8 / 35
【6】甘い執着
ドクター・ピーナは毎朝診察してくれて、その日のリハビリ計画を立ててラファエル様に伝達する。真剣な表情でそれを聞くラファエル様の姿を見るのも、もはや毎朝のルーティンとなっている。
目覚めてから1週間ほどした頃には生命維持装置のチューブが外され、体を動かすリハビリが始まった。といっても、いきなり運動なんてできるわけがないから最初は少しずつだ。ベッドで身を起こした状態で両手をグー・パーする練習や、補助を受けながら手足を曲げ伸ばしして筋肉を動かす練習など。
小さなことから、一歩ずつ。私は、毎日リハビリをがんばっていた。
「アルシュバーン侯爵閣下。本日より、エルダ様のお食事の噛み応えを一段階引き上げましょう。これまでのムース状から、軟粥へとお進め下さいませ。日中のリハビリは握力を付けるトレーニングと、音の刺激に馴れるための語り掛けをお願いいたします」
「わかった」
ドクター・ピーナの診察のあとは、リハビリの時間が始まる。私の体調を気遣ってこまめな休憩を挟みながら、ラファエル様が私のリハビリに付き合ってくれる。
そう。……ラファエル様が毎日、じきじきに。
「シスター・エルダ。それでは今日のリハビリを始めましょう」
きらきらきら。と音が出そうなくらいご機嫌な笑顔を浮かべて、彼は今日も私のリハビリを手伝ってくれようとしている。
(……今さらだけど。どうして毎日ラファエル様が私に付きっ切りなの?)
目覚めてからもうすぐ2週間くらいになると思うのだけれど、ラファエル様は朝から晩までほとんど私に付きっ切りだ。
(介護ってメイドや侍女の仕事だと思うのよね。少なくとも、侯爵家当主が行うことじゃないはずなのに)
どうしよう、ラファエル様の献身が止まらない。
握力を回復させる練習や、ベッドで体を起こす練習。そういった地道なリハビリを、ラファエル様はいやな顔ひとつせずに手伝ってくれるのだ。生き返らせてもらった挙句に介護させるだなんて、私ってばラファエル様に迷惑かけすぎよ……。
「まずは握力トレーニングをしましょう。いつものように、私の手を握ってみてください」
そう言って、ラファエル様は何度も何度も手を握らせてくれる。
「よくできましたね。とても上手です」
(どうしてそんなに幸せそうな顔ができるの……? どう考えても面倒な作業なのに。この人、本当によくできた人ね)
伝わってくる感触は少年のころの柔らかな掌ではなく、成人男性のしっかりとした掌だった。その厚みに、年月の経過を感じてしまう。
子どもの頃の『レイ』ならともかく、今の彼は国内有数の上位貴族のご当主なのだ。申し訳なさが込み上げてくる。
――あの。どうか私のことはお構いなく。
そう言いたかったけれど、上手に声を出せない私は、困り顔で彼を見つめることしかできない。
「? 何か言いたそうなお顔ですが、どうしたのですか? シスター」
「あ、ぅ、……(あの。どうか私のことはお構いなく)」
「ああ、わかりました。お腹が減ったんですね。粥をお持ちします」
(全然伝わってない!!)
何を話そうとしても、赤ちゃんの喃語みたいになってしまうからもどかしい。
(早くしゃべれるようになりたい……!)
だから、話す練習がスタートしたときは本当に嬉しかった。会話ができないというのは、正直かなり不便なのだ。
「アルシュバーン侯爵閣下。今日から、エルダ様の発話トレーニングを始めましょう。最初の数日間は、衰えてしまった喉の筋肉を鍛えるトレーニングを行います。その後は段階的にアルファベットの発声、単語の発音、簡単な会話練習へと進めて参ります」
たどたどしく会話ができるようになるまでには、数週間の日数を要した。しかし、やはりラファエル様は毎日献身的に付き合い続けてくれている。
今もこうして、ラファエル様の唇の動きに合わせて発声練習をしている真っ最中である。
「How do you do?」
「How……do, you…………do?」
「It’s a pleasure to meet you.」
「It’……s……a, plea……sure…………, to, meet……you.」
彼が言い、私が真似をするという繰り返しだ。発音が崩れているときは指摘して、良くなるまで根気強く付き合ってくれる。
「上手ですよ、シスター・エルダ。ですが、pleasureの“a”の発音はもう少し力を抜くと良いです」
失礼しますね――と言いながら、彼は私の頬にそっと両手を添えた。厚みのある掌の温もりに頬を挟まれて、反射的に体がびくりと跳ねてしまう。
「ああ、やはり頬に力が入り過ぎていますね。舌の力を抜いて、もっと柔らかく」
「……こう……ですか」
「良い感じです。それではもう一度、私の口の動きを真似してみてください。It’s a pleasure to meet you.」
「……It’s a ……pleasure ……to meet you.」
「そう。とてもきれいな発音ですよ、シスター」
私の頬を両手で挟んだまま、ラファエル様はとろけるような笑顔を咲かせた。
(き、距離が近いっ!)
大人になったラファエル様のきらきらぶりは、眩しすぎて目の保養にはなりえない。
なぜか、顔がかぁ――と熱くなってしまった。
(ちょっと、何どきどきしてるのよ、私!)
親代わりだった私が、この人におかしな感情を抱くことなどあり得ない。それでも眩い美貌のせいで、条件反射で心臓が跳ねてしまうのだ。……至近距離の美男子は心臓に悪い。
(しっかりしなさい、エルダ! さんざん迷惑かけ続けている挙句にときめくとか、どう考えても非常識よ!)
非常識だし、みっともないし情けない。
だから私は、今日こそはラファエル様に伝えることにした。
「…………あの」
たどたどしい声で、私は彼に呼び掛けた。連日のトレーニングのおかげで、簡単な会話くらいはできるのだ。
「ラファエル……さま……」
昏睡から目覚めて以来、初めて彼の名を呼んだ。
いきなり呼ばれて、ラファエル様はびっくりしたようだった。紫水晶のような目を大きく見開いて静止していたが、やがて優しく微笑みながら私を見つめた。
「はい。何でしょうか、シスター・エルダ」
「あの。……もう、わたし、に…………かまわないで、ほしくて」
私がそう言った瞬間、彼の美貌が強張った。繊細なガラス細工にひびが入った瞬間のような、『ぴしり』という音が聞こえた気がする。
……傷つけてしまった? そう気づいて、私は慌てた。
「ご、ごめんな、さい……」
ラファエル様はひどく悲しげな顔をしていたけれど、すぐにその表情を搔き消した。平静な声音で、私に尋ねてくる。
「かまうな、とは? シスターは、私の介護がご不満でしたか?」
「ちがい、ます。……もうしわけ……なくて……」
「?」
たどたどしくしか喋れないのがもどかしい。できるだけ気持ちをしっかり伝えたくて、私はまっすぐ彼を見つめた。
「だって、……あなたは、いそが、しいのに」
私がそう言うと、ラファエル様は安堵したような笑みを浮かべた。
「なんだ。そんなことを気にしていたんですか? 安心してください。侯爵家当主としての執務も、滞りなくこなしていますよ。それにシスター・エルダの介護は、私自身の望みですから。どうかこの権利を、私から取り上げないでください」
「でも……」
「シスターは私を弄ぶのが上手いのですね。ようやく話せると思って喜んでいたのに――」
そう言うと、ラファエル様は意地悪っぽい笑みを浮かべた。子どもの頃のレイはそんな笑みを見せたことはなかったから、思わずぞくりとしてしまう。
「十年ぶりの会話が『かまうな』だなんて、私は寂しいです。それにもう、レイとは呼んでくださらないんですか?」
「こどもの、ころとは、……ちがいますから」
彼は寂しそうに笑った。
少年時代の面影を見て、ちくりと胸が痛くなる。
「……分かりました。あなたに『一人前の男』とみなしてもらえたと解釈しましょう」
ベッドサイドに手をついて、彼は私を真正面から見据えた。
「シスター・エルダ。今の私はアルシュバーン侯爵家の当主であり、あなたを庇護する立場にあります。長い眠りについていたあなたには受け入れがたいことかもしれませんが、これが現実です」
つまり……と、一呼吸おいてから彼は言った。
「私の庇護下にある限り、あなたは私に従わなければなりません。引き続き、私の介護を受けてください。これは、命令です」
「…………っ」
有無を言わせないその風格に、私は何も言い返せなくなってしまった。かつて『レイ』だった彼は、私が眠っている間に立派な貴族としての成長を遂げていたのである。
(なんせ、十年だものね。あのかわいかったレイが、命令だなんて……すっかり大きくなって)
ラファエル様はご自身の『望み』という建前でこれからも付き合ってくれるらしい。自分に拒否権がないことが分かり、私はこくりと頷いていた。
部屋の中に、沈黙が落ちた。……その沈黙は、どれほどの長さだっただろう?
やがて、彼は静かに口を開いた。
「I missed you. I will never let you go again.」
「え?」
「発声練習ですよ。続けて?」
発声練習にしては、少し長くて難しい。
――会えずに寂しかった。
――二度と放さない。
(これって、ただの発声練習なのよね……?)
「I ……miss……ed ……you. I ……will ……never ……let you ……go ……again.」
拙い発音で私が反復すると、ラファエル様はにっこり笑った。
「よくできました」
さて、それでは次の練習に移りましょう――そう言って、彼は私のリハビリを続けた。
目覚めてから1週間ほどした頃には生命維持装置のチューブが外され、体を動かすリハビリが始まった。といっても、いきなり運動なんてできるわけがないから最初は少しずつだ。ベッドで身を起こした状態で両手をグー・パーする練習や、補助を受けながら手足を曲げ伸ばしして筋肉を動かす練習など。
小さなことから、一歩ずつ。私は、毎日リハビリをがんばっていた。
「アルシュバーン侯爵閣下。本日より、エルダ様のお食事の噛み応えを一段階引き上げましょう。これまでのムース状から、軟粥へとお進め下さいませ。日中のリハビリは握力を付けるトレーニングと、音の刺激に馴れるための語り掛けをお願いいたします」
「わかった」
ドクター・ピーナの診察のあとは、リハビリの時間が始まる。私の体調を気遣ってこまめな休憩を挟みながら、ラファエル様が私のリハビリに付き合ってくれる。
そう。……ラファエル様が毎日、じきじきに。
「シスター・エルダ。それでは今日のリハビリを始めましょう」
きらきらきら。と音が出そうなくらいご機嫌な笑顔を浮かべて、彼は今日も私のリハビリを手伝ってくれようとしている。
(……今さらだけど。どうして毎日ラファエル様が私に付きっ切りなの?)
目覚めてからもうすぐ2週間くらいになると思うのだけれど、ラファエル様は朝から晩までほとんど私に付きっ切りだ。
(介護ってメイドや侍女の仕事だと思うのよね。少なくとも、侯爵家当主が行うことじゃないはずなのに)
どうしよう、ラファエル様の献身が止まらない。
握力を回復させる練習や、ベッドで体を起こす練習。そういった地道なリハビリを、ラファエル様はいやな顔ひとつせずに手伝ってくれるのだ。生き返らせてもらった挙句に介護させるだなんて、私ってばラファエル様に迷惑かけすぎよ……。
「まずは握力トレーニングをしましょう。いつものように、私の手を握ってみてください」
そう言って、ラファエル様は何度も何度も手を握らせてくれる。
「よくできましたね。とても上手です」
(どうしてそんなに幸せそうな顔ができるの……? どう考えても面倒な作業なのに。この人、本当によくできた人ね)
伝わってくる感触は少年のころの柔らかな掌ではなく、成人男性のしっかりとした掌だった。その厚みに、年月の経過を感じてしまう。
子どもの頃の『レイ』ならともかく、今の彼は国内有数の上位貴族のご当主なのだ。申し訳なさが込み上げてくる。
――あの。どうか私のことはお構いなく。
そう言いたかったけれど、上手に声を出せない私は、困り顔で彼を見つめることしかできない。
「? 何か言いたそうなお顔ですが、どうしたのですか? シスター」
「あ、ぅ、……(あの。どうか私のことはお構いなく)」
「ああ、わかりました。お腹が減ったんですね。粥をお持ちします」
(全然伝わってない!!)
何を話そうとしても、赤ちゃんの喃語みたいになってしまうからもどかしい。
(早くしゃべれるようになりたい……!)
だから、話す練習がスタートしたときは本当に嬉しかった。会話ができないというのは、正直かなり不便なのだ。
「アルシュバーン侯爵閣下。今日から、エルダ様の発話トレーニングを始めましょう。最初の数日間は、衰えてしまった喉の筋肉を鍛えるトレーニングを行います。その後は段階的にアルファベットの発声、単語の発音、簡単な会話練習へと進めて参ります」
たどたどしく会話ができるようになるまでには、数週間の日数を要した。しかし、やはりラファエル様は毎日献身的に付き合い続けてくれている。
今もこうして、ラファエル様の唇の動きに合わせて発声練習をしている真っ最中である。
「How do you do?」
「How……do, you…………do?」
「It’s a pleasure to meet you.」
「It’……s……a, plea……sure…………, to, meet……you.」
彼が言い、私が真似をするという繰り返しだ。発音が崩れているときは指摘して、良くなるまで根気強く付き合ってくれる。
「上手ですよ、シスター・エルダ。ですが、pleasureの“a”の発音はもう少し力を抜くと良いです」
失礼しますね――と言いながら、彼は私の頬にそっと両手を添えた。厚みのある掌の温もりに頬を挟まれて、反射的に体がびくりと跳ねてしまう。
「ああ、やはり頬に力が入り過ぎていますね。舌の力を抜いて、もっと柔らかく」
「……こう……ですか」
「良い感じです。それではもう一度、私の口の動きを真似してみてください。It’s a pleasure to meet you.」
「……It’s a ……pleasure ……to meet you.」
「そう。とてもきれいな発音ですよ、シスター」
私の頬を両手で挟んだまま、ラファエル様はとろけるような笑顔を咲かせた。
(き、距離が近いっ!)
大人になったラファエル様のきらきらぶりは、眩しすぎて目の保養にはなりえない。
なぜか、顔がかぁ――と熱くなってしまった。
(ちょっと、何どきどきしてるのよ、私!)
親代わりだった私が、この人におかしな感情を抱くことなどあり得ない。それでも眩い美貌のせいで、条件反射で心臓が跳ねてしまうのだ。……至近距離の美男子は心臓に悪い。
(しっかりしなさい、エルダ! さんざん迷惑かけ続けている挙句にときめくとか、どう考えても非常識よ!)
非常識だし、みっともないし情けない。
だから私は、今日こそはラファエル様に伝えることにした。
「…………あの」
たどたどしい声で、私は彼に呼び掛けた。連日のトレーニングのおかげで、簡単な会話くらいはできるのだ。
「ラファエル……さま……」
昏睡から目覚めて以来、初めて彼の名を呼んだ。
いきなり呼ばれて、ラファエル様はびっくりしたようだった。紫水晶のような目を大きく見開いて静止していたが、やがて優しく微笑みながら私を見つめた。
「はい。何でしょうか、シスター・エルダ」
「あの。……もう、わたし、に…………かまわないで、ほしくて」
私がそう言った瞬間、彼の美貌が強張った。繊細なガラス細工にひびが入った瞬間のような、『ぴしり』という音が聞こえた気がする。
……傷つけてしまった? そう気づいて、私は慌てた。
「ご、ごめんな、さい……」
ラファエル様はひどく悲しげな顔をしていたけれど、すぐにその表情を搔き消した。平静な声音で、私に尋ねてくる。
「かまうな、とは? シスターは、私の介護がご不満でしたか?」
「ちがい、ます。……もうしわけ……なくて……」
「?」
たどたどしくしか喋れないのがもどかしい。できるだけ気持ちをしっかり伝えたくて、私はまっすぐ彼を見つめた。
「だって、……あなたは、いそが、しいのに」
私がそう言うと、ラファエル様は安堵したような笑みを浮かべた。
「なんだ。そんなことを気にしていたんですか? 安心してください。侯爵家当主としての執務も、滞りなくこなしていますよ。それにシスター・エルダの介護は、私自身の望みですから。どうかこの権利を、私から取り上げないでください」
「でも……」
「シスターは私を弄ぶのが上手いのですね。ようやく話せると思って喜んでいたのに――」
そう言うと、ラファエル様は意地悪っぽい笑みを浮かべた。子どもの頃のレイはそんな笑みを見せたことはなかったから、思わずぞくりとしてしまう。
「十年ぶりの会話が『かまうな』だなんて、私は寂しいです。それにもう、レイとは呼んでくださらないんですか?」
「こどもの、ころとは、……ちがいますから」
彼は寂しそうに笑った。
少年時代の面影を見て、ちくりと胸が痛くなる。
「……分かりました。あなたに『一人前の男』とみなしてもらえたと解釈しましょう」
ベッドサイドに手をついて、彼は私を真正面から見据えた。
「シスター・エルダ。今の私はアルシュバーン侯爵家の当主であり、あなたを庇護する立場にあります。長い眠りについていたあなたには受け入れがたいことかもしれませんが、これが現実です」
つまり……と、一呼吸おいてから彼は言った。
「私の庇護下にある限り、あなたは私に従わなければなりません。引き続き、私の介護を受けてください。これは、命令です」
「…………っ」
有無を言わせないその風格に、私は何も言い返せなくなってしまった。かつて『レイ』だった彼は、私が眠っている間に立派な貴族としての成長を遂げていたのである。
(なんせ、十年だものね。あのかわいかったレイが、命令だなんて……すっかり大きくなって)
ラファエル様はご自身の『望み』という建前でこれからも付き合ってくれるらしい。自分に拒否権がないことが分かり、私はこくりと頷いていた。
部屋の中に、沈黙が落ちた。……その沈黙は、どれほどの長さだっただろう?
やがて、彼は静かに口を開いた。
「I missed you. I will never let you go again.」
「え?」
「発声練習ですよ。続けて?」
発声練習にしては、少し長くて難しい。
――会えずに寂しかった。
――二度と放さない。
(これって、ただの発声練習なのよね……?)
「I ……miss……ed ……you. I ……will ……never ……let you ……go ……again.」
拙い発音で私が反復すると、ラファエル様はにっこり笑った。
「よくできました」
さて、それでは次の練習に移りましょう――そう言って、彼は私のリハビリを続けた。
あなたにおすすめの小説
姉の忘れ形見を育てたいだけなのに、公爵閣下の執着が重いんですが!?~まっすぐ突き進み系令嬢の公爵家再建計画
及川えり
ファンタジー
突然届いた双子の姉からの手紙。
【これをあなたが読んでいるころにはわたしはもう死んでいることでしょう。わたしのことは探さないでね。双子を引き取ってもらえないかしら?】
姉の遺言通り双子を育てようと姉の嫁ぎ先へと突入する。
双子を顧みなかったという元夫のウィルバート公爵に何とか双子を引き取れるよう掛け合うが、話の流れからそのまま公爵家に滞在して双子を育てる羽目に。
だが、この公爵家、何かおかしい?
異常に気付いたハンナは公爵家に巣くう膿をとりのぞくべく、奮闘しはじめる。
一方ハンナを最初は適当にあしらっていたウィルバートだったが、ハンナの魅力に気付き始め……。
2026.4.6 完結しました。
感想たくさんいただきとても嬉しく拝見しています。
ブックマーク登録、いいね❤️、エール📣、感想などたくさんいただきありがとうございます。
とてもとてもとても励みになります。
なろうにも掲載しています。
※続編書く予定です。
【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」
お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。
賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。
誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。
そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。
諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。
「何の取り柄もない姉より、妹をよこせ」と婚約破棄されましたが、妹を守るためなら私は「国一番の淑女」にでも這い上がってみせます
放浪人
恋愛
「何の取り柄もない姉はいらない。代わりに美しい妹をよこせ」
没落伯爵令嬢のアリアは、婚約者からそう告げられ、借金のカタに最愛の妹を奪われそうになる。 絶望の中、彼女が頼ったのは『氷の公爵』と恐れられる冷徹な男、クラウスだった。
「私の命、能力、生涯すべてを差し上げます。だから金を貸してください!」
妹を守るため、悪魔のような公爵と契約を結んだアリア。 彼女に課せられたのは、地獄のような淑女教育と、危険な陰謀が渦巻く社交界への潜入だった。 しかし、アリアは持ち前の『瞬間記憶能力』と『度胸』を武器に覚醒する。
自分を捨てた元婚約者を論破して地獄へ叩き落とし、意地悪なライバル令嬢を返り討ちにし、やがては国の危機さえも救う『国一番の淑女』へと駆け上がっていく!
一方、冷酷だと思われていた公爵は、泥の中でも強く咲くアリアの姿に心を奪われ――? 「お前がいない世界など不要だ」 契約から始まった関係が、やがて国中を巻き込む極上の溺愛へと変わる。
地味で無能と呼ばれた令嬢が、最強の旦那様と幸せを掴み取る、痛快・大逆転シンデレラストーリー!
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
学園首席の私は魔力を奪われて婚約破棄されたけど、借り物の魔力でいつまで調子に乗っているつもり?
今川幸乃
ファンタジー
下級貴族の生まれながら魔法の練習に励み、貴族の子女が集まるデルフィーラ学園に首席入学を果たしたレミリア。
しかし進級試験の際に彼女の実力を嫉妬したシルヴィアの呪いで魔力を奪われ、婚約者であったオルクには婚約破棄されてしまう。
が、そんな彼女を助けてくれたのはアルフというミステリアスなクラスメイトであった。
レミリアはアルフとともに呪いを解き、シルヴィアへの復讐を行うことを決意する。
レミリアの魔力を奪ったシルヴィアは調子に乗っていたが、全校生徒の前で魔法を披露する際に魔力を奪い返され、醜態を晒すことになってしまう。
※3/6~ プチ改稿中
兄にいらないと言われたので勝手に幸せになります
毒島醜女
恋愛
モラハラ兄に追い出された先で待っていたのは、甘く幸せな生活でした。
侯爵令嬢ライラ・コーデルは、実家が平民出の聖女ミミを養子に迎えてから実の兄デイヴィッドから冷遇されていた。
家でも学園でも、デビュタントでも、兄はいつもミミを最優先する。
友人である王太子たちと一緒にミミを持ち上げてはライラを貶めている始末だ。
「ミミみたいな可愛い妹が欲しかった」
挙句の果てには兄が婚約を破棄した辺境伯家の元へ代わりに嫁がされることになった。
ベミリオン辺境伯の一家はそんなライラを温かく迎えてくれた。
「あなたの笑顔は、どんな宝石や星よりも綺麗に輝いています!」
兄の元婚約者の弟、ヒューゴは不器用ながらも優しい愛情をライラに与え、甘いお菓子で癒してくれた。
ライラは次第に笑顔を取り戻し、ベミリオン家で幸せになっていく。
王都で聖女が起こした騒動も知らずに……
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
妹なんだから助けて? お断りします
たくわん
恋愛
美しく聡明な令嬢エリーゼ。だが、母の死後に迎えられた継母マルグリットによって、彼女の人生は一変する。実母が残した財産は継母に奪われ、華やかなドレスは義姉たちに着られ、エリーゼ自身は使用人同然の扱いを受ける。そんなある日――。