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第29話:私、カルロス様が好きなのでしょうか
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「ルミナス、泣かないで。あなた、変なところで強がったりして。とにかく、王太子殿下が帰って来るまでの辛抱よ」
周りの友人たちが、なぜか慌てだしたのだ。私、泣いている?
ふと頬に触れると、冷たいものを手に感じた。どうやら無意識に泣いていた様だ。どうして涙が出るの?私は別に、カルロス様の事なんて、何とも…何とも思っていないのに…
そう自分に言い聞かせたが、なぜか涙が溢れ出すのだ。
「ごめんなさい…私、なんで泣いているのかしら?本当に大丈夫なのに」
「大丈夫じゃないから涙が出るのよ。ほら、とにかく教室に戻りましょう」
私を連れ、友人たちが急いで教室へと連れてきてくれた。溢れる涙を必死でぬぐう。でも、どうしても止まらないのだ。
「私は本当に平気なのに、どうして涙が…」
混乱する私に、ため息を付く友人達。
「ルミナスはカルロス様と過ごすうちに、いつの間にかカルロス様の事を好きになっていたのではなくって?ルミナスは鈍いところがあるうえ、変に頑固だから、その事実を受け入れられないのではないの?」
「そうね…カルロス様はずっとあなたの傍にいてくれていたものね。あまりにもあたり前の様に傍にいてくれると、相手の大切さに気が付かない事もあるものよ。少なくとも今、ルミナスは寂しいとか、悲しいとか、心がモヤモヤするとか、感じているのではなくって?それって、カルロス様に対して、少なからず好意を持っているからじゃないの?どうでもいい相手なら、全く気にならないと思うわ」
友人たちの言葉が、胸に突き刺さる。
「私がカルロス様を?」
「そうよ。だってあなた、アナリス殿下がいらしてから、ずっと暗い顔をしているじゃない。それに、さっきは泣いていたし。少なくとも、2人の姿を見て心を痛めたのでしょう?違う?」
「確かに私は、お2人の姿を見た時、胸がチクリと痛んだわ。それになんだかぽっかり心に穴があいたような…そんな気がするの」
「それって少なくとも、あなたにとってカルロス様は大切な存在という事でしょう?ねえ、ルミナス、いい加減自分に素直になったら?あなたはカルロス様が好きなのよ」
「私がカルロス様の事を好き?あの変態のカルロス様を…私が?えっ?イヤ…それはちょっと…ああ…でも…」
完全に頭がパニックになる。
「落ち着いて、ルミナス。大丈夫よ、あなたがカルロス様の事が好きなのは、皆分かっているから。そうだわ、いい事を考えた。放課後私たちに付き合ってもらうからね。さあ、すっかり遅くなっちゃったけれど、お昼にしましょう」
何を企んでいるのか分からないが、とりあえず皆で昼食にした。ただ、私はあまりお腹が空いていなかったため、今日はほとんど残してしまった。あぁ、勿体ない。明日からお昼の量を減らしてもらう様に、料理長に頼んでおこう。
そして放課後、友人たちに連れられ馬車に乗り込む。一体どこに向かうのだろう。友人たちに聞いても
「素敵なところよ」
そう言うだけで、全然教えてくれない。しばらく進むと、騎士団の稽古場へとやって来た。ただ、門から少し離れた場所で馬車が停まったのだ。一体どうしたのだろう?
そう思って窓の外を見ると、顔を真っ赤にして門番に文句を言っているアナリス殿下の姿が。どうやらアナリス殿下が入ろうとしたのを、門番が止めた様だ。それに対して、文句を言っている様だ。
「凄いわね…あんな剣幕で文句を言うだなんて…あれがアナリス殿下の本性なのね…」
窓からこっそり見ていた友人たちも、ドン引きしている。しばらくすると、騎士団長が怖い顔をしてやってきた。そして、何やらアナリス殿下に怒鳴っている様だ。さらに何人かの騎士団員たちが、彼女を担ぎ馬車に放り込んだ。
アナリス殿下を乗せた馬車は、そのまま走り去っていった。
「さあ、アナリス殿下も帰った事だし、私たちは行きましょうか?」
そう言ったのは友人の1人、ミーリスだ。
「ミーリス、今アナリス殿下が追い出されていた様だけれど、私たちが入っても大丈夫なの?」
他の友人たちが心配そうに訪ねている。
「ええ、大丈夫よ。騎士団の稽古は、騎士団員の紹介があれば見学できるのよ。休憩時間にダグラス様にちゃんと話を付けておいたから、問題なく見学できるはずよ」
ミーリスが指をさす方向を見ると、彼女の婚約者が待っている。なるほど、ミーリスの婚約者は、同い年で騎士団員のダグラス様だったな。
皆で馬車を降り、ミーリスと一緒にダグラス様の元へと向かった。
「ダグラス様、わざわざ迎えに来てくれてありがとう」
「ミーリスの頼みだからね。それにカルロス副騎士団長の機嫌も、すこぶる悪いし…ルミナス嬢が来てくれると、俺たちも助かるよ」
そう言って笑っているダグラス様。
「さあ、行こうか」
ダグラス様が笑顔で歩き出した。みんなも付いて行く。
周りの友人たちが、なぜか慌てだしたのだ。私、泣いている?
ふと頬に触れると、冷たいものを手に感じた。どうやら無意識に泣いていた様だ。どうして涙が出るの?私は別に、カルロス様の事なんて、何とも…何とも思っていないのに…
そう自分に言い聞かせたが、なぜか涙が溢れ出すのだ。
「ごめんなさい…私、なんで泣いているのかしら?本当に大丈夫なのに」
「大丈夫じゃないから涙が出るのよ。ほら、とにかく教室に戻りましょう」
私を連れ、友人たちが急いで教室へと連れてきてくれた。溢れる涙を必死でぬぐう。でも、どうしても止まらないのだ。
「私は本当に平気なのに、どうして涙が…」
混乱する私に、ため息を付く友人達。
「ルミナスはカルロス様と過ごすうちに、いつの間にかカルロス様の事を好きになっていたのではなくって?ルミナスは鈍いところがあるうえ、変に頑固だから、その事実を受け入れられないのではないの?」
「そうね…カルロス様はずっとあなたの傍にいてくれていたものね。あまりにもあたり前の様に傍にいてくれると、相手の大切さに気が付かない事もあるものよ。少なくとも今、ルミナスは寂しいとか、悲しいとか、心がモヤモヤするとか、感じているのではなくって?それって、カルロス様に対して、少なからず好意を持っているからじゃないの?どうでもいい相手なら、全く気にならないと思うわ」
友人たちの言葉が、胸に突き刺さる。
「私がカルロス様を?」
「そうよ。だってあなた、アナリス殿下がいらしてから、ずっと暗い顔をしているじゃない。それに、さっきは泣いていたし。少なくとも、2人の姿を見て心を痛めたのでしょう?違う?」
「確かに私は、お2人の姿を見た時、胸がチクリと痛んだわ。それになんだかぽっかり心に穴があいたような…そんな気がするの」
「それって少なくとも、あなたにとってカルロス様は大切な存在という事でしょう?ねえ、ルミナス、いい加減自分に素直になったら?あなたはカルロス様が好きなのよ」
「私がカルロス様の事を好き?あの変態のカルロス様を…私が?えっ?イヤ…それはちょっと…ああ…でも…」
完全に頭がパニックになる。
「落ち着いて、ルミナス。大丈夫よ、あなたがカルロス様の事が好きなのは、皆分かっているから。そうだわ、いい事を考えた。放課後私たちに付き合ってもらうからね。さあ、すっかり遅くなっちゃったけれど、お昼にしましょう」
何を企んでいるのか分からないが、とりあえず皆で昼食にした。ただ、私はあまりお腹が空いていなかったため、今日はほとんど残してしまった。あぁ、勿体ない。明日からお昼の量を減らしてもらう様に、料理長に頼んでおこう。
そして放課後、友人たちに連れられ馬車に乗り込む。一体どこに向かうのだろう。友人たちに聞いても
「素敵なところよ」
そう言うだけで、全然教えてくれない。しばらく進むと、騎士団の稽古場へとやって来た。ただ、門から少し離れた場所で馬車が停まったのだ。一体どうしたのだろう?
そう思って窓の外を見ると、顔を真っ赤にして門番に文句を言っているアナリス殿下の姿が。どうやらアナリス殿下が入ろうとしたのを、門番が止めた様だ。それに対して、文句を言っている様だ。
「凄いわね…あんな剣幕で文句を言うだなんて…あれがアナリス殿下の本性なのね…」
窓からこっそり見ていた友人たちも、ドン引きしている。しばらくすると、騎士団長が怖い顔をしてやってきた。そして、何やらアナリス殿下に怒鳴っている様だ。さらに何人かの騎士団員たちが、彼女を担ぎ馬車に放り込んだ。
アナリス殿下を乗せた馬車は、そのまま走り去っていった。
「さあ、アナリス殿下も帰った事だし、私たちは行きましょうか?」
そう言ったのは友人の1人、ミーリスだ。
「ミーリス、今アナリス殿下が追い出されていた様だけれど、私たちが入っても大丈夫なの?」
他の友人たちが心配そうに訪ねている。
「ええ、大丈夫よ。騎士団の稽古は、騎士団員の紹介があれば見学できるのよ。休憩時間にダグラス様にちゃんと話を付けておいたから、問題なく見学できるはずよ」
ミーリスが指をさす方向を見ると、彼女の婚約者が待っている。なるほど、ミーリスの婚約者は、同い年で騎士団員のダグラス様だったな。
皆で馬車を降り、ミーリスと一緒にダグラス様の元へと向かった。
「ダグラス様、わざわざ迎えに来てくれてありがとう」
「ミーリスの頼みだからね。それにカルロス副騎士団長の機嫌も、すこぶる悪いし…ルミナス嬢が来てくれると、俺たちも助かるよ」
そう言って笑っているダグラス様。
「さあ、行こうか」
ダグラス様が笑顔で歩き出した。みんなも付いて行く。
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