5 / 36
第5話:僕の為に婚約を解消するだって!そんな事させるものか~オスカー視点~
しおりを挟む
翌日、はやる気持ちを抑え早速アメリアの家に向かった。でも、アメリアは出掛けていると言われてしまった。
一体どこに行っているのか聞いたが、“私共にもよくわかりません!”そう言われてしまった。そもそも僕は婚約者だ!黙って出掛けるなんて、最近少しアメリアを自由にしすぎた様だ!
これを機に、もう少しアメリアの行動をしっかり把握する必要があるな。とにかく、伯爵家で待たせてもらおうと思ったのだが、なぜか断られた!一体どういう事だ!そもそも、アメリアは一体どこに行ったんだ!
一旦屋敷に戻った。じっとしていてもイライラするだけなので、竹刀をふるい体を動かす。それでもやっぱり、考える事はアメリアの事ばかりだ!
すっかり日が沈んだ頃、さすがにアメリアも屋敷に帰っているだろうと思い、伯爵家に向かう為玄関を出た。
すると、なぜかアメリアの父親でもあるリーファス伯爵と出会った。
「やあ、オスカー。ちょうど君に話があって来たんだ。そうそう、侯爵はもう帰ってきているかい?」
「僕にですか?父も帰ってきていますが」
一体何の話だろう。僕は伯爵なんかと話したい訳ではなく、アメリアと話したいのに!そう思いつつ、近くに居たメイドに父上を呼び出してもらう様依頼をした。
居間で待っていると、父上もやって来た。
「やあ、急にどうしたんだい?」
父上と伯爵は貴族学院の時からの親友だ!ちなみに、母親同士も仲良しで、お互いの子供を結婚させようと決めていたらしい。
「突然訪ねてきてすまないね。ちょっとアメリアの事で相談があってね。その前にオスカー、君に聞きたいことがあるんだが」
「僕にですか?」
一体何の話だろう。
「実はアメリアの話では、君は侯爵令嬢のミア・バッカーサル嬢と恋仲の様だね」
は?今なんて言った?
「伯爵、一体何を言っているのですか?僕がミア・バッカーサルと恋仲だって?そんな事、ある訳ないじゃないですか!僕が愛しているのは、アメリアただ1人です!」
伯爵に向かってはっきりそう告げた。
「そうか…でも、アメリアはそうは思っていない様だよ。君はアメリアには騎士団への見学を禁止したにもかかわらず、ミア嬢には毎日見学に来てもらっているみたいだね。それに、貴族学院でもアメリアの事はそっちのけで、ミア嬢とずっと一緒に居るみたいじゃないか!今日、他の貴族にも確認したが、本当の様だね。完全に君たちが付き合っていると思っている貴族も多いようだよ」
「そんな…僕はそんなつもりであの女と一緒に居た訳ではありません!僕はただ、アメリアに嫉妬して欲しくて…それに、騎士団の見学も、あの女が勝手に来ていただけですし…」
あり得ない!まさか学院内でもそんな噂になっていたなんて…もしかして、アメリアも僕たちの仲を疑っていたのか?
「それでだね、アメリアが君との婚約を解消したいと言っているんだ。既に、新たな婚約者を探すと張り切っていたよ」
何だって!婚約を解消?新たな婚約者を探す?そんな事、絶対に許す訳ないだろう!
「ちょっと待ってください!確かに僕のやった事は浅はかでした!それについては今後償っていきます。だからって、婚約を解消したいだなんて!とにかくアメリアと話しをさせて下さい!今家にいますよね」
もしかして今日いなかったのは、男に会いに行っていたからなのかもしれない!クソ、僕は一体何をしていたんだ!くだらない理由でアメリアを傷つけ、さらに野放しにしていたなんて!急いで伯爵家に向かおうとしたのだが
「アメリアは屋敷にはいないよ」
伯爵が僕にはっきりと告げた。
屋敷に居ないだと?
「伯爵、屋敷に居ないとはどういう事ですか?まさか、既に他の男の元に…」
体中から沸きあがる怒りを必死に抑え、何とか冷静さを保っている状況だ。
「それがね、今日から2ヶ月間、ミルソン伯爵家の商船に乗って、ファビアナ嬢と旅に出たよ。君のと婚約解消で傷ついたから、傷心旅行だそうだ」
2ヶ月間、商船で旅にだと…だから空に浮く街とか言う話で盛り上がっていたのか!今回きっとそこにも立ち寄るんだろう。とにかく他国なんて危険な場所に、アメリアを置いておけない。
そもそも、今は1秒だってアメリアから離れたくはないんだ。それなのに、2ヶ月も会えないなんて耐えられない!何より、アメリアは僕との婚約を解消したと思っている。もしかしたら、他国の男と一緒になりたいと言いだすかもしれない!そんな事は許さない!
「伯爵、話はわかりました。ですがアメリアと婚約を解消するつもりはありません。それから、至急ミルソン伯爵と連絡を取り、アメリアを迎えに行きます!それでは、僕はこれで」
「待ちなさい、オスカー」
急いで部屋から出て行こうとした僕を止めたのは、今までずっと沈黙を守っていた父上だ。なんだよ、このクソ忙しい時に!
「お前は自分がやった事に、何とも思わないのかい?どんな理由であれ、他の令嬢と噂になる様な事をして、アメリアを傷つけたのは事実だ。お前はアメリアと婚約する時約束したよな。“アメリアを必ず幸せにする”と。その約束を守れなかった今、婚約を継続したいと言うのは、お前の我が儘だ!リーファス伯爵、息子が本当に申し訳なかった。婚約は一旦解消してもらって構わないよ。家が約束を破ったのだからね。ここははっきりとケジメを付けないと」
「父上!」
「お前は黙っていなさい!でも、もしアメリアが帰国して、その時こんなバカな息子でも再度婚約してもいいと言ってくれるなら、その時改めて婚約を結ばせてもらえないだろうか?」
そう言って頭を下げた父上。
「うちは別に構わないが…それにしても、お前は相変わらず堅いな。まあ、そう言う真面目なところが良いところでもあるのだが。では、とりあえず婚約は解消という事で良いんだな?」
「ふざけないでよ!そんなの嫌だよ!やっとアメリアを手に入れたのに、絶対に手放したくない!僕は絶対に婚約解消なんてしないから!」
「お前がいくら騒いでも、これは決定事項だ!己の行いを反省しろ。それから、もしアメリアが帰国して、お前との婚約を結び直したくないと言ったら、その時は男としてしっかり受け止めろよ!」
こいつ、何をふざけた事を言ってやがるんだよ!その後も僕は必死に抵抗したが、父上たちは折れることなく、このまま婚約が解消されてしまった。
一体どこに行っているのか聞いたが、“私共にもよくわかりません!”そう言われてしまった。そもそも僕は婚約者だ!黙って出掛けるなんて、最近少しアメリアを自由にしすぎた様だ!
これを機に、もう少しアメリアの行動をしっかり把握する必要があるな。とにかく、伯爵家で待たせてもらおうと思ったのだが、なぜか断られた!一体どういう事だ!そもそも、アメリアは一体どこに行ったんだ!
一旦屋敷に戻った。じっとしていてもイライラするだけなので、竹刀をふるい体を動かす。それでもやっぱり、考える事はアメリアの事ばかりだ!
すっかり日が沈んだ頃、さすがにアメリアも屋敷に帰っているだろうと思い、伯爵家に向かう為玄関を出た。
すると、なぜかアメリアの父親でもあるリーファス伯爵と出会った。
「やあ、オスカー。ちょうど君に話があって来たんだ。そうそう、侯爵はもう帰ってきているかい?」
「僕にですか?父も帰ってきていますが」
一体何の話だろう。僕は伯爵なんかと話したい訳ではなく、アメリアと話したいのに!そう思いつつ、近くに居たメイドに父上を呼び出してもらう様依頼をした。
居間で待っていると、父上もやって来た。
「やあ、急にどうしたんだい?」
父上と伯爵は貴族学院の時からの親友だ!ちなみに、母親同士も仲良しで、お互いの子供を結婚させようと決めていたらしい。
「突然訪ねてきてすまないね。ちょっとアメリアの事で相談があってね。その前にオスカー、君に聞きたいことがあるんだが」
「僕にですか?」
一体何の話だろう。
「実はアメリアの話では、君は侯爵令嬢のミア・バッカーサル嬢と恋仲の様だね」
は?今なんて言った?
「伯爵、一体何を言っているのですか?僕がミア・バッカーサルと恋仲だって?そんな事、ある訳ないじゃないですか!僕が愛しているのは、アメリアただ1人です!」
伯爵に向かってはっきりそう告げた。
「そうか…でも、アメリアはそうは思っていない様だよ。君はアメリアには騎士団への見学を禁止したにもかかわらず、ミア嬢には毎日見学に来てもらっているみたいだね。それに、貴族学院でもアメリアの事はそっちのけで、ミア嬢とずっと一緒に居るみたいじゃないか!今日、他の貴族にも確認したが、本当の様だね。完全に君たちが付き合っていると思っている貴族も多いようだよ」
「そんな…僕はそんなつもりであの女と一緒に居た訳ではありません!僕はただ、アメリアに嫉妬して欲しくて…それに、騎士団の見学も、あの女が勝手に来ていただけですし…」
あり得ない!まさか学院内でもそんな噂になっていたなんて…もしかして、アメリアも僕たちの仲を疑っていたのか?
「それでだね、アメリアが君との婚約を解消したいと言っているんだ。既に、新たな婚約者を探すと張り切っていたよ」
何だって!婚約を解消?新たな婚約者を探す?そんな事、絶対に許す訳ないだろう!
「ちょっと待ってください!確かに僕のやった事は浅はかでした!それについては今後償っていきます。だからって、婚約を解消したいだなんて!とにかくアメリアと話しをさせて下さい!今家にいますよね」
もしかして今日いなかったのは、男に会いに行っていたからなのかもしれない!クソ、僕は一体何をしていたんだ!くだらない理由でアメリアを傷つけ、さらに野放しにしていたなんて!急いで伯爵家に向かおうとしたのだが
「アメリアは屋敷にはいないよ」
伯爵が僕にはっきりと告げた。
屋敷に居ないだと?
「伯爵、屋敷に居ないとはどういう事ですか?まさか、既に他の男の元に…」
体中から沸きあがる怒りを必死に抑え、何とか冷静さを保っている状況だ。
「それがね、今日から2ヶ月間、ミルソン伯爵家の商船に乗って、ファビアナ嬢と旅に出たよ。君のと婚約解消で傷ついたから、傷心旅行だそうだ」
2ヶ月間、商船で旅にだと…だから空に浮く街とか言う話で盛り上がっていたのか!今回きっとそこにも立ち寄るんだろう。とにかく他国なんて危険な場所に、アメリアを置いておけない。
そもそも、今は1秒だってアメリアから離れたくはないんだ。それなのに、2ヶ月も会えないなんて耐えられない!何より、アメリアは僕との婚約を解消したと思っている。もしかしたら、他国の男と一緒になりたいと言いだすかもしれない!そんな事は許さない!
「伯爵、話はわかりました。ですがアメリアと婚約を解消するつもりはありません。それから、至急ミルソン伯爵と連絡を取り、アメリアを迎えに行きます!それでは、僕はこれで」
「待ちなさい、オスカー」
急いで部屋から出て行こうとした僕を止めたのは、今までずっと沈黙を守っていた父上だ。なんだよ、このクソ忙しい時に!
「お前は自分がやった事に、何とも思わないのかい?どんな理由であれ、他の令嬢と噂になる様な事をして、アメリアを傷つけたのは事実だ。お前はアメリアと婚約する時約束したよな。“アメリアを必ず幸せにする”と。その約束を守れなかった今、婚約を継続したいと言うのは、お前の我が儘だ!リーファス伯爵、息子が本当に申し訳なかった。婚約は一旦解消してもらって構わないよ。家が約束を破ったのだからね。ここははっきりとケジメを付けないと」
「父上!」
「お前は黙っていなさい!でも、もしアメリアが帰国して、その時こんなバカな息子でも再度婚約してもいいと言ってくれるなら、その時改めて婚約を結ばせてもらえないだろうか?」
そう言って頭を下げた父上。
「うちは別に構わないが…それにしても、お前は相変わらず堅いな。まあ、そう言う真面目なところが良いところでもあるのだが。では、とりあえず婚約は解消という事で良いんだな?」
「ふざけないでよ!そんなの嫌だよ!やっとアメリアを手に入れたのに、絶対に手放したくない!僕は絶対に婚約解消なんてしないから!」
「お前がいくら騒いでも、これは決定事項だ!己の行いを反省しろ。それから、もしアメリアが帰国して、お前との婚約を結び直したくないと言ったら、その時は男としてしっかり受け止めろよ!」
こいつ、何をふざけた事を言ってやがるんだよ!その後も僕は必死に抵抗したが、父上たちは折れることなく、このまま婚約が解消されてしまった。
875
あなたにおすすめの小説
〖完結〗旦那様が愛していたのは、私ではありませんでした……
藍川みいな
恋愛
「アナベル、俺と結婚して欲しい。」
大好きだったエルビン様に結婚を申し込まれ、私達は結婚しました。優しくて大好きなエルビン様と、幸せな日々を過ごしていたのですが……
ある日、お姉様とエルビン様が密会しているのを見てしまいました。
「アナベルと結婚したら、こうして君に会うことが出来ると思ったんだ。俺達は家族だから、怪しまれる心配なくこの邸に出入り出来るだろ?」
エルビン様はお姉様にそう言った後、愛してると囁いた。私は1度も、エルビン様に愛してると言われたことがありませんでした。
エルビン様は私ではなくお姉様を愛していたと知っても、私はエルビン様のことを愛していたのですが、ある事件がきっかけで、私の心はエルビン様から離れていく。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
かなり気分が悪い展開のお話が2話あるのですが、読まなくても本編の内容に影響ありません。(36話37話)
全44話で完結になります。
〖完結〗時戻りしたので、運命を変えることにします。
藍川みいな
恋愛
愛するグレッグ様と結婚して、幸せな日々を過ごしていた。
ある日、カフェでお茶をしていると、暴走した馬車が突っ込んで来た。とっさに彼を庇った私は、視力を失ってしまう。
目が見えなくなってしまった私の目の前で、彼は使用人とキスを交わしていた。その使用人は、私の親友だった。
気付かれていないと思った二人の行為はエスカレートしていき、私の前で、私のベッドで愛し合うようになっていった。
それでもいつか、彼は戻って来てくれると信じて生きて来たのに、親友に毒を盛られて死んでしまう。
……と思ったら、なぜか事故に会う前に時が戻っていた。
絶対に同じ間違いはしない。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全四話で完結になります。
聖女になりたいのでしたら、どうぞどうぞ
しゃーりん
恋愛
聖女が代替わりするとき、魔力の多い年頃の令嬢十人の中から一人選ばれる。
選ばれる基準は定かではなく、伝聞もない。
ひと月の間、毎日のように聖堂に通い、祈りを捧げたり、奉仕活動をしたり。
十人の中の一人に選ばれたラヴェンナは聖女になりたくなかった。
不真面目に見えるラヴェンナに腹を立てる聖女候補がいたり、聖女にならなければ婚約解消だと言われる聖女候補がいたり。
「聖女になりたいならどうぞ?」と言いたいけれど聖女を決めるのは聖女様。
そしていよいよ次期聖女が決まったが、ラヴェンナは自分ではなくてホッとする。
ラヴェンナは聖堂を去る前に、聖女様からこの国に聖女が誕生した秘話を聞かされるというお話です。
私の手からこぼれ落ちるもの
アズやっこ
恋愛
5歳の時、お父様が亡くなった。
優しくて私やお母様を愛してくれたお父様。私達は仲の良い家族だった。
でもそれは偽りだった。
お父様の書斎にあった手記を見た時、お父様の優しさも愛も、それはただの罪滅ぼしだった。
お父様が亡くなり侯爵家は叔父様に奪われた。侯爵家を追い出されたお母様は心を病んだ。
心を病んだお母様を助けたのは私ではなかった。
私の手からこぼれていくもの、そして最後は私もこぼれていく。
こぼれた私を救ってくれる人はいるのかしら…
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。
❈ ざまぁはありません。
戻る場所がなくなったようなので別人として生きます
しゃーりん
恋愛
医療院で目が覚めて、新聞を見ると自分が死んだ記事が載っていた。
子爵令嬢だったリアンヌは公爵令息ジョーダンから猛アプローチを受け、結婚していた。
しかし、結婚生活は幸せではなかった。嫌がらせを受ける日々。子供に会えない日々。
そしてとうとう攫われ、襲われ、森に捨てられたらしい。
見つかったという遺体が自分に似ていて死んだと思われたのか、別人とわかっていて死んだことにされたのか。
でももう夫の元に戻る必要はない。そのことにホッとした。
リアンヌは別人として新しい人生を生きることにするというお話です。
夢を現実にしないための正しいマニュアル
しゃーりん
恋愛
娘が処刑される夢を見た。
現在、娘はまだ6歳。それは本当に9年後に起こる出来事?
処刑される未来を変えるため、過去にも起きた夢の出来事を参考にして、変えてはいけないことと変えるべきことを調べ始める。
婚約者になる王子の周囲を変え、貴族の平民に対する接し方のマニュアルを作り、娘の未来のために頑張るお話。
婚約者に愛する人が出来たので、身を引く事にしました
Blue
恋愛
幼い頃から家族ぐるみで仲が良かったサーラとトンマーゾ。彼が学園に通うようになってしばらくして、彼から告白されて婚約者になった。サーラも彼を好きだと自覚してからは、穏やかに付き合いを続けていたのだが、そんな幸せは壊れてしまう事になる。
振られたから諦めるつもりだったのに…
しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ヴィッテは公爵令息ディートに告白して振られた。
自分の意に沿わない婚約を結ぶ前のダメ元での告白だった。
その後、相手しか得のない婚約を結ぶことになった。
一方、ディートは告白からヴィッテを目で追うようになって…
婚約を解消したいヴィッテとヴィッテが気になりだしたディートのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる