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第30章「夜明けの王国」
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秋の終わり。
王宮の大広間は、人で埋め尽くされていた。
今日は、セリーヌの即位式。
正式に、リオネール王国第一女王として即位する日。
セリーヌは準備室で、鏡を見ていた。
白いドレス。金の刺繍。母の形見の髪飾り。
美しく、そして厳かな姿。
「お嬢様、準備はよろしいですか」
マリーが声をかけた。
「ええ」
セリーヌは深呼吸した。
「行きましょう」
扉が開く。
廊下に、レオンが待っていた。
正装した姿。剣を腰に差している。
「殿下、お美しいです」
レオンは微笑んだ。
「ありがとう」
二人は並んで歩き始めた。
廊下を抜け、大広間の扉の前に立つ。
中から、楽団の音楽が聞こえる。
「セリーヌ」
父王が近づいてきた。
正装した姿。王冠をかぶっている。
「父上」
「準備はいいか」
「はい」
セリーヌは頷いた。
「では、行こう」
扉が開いた。
大広間。
天井から豪華なシャンデリア。壁には旗。床には赤い絨毯。
両側に、貴族、評議員、商人、そして民衆代表が並んでいる。
全員が、セリーヌを見ている。
セリーヌは背筋を伸ばし、歩き始めた。
一歩、また一歩。
赤い絨毯の上を。
玉座へ向かって。
その途中、グレン侯爵夫人が微笑みかけてくれた。
ダミアン卿が敬礼した。
マルコが頭を下げた。
全員が、セリーヌを支持している。
玉座の前に立つ。
父王が前に出た。
「本日、私は娘セリーヌに王位を譲ります」
父の声が広間に響く。
「彼女は、試練を乗り越え、国を守り、真の王としての資質を証明しました」
父はセリーヌを見た。
「セリーヌ、跪きなさい」
セリーヌは膝をついた。
父が王冠を手に取った。
代々の王が受け継いできた、金の王冠。
「セリーヌ、汝は誓うか」
「誓います」
「この国を守り」
「守ります」
「民を愛し」
「愛します」
「正義を貫くことを」
「貫きます」
父は王冠をセリーヌの頭に載せた。
重い。
だが、心地よい重さ。
責任の重さ。
「立ちなさい、セリーヌ女王」
セリーヌは立ち上がった。
広間が静まり返っている。
やがて、一人が拍手を始めた。
レオンだ。
次に、グレン侯爵夫人。
そして、全員。
拍手が広間を満たした。
歓声が上がった。
「セリーヌ女王万歳!」
「女王陛下万歳!」
セリーヌは涙が溢れそうになった。
だが、こらえた。
女王は、人前で泣かない。
強くなければならない。
だが、心の中では泣いていた。
喜びと、安堵と、そして感謝の涙。
「皆様」
セリーヌは声を張り上げた。
広間が静まる。
「私は、この国を愛しています」
「そして、皆様を愛しています」
「私は完璧ではありません。多くの過ちを犯すでしょう」
「ですが、約束します。常に最善を尽くすことを」
セリーヌは全員を見回した。
「私は、皆様と共に、新しい国を作ります」
「公正で、平和で、誰もが幸せに暮らせる国を」
「それが、私の夢です」
拍手が再び起こった。
即位式が終わり、祝宴が始まった。
音楽、ダンス、料理。
全てが華やかだ。
セリーヌは玉座に座り、それを眺めていた。
幸せな光景。
平和な光景。
これを守るために、戦ってきた。
「陛下」
レオンが近づいてきた。
「少し、お話しできますか」
「もちろん」
二人は人混みを抜け、バルコニーに出た。
夜空。
星が輝いている。
「レオン」
セリーヌは言った。
「約束を覚えていますか」
「答えを出すという約束ですね」
「はい」
セリーヌは振り返った。
レオンを見る。
誠実で、強く、優しい男。
この人と、これからも一緒にいたい。
「レオン、私はあなたを愛しています」
レオンは目を見開いた。
「陛下」
「女王としてではなく、一人の女性として」
セリーヌは一歩近づいた。
「ですが、私は女王です。多くの責任があります」
「わかっています」
「だから、すぐに結婚はできません」
「それも、わかっています」
レオンは微笑んだ。
「私は待ちます。何年でも」
「本当に?」
「本当です」
レオンはセリーヌの手を取った。
「私の愛は、時間で変わりません」
セリーヌは涙を流した。
今度は、こらえなかった。
レオンの胸に顔を埋める。
「ありがとう」
二人は抱き合った。
星空の下で。
誰にも邪魔されずに。
時間が過ぎていく。
やがて、セリーヌは顔を上げた。
「レオン、約束してください」
「何を」
「いつまでも、私の側にいてください」
「約束します」
レオンは微笑んだ。
「永遠に」
二人はキスをした。
優しく、温かいキス。
全てが、この瞬間に込められている。
愛、信頼、希望。
翌朝、セリーヌは王宮のバルコニーに立った。
下には、民衆が集まっていた。
昨夜の即位式の興奮が、まだ続いている。
「民よ」
セリーヌは声を張り上げた。
「新しい時代が始まります」
歓声が上がった。
「戦争は終わりました。これから、私たちは国を再建します」
「家を建て、畑を耕し、商売を再開します」
「困難は多いでしょう。ですが、共に乗り越えましょう」
セリーヌは拳を上げた。
「私たちの未来は、私たちが作るのです」
民衆が叫んだ。
「女王陛下万歳!」
「リオネール万歳!」
セリーヌは微笑んだ。
この国を、もっと良い場所にする。
それが、セリーヌの使命。
そして、それは可能だ。
民と共に、仲間と共に。
セリーヌはバルコニーを降りた。
執務室へ向かう。
やるべきことは、山ほどある。
戦争の復興。
法の改革。
評議会の再編。
全てを、一つずつ進める。
執務室に入ると、机の上に書類が積まれていた。
多い。
だが、怯まない。
セリーヌは椅子に座り、最初の書類を手に取った。
そこに、マリーが入ってきた。
「陛下、お茶です」
「ありがとう、マリー」
「陛下、これからも大変ですね」
「ええ、でも大丈夫」
セリーヌは微笑んだ。
「あなたがいてくれるから」
マリーは嬉しそうに笑った。
「私は、いつまでも陛下のお側におります」
「頼りにしています」
マリーが去った後、セリーヌは窓の外を見た。
青い空。
白い雲。
平和な景色。
かつて、処刑台で見た空。
あの時、セリーヌは絶望していた。
だが、女神が救ってくれた。
時間を巻き戻してくれた。
そして、今ここにいる。
女王として。
生きている者として。
「母上」
セリーヌは呟いた。
「見ていてください。私は、あなたの娘として誇れる女王になります」
母の髪飾りを触る。
銀の月。
希望の象徴。
どんなに辛いことがあっても、月は必ず昇る。
母の言葉。
その通りだった。
辛い夜は過ぎ、朝が来た。
新しい時代の夜明けが。
セリーヌは書類に向かった。
ペンを取り、サインをする。
一つ、また一つ。
国を動かす決断。
重い責任。
だが、喜びでもある。
この国を、良くできる。
民を、幸せにできる。
それが、女王の特権。
時間が過ぎていく。
昼が来て、夕方が来る。
セリーヌは休まず働いた。
やがて、夕日が窓から差し込んできた。
オレンジ色の光。
美しい。
セリーヌは立ち上がり、窓の外を見た。
王都が、夕日に染まっている。
家々、通り、人々。
全てが、平和に見える。
この平和を、守る。
それが、セリーヌの使命。
扉がノックされた。
「入って」
レオンが入ってきた。
「陛下、夕食の時間です」
「もうそんな時間」
セリーヌは驚いた。
「時間を忘れていました」
「無理をしないでください」
レオンは優しく言った。
「陛下の健康も、国にとって大切です」
「わかっています」
セリーヌは微笑んだ。
「では、行きましょう」
二人は食堂へ向かった。
廊下を並んで歩く。
「レオン」
「はい」
「これから、どんな困難が待っているでしょうか」
「わかりません」
レオンは正直に答えた。
「ですが、陛下なら乗り越えられます」
「一人では無理です」
「ならば、私たちが支えます」
レオンは微笑んだ。
「陛下は一人ではありません」
「ありがとう」
食堂に着くと、父が待っていた。
「セリーヌ、遅かったな」
「仕事をしていました」
「ほどほどにしなさい」
父は笑った。
「女王も、休息が必要だ」
三人で食事をした。
温かい食事。
家族の団欒。
平和な時間。
これが、セリーヌが守りたかったもの。
この日常。
この幸せ。
食事が終わり、セリーヌは自室に戻った。
ベッドに横になる。
疲れた。
だが、幸せだ。
窓から月明かりが差し込んでいる。
満月。
明るく、美しい月。
「女神様」
セリーヌは呟いた。
「ありがとうございました」
答えはない。
だが、セリーヌは確信していた。
女神は聞いている。
そして、微笑んでいる。
セリーヌは目を閉じた。
明日も、また新しい日が始まる。
課題が待っている。
困難が待っている。
だが、希望もある。
仲間がいる。
愛する人がいる。
守るべき国がある。
それが、セリーヌの力。
夢の中で、セリーヌは笑っていた。
幸せな夢。
母と父と、レオンと、マリーと。
皆が笑っている夢。
平和な夢。
それが、現実になった。
処刑台から始まった物語は、こうして幕を閉じた。
王女セリーヌは、時間を巻き戻し、運命を変えた。
復讐ではなく、正義を選んだ。
憎しみではなく、希望を選んだ。
そして、新しい時代を切り開いた。
リオネール王国の夜明け。
女王セリーヌの治世の始まり。
物語は終わった。
だが、歴史は続く。
永遠に。
王宮の大広間は、人で埋め尽くされていた。
今日は、セリーヌの即位式。
正式に、リオネール王国第一女王として即位する日。
セリーヌは準備室で、鏡を見ていた。
白いドレス。金の刺繍。母の形見の髪飾り。
美しく、そして厳かな姿。
「お嬢様、準備はよろしいですか」
マリーが声をかけた。
「ええ」
セリーヌは深呼吸した。
「行きましょう」
扉が開く。
廊下に、レオンが待っていた。
正装した姿。剣を腰に差している。
「殿下、お美しいです」
レオンは微笑んだ。
「ありがとう」
二人は並んで歩き始めた。
廊下を抜け、大広間の扉の前に立つ。
中から、楽団の音楽が聞こえる。
「セリーヌ」
父王が近づいてきた。
正装した姿。王冠をかぶっている。
「父上」
「準備はいいか」
「はい」
セリーヌは頷いた。
「では、行こう」
扉が開いた。
大広間。
天井から豪華なシャンデリア。壁には旗。床には赤い絨毯。
両側に、貴族、評議員、商人、そして民衆代表が並んでいる。
全員が、セリーヌを見ている。
セリーヌは背筋を伸ばし、歩き始めた。
一歩、また一歩。
赤い絨毯の上を。
玉座へ向かって。
その途中、グレン侯爵夫人が微笑みかけてくれた。
ダミアン卿が敬礼した。
マルコが頭を下げた。
全員が、セリーヌを支持している。
玉座の前に立つ。
父王が前に出た。
「本日、私は娘セリーヌに王位を譲ります」
父の声が広間に響く。
「彼女は、試練を乗り越え、国を守り、真の王としての資質を証明しました」
父はセリーヌを見た。
「セリーヌ、跪きなさい」
セリーヌは膝をついた。
父が王冠を手に取った。
代々の王が受け継いできた、金の王冠。
「セリーヌ、汝は誓うか」
「誓います」
「この国を守り」
「守ります」
「民を愛し」
「愛します」
「正義を貫くことを」
「貫きます」
父は王冠をセリーヌの頭に載せた。
重い。
だが、心地よい重さ。
責任の重さ。
「立ちなさい、セリーヌ女王」
セリーヌは立ち上がった。
広間が静まり返っている。
やがて、一人が拍手を始めた。
レオンだ。
次に、グレン侯爵夫人。
そして、全員。
拍手が広間を満たした。
歓声が上がった。
「セリーヌ女王万歳!」
「女王陛下万歳!」
セリーヌは涙が溢れそうになった。
だが、こらえた。
女王は、人前で泣かない。
強くなければならない。
だが、心の中では泣いていた。
喜びと、安堵と、そして感謝の涙。
「皆様」
セリーヌは声を張り上げた。
広間が静まる。
「私は、この国を愛しています」
「そして、皆様を愛しています」
「私は完璧ではありません。多くの過ちを犯すでしょう」
「ですが、約束します。常に最善を尽くすことを」
セリーヌは全員を見回した。
「私は、皆様と共に、新しい国を作ります」
「公正で、平和で、誰もが幸せに暮らせる国を」
「それが、私の夢です」
拍手が再び起こった。
即位式が終わり、祝宴が始まった。
音楽、ダンス、料理。
全てが華やかだ。
セリーヌは玉座に座り、それを眺めていた。
幸せな光景。
平和な光景。
これを守るために、戦ってきた。
「陛下」
レオンが近づいてきた。
「少し、お話しできますか」
「もちろん」
二人は人混みを抜け、バルコニーに出た。
夜空。
星が輝いている。
「レオン」
セリーヌは言った。
「約束を覚えていますか」
「答えを出すという約束ですね」
「はい」
セリーヌは振り返った。
レオンを見る。
誠実で、強く、優しい男。
この人と、これからも一緒にいたい。
「レオン、私はあなたを愛しています」
レオンは目を見開いた。
「陛下」
「女王としてではなく、一人の女性として」
セリーヌは一歩近づいた。
「ですが、私は女王です。多くの責任があります」
「わかっています」
「だから、すぐに結婚はできません」
「それも、わかっています」
レオンは微笑んだ。
「私は待ちます。何年でも」
「本当に?」
「本当です」
レオンはセリーヌの手を取った。
「私の愛は、時間で変わりません」
セリーヌは涙を流した。
今度は、こらえなかった。
レオンの胸に顔を埋める。
「ありがとう」
二人は抱き合った。
星空の下で。
誰にも邪魔されずに。
時間が過ぎていく。
やがて、セリーヌは顔を上げた。
「レオン、約束してください」
「何を」
「いつまでも、私の側にいてください」
「約束します」
レオンは微笑んだ。
「永遠に」
二人はキスをした。
優しく、温かいキス。
全てが、この瞬間に込められている。
愛、信頼、希望。
翌朝、セリーヌは王宮のバルコニーに立った。
下には、民衆が集まっていた。
昨夜の即位式の興奮が、まだ続いている。
「民よ」
セリーヌは声を張り上げた。
「新しい時代が始まります」
歓声が上がった。
「戦争は終わりました。これから、私たちは国を再建します」
「家を建て、畑を耕し、商売を再開します」
「困難は多いでしょう。ですが、共に乗り越えましょう」
セリーヌは拳を上げた。
「私たちの未来は、私たちが作るのです」
民衆が叫んだ。
「女王陛下万歳!」
「リオネール万歳!」
セリーヌは微笑んだ。
この国を、もっと良い場所にする。
それが、セリーヌの使命。
そして、それは可能だ。
民と共に、仲間と共に。
セリーヌはバルコニーを降りた。
執務室へ向かう。
やるべきことは、山ほどある。
戦争の復興。
法の改革。
評議会の再編。
全てを、一つずつ進める。
執務室に入ると、机の上に書類が積まれていた。
多い。
だが、怯まない。
セリーヌは椅子に座り、最初の書類を手に取った。
そこに、マリーが入ってきた。
「陛下、お茶です」
「ありがとう、マリー」
「陛下、これからも大変ですね」
「ええ、でも大丈夫」
セリーヌは微笑んだ。
「あなたがいてくれるから」
マリーは嬉しそうに笑った。
「私は、いつまでも陛下のお側におります」
「頼りにしています」
マリーが去った後、セリーヌは窓の外を見た。
青い空。
白い雲。
平和な景色。
かつて、処刑台で見た空。
あの時、セリーヌは絶望していた。
だが、女神が救ってくれた。
時間を巻き戻してくれた。
そして、今ここにいる。
女王として。
生きている者として。
「母上」
セリーヌは呟いた。
「見ていてください。私は、あなたの娘として誇れる女王になります」
母の髪飾りを触る。
銀の月。
希望の象徴。
どんなに辛いことがあっても、月は必ず昇る。
母の言葉。
その通りだった。
辛い夜は過ぎ、朝が来た。
新しい時代の夜明けが。
セリーヌは書類に向かった。
ペンを取り、サインをする。
一つ、また一つ。
国を動かす決断。
重い責任。
だが、喜びでもある。
この国を、良くできる。
民を、幸せにできる。
それが、女王の特権。
時間が過ぎていく。
昼が来て、夕方が来る。
セリーヌは休まず働いた。
やがて、夕日が窓から差し込んできた。
オレンジ色の光。
美しい。
セリーヌは立ち上がり、窓の外を見た。
王都が、夕日に染まっている。
家々、通り、人々。
全てが、平和に見える。
この平和を、守る。
それが、セリーヌの使命。
扉がノックされた。
「入って」
レオンが入ってきた。
「陛下、夕食の時間です」
「もうそんな時間」
セリーヌは驚いた。
「時間を忘れていました」
「無理をしないでください」
レオンは優しく言った。
「陛下の健康も、国にとって大切です」
「わかっています」
セリーヌは微笑んだ。
「では、行きましょう」
二人は食堂へ向かった。
廊下を並んで歩く。
「レオン」
「はい」
「これから、どんな困難が待っているでしょうか」
「わかりません」
レオンは正直に答えた。
「ですが、陛下なら乗り越えられます」
「一人では無理です」
「ならば、私たちが支えます」
レオンは微笑んだ。
「陛下は一人ではありません」
「ありがとう」
食堂に着くと、父が待っていた。
「セリーヌ、遅かったな」
「仕事をしていました」
「ほどほどにしなさい」
父は笑った。
「女王も、休息が必要だ」
三人で食事をした。
温かい食事。
家族の団欒。
平和な時間。
これが、セリーヌが守りたかったもの。
この日常。
この幸せ。
食事が終わり、セリーヌは自室に戻った。
ベッドに横になる。
疲れた。
だが、幸せだ。
窓から月明かりが差し込んでいる。
満月。
明るく、美しい月。
「女神様」
セリーヌは呟いた。
「ありがとうございました」
答えはない。
だが、セリーヌは確信していた。
女神は聞いている。
そして、微笑んでいる。
セリーヌは目を閉じた。
明日も、また新しい日が始まる。
課題が待っている。
困難が待っている。
だが、希望もある。
仲間がいる。
愛する人がいる。
守るべき国がある。
それが、セリーヌの力。
夢の中で、セリーヌは笑っていた。
幸せな夢。
母と父と、レオンと、マリーと。
皆が笑っている夢。
平和な夢。
それが、現実になった。
処刑台から始まった物語は、こうして幕を閉じた。
王女セリーヌは、時間を巻き戻し、運命を変えた。
復讐ではなく、正義を選んだ。
憎しみではなく、希望を選んだ。
そして、新しい時代を切り開いた。
リオネール王国の夜明け。
女王セリーヌの治世の始まり。
物語は終わった。
だが、歴史は続く。
永遠に。
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※長編版をご希望下さり、本当にありがとうございます<(_ _)>
既に書き終えた物な為、激しく拙いですが特に手直し他はしていません。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※小説家になろう様にも掲載させていただいています。
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※実際に用いられる事のない表現や造語が出てきますが、御容赦ください。
※リアル都合等により不定期、且つまったり進行となっております。
※上記同理由で、予告等なしに更新停滞する事もあります。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
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