現れたな」「二人共お帰り。首尾はどうかな?」
ダールッターの他にも十人くらいの者が居て、俺達が戻った事にガヤガヤと騒付いていた。
「ダンジョンコアは設置した。魔素が出たのも確認した。地下一階は予定通り、風呂と広場とギルドの出張所。階段前には検問を設けてある。明日からでも調査に入ってくれ」
「地下一階は入っても良いのだろう?」「そうだ早く見せろ!」
「仲良く使ってくれ。特に治安維持は徹底してくれよ?」
「へへっ、旦那が噛んでんだ。無茶はしねぇよ」「宜しくやりやしょうや」
風俗街のお偉方連中は理解が早い。他のお偉方が偉そうにズカズカと階段を降りて行く中、悪そうな笑みで会釈してくれた。
「ささ、帰りましょ~」
「まだ屋根作って無いってば~」
「もーーー。はいっ!帰りましょ!」
リュネがササッと作っちゃった。パルテノン神殿みたいなヤツ。コレ壊れないんだろうなぁ~…。
パルテノン神殿に一瞥して視界が変わる。気持ち悪い。迎えに出て来たテイカが歪んで見える。
「お帰りなさいませ。リュネ様、あまりカケル様を苛めないであげてください」
「だってぇ~、街の女の精神がカケルさんに靡いてるんだものぉ」
「我慢なされたのですね、ご立派です。お昼は出来ておりますので食事になさってください」
聞くともう昼飯時を過ぎているそうだ。集中していたんだな。食堂で昼食を摂り、風呂場の二階でイチャイチャしてリュネを労った。多分二度、気絶したと思う。
夕飯後は入浴施設の仕事に出向き、帰宅すると荷物を纏める。
「またどっか行くの?」「リュネ様に気絶させられたんですよね?」
イゼッタとサミイが呆れた口調で問うて来る。
「魔道具の納入に行くんだ。すっかり疎かになってたからな」
「叔母様のトコ、行きたい」
シャリーが産んだ事も報告したいそうな。とは言えシャリー達はまだ連れて行けないから、二人が安定してからって事にしてもらった。
「なら、お手紙書く。持ってって」
「わたしはママの所で品卸しますね!」
荷物を《収納》し、向かったのは焼き部屋。カラクレナイとネーヴェの巣になってしまった元焼き窯のある建物である。
「ネーヴェ、お土産だよー」
「カーケルー」「カケルー」
お土産と聞いてカラクレナイ迄くっ付いて来た。トカゲの魔石をどうぞ。
「ネーヴェにはコレな。後、多分ネーヴェのだろう服を回収して来たぞ?」
「ん?どれどれ?」
ゴーレムからドロップしたヤツと、マジックボックスに入ってた中身を見せてやる。
「おお~」
食い付いたのは勿論ゴーレム製品だ。ネーヴェがゴーレム好きなのって、あのダンジョンのせいなのかも。
「コッチも見て欲しいんだけど」
「ん、それ、私のだった。もういらない」
「要らないのか~」
「コッチのが、じゅ~よ~」
「そうか?服とかバラして人形の服なんかに出来そうなのに」
「……いる」
要るようだ。まあ喜んでくれて良かった。その後、龍の所持品の価値が気になって、リアに聞いてみたら大体が国宝になるレベルなんだって。
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