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【7】あなたに伝えたい言葉
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リハビリ生活も、早1か月半。すっかり会話も上達し、握力もついてきた。最近は、全身を動かす練習も行っている。ところがラファエル様にとっての私は、相変わらず頼りない庇護対象のままみたいだ。
「シスター・エルダ。はい、あ~ん」
「……ラファエル様。私、自分で食べられますから!」
今日も今日とて、彼は私にお手製のはちみつプディングを食べさせようとしてくる。
目覚めた当初とは違い、今の私は自分で手足を動かせる。だから、いつまでも餌付けみたいなことをされるのはイヤだ。
私にも、修道女としてのプライドがある。こんな恥ずかしいこと、今日こそは絶対に断らなければ。
「……ラファエル様。私、自分で食べられますから! 見ての通り、私はすっかり元気になりました。ですから、もう『あ~ん』は必要ありません」
「何をおっしゃるんですか、シスター・エルダ。あなたが昏睡状態から回復してから、まだたったの1か月半ですよ。『無理は禁物』と医師も言っていたでしょう? それに私は、ようやく目覚めてくれたあなたに心を尽くしたいんです」
ああ、ダメだ。
結局いつものループに陥ってしまい、私は今日も餌付けされてしまった。ラファエル様の手作りプリンが美味しすぎるせいかもしれない。
「まるでひな鳥のようですね。やはり、あなたはとてもかわいい」
「!?」
顔を真っ赤にして戸惑う私見つめ、ラファエル様は少し面白がっているようにも見える。もしかして、私を恥ずかしがらせて遊んでいるのだろうか……だとしたら、子どもの頃よりひねくれた性格になってしまったのかもしれない。
まあ、貴族社会で10年近く揉まれていたら、多少は性根も曲がるだろう。
「あなたが元気を取り戻すまで、いいえ、その後も生涯に渡って私がしっかりとあなたをお守りします。身を尽くしてお世話しますので、安心して私にすべてを委ねてください」
ダメだ。ダメだダメだ。さすがにもうこれ以上は、ラファエル様に迷惑を掛けられない!!
(少しでも早くリハビリを完了させて、自立した生活を送れるようにならなくちゃ……)
ラファエル様と過ごしていると、申し訳なさばかりが込み上げてくる。がんばらなきゃ、がんばらなきゃと気ばかり焦る毎日が続いていたが、ある日嬉しい変化があった。それは……。
お風呂の許可だ!
「エルダ様、とても順調にご快復なさっていますね。今日からは、ご入浴いただいてもかまいませんよ」
という入浴許可を、ドクター・ピーナがくれたのである。
立ち上がったり座ったりといった動作ができるようになったので、侍女の介助があれば安全に入浴できると判断してもらえた。
「ありがとうございます、ドクター・ピーナ! あの、薬湯にしてもいいですか?」
ウキウキしながら、私はドクターに尋ねた。
「ええ。もちろん問題ございません。体を温めるジンジャーや、リラックス効果のあるカモミール、ラヴェンダーなどがよろしいかと思います」
(やった~!)
今まではタオルで体を拭いたり、桶に汲んだお湯で清めるだけだったから、お風呂に入れるのが嬉しくてたまらない。私はもともと、バスタイムが大好きだったのだ。
今日はリハビリを早々に切り上げ、夕方から車椅子で浴室に連れて行ってもらった。ミモザ、アニス、ローゼルの侍女3人組に、湯船に入らせてもらう。
「シスター。お湯加減はどうですか?」
「最高よ……!! ありがとう、3人とも!」
湯船の中でゆったりしながら、私はミモザたちにお礼を言った。お湯がじんわり心地よく、体の芯まで温まっていく。
「あぁ~。幸せ~」
間延びした私の声を聞いて、3人が嬉しそうな顔をしていた。
「そういえばシスターはお風呂が大好きでしたよね!」
「お風呂あがりにいつも牛乳飲んでましたっけ」
「そうそう、腰に手を当ててぐびーっと」
「……あなたたち、そんなことまでよく覚えてるわね」
「今日もお風呂上がりに1本行きますか? 冷えたの、ご用意しますよ」
ラファエル様の前では礼節正しい侍女として働いている彼女たちだけれど、彼がいないと口調が少し砕けて、気が緩んだ感じになる。だから私もすごく気楽なのだ。
「ふふ。あなたたちと喋っていると、安らぐわ」
「わたしたちも、本当はもっと沢山シスターと一緒にいたいんですよ」
「そうそう。積もる話もいっぱいありますし」
「でもラファエル様が一日中べったりですからね」
そうなのだ。
私の一日は、かなりの割合でラファエル様とともにある。食事やおやつを食べさせてくれて、午前と午後のリハビリもほぼ付きっきりのラファエル様……。彼の笑顔を見ていると、申しわけない気持ちが込み上げてくる。
湯船に肩まで浸かりながら、はぁ――と長い息を吐き出した。
「私もできれば、ラファエル様のリハビリは遠慮したいのよね。でも、辞退しようとしたら断られてしまったの。……どうにかして、ラファエル様から距離を取らなくちゃとは思うのだけれど」
何気なく本音をこぼすと、ミモザ達は苦笑していた。
「シスター。それ、ラファエル様が聞いたらすごく悲しむかも……」
しまった……失言だった。
気が緩みすぎて、つい余計なことを漏らしてしまった。
「もしかしてシスターは、ラファエル様を嫌いになってしまいましたか?」
「そんなことないわ! でも……心苦しくて」
決してラファエル様を迷惑だとか不快だとか思っているわけではない。
ただただ、申し訳ないのだ。
「命を助けてもらっただけでも十分なのに、こんなに迷惑かけてしまって。本当は、私が皆を守る立場だったはずなのに……」
彼女たちは、私の声に耳を傾けていた。
「それに、大人になったラファエル様との接し方もよく分からないの。子どもの頃みたいな態度で良いわけがないし、でも丁寧にすると寂しそうな顔をされるの。だから、一緒にいるのが申し訳なくて」
「シスター。難しく考えなくていいと思いますよ」
「え?」
「ラファエル様は、自分の意志でシスターを助けたんです。だから負い目なんていらないし、昔みたいに接すればいいと思います」
「昔みたいに? でも、そんなの失礼でしょう……?」
そんなことありません。と、3人はそろって首を振っていた。
「もしラファエル様に恩を感じているのなら、むしろ、他人行儀にするのはやめてあげてほしいです」
「シスターを目覚めさせようとして、ものすごく頑張ってたんですよ」
「だからラファエル様を喜ばせてあげてください!」
「喜ばせるって……どうすればいいの?」
「簡単ですよ。シスターが悲しい顔をすればラファエル様は悲しむし、シスターが喜べばラファエル様も喜ぶんですから。昔から、そうだったじゃないですか」
……言われてみれば、その通りだ。レイはとても優しい子で、私の気持ちにいつも寄り沿おうとしてくれていた。だから、申し訳ない気持ちで一杯な今の私を見て、内心では彼もつらく思っているのかもしれない。
「……! そういえば私、ラファエル様に『申し訳ない』と謝ってはいたけれど、『ありがとう』とは一度も伝えていなかったわ」
沢山助けてもらっておきながら、感謝も伝えていないなんて。こんな自分が恥ずかしい。子ども達には、『ありがとう』の気持ちを大切にするようにいつも教えてきたのに……!
「ミモザ、ローゼル、アニス……本当にありがとう! 私、あとでラファエル様にお礼を言うわ」
目を輝かせてそう言うと、彼女たちは嬉しそうに笑ってくれた。
*
お風呂から出たあと、私は車椅子でラファエル様の執務室へと連れて行ってもらった。突然の来訪に、ラファエル様は驚いているようだった。
「どうなさったんですか、シスター・エルダ」
「ラファエル様! あの……」
改めて感謝を告げるのは、少しドキドキする。頬が熱くなるのを感じながら、私はラファエル様を見つめた。
「いつもありがとうございます」
ラファエル様は、目を見開いて静止していた。その美しい瞳に、きらきらとした輝きが宿る。
「ラファエル様。私を目覚めさせてくれて、毎日私を支えてくれて本当にありがとうございます。ラファエル様がくださった命を、私、大切にしようと思います」
ラファエル様は頬を染め、緩んだ口元を覆って視線を彷徨わせている。その仕草は、幼い頃のレイが照れているときと同じだ。言葉を探しているようだったが、やがてぽつりと彼は言った。
「……嬉しいです。シスター」
ラファエル様の言葉を聞いて、私も胸の中に華が咲いた気分になった。――きっと、これが正しい在り方なのだ。負い目を感じてつらくなるより、今は素直に『ありがとう』を伝えたい。
本当に、ミモザたちには感謝してもしきれない。
「シスター・エルダ。はい、あ~ん」
「……ラファエル様。私、自分で食べられますから!」
今日も今日とて、彼は私にお手製のはちみつプディングを食べさせようとしてくる。
目覚めた当初とは違い、今の私は自分で手足を動かせる。だから、いつまでも餌付けみたいなことをされるのはイヤだ。
私にも、修道女としてのプライドがある。こんな恥ずかしいこと、今日こそは絶対に断らなければ。
「……ラファエル様。私、自分で食べられますから! 見ての通り、私はすっかり元気になりました。ですから、もう『あ~ん』は必要ありません」
「何をおっしゃるんですか、シスター・エルダ。あなたが昏睡状態から回復してから、まだたったの1か月半ですよ。『無理は禁物』と医師も言っていたでしょう? それに私は、ようやく目覚めてくれたあなたに心を尽くしたいんです」
ああ、ダメだ。
結局いつものループに陥ってしまい、私は今日も餌付けされてしまった。ラファエル様の手作りプリンが美味しすぎるせいかもしれない。
「まるでひな鳥のようですね。やはり、あなたはとてもかわいい」
「!?」
顔を真っ赤にして戸惑う私見つめ、ラファエル様は少し面白がっているようにも見える。もしかして、私を恥ずかしがらせて遊んでいるのだろうか……だとしたら、子どもの頃よりひねくれた性格になってしまったのかもしれない。
まあ、貴族社会で10年近く揉まれていたら、多少は性根も曲がるだろう。
「あなたが元気を取り戻すまで、いいえ、その後も生涯に渡って私がしっかりとあなたをお守りします。身を尽くしてお世話しますので、安心して私にすべてを委ねてください」
ダメだ。ダメだダメだ。さすがにもうこれ以上は、ラファエル様に迷惑を掛けられない!!
(少しでも早くリハビリを完了させて、自立した生活を送れるようにならなくちゃ……)
ラファエル様と過ごしていると、申し訳なさばかりが込み上げてくる。がんばらなきゃ、がんばらなきゃと気ばかり焦る毎日が続いていたが、ある日嬉しい変化があった。それは……。
お風呂の許可だ!
「エルダ様、とても順調にご快復なさっていますね。今日からは、ご入浴いただいてもかまいませんよ」
という入浴許可を、ドクター・ピーナがくれたのである。
立ち上がったり座ったりといった動作ができるようになったので、侍女の介助があれば安全に入浴できると判断してもらえた。
「ありがとうございます、ドクター・ピーナ! あの、薬湯にしてもいいですか?」
ウキウキしながら、私はドクターに尋ねた。
「ええ。もちろん問題ございません。体を温めるジンジャーや、リラックス効果のあるカモミール、ラヴェンダーなどがよろしいかと思います」
(やった~!)
今まではタオルで体を拭いたり、桶に汲んだお湯で清めるだけだったから、お風呂に入れるのが嬉しくてたまらない。私はもともと、バスタイムが大好きだったのだ。
今日はリハビリを早々に切り上げ、夕方から車椅子で浴室に連れて行ってもらった。ミモザ、アニス、ローゼルの侍女3人組に、湯船に入らせてもらう。
「シスター。お湯加減はどうですか?」
「最高よ……!! ありがとう、3人とも!」
湯船の中でゆったりしながら、私はミモザたちにお礼を言った。お湯がじんわり心地よく、体の芯まで温まっていく。
「あぁ~。幸せ~」
間延びした私の声を聞いて、3人が嬉しそうな顔をしていた。
「そういえばシスターはお風呂が大好きでしたよね!」
「お風呂あがりにいつも牛乳飲んでましたっけ」
「そうそう、腰に手を当ててぐびーっと」
「……あなたたち、そんなことまでよく覚えてるわね」
「今日もお風呂上がりに1本行きますか? 冷えたの、ご用意しますよ」
ラファエル様の前では礼節正しい侍女として働いている彼女たちだけれど、彼がいないと口調が少し砕けて、気が緩んだ感じになる。だから私もすごく気楽なのだ。
「ふふ。あなたたちと喋っていると、安らぐわ」
「わたしたちも、本当はもっと沢山シスターと一緒にいたいんですよ」
「そうそう。積もる話もいっぱいありますし」
「でもラファエル様が一日中べったりですからね」
そうなのだ。
私の一日は、かなりの割合でラファエル様とともにある。食事やおやつを食べさせてくれて、午前と午後のリハビリもほぼ付きっきりのラファエル様……。彼の笑顔を見ていると、申しわけない気持ちが込み上げてくる。
湯船に肩まで浸かりながら、はぁ――と長い息を吐き出した。
「私もできれば、ラファエル様のリハビリは遠慮したいのよね。でも、辞退しようとしたら断られてしまったの。……どうにかして、ラファエル様から距離を取らなくちゃとは思うのだけれど」
何気なく本音をこぼすと、ミモザ達は苦笑していた。
「シスター。それ、ラファエル様が聞いたらすごく悲しむかも……」
しまった……失言だった。
気が緩みすぎて、つい余計なことを漏らしてしまった。
「もしかしてシスターは、ラファエル様を嫌いになってしまいましたか?」
「そんなことないわ! でも……心苦しくて」
決してラファエル様を迷惑だとか不快だとか思っているわけではない。
ただただ、申し訳ないのだ。
「命を助けてもらっただけでも十分なのに、こんなに迷惑かけてしまって。本当は、私が皆を守る立場だったはずなのに……」
彼女たちは、私の声に耳を傾けていた。
「それに、大人になったラファエル様との接し方もよく分からないの。子どもの頃みたいな態度で良いわけがないし、でも丁寧にすると寂しそうな顔をされるの。だから、一緒にいるのが申し訳なくて」
「シスター。難しく考えなくていいと思いますよ」
「え?」
「ラファエル様は、自分の意志でシスターを助けたんです。だから負い目なんていらないし、昔みたいに接すればいいと思います」
「昔みたいに? でも、そんなの失礼でしょう……?」
そんなことありません。と、3人はそろって首を振っていた。
「もしラファエル様に恩を感じているのなら、むしろ、他人行儀にするのはやめてあげてほしいです」
「シスターを目覚めさせようとして、ものすごく頑張ってたんですよ」
「だからラファエル様を喜ばせてあげてください!」
「喜ばせるって……どうすればいいの?」
「簡単ですよ。シスターが悲しい顔をすればラファエル様は悲しむし、シスターが喜べばラファエル様も喜ぶんですから。昔から、そうだったじゃないですか」
……言われてみれば、その通りだ。レイはとても優しい子で、私の気持ちにいつも寄り沿おうとしてくれていた。だから、申し訳ない気持ちで一杯な今の私を見て、内心では彼もつらく思っているのかもしれない。
「……! そういえば私、ラファエル様に『申し訳ない』と謝ってはいたけれど、『ありがとう』とは一度も伝えていなかったわ」
沢山助けてもらっておきながら、感謝も伝えていないなんて。こんな自分が恥ずかしい。子ども達には、『ありがとう』の気持ちを大切にするようにいつも教えてきたのに……!
「ミモザ、ローゼル、アニス……本当にありがとう! 私、あとでラファエル様にお礼を言うわ」
目を輝かせてそう言うと、彼女たちは嬉しそうに笑ってくれた。
*
お風呂から出たあと、私は車椅子でラファエル様の執務室へと連れて行ってもらった。突然の来訪に、ラファエル様は驚いているようだった。
「どうなさったんですか、シスター・エルダ」
「ラファエル様! あの……」
改めて感謝を告げるのは、少しドキドキする。頬が熱くなるのを感じながら、私はラファエル様を見つめた。
「いつもありがとうございます」
ラファエル様は、目を見開いて静止していた。その美しい瞳に、きらきらとした輝きが宿る。
「ラファエル様。私を目覚めさせてくれて、毎日私を支えてくれて本当にありがとうございます。ラファエル様がくださった命を、私、大切にしようと思います」
ラファエル様は頬を染め、緩んだ口元を覆って視線を彷徨わせている。その仕草は、幼い頃のレイが照れているときと同じだ。言葉を探しているようだったが、やがてぽつりと彼は言った。
「……嬉しいです。シスター」
ラファエル様の言葉を聞いて、私も胸の中に華が咲いた気分になった。――きっと、これが正しい在り方なのだ。負い目を感じてつらくなるより、今は素直に『ありがとう』を伝えたい。
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