次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました

Karamimi

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第11話:ルミタンと結婚したい!~カルロス視点~

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「カルロス。俺たちも稽古に戻るぞ。おい、聞いているのか?」

「…」

「おい、ルミナスばかり見ているな!」

近くにいたドリトルに怒鳴られた。ただ…こいつ、ルミナスの事を呼び捨てにして!それが無性に腹が立った。まあ、兄なのだから呼び捨てにするのは普通なのだろうが、それでもなんだか腹が立つ。

「ほら、行くぞ」

俺の手を引っ張り、稽古場へと連れて行くドリトル。でも、俺の頭の中は、既にルミナスの事でいっぱいだ。彼女とずっと一緒にいたい、彼女は俺のものだ!

「ドリトル先輩、申し訳ございません。どうしてもやらなければいけない事が出来ましたので、今日はこれで失礼させていただきます」

「はっ?お前、何言っているんだ?」

訳が分からないと言った表情をしているドリトルに頭を下げ、急いでその場を後にする。向った先は、騎士団長室だ。

「騎士団長、大切なお話しがあります!」

「おや、カルロスじゃないか?今は稽古中だろ?もしかして、騎士団を辞めたいという話じゃないよね?」

不安そうな顔で、俺の元に駆け寄ってきた騎士団長。

「いえ、騎士団を辞めるつもりはありません。ただ、騎士団長に折り入ってお願いがありまして」

「俺にかい?一体何かな?」

ホッとした表情の騎士団長。どうやら騎士団長は、俺に騎士団を辞めて欲しくない様だ。やっぱりルミタンが言った通り、俺は騎士団長やドリトルから一目置かれているのだな!

そうそう、俺はルミナスの事を、ルミタンと呼ぶことにしたのだ。皆と同じ呼び方だと、なんだか嫌なのだ。ここに来るまでに考えた結果、愛情をこめて、“ルミタン”にした。

おっと、今はそんな事を考えている暇はない。

「実は団長の娘、ルミタンと結婚したいのです!!」

「ルミタン?…もしかして、ルミナスの事かい?」

「はい、そうです。今日初めて会って、俺はルミタンが大好きになりました。俺は公爵令息ですし、絶対にルミタンを幸せにする自信があります」

可愛くて柔らかいルミタン…もしルミタンと結婚できた暁には…ダメだ、考えただけで鼻血が出る。

「おい、カルロス。顔がにやけているし、鼻の下が伸びているぞ。そんな締まりのない顔をするな!」

「申し訳ございません。でも俺は、ルミタンが大好きになったのです。ですから、どうかルミタンと俺の婚約を認めて下さい。お願いします」

必死に騎士団長に頭を下げた。

「う~ん、ルミナスはまだ、8歳だしなぁ…そうだ、もしカルロスが騎士団長になる事ができたら、その時はルミナスをカルロスの妻として差し出そう。なんてな。それは冗談…」

「騎士団長、それは本当ですか?分かりました、必ず俺、騎士団長になって見せます。いいですか?騎士団長、その約束、絶対に忘れないで下さいね!それでは俺はこれで」

俺が騎士団長になれば、ルミタンは俺のものだ。何が何でも、騎士団長にならないと!こうしちゃいられない、今すぐ稽古に戻ろう。

急いで騎士団長室を出る。

「待て、カルロス!!」

後ろで騎士団長が何か叫んでいるが、今はそれどころではない。そもそも俺は、騎士団長の様に強くて優しい男になりたいと思っていたのだ。

そうだ、俺は今まで、何をウジウジしていたのだろう。これからは俺自身の為にも、ルミタンとの幸せな未来の為にも、何が何でも騎士団長になって見せる。

その日を境に、俺は猛烈に稽古に励んだ。それこそ朝早くから、夜遅くまでずっとだ。そのお陰か、どんどん頭角を現していった。そんな俺の姿を、なぜか気まずそうに見つめる騎士団長。時折何か話したげにしているのが気になるが、今は稽古に集中しないと。

自分が強くなっていくと、あれほど嫌だった騎士団の稽古も、段々と楽しくなってきた。俺をこんな風に変えてくれたのは、もちろんルミタンだ。残念ながらあの後1度もルミタンには会えていない。

それでも彼女は、俺の支えなのだ。会えない時間だけ、彼女への思いは増していくというものだ。

ただ、そんな中事件が起きたのだ。

東の街で魔物たちが暴れているとの事。

「先輩、俺も魔物討伐部隊に入れて下さい!俺はここ数ヶ月で、見違えるように強くなりました!ですからどうか…」

「カルロス、君の気持ちは分かる。俺も父上と一緒に魔物討伐部隊に参加したい。でも…魔物は非常に凶暴で危険なんだ。それこそ命に関わる。今回は、父上たちの無事を祈る事にしよう」

どうやらドリトルですら、討伐部隊には参加できないらしい。仕方なく団長たちの無事を祈る事にした。

でも…
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