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第8話:元騎士団長との出会い~カルロス視点~
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俺はクラッセル公爵家の嫡男として、何不自由ない生活を送っていた。ただ、日々の生活は非常に退屈なものだった。その為俺は、7歳の頃から密かに平民の格好をして、両親に黙って街に繰り出すようになった。
「カルロス様、またその様な格好をして。街に出るおつもりですか?あなた様は公爵令息なのですよ。ご自分のお立場を考えて行動してください」
「うるさいなぁ。別にいいだろう。2時間くらいで戻ってくるから」
「カルロス様!!」
顔を真っ赤にして怒る執事のガードを無視して、いつもの様に窓から外に出る。そして、いつもの様に街に出た。平民に扮して街を見て回るのが、何よりも楽しいのだ。ただ…後ろから護衛たちが付いて来ているのは知っている。さあ、今日はどうやって撒こうかな?
よし、あっちの裏路地に行こう。そう思い、一気に走り出した。もちろん、護衛たちも追いかけてくる。
その時だった。
ドンっと、ガタイのいい男たちにぶつかってしまったのだ。
「何だこのチビ!ガキがこんな所に来るだなんて」
「離せ、俺はガキじゃないぞ!」
必死に抵抗する。
「おい、お前たち、坊ちゃんを放せ!」
すぐに護衛たちが俺を助けに来てくれたのだが…
「何だこいつ、いいところのお坊ちゃまか。それはいい、お前たち、あの護衛たちの相手を頼む」
「おい、離せ!」
俺を米俵の様にして担いだ男によって、あっという間にどこかに連れて行かれ、小汚い部屋に閉じ込められてしまった。護衛たちも何とか俺を助け出そうとしてくれたが、別の奴らと戦っていて身動きが取れなかった様だ。
暗い部屋に閉じ込められたとき、急に怖くなってきた。もしかしたら、もう二度と父上や母上に会えないかもしれない…いつも口うるさいガードのいう事を聞いておけばよかった。
そう思ったら、涙が溢れ出す。気が付くと声を上げて泣いていた。
「おい、ガキ。うるせぇぞ!泣き止まないとぶん殴るぞ!」
さっきの怖い顔をした男が、さらに怖い顔をして拳を上げた。恐怖からさらに声を上げて泣く。
「だから、黙れと言っているだろうが!」
ひぃぃ、殴られる。そう思い、目を閉じた時だった。
「ぎゃぁぁぁ」
男の悲鳴が聞こえたのだ。びっくりして目を開けると、そこには、騎士団の服を着た男性が立っていた。その男性は、男をねじ伏せるとあっという間に縄をかけてしまったのだ。
あんなに怖そうな男を、一瞬でやっつけるだなんて、この人カッコいい。
「君がクラッセル公爵家のカルロス君だね。もう大丈夫だよ」
そう言って俺にほほ笑んでくれた男性。何なんだ、このカッコいい人は。
「団長、この組織のボスは…て、既に捕まえられたのですね。さすがです」
「こいつを牢に連れて行ってくれるか?俺はカルロス君を両親の元まで送り届けてくるから」
「はい、分かりました」
そう言うと、団員と思われる数人の男性たちが、男を連れて行った。
「さあ、カルロス君、ご両親が心配しているよ」
団長が俺を抱き上げ、外に連れ出してくれた。外にはたくさんの騎士団員の人たちと、縛り上げられている沢山の男たちがいた。
そして、涙を流しながら待っている母上と心配そうな父上の姿も。
「父上、母上」
「「カルロス」」
団長から抜け出すと、両親の元に走っていき、そのまま抱き着いた。よかった、もう二度と会えないかもしれないと思っていた。
俺はその場で声を上げて泣いた。そんな俺を両親は抱きしめ、涙を流している。
「騎士団長様、本当にありがとうございました」
父上が騎士団長に頭を下げている。
「これが私たちの仕事ですので。ただ…カルロス君、君のやった事は良くない事だ。公爵令息が1人で街に出るという事は、こうやって怖い思いをする事もあるという事を覚えておくんだよ。分かったね」
俺の頭に手をおき、そう伝えた騎士団長。
「はい、ごめんなさい。あの…ありがとうございました」
騎士団長にお礼を言うと、にっこり微笑んでくれた。やっぱりこの人、カッコいいな…
「それでは私は、まだ後処理がありますので」
そう言うと、颯爽と去って行った騎士団長。その姿は本当にかっこよくて、まるで絵本に出て来る英雄の様だった。
「カルロス様、またその様な格好をして。街に出るおつもりですか?あなた様は公爵令息なのですよ。ご自分のお立場を考えて行動してください」
「うるさいなぁ。別にいいだろう。2時間くらいで戻ってくるから」
「カルロス様!!」
顔を真っ赤にして怒る執事のガードを無視して、いつもの様に窓から外に出る。そして、いつもの様に街に出た。平民に扮して街を見て回るのが、何よりも楽しいのだ。ただ…後ろから護衛たちが付いて来ているのは知っている。さあ、今日はどうやって撒こうかな?
よし、あっちの裏路地に行こう。そう思い、一気に走り出した。もちろん、護衛たちも追いかけてくる。
その時だった。
ドンっと、ガタイのいい男たちにぶつかってしまったのだ。
「何だこのチビ!ガキがこんな所に来るだなんて」
「離せ、俺はガキじゃないぞ!」
必死に抵抗する。
「おい、お前たち、坊ちゃんを放せ!」
すぐに護衛たちが俺を助けに来てくれたのだが…
「何だこいつ、いいところのお坊ちゃまか。それはいい、お前たち、あの護衛たちの相手を頼む」
「おい、離せ!」
俺を米俵の様にして担いだ男によって、あっという間にどこかに連れて行かれ、小汚い部屋に閉じ込められてしまった。護衛たちも何とか俺を助け出そうとしてくれたが、別の奴らと戦っていて身動きが取れなかった様だ。
暗い部屋に閉じ込められたとき、急に怖くなってきた。もしかしたら、もう二度と父上や母上に会えないかもしれない…いつも口うるさいガードのいう事を聞いておけばよかった。
そう思ったら、涙が溢れ出す。気が付くと声を上げて泣いていた。
「おい、ガキ。うるせぇぞ!泣き止まないとぶん殴るぞ!」
さっきの怖い顔をした男が、さらに怖い顔をして拳を上げた。恐怖からさらに声を上げて泣く。
「だから、黙れと言っているだろうが!」
ひぃぃ、殴られる。そう思い、目を閉じた時だった。
「ぎゃぁぁぁ」
男の悲鳴が聞こえたのだ。びっくりして目を開けると、そこには、騎士団の服を着た男性が立っていた。その男性は、男をねじ伏せるとあっという間に縄をかけてしまったのだ。
あんなに怖そうな男を、一瞬でやっつけるだなんて、この人カッコいい。
「君がクラッセル公爵家のカルロス君だね。もう大丈夫だよ」
そう言って俺にほほ笑んでくれた男性。何なんだ、このカッコいい人は。
「団長、この組織のボスは…て、既に捕まえられたのですね。さすがです」
「こいつを牢に連れて行ってくれるか?俺はカルロス君を両親の元まで送り届けてくるから」
「はい、分かりました」
そう言うと、団員と思われる数人の男性たちが、男を連れて行った。
「さあ、カルロス君、ご両親が心配しているよ」
団長が俺を抱き上げ、外に連れ出してくれた。外にはたくさんの騎士団員の人たちと、縛り上げられている沢山の男たちがいた。
そして、涙を流しながら待っている母上と心配そうな父上の姿も。
「父上、母上」
「「カルロス」」
団長から抜け出すと、両親の元に走っていき、そのまま抱き着いた。よかった、もう二度と会えないかもしれないと思っていた。
俺はその場で声を上げて泣いた。そんな俺を両親は抱きしめ、涙を流している。
「騎士団長様、本当にありがとうございました」
父上が騎士団長に頭を下げている。
「これが私たちの仕事ですので。ただ…カルロス君、君のやった事は良くない事だ。公爵令息が1人で街に出るという事は、こうやって怖い思いをする事もあるという事を覚えておくんだよ。分かったね」
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「はい、ごめんなさい。あの…ありがとうございました」
騎士団長にお礼を言うと、にっこり微笑んでくれた。やっぱりこの人、カッコいいな…
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