支援魔術師の俺、美女だらけの仲間と世界を救う

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第26章「最強の幹部戦──絶望を超える力」

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第26章「最強の幹部戦──絶望を超える力」
魔王は玉座から立ち上がった。
黒いローブが風もないのに揺れている。
その存在感は、四天王とは比べ物にならなかった。
「お前たちが、俺の城をここまで来た勇者か」
魔王の声は低く、重い。
空気が震える。
五人は身構えた。
蓮の体は限界だった。
魔力はほとんど残っていない。
足は震え、視界はぼやけている。
(でも……ここで倒れるわけには……)
「神谷さん」
アリシアが心配そうに見つめた。
「無理しないでください。私たちが前に出ますから」
「いや……俺も戦う……」
蓮は杖を握りしめた。
「みんなを支えるのが、俺の役目だから」
「神谷……」
健太が蓮の肩に手を置いた。
「お前は十分やった。あとは俺たちに任せろ」
「でも……」
「大丈夫だ」
健太は笑った。
「お前の支援があったから、俺たちはここまで来れたんだ。感謝してる」
リリアも頷いた。
「そうよ。神谷君、あなたは私たちの要。無理して倒れられたら困るわ」
セラも優しく言った。
「神谷、ちょっと休んで。私たち、頑張るから」
蓮の目に、涙が滲んだ。
(みんな……)
「わかった……頼む」
蓮は後ろに下がった。
四人が前に出る。
魔王は冷笑した。
「ほう、支援魔術師を守るか。だが無駄だ」
魔王が手を挙げた。
ゴゴゴゴゴ!
空間が歪む。
「何……!?」
四人は警戒した。
その時──
魔王の背後から、巨大な影が現れた。
それは──
ドラゴンだった。
全身が黒い鱗に覆われた、巨大な竜。
「これは……」
アリシアは息を呑んだ。
「ドラゴン……まさか……」
「驚いたか?これが俺の真の力だ」
魔王はドラゴンの背に飛び乗った。
「お前たちに、絶望を教えてやろう」
ドラゴンが咆哮した。
ゴォォォォォ!
その声だけで、玉座の間が揺れる。
「くそっ……どうすんだよ、これ……」
健太は冷や汗を流した。
「逃げるしかないわ」
リリアが言った。
「こんなの、勝てるわけない」
「いえ、逃げません」
アリシアは剣を構えた。
「ここで逃げたら、世界は終わります」
「でも……」
「私たちは、世界を救うために来たんです。ここで諦めるわけにはいきません」
アリシアの目には、強い決意が宿っていた。
「……そうだな」
健太も剣を構えた。
「やるしかないか」
「ええ、やりましょう」
リリアも杖を構えた。
「死ぬ気で戦うわ」
セラも爪を構えた。
「みんな……行こう」
四人は、同時に動いた。

だが──
ドラゴンの力は圧倒的だった。
「ファイアブレス!」
ドラゴンが火炎を吐き出した。
ゴォォォォ!
巨大な炎の奔流が、四人を襲う。
「くっ……」
四人は咄嗟に避けた。
だが、炎の熱で肌が焼ける。
「熱い……」
セラは顔を歪めた。
「次!」
魔王が叫んだ。
ドラゴンの尾が、四人を薙ぎ払う。
「うわっ!」
四人は吹き飛ばされた。
壁に叩きつけられる。
「ぐ……あ……」
アリシアは立ち上がろうとしたが、足に力が入らない。
「アリシア!」
蓮が叫んだ。
「大丈夫……です……」
アリシアは何とか立ち上がった。
だが、体はボロボロだった。
健太も、リリアも、セラも、傷だらけだ。
「ハハハ!これが魔王の力だ!」
魔王は高笑いした。
「お前たちに勝ち目はない!」
蓮は、その光景を見ていた。
仲間たちが、傷つきながらも立ち上がる姿。
諦めない姿。
(俺は……何をしてるんだ……)
蓮は拳を握りしめた。
(みんなが戦ってるのに……俺は後ろで見てるだけか……)
悔しさが込み上げてくる。
(俺にも……何かできることがあるはずだ……)
その時──
蓮の体が光り始めた。
「え……?」
蓮は驚いた。
体の中から、何かが溢れてくる。
温かい光。
それは──
新しい力だった。
(これは……支援魔術の……覚醒……?)
蓮は理解した。
これまでの支援魔術は、仲間の能力を"引き上げる"ものだった。
だが、今感じている力は違う。
それは──
仲間と"繋がる"力。
仲間の痛みを分かち合い、力を共有する力。
「みんな!」
蓮が叫んだ。
「俺の力を受け取ってくれ!」
蓮は両手を広げた。
「支援魔術・究極奥義──絆の連鎖!」
ゴゴゴゴゴ!
蓮の体から、光の糸が伸びた。
それは四人に繋がる。
「これは……」
アリシアは驚いた。
体が光に包まれる。
傷が癒えていく。
魔力が回復していく。
そして──
蓮の想いが、直接心に響いてきた。
『アリシア、お前は強い。誰よりも優しくて、誰よりも勇敢だ。俺は、お前を信じてる』
アリシアの目に、涙が浮かんだ。
「神谷さん……」
健太にも、蓮の声が聞こえた。
『健太、お前は俺の親友だ。いつも前を走ってくれて、ありがとう。お前がいるから、俺は頑張れる』
「神谷……」
健太の胸が熱くなった。
リリアにも。
『リリア、お前は天才だ。でも、それだけじゃない。お前は優しい。その優しさが、お前の本当の強さだ』
「神谷君……」
リリアは涙を拭いた。
セラにも。
『セラ、お前は明るくて、いつもみんなを笑わせてくれる。お前がいるから、俺たちは救われてる』
「神谷……ありがとう……」
セラは微笑んだ。
四人の体が、光に包まれた。
傷が完全に癒え、魔力が満タンになった。
そして──
四人の力が、一つに繋がった。
「これが……絆の力……」
アリシアは呟いた。
「感じる……みんなの心が……」
「ああ、俺にも分かる」
健太も頷いた。
「みんなの想いが、伝わってくる」
「これなら……勝てるわ」
リリアは杖を構えた。
「行きましょう、みんな」
「ああ!」
四人は同時に動いた。

だが、今度は違った。
四人の動きが、完璧に連携している。
まるで一つの生命体のように。
「はあっ!」
健太が右から斬りかかる。
ドラゴンが反応する前に──
セラが左から爪を振るう。
ドラゴンが避けようとする瞬間──
リリアの魔法が背後から直撃する。
「ぐぉぉぉ!」
ドラゴンが怯む。
その隙を──
アリシアの剣が貫く。
「はあああっ!」
ズバァァァン!
ドラゴンの鱗が砕け、血が吹き出した。
「な、何……!?」
魔王は驚いた。
「さっきまでとは、動きが違う……」
四人は止まらなかった。
完璧な連携で、ドラゴンを追い詰めていく。
「くそっ……」
魔王はドラゴンから飛び降りた。
「ならば、俺自身が戦う!」
魔王は両手を広げた。
「闇よ、集え──ダークネスフレア!」
ゴゴゴゴゴ!
巨大な闇の球体が現れた。
それは太陽のように巨大で、圧倒的な魔力を放っている。
「みんな、避けて!」
リリアが叫んだ。
だが──
「いや、避けない」
アリシアは剣を構えた。
「今なら、みんなと一緒なら、受け止められる」
「アリシア……」
「信じて。私たちの絆を」
四人は並んで立った。
蓮も立ち上がった。
「俺も……一緒に戦う……」
蓮は前に出た。
五人が、一列に並ぶ。
「行くぞ、みんな!」
蓮が叫んだ。
「支援魔術・究極奥義──絆の盾!」
五人の体が光に包まれた。
その光が、一つに繋がり、巨大な盾を形成する。
魔王の闇の球体が、盾に激突した。
ドゴォォォォン!
凄まじい衝撃。
玉座の間が揺れる。
壁が崩れる。
だが──
五人の盾は、砕けなかった。
「な、何……!?」
魔王は信じられない様子だった。
「そんな……俺の最強魔法が……」
「これが……俺たちの絆の力だ!」
蓮が叫んだ。
「俺たちは、一人じゃない!五人で一つだ!」
光の盾が、闇の球体を押し返していく。
「ぐ……ぁ……」
魔王は後ずさった。
「あり得ない……俺が……押されている……」
「とどめだ!」
四人が同時に動いた。
健太の剣が、魔王の右腕を斬る。
セラの爪が、左足を斬る。
リリアの魔法が、胸を貫く。
アリシアの剣が、心臓を突き刺す。
「ぐ……ぁ……ああああああ!」
魔王の体が崩れ落ちた。
黒いローブが消え、中から一人の男が現れた。
「まさか……俺が……負けるとは……」
男は呟いた。
「お前たち……何者だ……」
「俺たちは……」
蓮は答えた。
「ただの仲間だ。でも、絆で繋がってる」
男は、静かに微笑んだ。
「そうか……絆か……俺が忘れていたものだ……」
男の体が、光の粒子となって消えていく。
「お前たち……世界を……頼む……」
その言葉を最後に、魔王は消えた。

静寂。
玉座の間には、もう誰もいない。
「終わった……」
健太が呟いた。
「本当に……終わったのか……?」
「ええ、終わったわ」
リリアは杖を下ろした。
「魔王を倒したんです」
「やった……」
セラが笑った。
「やったよ、みんな!」
アリシアは蓮に駆け寄った。
「神谷さん!やりましたね!」
「ああ……」
蓮は笑顔で答えた。
だが、その瞬間──
蓮の体から力が抜けた。
「神谷さん!」
アリシアが蓮を支えた。
「大丈夫……ちょっと疲れただけ……」
蓮は微笑んだ。
視界が暗くなっていく。
(みんな……ありがとう……)
蓮の意識は、そこで途切れた。

どれくらい時間が経ったのだろう。
蓮は目を覚ました。
「ん……」
目を開けると、見慣れた天井があった。
「ここは……」
「神谷さん!」
アリシアの声が聞こえた。
顔を向けると、ベッドの横にアリシアが座っていた。
「目が覚めたんですね!」
アリシアの目には、涙が浮かんでいた。
「俺……どのくらい寝てたんだ?」
「三日間です」
「三日……」
蓮は体を起こそうとしたが、まだ力が入らない。
「無理しないでください」
アリシアは蓮を寝かせた。
「あなたは、魔力を使い果たしたんです。医者も驚いていました」
「そっか……」
「でも、大丈夫です。もう魔力は回復し始めています」
アリシアは微笑んだ。
「良かった……本当に良かった……」
涙がアリシアの頬を伝う。
「アリシア……」
「あなたが倒れた時、私、どうしていいか分からなくて……」
「ごめん、心配かけて」
「いいえ……あなたは、私たちを救ってくれました」
アリシアは蓮の手を握った。
「あなたの絆の力がなければ、私たちは魔王に勝てませんでした」
「みんなのおかげだよ。俺一人じゃ、何もできなかった」
「神谷さん……」
その時、ドアが開いた。
健太、リリア、セラが入ってきた。
「お、起きたか!」
健太が笑った。
「神谷、心配したぞ」
「みんな……」
「よく頑張ったわね」
リリアも微笑んだ。
「あなたのおかげで、世界は救われたのよ」
「神谷、ありがとう」
セラも涙を拭いた。
「私たち、あなたに感謝してるんだよ」
蓮は、みんなの顔を見た。
温かい笑顔。
優しい眼差し。
(俺は……本当に幸せ者だな……)
「みんな……ありがとう」
蓮は心から笑った。
長い戦いは終わった。
そして、新しい日々が始まろうとしていた。
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