支援魔術師の俺、美女だらけの仲間と世界を救う

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第30章(エピローグ)「新しい日常──五人の絆」

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第30章(エピローグ)「新しい日常──五人の絆」
魔王を倒してから、一年が過ぎた。
世界は、完全に平和を取り戻していた。
かつて魔物が徘徊していた地域も、今では人々が安心して暮らしている。
農作物は豊かに実り、商業も活発になった。
子供たちの笑い声が、街に響いている。
蓮とアリシアは、騎士団の教官として充実した日々を送っていた。
二人の家は、小さいながらも温かい場所だった。
朝は一緒に朝食を取り、日中は騎士団で教え、夜は二人で夕食を作る。
そんな平凡だが、幸せな日々。
「神谷さん、今日の訓練はどうでしたか?」
夕食を食べながら、アリシアが尋ねた。
「うん、みんな上達してるよ」
蓮は笑った。
「特にマルコって新人、支援魔術のセンスがある」
「そうなんですか。楽しみですね」
「アリシアの方は?」
「私の生徒たちも、日々成長しています」
アリシアは嬉しそうだった。
「剣の技術だけじゃなくて、騎士としての心構えも身についてきました」
「さすがだな」
蓮はアリシアの手を握った。
「アリシアは、本当にいい先生だよ」
「ありがとうございます」
アリシアは照れくさそうに笑った。
食事が終わった後、二人はソファに座った。
「そういえば」
アリシアが言った。
「もうすぐセラさんの結婚式ですね」
「ああ、来週だ」
蓮は手紙を見た。
セラからの招待状。
「獣人の村で式を挙げるらしい」
「楽しみですね。みんなに会えるのも」
「そうだな」
蓮は微笑んだ。
「一年ぶりだもんな」

一週間後。
蓮とアリシアは、獣人の村へ向かった。
王都から馬車で二日間の旅。
村は、森の中にあった。
木々に囲まれた、自然豊かな場所。
「わあ……綺麗な村ですね」
アリシアは感嘆した。
獣人たちの家は、木の上や地面に建てられていた。
独特の建築様式。
村の入り口には、セラが待っていた。
「神谷!アリシア!」
セラは駆け寄ってきた。
「来てくれてありがとう!」
「おめでとう、セラ」
蓮は笑った。
「結婚するんだってな」
「うん!」
セラは嬉しそうだった。
「彼、紹介するね」
セラの隣には、一人の獣人の青年が立っていた。
狼の耳と尻尾を持つ、凛々しい青年。
「初めまして。俺はタイガ」
「よろしく」
蓮は握手した。
「セラをよろしく頼むよ」
「ああ、任せてくれ」
タイガは笑った。
「セラは俺の宝物だから」
「もう、タイガ……」
セラは顔を赤くした。
「ところで、健太とリリアは?」
「もう着いてるよ」
セラが指さした方向を見ると──
健太とリリアが歩いてきた。
「おお、神谷!」
健太が手を振った。
「久しぶりだな!」
「健太!」
蓮は駆け寄った。
二人は抱き合った。
「元気だったか?」
「ああ、元気だよ」
「神谷君も、元気そうね」
リリアが微笑んだ。
「リリアも、変わってないな」
「当然よ」
五人は、久しぶりに揃った。
「みんな……」
蓮は感慨深かった。
「本当に、久しぶりだな」
「そうだね」
アリシアも涙ぐんでいた。
「会いたかったです、みんな」
「俺たちも」
健太が笑った。
「さあ、式まではまだ時間があるから、ゆっくり話そうぜ」

五人は、村の広場に座った。
木陰で、涼しい風が吹いている。
「それで、健太はどうしてたんだ?」
蓮が聞いた。
「俺は、北の国を旅してたよ」
健太は話し始めた。
「雪の国でね、ドラゴンと戦ったんだ」
「ドラゴン!?」
「ああ。でも、なんとか倒せた」
健太は誇らしげだった。
「魔王と戦った経験が役に立ったよ」
「すごいな」
「リリアは?」
「私は、魔法学院で研究を続けてたわ」
リリアが答えた。
「新しい魔法をいくつか開発したの」
「例えば?」
「時間を遅くする魔法とか、空間を歪める魔法とか」
「すごいな……」
蓮は驚いた。
「さすがだな、リリア」
「ふふ、ありがとう」
「セラは?」
「私は、村でタイガと出会ったの」
セラは嬉しそうに話した。
「彼、村の戦士なんだ」
「で、一目惚れしちゃって」
「え、セラから?」
「うん!」
セラは照れくさそうに笑った。
「タイガ、最初は私のこと、子供扱いしてたんだよ」
「でも、何度もアプローチして、やっと振り向いてもらえた」
「積極的だな」
健太が笑った。
「で、神谷とアリシアは?」
「俺たちは、騎士団の教官をしてる」
蓮が答えた。
「若い騎士たちに、戦い方を教えてるんだ」
「へー、教官か」
「そう。最初は大変だったけど、今は楽しいよ」
「神谷さん、とても優しい先生なんですよ」
アリシアが付け加えた。
「生徒たちから慕われています」
「そりゃそうだろ」
健太が笑った。
「神谷は、誰にでも優しいからな」
「そんなことないよ……」
蓮は照れた。
「ところで」
リリアが二人を見た。
「あなたたち、結婚は?」
「え……」
蓮とアリシアは顔を見合わせた。
「まだ、具体的には……」
「何やってるの」
リリアは呆れた。
「もう一年も一緒に住んでるんでしょ?」
「そ、そうだけど……」
「早くしなさいよ」
「そうだよ」
セラも賛成した。
「私、神谷とアリシアの結婚式、見たいな」
「俺も」
健太も頷いた。
「お前ら、お似合いだからな」
「み、みんな……」
蓮は顔を赤くした。
アリシアも真っ赤になっている。
「じゃあ、決まりね」
リリアが宣言した。
「セラの結婚式が終わったら、次は神谷君とアリシアの番よ」
「え、え……」
「異論は認めないわ」
リリアはニッコリ笑った。
「わ、わかった……」
蓮は観念した。

夕方。
セラとタイガの結婚式が始まった。
獣人の伝統的な式。
村人たちが集まり、祝福の歌を歌う。
セラは、白いドレスを着ていた。
獣人の耳と尻尾が、可愛らしい。
「セラ、綺麗だな」
蓮は呟いた。
「ええ、本当に」
アリシアも頷いた。
式が進み、やがてタイガとセラが誓いの言葉を交わす。
「俺は、セラを一生守る」
タイガの声は、力強かった。
「どんな困難があっても、一緒に乗り越える」
「私も」
セラは涙を流していた。
「タイガと一緒に、幸せな家庭を築きます」
二人は口づけを交わした。
村人たちが、拍手と歓声を送る。
蓮も、健太も、リリアも、アリシアも、拍手した。
「おめでとう、セラ……」
蓮は涙が出そうになった。
仲間の幸せが、自分のことのように嬉しい。
式が終わった後、宴会が始まった。
音楽が流れ、人々が踊る。
五人は、テーブルに座って話していた。
「セラ、本当におめでとう」
アリシアが言った。
「ありがとう!」
セラは嬉しそうだった。
「みんなが来てくれて、本当に嬉しい」
「当然だろ」
健太が笑った。
「俺たち、家族だからな」
「そうね」
リリアも微笑んだ。
「ずっと、一緒よ」
蓮は、みんなの顔を見た。
健太の笑顔。
リリアの微笑み。
セラの嬉しそうな顔。
アリシアの優しい眼差し。
(ああ……俺は、なんて幸せなんだろう)
蓮の胸が、温かくなった。

宴会が終わった後。
五人は村の外れの丘に登った。
そこからは、満天の星空が見えた。
「綺麗……」
アリシアが呟いた。
「ああ」
蓮も頷いた。
五人は、草の上に寝転がった。
星を見上げながら、しばらく沈黙が続いた。
やがて──
「なあ、みんな」
健太が口を開いた。
「俺たち、ここまで来れたな」
「そうね」
リリアが答えた。
「魔王を倒して、世界を救って」
「みんな、それぞれの幸せを見つけて」
セラも言った。
「最初は、どうなるかと思ったけど」
「でも、みんながいたから、ここまで来れた」
アリシアも続けた。
「私たちは、一人じゃなかった」
「ああ」
蓮は微笑んだ。
「俺たちには、仲間がいた」
「お互いを信じ合い、支え合ってきた」
「だから、どんな困難も乗り越えられた」
五人は、手を繋いだ。
温かい手。
強い絆。
「俺たちは、ずっと仲間だ」
蓮が言った。
「離れていても、心は繋がってる」
「ああ」
健太が頷いた。
「俺たちは、家族だからな」
「そうよ」
リリアも微笑んだ。
「永遠の家族」
「ずっと、一緒だよ」
セラも涙を流した。
「みんな、大好き」
「私も」
アリシアも涙ぐんだ。
「みんなのこと、愛しています」
蓮も、涙が溢れた。
「俺も……みんなを愛してる」
五人は、抱き合った。
温かい抱擁。
心が一つになる感覚。
星空の下で、五人は永遠の絆を誓った。

翌日。
蓮とアリシアは、王都へ戻る準備をしていた。
「セラ、本当におめでとう」
蓮は別れ際に言った。
「ありがとう、神谷」
セラは笑った。
「次は、あなたたちの番だからね」
「ああ、頑張るよ」
「健太は、これからどうするんだ?」
「俺は、もう少し旅を続けるよ」
健太が答えた。
「でも、また会おうな」
「ああ、必ず」
「リリアは?」
「私は、魔法学院に戻るわ」
リリアが答えた。
「でも、定期的にみんなに会いに来るから」
「楽しみにしてるよ」
五人は、最後に抱き合った。
「じゃあ、またな」
「うん、また」
蓮とアリシアは、馬車に乗り込んだ。
手を振る仲間たち。
馬車が動き出す。
「さよなら……」
アリシアは涙を拭いた。
「また会えるよ」
蓮はアリシアの肩を抱いた。
「俺たちは、ずっと繋がってるから」

それから、三ヶ月が過ぎた。
蓮とアリシアは、ついに結婚することを決めた。
式は、王都の大聖堂で行われることになった。
招待状を、健太、リリア、セラに送った。
三人とも、すぐに返事をくれた。
「絶対に行く!」
そして──
結婚式の日。
大聖堂は、人で溢れていた。
騎士団の仲間たち、国王、貴族たち、そして──
健太、リリア、セラとタイガも来てくれた。
「神谷!」
健太が駆け寄ってきた。
「おめでとう!」
「ありがとう」
蓮は笑った。
「来てくれて嬉しいよ」
「当然だろ」
リリアも微笑んだ。
「あなたの晴れ舞台なんだから」
「神谷!」
セラが抱きついてきた。
「おめでとう!」
「ありがとう、セラ」
やがて、式が始まった。
アリシアが、白いウェディングドレスを着て現れた。
「綺麗……」
蓮は息を呑んだ。
アリシアは、ゆっくりと歩いてきた。
そして、蓮の隣に立った。
「神谷さん……」
「アリシア……」
二人は見つめ合った。
神父が、誓いの言葉を述べる。
「神谷蓮、あなたはアリシアを妻とし、生涯愛し続けることを誓いますか?」
「誓います」
蓮は力強く答えた。
「アリシア、あなたは神谷蓮を夫とし、生涯愛し続けることを誓いますか?」
「誓います」
アリシアも涙を流しながら答えた。
「では、指輪の交換を」
蓮は、アリシアの指に指輪をはめた。
アリシアも、蓮の指に指輪をはめた。
「誓いのキスを」
二人は、キスをした。
大聖堂に、拍手と歓声が響いた。
蓮とアリシアは、手を繋いで歩いた。
みんなが祝福してくれる。
健太が、涙を拭いていた。
「ちくしょう……泣かせやがって……」
リリアも、涙を流していた。
「おめでとう……本当におめでとう……」
セラは、号泣していた。
「神谷……アリシア……幸せにね……」
蓮は、仲間たちに手を振った。
(みんな……ありがとう)
胸が、温かかった。

披露宴が終わった後。
蓮とアリシアは、新居へ向かった。
以前住んでいた家よりも、少し大きな家だ。
「これから、ここで暮らすんだね」
アリシアが言った。
「ああ」
蓮は頷いた。
「二人で、幸せな家庭を築こう」
「はい」
アリシアは微笑んだ。
二人は、家の中に入った。
リビングには、暖炉がある。
キッチンは広く、料理がしやすそうだ。
寝室には、大きなベッドがある。
「素敵な家ですね」
「ああ」
蓮はアリシアを抱きしめた。
「これから、ここで二人で暮らすんだ」
「はい……」
アリシアも蓮を抱きしめた。
「ずっと、一緒です」
二人は、キスをした。
優しいキス。
愛に満ちたキス。
やがて、二人はベッドに横になった。
「神谷さん」
「ん?」
「今日、本当に幸せでした」
「俺も」
蓮はアリシアの手を握った。
「アリシアと結婚できて、本当に嬉しい」
「私も……あなたと結婚できて、夢みたいです」
アリシアは涙を流した。
「ずっと、一緒にいてください」
「ああ、約束する」
蓮はアリシアの涙を拭いた。
「ずっと、そばにいるよ」
二人は抱き合った。
温かい体温。
優しい鼓動。
(ああ……これが、幸せなんだ)
蓮は目を閉じた。

それから、さらに一年が過ぎた。
蓮とアリシアの家に、新しい命が宿った。
アリシアは、妊娠していた。
「本当ですか、先生!」
蓮は医者に尋ねた。
「ええ、間違いありません」
医者は微笑んだ。
「おめでとうございます」
蓮は、アリシアを抱きしめた。
「アリシア……」
「私たち……親になるんですね……」
アリシアも涙を流していた。
「ええ、二人の子供が……」
「嬉しい……本当に嬉しい……」
二人は抱き合って泣いた。
その夜、二人は仲間たちに手紙を書いた。
「みんなへ。報告があります。アリシアが妊娠しました。来年の春には、赤ちゃんが生まれます。みんなに会わせたいから、生まれたら連絡するね。神谷より」
数日後、返事が届いた。
健太から──
「マジか!おめでとう!俺、おじさんになるのか!楽しみだな!」
リリアから──
「おめでとう!私、おばさんになるのね。赤ちゃんのために、魔法のおもちゃを作るわ」
セラから──
「神谷!アリシア!おめでとう!私も、実はお腹に赤ちゃんがいるの!同じくらいの時期に生まれるかも!」
蓮は、手紙を読んで涙が出た。
(みんな……ありがとう)

そして──
春が来た。
アリシアは、無事に女の子を出産した。
「おめでとうございます」
医者が赤ちゃんを蓮に渡した。
小さな命。
温かい命。
「アリシア……見て……」
蓮は涙を流しながら、アリシアに赤ちゃんを見せた。
「私たちの……子供……」
アリシアも涙を流していた。
「可愛い……」
「名前、決めてた?」
「はい……」
アリシアは微笑んだ。
「ユイ……にしましょう」
「ユイ……いい名前だ」
蓮は赤ちゃんを抱きしめた。
「ユイ、よろしくな」
赤ちゃんは、小さく笑った。
その笑顔が、あまりにも可愛くて──
蓮は、また涙が溢れた。
(俺は……父親になったんだ)
胸が、熱くなった。

ユイが生まれてから、一ヶ月が過ぎた。
仲間たちが、会いに来てくれた。
「おお、これがユイちゃんか」
健太が覗き込んだ。
「可愛いな」
「本当に」
リリアも微笑んだ。
「アリシアに似てるわね」
「いいなー」
セラもお腹を撫でた。
「私の赤ちゃんも、もうすぐ生まれるんだ」
「楽しみだね」
蓮は笑った。
「お互い、頑張ろう」
「うん!」
その日、五人はゆっくりと話した。
赤ちゃんのこと。
これからのこと。
未来のこと。
「俺たち、みんな幸せだな」
健太が言った。
「ああ」
蓮も頷いた。
「魔王を倒してから、ずっと幸せだ」
「これも、みんなのおかげね」
リリアが微笑んだ。
「私たち、支え合ってきたから」
「そうだね」
セラも頷いた。
「これからも、ずっと支え合おうね」
「ああ」
五人は、手を重ね合った。
「ずっと、仲間だ」
蓮が言った。
「ずっと、家族だ」
「ずっと、一緒だ」
その言葉が、部屋に響いた。

夕暮れ時。
仲間たちが帰った後、蓮とアリシアは窓辺に立っていた。
ユイを抱きながら、夕日を見ていた。
「綺麗ですね」
アリシアが呟いた。
「ああ」
蓮も頷いた。
「こんな平和な景色を、これからもずっと見ていたい」
「ユイと一緒に」
「みんなと一緒に」
アリシアは蓮に寄り添った。
「これからも、ずっと一緒です」
「ああ」
蓮はアリシアの肩を抱いた。
「ずっと、一緒だ」
夕日が、ゆっくりと沈んでいく。
空が、オレンジ色に染まる。
美しい景色。
平和な世界。
幸せな日々。
蓮は、心から思った。
(この世界に転生して、本当に良かった)
(みんなに出会えて、本当に良かった)
(アリシアと結ばれて、本当に良かった)
(そして──)
蓮はユイを見た。
小さな命。
これから育っていく命。
(この子が、幸せに育ちますように)
蓮は、静かに祈った。
風が吹いて、三人の髪を揺らした。
優しい風。
温かい風。
それは、まるで──
魔王との戦いで命を落とした人々からの祝福のようだった。
(俺たちは、あなたたちの分まで、幸せに生きるよ)
蓮は心の中で誓った。
そして──
新しい明日が、また始まろうとしていた。
仲間たちと共に歩む、幸せな未来が。
愛する家族と共に過ごす、温かい日々が。
蓮の冒険は終わった。
だが、人生という新しい冒険が、今始まったばかりだった。

【完】





あとがき
支援魔術師として異世界に転生した神谷蓮。
最弱と言われた彼の力が、やがて世界を救う力となった。
それは、彼一人の力ではなく──
仲間たちとの絆があったからこそ。
アリシア、健太、リリア、セラ。
五人で支え合い、励まし合い、共に戦ってきた。
そして──
平和な世界で、それぞれの幸せを見つけた。
これは、一人の青年の成長物語であり──
五人の仲間たちの絆の物語である。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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