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【31】本当のこと、全部
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――今は、帰路。
王都に向かう列車の一等客室で、私とレイは二人きりで向き合って椅子に腰かけていた。個室の外には、バーネットたち騎士が控えている。
「レイ。……あらためて聞くけれど、その痣は『抗毒素舌下療法』という治療法のために生じたものだけれど、あなたが死ぬことはない。……その話、本当に信じていいのね?」
真実でないことを言ったら絶対に許さない、と言わんばかりの真剣なまなざしで、私は彼に問いかけていた。
「ええ。病毒の投与直後は拒絶反応による死亡リスクがありましたが、今は完全に危険な時期を脱しています。嘘偽りない真実です」
「じゃあ本当に、死なないのね? そんなにたくさん痣があるのに……」
少し頬を熱くしながら、私はレイの二の腕や胸を凝視していた。レイの痣の状態を正確に把握したくて、シャツを脱がせている――露わになった彼の上半身には、痛々しいほどにいばら病のアザが広がっていた。
「ええ。抗毒素舌下療法による痣と、死亡・昏睡リスクはまったく相関しないと実証されています。私の痣は今が最も増える時期で、今後は徐々に減っていくとドクター・ピーナから説明を受けました」
「……そう」
二度、三度とくり返しその話を聞いて、私はようやく安心してきた。……彼が死なず済むのなら、ひとまずは、それでいい。
でも、「それだけで十分」とまでは言えない。だって他にも気になることは、たくさんあるから。
「……あのキスが、私の再発発作を防ぐための『治療』だったということも理解できたわ。だから、そうね……まずは、ありがとう。分かったから……シャツは着てもらって大丈夫よ」
恥ずかしくて堪らなくなりながら、視線をウロウロさせつつ私はお礼を言った。
「でも。やっぱりこんなのは、正しいことじゃないと思うの」
「……どういうことですか?」
「だって――」
だって。
「あなたには、婚約者がいるんだもの」
現実を直視するのが怖くって、私はきつく目を閉じてそう言った。
「レイが私を助けてくれて……大切にしてくれて、嬉しかった。でも……あなたには婚約者がいるのに。婚約者を大切にしないで私に想いを寄せるなんて、そんなのは……!」
「エルダ」
ひた。と、頬に温もりを覚えて、私は目を開けた。向かいから伸ばされたレイの手が、私の頬に触れている。紫の目で、レイはまっすぐに私を見ていた。
「私に婚約者はいません」
「……嘘つき」
「嘘ではありません。本当に、婚約者なんていないんです。エルダは、どこでそんな話を聞いたんですか?」
「だって、王太子殿下が――」
「殿下は、『婚約者』なんて一度も言わなかったはずです。殿下に応対した執事のフェンネルから、状況を詳しく聞いているので間違いありません」
フェンネルは、ミリュレー修道院でともに暮らした元孤児のひとりだ。
「え……?」
あの日のことは、正直あまり覚えていない。胸にぽっかり穴が開いて、頭が真っ白になっていた。
「まさかエルダが、そんな勘違いをしていたとは。どうりで話が噛み合わないはずです」
レイは溜息をついた。
「エルダ。これまで伝えられずにいたことを、今から全て告白します。できるたけ驚かないで聞いてくださいね。――」
大きく息を吐き出してから、レイが言ったこと。それは、衝撃の一言だった。
「実は私は、既婚者です」
――がつん。と、頭を殴られたような気分だった。
「そんな……!」
王太子殿下は結婚式のお話をしておられたけれど、まさか、すでに入籍していたなんて。ショックで体がふらついた。でも、自分のことより奥様のことを考えるのが先だ……。
「……そ、それじゃあ、奥様はどこにいらっしゃるの!? 私、こんなに長く住まわせてもらっているのに、一度もご挨拶をしたことがないわ。こんな失礼なことって……」
「いいえ。エルダはすでに、私の妻に会っています」
「え?」
「あなたなので」
――は?
「私の妻は、エルダなんです。実はもう、エルダと私は入籍しています」
「はい――――――!?」
絶叫だった。客室の外まで響いていたと思うけれど、よく車掌さんに怒られなかったものだ……。愕然としている私に、言い聞かせるようにレイが話し続ける。
「エルダが昏睡状態だった3年前に、婚姻届を提出しました。貴族の婚姻手続きで必要なのは、夫の署名と妻の家の当主の署名――つまり、あなたの父親の署名です。悪法かもしれませんが、女性本人への意思確認は必要ありません。だからオルドー子爵家が取り潰される前に、あなたの父親に署名させておきました。法的には、何ら問題ありません」
「なんっ……」
何よそれ!! 私、何も聞いていないわよ……!?
「なんで勝手にそんなこと……!」
「時期が来たら言うつもりでした。具体的には、あなたが私と結婚したいと思うようになってくれたら。だっていきなり『寝ているうちに入籍しておいた』なんて言われたら、私を軽蔑するでしょう? ――だから、まずはしっかりと関係を構築しようかと」
「い、いえ、それ以前になんで勝手に入籍しちゃったの!? べつに入籍なんて、しなくたって……!」
「国王を納得させるためです」
「?」
レイは話した――私との入籍を強引に押し進めた背景には、王家との縁組を回避する意図があったらしい。
「私は侯爵家当主の身ですから、未婚かつ婚約者未定の状態だと縁談を求める貴族があとを絶ちません。貴族相手ならどうとでも断れますが、王族との政略結婚となると厄介でした。しかし私は、エルダ以外の女性など娶りたくなかった」
だから、私と書類上の夫婦になってしまったらしい。国王陛下は難色を示したけれど、親友である王太子殿下がいろいろ便宜を図ってくれたそうだ。
「…………」
開いた口が、塞がらない。
レイは椅子から立ち上がると、私の前にひざまずいた。
「これが真実です。エルダ、どうか私と結婚してください」
なんか、おかしい。
私は、プッと噴き出してしまった。
「…………もうしてるじゃないの」
イヤだな、もう。怒らなきゃいけない気がするのに、なんだか勝手に笑ってしまう。
「レイったら。いつからそんなに強引な人になっちゃったの。……もしかして、昔からそうだった?」
クスクスと、肩が震えて笑っていた。
心に羽が生えたみたいで、すごく軽い。楽しくて、なんだか嬉しい。
「あははははは」
「…………エルダ?」
「だけれど私、あなたを男性として愛しているのか自信がないの」
正直にそう言うと、レイは少し不安そうに表情を陰らせた。
「だって私、恋愛なんてしたことないもの。あなたと一緒にいるときの、このドキドキが愛なのかなんて分からない。でも――」
ぎゅ。と、私はレイを抱きしめていた。
「レイとこれからも離れなくていいんだと思ったら、すごく嬉しいの。ねえ、レイ。これって、愛なのかしら」
レイは瞳を輝かせ、頬を紅潮させていた。
「愛に違いありません」
「どうして分かるの?」
「簡単です」
レイは抱きしめ返してから、私の顎を上向きにさせた。
吐息が近づくのを感じ、私はそっと目を閉じた――。
王都に向かう列車の一等客室で、私とレイは二人きりで向き合って椅子に腰かけていた。個室の外には、バーネットたち騎士が控えている。
「レイ。……あらためて聞くけれど、その痣は『抗毒素舌下療法』という治療法のために生じたものだけれど、あなたが死ぬことはない。……その話、本当に信じていいのね?」
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「ええ。病毒の投与直後は拒絶反応による死亡リスクがありましたが、今は完全に危険な時期を脱しています。嘘偽りない真実です」
「じゃあ本当に、死なないのね? そんなにたくさん痣があるのに……」
少し頬を熱くしながら、私はレイの二の腕や胸を凝視していた。レイの痣の状態を正確に把握したくて、シャツを脱がせている――露わになった彼の上半身には、痛々しいほどにいばら病のアザが広がっていた。
「ええ。抗毒素舌下療法による痣と、死亡・昏睡リスクはまったく相関しないと実証されています。私の痣は今が最も増える時期で、今後は徐々に減っていくとドクター・ピーナから説明を受けました」
「……そう」
二度、三度とくり返しその話を聞いて、私はようやく安心してきた。……彼が死なず済むのなら、ひとまずは、それでいい。
でも、「それだけで十分」とまでは言えない。だって他にも気になることは、たくさんあるから。
「……あのキスが、私の再発発作を防ぐための『治療』だったということも理解できたわ。だから、そうね……まずは、ありがとう。分かったから……シャツは着てもらって大丈夫よ」
恥ずかしくて堪らなくなりながら、視線をウロウロさせつつ私はお礼を言った。
「でも。やっぱりこんなのは、正しいことじゃないと思うの」
「……どういうことですか?」
「だって――」
だって。
「あなたには、婚約者がいるんだもの」
現実を直視するのが怖くって、私はきつく目を閉じてそう言った。
「レイが私を助けてくれて……大切にしてくれて、嬉しかった。でも……あなたには婚約者がいるのに。婚約者を大切にしないで私に想いを寄せるなんて、そんなのは……!」
「エルダ」
ひた。と、頬に温もりを覚えて、私は目を開けた。向かいから伸ばされたレイの手が、私の頬に触れている。紫の目で、レイはまっすぐに私を見ていた。
「私に婚約者はいません」
「……嘘つき」
「嘘ではありません。本当に、婚約者なんていないんです。エルダは、どこでそんな話を聞いたんですか?」
「だって、王太子殿下が――」
「殿下は、『婚約者』なんて一度も言わなかったはずです。殿下に応対した執事のフェンネルから、状況を詳しく聞いているので間違いありません」
フェンネルは、ミリュレー修道院でともに暮らした元孤児のひとりだ。
「え……?」
あの日のことは、正直あまり覚えていない。胸にぽっかり穴が開いて、頭が真っ白になっていた。
「まさかエルダが、そんな勘違いをしていたとは。どうりで話が噛み合わないはずです」
レイは溜息をついた。
「エルダ。これまで伝えられずにいたことを、今から全て告白します。できるたけ驚かないで聞いてくださいね。――」
大きく息を吐き出してから、レイが言ったこと。それは、衝撃の一言だった。
「実は私は、既婚者です」
――がつん。と、頭を殴られたような気分だった。
「そんな……!」
王太子殿下は結婚式のお話をしておられたけれど、まさか、すでに入籍していたなんて。ショックで体がふらついた。でも、自分のことより奥様のことを考えるのが先だ……。
「……そ、それじゃあ、奥様はどこにいらっしゃるの!? 私、こんなに長く住まわせてもらっているのに、一度もご挨拶をしたことがないわ。こんな失礼なことって……」
「いいえ。エルダはすでに、私の妻に会っています」
「え?」
「あなたなので」
――は?
「私の妻は、エルダなんです。実はもう、エルダと私は入籍しています」
「はい――――――!?」
絶叫だった。客室の外まで響いていたと思うけれど、よく車掌さんに怒られなかったものだ……。愕然としている私に、言い聞かせるようにレイが話し続ける。
「エルダが昏睡状態だった3年前に、婚姻届を提出しました。貴族の婚姻手続きで必要なのは、夫の署名と妻の家の当主の署名――つまり、あなたの父親の署名です。悪法かもしれませんが、女性本人への意思確認は必要ありません。だからオルドー子爵家が取り潰される前に、あなたの父親に署名させておきました。法的には、何ら問題ありません」
「なんっ……」
何よそれ!! 私、何も聞いていないわよ……!?
「なんで勝手にそんなこと……!」
「時期が来たら言うつもりでした。具体的には、あなたが私と結婚したいと思うようになってくれたら。だっていきなり『寝ているうちに入籍しておいた』なんて言われたら、私を軽蔑するでしょう? ――だから、まずはしっかりと関係を構築しようかと」
「い、いえ、それ以前になんで勝手に入籍しちゃったの!? べつに入籍なんて、しなくたって……!」
「国王を納得させるためです」
「?」
レイは話した――私との入籍を強引に押し進めた背景には、王家との縁組を回避する意図があったらしい。
「私は侯爵家当主の身ですから、未婚かつ婚約者未定の状態だと縁談を求める貴族があとを絶ちません。貴族相手ならどうとでも断れますが、王族との政略結婚となると厄介でした。しかし私は、エルダ以外の女性など娶りたくなかった」
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「…………」
開いた口が、塞がらない。
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なんか、おかしい。
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クスクスと、肩が震えて笑っていた。
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「あははははは」
「…………エルダ?」
「だけれど私、あなたを男性として愛しているのか自信がないの」
正直にそう言うと、レイは少し不安そうに表情を陰らせた。
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ぎゅ。と、私はレイを抱きしめていた。
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