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第33話:これはどういう事でしょう
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「お嬢様、起きて下さい。お嬢様」
う~ん、まだ眠いわ。昨日あまり眠れなかったのよ…
無意識に布団を頭まで被った。でも次の瞬間
「お嬢様、いい加減に起きて下さいませ。今何時だと思っているのですか?今日は登城する予定になっておりますのに。遅れたら大変ですよ」
そう言いながら、私の布団を引きはがしたマリン。眠い目をこすりながら起き上がると、すかさずベッドから出され、洗面台の前にやって来た。
そして、マリン含めたメイドたちが、テキパキと準備を進めていく。
あれ?私、普通に立ち上がっているわ。それに、手も普通に動かせるし…
確かに昨日の夜、クロエ様から貰った薬を飲んだはずなのだが、どうして体が自由に動くのかしら?
コテンと首をかしげていると
「お嬢様、何を考えこんでいるのですか?早く朝食を召し上がって来てください」
マリンに促され、食堂へと向かう。既にお父様とお母様が来ていた。
「オニキス、おはよう。今日は随分と起きるのが遅かったのね。さあ、早くご飯を食べてしまいなさい。王宮に行くのでしょう?」
「おはようございます、お母様。ええ…いただきますわ」
やっぱりおかしいわ。私、確かに薬を飲んだはずなのに。もしかして、あの薬が効かなかったのかしら?きっとそうだわ。もう、クロエ様ったら、いつも私が失敗したと怒っているけれど、今回はクロエ様の失敗ね。
でも、クロエ様でもこんなお可愛らしい失敗をするのね。そう思ったら、なんだか笑みがこぼれた。
「オニキス、何をにやけているのだい?さあ、もう登城の時間まであまりない、急ぎなさい」
「はい、分かりましたわ。お父様」
急いで食事を済ますと、自室に戻りメイドたちが私の支度をしてくれる。今日も相変わらず緑のドレスを着せられそうになったのだが…
「待って、今日はオレンジのドレスにするわ。私の瞳の色に合わせてね」
そう伝えた。でも
「いいえ、今日はこちらのお召し物を着ていただきます」
そう言って、緑のドレスに着替えさせられてしまった。なんだかメイドたちは怒っている様だ。私、何かしたかしら?よくわからないが、これ以上反論するのは良くない気がして、そのまま緑のドレスで行く事になった。
着替えが済み、玄関の方に向かう。すると、お父様となぜかお兄様も一緒にいた。
「今日はお兄様も一緒なのですね」
そう伝えたのだが、なぜか私を睨むと「そうだね…」とだけ呟き、さっさと馬車に乗り込んでしまったのだ。何を怒っているのかしら?私、何かした?
もしかして最近、お兄様の家のフワリに頻繁に会いに行っていることが気に入らないのかしら?お義姉様から文句を言われた?でも、お義姉様はそんな事で文句を言うタイプではないし。
もしかしたら朝から夫婦喧嘩をしたのかもしれないわね。こういう時は、そっとしておくのが正解だわ。
3人で馬車に乗り込み、王宮へと向かう。
「お父様、昨日もお伺いしましたが、今日はなぜ急に王宮に呼ばれたのでしょうか?」
改めてお父様に聞いた。
「そうだな…オニキス、心当たりはあるかい?」
そう聞き返されてしまったのだ。心当たり?そんなもの、ある訳がない。コテンと首をかしげる。
「オニキスは本当にわかりやすいね。とにかく、王宮に着けばわかるよ」
そう言ってほほ笑んでいるお父様。隣では不機嫌そうなお兄様が、怖い顔をしてお父様を睨んでいる。一体どうしたと言うのかしら?
そうしている間に、王宮に着いた。相変わらずご機嫌の悪いお兄様は、1人スタスタと歩いて行ってしまう。そんなお兄様の後を、私とお父様が付いて行く。なんだかお兄様が主みたいになっているわね。
「こちらの部屋でございます。どうぞ」
使用人に案内された部屋にゆっくりと入る。そこには、陛下と王妃様、ブライン様、そしてなぜかミレィシャル伯爵と不機嫌そうなクロエ様の姿も。これは一体…
「やあ、よく来てくれたね。さあ、座ってくれ」
陛下に促され、3人並んで座った。私が真ん中だ。チラリとクロエ様の方を見ると、ギロリと睨まれてしまった。もしかしてこの前の夜会での事について、お咎めがあるのかしら?でも、夜会が終わってから随分と経つわ。それなのに、今更?
「今日集まってもらったのには、ある理由があるのだけれど、分かるかい?オニキス嬢?」
私に問いかけてくる陛下。
「えっと…申し訳ございません。特に心当たりはございませんわ。しいて言うなら、夜会で私とクロエ様がちょっとした騒ぎを起こしてしまった事でしょうか?」
「う~ん、違うな。それじゃあ、クロエ嬢は分かるかな?」
陛下が優しくクロエ様に話しかけた。すると、さっきとは打って変わって、瞳からポロポロと涙を流し出したクロエ様。そして
「はい…オニキス様がブライン殿下と婚約破棄をしたいとおっしゃられたので、協力するためにオニキス様に薬を渡した事でしょうか?」
そう呟いたクロエ様。
え…それは誰にも内緒のはずじゃあ…
それなのに、どうしてクロエ様は話してしまわれたの?全く状況が理解できないわ。
う~ん、まだ眠いわ。昨日あまり眠れなかったのよ…
無意識に布団を頭まで被った。でも次の瞬間
「お嬢様、いい加減に起きて下さいませ。今何時だと思っているのですか?今日は登城する予定になっておりますのに。遅れたら大変ですよ」
そう言いながら、私の布団を引きはがしたマリン。眠い目をこすりながら起き上がると、すかさずベッドから出され、洗面台の前にやって来た。
そして、マリン含めたメイドたちが、テキパキと準備を進めていく。
あれ?私、普通に立ち上がっているわ。それに、手も普通に動かせるし…
確かに昨日の夜、クロエ様から貰った薬を飲んだはずなのだが、どうして体が自由に動くのかしら?
コテンと首をかしげていると
「お嬢様、何を考えこんでいるのですか?早く朝食を召し上がって来てください」
マリンに促され、食堂へと向かう。既にお父様とお母様が来ていた。
「オニキス、おはよう。今日は随分と起きるのが遅かったのね。さあ、早くご飯を食べてしまいなさい。王宮に行くのでしょう?」
「おはようございます、お母様。ええ…いただきますわ」
やっぱりおかしいわ。私、確かに薬を飲んだはずなのに。もしかして、あの薬が効かなかったのかしら?きっとそうだわ。もう、クロエ様ったら、いつも私が失敗したと怒っているけれど、今回はクロエ様の失敗ね。
でも、クロエ様でもこんなお可愛らしい失敗をするのね。そう思ったら、なんだか笑みがこぼれた。
「オニキス、何をにやけているのだい?さあ、もう登城の時間まであまりない、急ぎなさい」
「はい、分かりましたわ。お父様」
急いで食事を済ますと、自室に戻りメイドたちが私の支度をしてくれる。今日も相変わらず緑のドレスを着せられそうになったのだが…
「待って、今日はオレンジのドレスにするわ。私の瞳の色に合わせてね」
そう伝えた。でも
「いいえ、今日はこちらのお召し物を着ていただきます」
そう言って、緑のドレスに着替えさせられてしまった。なんだかメイドたちは怒っている様だ。私、何かしたかしら?よくわからないが、これ以上反論するのは良くない気がして、そのまま緑のドレスで行く事になった。
着替えが済み、玄関の方に向かう。すると、お父様となぜかお兄様も一緒にいた。
「今日はお兄様も一緒なのですね」
そう伝えたのだが、なぜか私を睨むと「そうだね…」とだけ呟き、さっさと馬車に乗り込んでしまったのだ。何を怒っているのかしら?私、何かした?
もしかして最近、お兄様の家のフワリに頻繁に会いに行っていることが気に入らないのかしら?お義姉様から文句を言われた?でも、お義姉様はそんな事で文句を言うタイプではないし。
もしかしたら朝から夫婦喧嘩をしたのかもしれないわね。こういう時は、そっとしておくのが正解だわ。
3人で馬車に乗り込み、王宮へと向かう。
「お父様、昨日もお伺いしましたが、今日はなぜ急に王宮に呼ばれたのでしょうか?」
改めてお父様に聞いた。
「そうだな…オニキス、心当たりはあるかい?」
そう聞き返されてしまったのだ。心当たり?そんなもの、ある訳がない。コテンと首をかしげる。
「オニキスは本当にわかりやすいね。とにかく、王宮に着けばわかるよ」
そう言ってほほ笑んでいるお父様。隣では不機嫌そうなお兄様が、怖い顔をしてお父様を睨んでいる。一体どうしたと言うのかしら?
そうしている間に、王宮に着いた。相変わらずご機嫌の悪いお兄様は、1人スタスタと歩いて行ってしまう。そんなお兄様の後を、私とお父様が付いて行く。なんだかお兄様が主みたいになっているわね。
「こちらの部屋でございます。どうぞ」
使用人に案内された部屋にゆっくりと入る。そこには、陛下と王妃様、ブライン様、そしてなぜかミレィシャル伯爵と不機嫌そうなクロエ様の姿も。これは一体…
「やあ、よく来てくれたね。さあ、座ってくれ」
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「今日集まってもらったのには、ある理由があるのだけれど、分かるかい?オニキス嬢?」
私に問いかけてくる陛下。
「えっと…申し訳ございません。特に心当たりはございませんわ。しいて言うなら、夜会で私とクロエ様がちょっとした騒ぎを起こしてしまった事でしょうか?」
「う~ん、違うな。それじゃあ、クロエ嬢は分かるかな?」
陛下が優しくクロエ様に話しかけた。すると、さっきとは打って変わって、瞳からポロポロと涙を流し出したクロエ様。そして
「はい…オニキス様がブライン殿下と婚約破棄をしたいとおっしゃられたので、協力するためにオニキス様に薬を渡した事でしょうか?」
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え…それは誰にも内緒のはずじゃあ…
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