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第14話:ルーカス様の看病は私がします
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テントに向かうと、心配そうな顔の副隊長がいた。
「副隊長、隊長の看病は私に任せていただけないでしょうか?こんなにも苦しそうにしているのです。私は先日、隊長に命を救われました。ですから、せめて私が看病をしたいのです」
「アリー、君はルーカスの事が好きだったもんね。わかったよ、ルーカスの看病は、君に任せよう。それじゃあ、また様子を見に来るから」
そう言うと、副隊長はテントから去って行った。
さあ、早速症状を確認しないと。急いで本を開く。ルーカス様の症状は…そっとおでこに手を当てる。かなり高熱が出ている様だ。息も苦しそうだし。あら?この湿疹…
首に黒い湿疹がある事に気が付いた。黒い湿疹だなんて、珍しいわね。
早速本で調べる。きっとここに乗っているはずだ。必死に本を読み進めていくが、中々該当する病気が見つからない。でも、諦める訳には行かない。はやる気持ちを抑え、ゆっくり丁寧に読み進めていく。すると…
「あった!これだわ!」
これは…クレージーフルーツと言う果物を食べた事による、中毒症状だ。このクレージーフルーツは甘くておいしいが、猛毒が含まれているらしい。食べた人間は高熱と息苦しさ、さらに黒い湿疹が出来るのが特徴らしい。
毒性が強く、食べてから約24時間後に命を落とすとの事。治癒魔法は効かず、クリーシャと呼ばれる葉を煮詰めた汁を飲ませる事で、解毒出来るとの事。正し、解毒には時間が掛かり、3時間おきに2日間飲ませないといけないらしい。
なるほど、クリーシャの葉っぱなら、森に生えているはず。とにかく、急いで取りに行かないと。
「ルーカス様、すぐにお助けします。待っていてください」
苦しそうにしているルーカス様にそう伝えると、急いで外に出ようとした時だった。
「アリー…どこに…行くんだ…。俺はもう、助からないのだろう…頼む、傍にいてくれ…」
うつろな瞳で私の手を掴み、訴えかけてくるルーカス様。そんな彼の手を握り返した。
「あなたは死んだりしませんわ。だから、私を信じて下さい。すぐに戻りますので、どうか少しの間、待っていてください」
そう伝えたのだが
「そう言って…俺の傍を離れていく…つもりだろう…頼む、俺の傍に…」
必死に訴えてくるルーカス様。そんなルーカス様を1人に何て出来ない。どうしよう、クリーシャの葉がないと、ルーカス様は助けられない。
「アリー、隊長の調子はどうだ?」
ナイスなタイミングでやって来たのは、ダイ・グレイ・ダニーだ。これはラッキーだわ。
「あなた達、お願い。クリーシャの葉を取って来てくれない?」
「クリーシャの葉?なんだそれは」
そうか、この人たち、葉っぱなんて興味ないわよね。
「こんな葉っぱよ。お願い、森に生えているはずだから」
イラストを見せて説明する。
「これを取ってくればいいのか?わかったよ、取って来る」
そう言うと、3人は出て行った。とにかく、汗を拭かないと!魔法で冷たい水を出すと、ルーカス様のおでこに乗せた。こんな事をしても無意味だろう。それでも、何もしないよりはいいと思ったのだ。
「ありがとう…気持ちいいよ」
そう言ってほほ笑んだルーカス様。目がうつろだ。その後も、汗を拭いたりして看病と続ける。一刻も早く薬を作らないと。あの3人、何をしているのかしら?
「アリー、遅くなってごめん。よくわからなかったから、色々と摘んできたぞ」
3人が両手いっぱいの草を摘んできてくれた。それにしても、色々と摘んできたわね。明らかに形のおかしなものもあるわ。この3人、きちんとイラストを見て探してきたのかしら?
「ありがとう…助かるわ」
早速クリーシャの葉を探す。う~ん、これでもないし、これも違うわ。あっ、あった!これだわ。
「3人ともありがとう。あの、申し訳ないのだけれど、必要なのはこれだけなの。残りは返してきてもらってもいいかしら?」
「何だよ、必要なのはこれだけか!仕方ないな。それじゃあ、俺たちはこれを置いてくる。また何かあったらいつでも呼んでくれよ」
そう言うと、また大量の草を抱きかかえ出て行った。
早速魔法で煮詰めていく。さらに、氷で冷やしながら飲みやすい温度まで冷やした。それにしても、臭いからして苦そうだ。これは、飲んでくれるかしら?
「さあ、隊長、この薬草を飲んでください」
気を取り直して、ルーカス様の体を起こすと、薬草を手渡した。
「これは、変な臭いがするし…苦そうだ…俺は…もう助からない…だから…いらない…」
くっ!ここに来て、薬草拒否に出るなんて!でも、飲んでもらわないとルーカス様の命がない。
「隊長はクレージーフルーツの毒に侵されているのです。この薬草を3時間おきに2日間飲み続ければ助かります。どうか、飲んでください」
必死に訴える。すると…
「君が…飲ませてくれるなら…飲んでも構わない…」
そう言ってヘラっと笑ったルーカス様。ん?薬草を飲ませろだって?う~ん、そうか!
「分かりましたわ。では、失礼します」
薬草を口に含む。そして
「おい、何を…」
一気にルーカス様に口移しで薬草を飲ませた。初めて触れるルーカス様の唇。温かくて柔らかくて、なんだか変な感じ。ちょっと大胆だったかしら?そう思ったものの、私たちは婚約者同士、これくらい平気だろう。
ちなみに薬草は、予想通り苦かった…
「アリー、君って子は…」
薬を飲ませ終わった後、なぜか切なそうに私を見つめるルーカス様。そうか、やっぱり薬草が苦かったのね。
「隊長、はい、お水です。お水は自分で飲めますか?」
スッとお水を渡すと、なぜか私をジト目で睨みながら、お水を飲みほした。一体何が不満だったのだろう。よくわからない。
「いいですか、隊長。この薬草を3時間おきに2日間飲み続ければ、あなたは助かるのです。とにかく、この薬草を飲んでもらいますからね」
そう伝えた。さあ、この2日間が勝負ね!
「副隊長、隊長の看病は私に任せていただけないでしょうか?こんなにも苦しそうにしているのです。私は先日、隊長に命を救われました。ですから、せめて私が看病をしたいのです」
「アリー、君はルーカスの事が好きだったもんね。わかったよ、ルーカスの看病は、君に任せよう。それじゃあ、また様子を見に来るから」
そう言うと、副隊長はテントから去って行った。
さあ、早速症状を確認しないと。急いで本を開く。ルーカス様の症状は…そっとおでこに手を当てる。かなり高熱が出ている様だ。息も苦しそうだし。あら?この湿疹…
首に黒い湿疹がある事に気が付いた。黒い湿疹だなんて、珍しいわね。
早速本で調べる。きっとここに乗っているはずだ。必死に本を読み進めていくが、中々該当する病気が見つからない。でも、諦める訳には行かない。はやる気持ちを抑え、ゆっくり丁寧に読み進めていく。すると…
「あった!これだわ!」
これは…クレージーフルーツと言う果物を食べた事による、中毒症状だ。このクレージーフルーツは甘くておいしいが、猛毒が含まれているらしい。食べた人間は高熱と息苦しさ、さらに黒い湿疹が出来るのが特徴らしい。
毒性が強く、食べてから約24時間後に命を落とすとの事。治癒魔法は効かず、クリーシャと呼ばれる葉を煮詰めた汁を飲ませる事で、解毒出来るとの事。正し、解毒には時間が掛かり、3時間おきに2日間飲ませないといけないらしい。
なるほど、クリーシャの葉っぱなら、森に生えているはず。とにかく、急いで取りに行かないと。
「ルーカス様、すぐにお助けします。待っていてください」
苦しそうにしているルーカス様にそう伝えると、急いで外に出ようとした時だった。
「アリー…どこに…行くんだ…。俺はもう、助からないのだろう…頼む、傍にいてくれ…」
うつろな瞳で私の手を掴み、訴えかけてくるルーカス様。そんな彼の手を握り返した。
「あなたは死んだりしませんわ。だから、私を信じて下さい。すぐに戻りますので、どうか少しの間、待っていてください」
そう伝えたのだが
「そう言って…俺の傍を離れていく…つもりだろう…頼む、俺の傍に…」
必死に訴えてくるルーカス様。そんなルーカス様を1人に何て出来ない。どうしよう、クリーシャの葉がないと、ルーカス様は助けられない。
「アリー、隊長の調子はどうだ?」
ナイスなタイミングでやって来たのは、ダイ・グレイ・ダニーだ。これはラッキーだわ。
「あなた達、お願い。クリーシャの葉を取って来てくれない?」
「クリーシャの葉?なんだそれは」
そうか、この人たち、葉っぱなんて興味ないわよね。
「こんな葉っぱよ。お願い、森に生えているはずだから」
イラストを見せて説明する。
「これを取ってくればいいのか?わかったよ、取って来る」
そう言うと、3人は出て行った。とにかく、汗を拭かないと!魔法で冷たい水を出すと、ルーカス様のおでこに乗せた。こんな事をしても無意味だろう。それでも、何もしないよりはいいと思ったのだ。
「ありがとう…気持ちいいよ」
そう言ってほほ笑んだルーカス様。目がうつろだ。その後も、汗を拭いたりして看病と続ける。一刻も早く薬を作らないと。あの3人、何をしているのかしら?
「アリー、遅くなってごめん。よくわからなかったから、色々と摘んできたぞ」
3人が両手いっぱいの草を摘んできてくれた。それにしても、色々と摘んできたわね。明らかに形のおかしなものもあるわ。この3人、きちんとイラストを見て探してきたのかしら?
「ありがとう…助かるわ」
早速クリーシャの葉を探す。う~ん、これでもないし、これも違うわ。あっ、あった!これだわ。
「3人ともありがとう。あの、申し訳ないのだけれど、必要なのはこれだけなの。残りは返してきてもらってもいいかしら?」
「何だよ、必要なのはこれだけか!仕方ないな。それじゃあ、俺たちはこれを置いてくる。また何かあったらいつでも呼んでくれよ」
そう言うと、また大量の草を抱きかかえ出て行った。
早速魔法で煮詰めていく。さらに、氷で冷やしながら飲みやすい温度まで冷やした。それにしても、臭いからして苦そうだ。これは、飲んでくれるかしら?
「さあ、隊長、この薬草を飲んでください」
気を取り直して、ルーカス様の体を起こすと、薬草を手渡した。
「これは、変な臭いがするし…苦そうだ…俺は…もう助からない…だから…いらない…」
くっ!ここに来て、薬草拒否に出るなんて!でも、飲んでもらわないとルーカス様の命がない。
「隊長はクレージーフルーツの毒に侵されているのです。この薬草を3時間おきに2日間飲み続ければ助かります。どうか、飲んでください」
必死に訴える。すると…
「君が…飲ませてくれるなら…飲んでも構わない…」
そう言ってヘラっと笑ったルーカス様。ん?薬草を飲ませろだって?う~ん、そうか!
「分かりましたわ。では、失礼します」
薬草を口に含む。そして
「おい、何を…」
一気にルーカス様に口移しで薬草を飲ませた。初めて触れるルーカス様の唇。温かくて柔らかくて、なんだか変な感じ。ちょっと大胆だったかしら?そう思ったものの、私たちは婚約者同士、これくらい平気だろう。
ちなみに薬草は、予想通り苦かった…
「アリー、君って子は…」
薬を飲ませ終わった後、なぜか切なそうに私を見つめるルーカス様。そうか、やっぱり薬草が苦かったのね。
「隊長、はい、お水です。お水は自分で飲めますか?」
スッとお水を渡すと、なぜか私をジト目で睨みながら、お水を飲みほした。一体何が不満だったのだろう。よくわからない。
「いいですか、隊長。この薬草を3時間おきに2日間飲み続ければ、あなたは助かるのです。とにかく、この薬草を飲んでもらいますからね」
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