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第2章
第17話:グレイ様の仕事が物凄く忙しい様です
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「スカーレット、悪いが明日から家に帰れない日が続くだろう。出来るだけ家に帰る様にはするが、帰れない日はしっかり戸締りをして休んでくれ」
急にそんな事を言い出したグレイ様。この街に来て早半年。日に日に帰りが遅くなっている。ついに家に帰れなくなるとの事…
「わかりましたわ…でも、そんなに忙しく働いて大丈夫なのですか?体調を崩されたりはしませんか?せめて騎士団にお食事を運んではダメでしょうか?」
「ありがとう、スカーレット。でも、今後いつ騎士団の本部も攻撃対象になるかわからない。それに、この前銀行が襲撃される事件が起こっただろう?最近治安が物凄く悪い。出来るだけ家の中で過ごして欲しい」
「それだとミミリィさんのお家にも、あまり遊びに行けなくなりますわね…」
ミミリィさんとは随分と仲良くなり、毎日の様にお互いの家を行き来している。さらにベスさんとも仲良くなったミミリィさん。先月は怪我をしたベスさんのお母さんの代わりに、2人でお手伝いをしたくらいだ。
忙しい夫を持つ妻同士、2人で励ましあいながら過ごしてきたのに。そのミミリィさんにもあまり会えなくなるなんて…
「そんなに悲しそうな顔をしないでくれ。出来るだけ早く治安を良くして、スカーレットが自由に歩き回れる様な街にするから。それまではどうか我慢して欲しい」
そうか、グレイ様は今必死に治安を良くするために働いているのね。そんなグレイ様を妻である私が困らせてはダメよね。
「わかりましたわ。でも、たまにはミミリィさんに会ってもいいでしょう?」
「ああ、ただし、出来るだけ家の中で会う様にしてほしい。それから、買い物も出来るだけ短時間で、回数も減らすこと。いいな」
「わかりましたわ。出来るだけ家で過ごすようにしますわね」
「スカーレット、本当にすまない。出来るだけ早く決着を付けて、平和な世の中を手に入れたら、2人で街に出かけよう。それから、この街に来る前に泊まったホテルにも泊まりに行こう。あぁ、やりたい事がたくさんある。考えただけで楽しみだな」
そう言って嬉しそうに笑ったグレイ様。
「私も楽しみですわ。早く治安が良くなって、グレイ様とデートがしたいです。その為にも、頑張ってくださいね」
「ああ、ありがとう。それじゃあ、俺はもう行くから」
そう言うと、急いで家から出て行ってしまった。せめて食事だけでも…そう思ったが仕方がない。1人で晩御飯を食べて、ベッドに入った。
翌日
「うちも昨日の夜は家に帰ってこなかったわ。なんだか今この街の治安を悪くしている組織のアジトがどうのこうの言っていたけれど、よくわからないのよね。でも、街にはあまり出てはいけないと言われたわ」
今日も朝から我が家に遊びに来ているミミリィさんに、昨日グレイ様に言われた事を話した。すると、ミミリィさんも副騎士団長様に色々と言われていた様だ。
「アジト?なるほど、だからグレイ様が“あと少し我慢してくれ”と言ったのね。でも、銀行を襲うほど凶悪な組織のアジトだなんて、大丈夫なのかしら?」
「そうね、心配ね。でも、私たちに出来る事は、夫の無事を祈る事だけ。まあ、深く考えても仕方ないし、私たちは今まで通り過ごしましょう」
そう言って少し寂しそうに笑ったミミリィさん。どうやら私と過ごすうちに、この街にもすっかり慣れた様で、普通に街も歩けるようになった。ただし1人で出歩くのは、私の家に来るときだけで、買い物などは2人で行くようにしている。
そして2人で買い物を済ませ、いつもの様にベスさんの家のパンを買って帰る。とにかくしっかり戸締りをしておかないとね。しっかり鍵を掛けて、夕食を作った。万が一グレイ様が帰ってきた時にすぐに食事を食べてもらえる様に、グレイ様の分も作る。
でも結局この日は帰ってこず、朝と昼ごはんとしてグレイ様の分の食事を食べた。その翌日も、また翌日も、ずっとグレイ様は帰って来ていない。ここまでずっと帰ってこないのは初めてだ。
なんだかんだ言ってどんなに遅く帰って来ても、眠るときは一緒だったグレイ様。でも今は…
冷たい布団に今日も1人で入る。布団って、こんなに冷たかったかしら?そう思いながら眠りにつく。グレイ様、いつになったら帰って来てくれるのだろう…このままずっとグレイ様が帰ってこなかったら…そんな事を考えてしまう。
気が付くと、瞳からポロポロと涙が溢れていた。ダメよ、私は騎士団長でもある、グレイ様の妻なのだから!こんな事で泣いていたら、グレイ様の妻は務まらない。そう思っても寂しさから、次から次へと溢れてくる涙を止める事が出来ない。
やっぱり寂しいよ…
グレイ様、早く帰って来て…
急にそんな事を言い出したグレイ様。この街に来て早半年。日に日に帰りが遅くなっている。ついに家に帰れなくなるとの事…
「わかりましたわ…でも、そんなに忙しく働いて大丈夫なのですか?体調を崩されたりはしませんか?せめて騎士団にお食事を運んではダメでしょうか?」
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「それだとミミリィさんのお家にも、あまり遊びに行けなくなりますわね…」
ミミリィさんとは随分と仲良くなり、毎日の様にお互いの家を行き来している。さらにベスさんとも仲良くなったミミリィさん。先月は怪我をしたベスさんのお母さんの代わりに、2人でお手伝いをしたくらいだ。
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「そんなに悲しそうな顔をしないでくれ。出来るだけ早く治安を良くして、スカーレットが自由に歩き回れる様な街にするから。それまではどうか我慢して欲しい」
そうか、グレイ様は今必死に治安を良くするために働いているのね。そんなグレイ様を妻である私が困らせてはダメよね。
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「ああ、ただし、出来るだけ家の中で会う様にしてほしい。それから、買い物も出来るだけ短時間で、回数も減らすこと。いいな」
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そう言って嬉しそうに笑ったグレイ様。
「私も楽しみですわ。早く治安が良くなって、グレイ様とデートがしたいです。その為にも、頑張ってくださいね」
「ああ、ありがとう。それじゃあ、俺はもう行くから」
そう言うと、急いで家から出て行ってしまった。せめて食事だけでも…そう思ったが仕方がない。1人で晩御飯を食べて、ベッドに入った。
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「そうね、心配ね。でも、私たちに出来る事は、夫の無事を祈る事だけ。まあ、深く考えても仕方ないし、私たちは今まで通り過ごしましょう」
そう言って少し寂しそうに笑ったミミリィさん。どうやら私と過ごすうちに、この街にもすっかり慣れた様で、普通に街も歩けるようになった。ただし1人で出歩くのは、私の家に来るときだけで、買い物などは2人で行くようにしている。
そして2人で買い物を済ませ、いつもの様にベスさんの家のパンを買って帰る。とにかくしっかり戸締りをしておかないとね。しっかり鍵を掛けて、夕食を作った。万が一グレイ様が帰ってきた時にすぐに食事を食べてもらえる様に、グレイ様の分も作る。
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なんだかんだ言ってどんなに遅く帰って来ても、眠るときは一緒だったグレイ様。でも今は…
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やっぱり寂しいよ…
グレイ様、早く帰って来て…
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