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第32話:これで完璧なはず
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「それじゃあ、早速今日の夜寝る前に1錠飲むのよ。わかったわね」
「はい、分かりましたわ。無くすと大変なので、カバンに入れておきます」
しっかりとカバンの中に薬をしまう。
「オニキス、何度も言う様だけれど、絶対に失敗は許されないわよ。屋敷に戻ったら、すぐに薬を隠すことを忘れないでよ。いいわね」
「はい、お任せください!」
胸を叩いてアピールする。
「あなたが自信満々の時は、不安しかないのよね…まあ、さすがのあなたでも、薬くらいは飲めるでしょう…それじゃあ、もう会う事はないかもしれないけれど、元気でね」
そう言うと、歩き出したクロエ様。
「もう会えないとはどういう事ですか?そんな寂しい事を言わないで下さい」
せっかくお友達になったのに、そんな思いで、クロエ様の腕に抱き付いた。
「あのね!あなたは明日から不治の病にかかるのでしょう?もう学院に来ることもないのだし。それに私は王妃、あなたはどこぞの貴族と結婚するのだから…あっ、もしかしたら何年後かの夜会とかで会うかもしれないわね」
「何年も会えないのですか?それは寂しいですわ」
「あのね、私たちは別に仲良しこよしじゃないのだから、会えなくても問題ないのよ!それに、あなたが望んでいた婚約破棄の為なの。それくらい我慢しなさい!」
またまたクロエ様に怒られてしまった。確かにおっしゃる通りだ。婚約破棄の為に、頑張らないと…
「わかりました。クロエ様、どうかお元気で」
「だから泣かないでよ!本当にあなたといると、調子が狂うわ。それじゃあね」
今度こそ手を振って去っていくクロエ様。私も校門へと向かい、馬車に乗り込んだ。屋敷に着くと、急いでマットレスと布団の間に薬を閉まう。よし、これで大丈夫ね。
後は寝る前、この錠剤を飲めば完璧だ。
「お嬢様、何をなされているのですか?」
私の背後から話しかけてきたのは、マリンだ。
「べ…別になにもしていないわ。そうだ、マリン。私、カモミールティが飲みたいの。入れてくれる」
「かしこまりました」
なぜか不満そうな顔で私を見つめつつ、カモミールティを入れてくれた。マリンは結構勘が鋭いのよね。マリンにバレたら、この計画も失敗に終わるかもしれない。絶対にバレない様にしないと!
部屋でカモミールティを飲みながら、本を読む。でも、なんだか落ち着かないわ。私、ちゃんとバレない様に薬を飲めるかしら?
「お嬢様、どうされたのですか?なんだかソワソワとされている様ですが」
「いいえ、何でもないわ」
「それならいいのですが…そろそろ夕食のお時間です」
「そう、分かったわ」
急いで部屋から出て食堂へと向かう。すると、なぜかお母様しかいない。
「あら?お父様は?」
「ジョンソンと一緒に、急に王宮に呼び出されたの。きっと遅くなると思うから、先に食べてしまいましょう」
お兄様も一緒に王宮に呼び出されるなんて、一体どうしたのかしら?もしかして、私が婚約破棄をしたがっていることが、またブライン様にバレたのかしら?
て、そんな事はないわよね。それにブライン様は、クロエ様を愛していらっしゃるのですもの。私が今回不治の病になる事で、2人も幸せになる。2人の幸せの為にも、頑張らないと!
食後、お母様とお茶を楽しむ。こうやってお母様とお茶を飲むのも、しばらくお預けだ。そう思ったら、なんだか無性にお母様と一緒にいたくて、私が誘ったのだ。私達がお茶を飲んでいる間に、お父様も帰っていた。
「オニキス、ここにいたんだね。明日の朝、急遽王宮に出向く事になった。オニキスも来る様にとの事だ」
「え…私もですか?でも明日は、貴族学院がありますが…」
そもそも明日の朝は、私は薬の影響で体が動かなくなっているのだが、その事はもちろん内緒だ。
「どうしても大事な話があるという事でな。悪いが貴族学院は休んでくれ」
「大事な話とは一体何ですか?貴族学院を休んでまで王宮に出向くなんて…」
なんだか不安になって、お父様に聞き返す。
「まあ、今後の事についてちょっと話があるだけだ。あまり深刻に考えなくても大丈夫だよ。そうだ、せっかくだから、私もお茶に参加しよう。こうやって3人でお茶をするのも、悪くないだろう」
そう言うと、お父様までお茶に加わった。その後、3人で楽しいティータイムを過ごした後、自室に戻って来て湯あみをする。
「それではお嬢様、お休みなさいませ」
「ええ、お休み」
そう伝え、ベッドに入る。私がベッドに入ったところで、マリン含めたメイドたちが外に出て行った。よし!
急いでベッドから起き上がり、マットレスの間に隠しておいた薬を取り出す。この薬を飲めば私は明日、動けなくなっているのよね。なんだか緊張するわ。でも、飲まないと!
袋から1錠取り出し、近くに置いてあったお水で流し込む。あら?これ、甘くて美味しいのね。
飲み終わったら、再び薬をマットレスの間に隠し、私も急いでベッドに入った。これで明日から、私の体は動かなくなる。そう思ったら、なんだか急に興奮してしまい、中々寝付けなかったのだった。
「はい、分かりましたわ。無くすと大変なので、カバンに入れておきます」
しっかりとカバンの中に薬をしまう。
「オニキス、何度も言う様だけれど、絶対に失敗は許されないわよ。屋敷に戻ったら、すぐに薬を隠すことを忘れないでよ。いいわね」
「はい、お任せください!」
胸を叩いてアピールする。
「あなたが自信満々の時は、不安しかないのよね…まあ、さすがのあなたでも、薬くらいは飲めるでしょう…それじゃあ、もう会う事はないかもしれないけれど、元気でね」
そう言うと、歩き出したクロエ様。
「もう会えないとはどういう事ですか?そんな寂しい事を言わないで下さい」
せっかくお友達になったのに、そんな思いで、クロエ様の腕に抱き付いた。
「あのね!あなたは明日から不治の病にかかるのでしょう?もう学院に来ることもないのだし。それに私は王妃、あなたはどこぞの貴族と結婚するのだから…あっ、もしかしたら何年後かの夜会とかで会うかもしれないわね」
「何年も会えないのですか?それは寂しいですわ」
「あのね、私たちは別に仲良しこよしじゃないのだから、会えなくても問題ないのよ!それに、あなたが望んでいた婚約破棄の為なの。それくらい我慢しなさい!」
またまたクロエ様に怒られてしまった。確かにおっしゃる通りだ。婚約破棄の為に、頑張らないと…
「わかりました。クロエ様、どうかお元気で」
「だから泣かないでよ!本当にあなたといると、調子が狂うわ。それじゃあね」
今度こそ手を振って去っていくクロエ様。私も校門へと向かい、馬車に乗り込んだ。屋敷に着くと、急いでマットレスと布団の間に薬を閉まう。よし、これで大丈夫ね。
後は寝る前、この錠剤を飲めば完璧だ。
「お嬢様、何をなされているのですか?」
私の背後から話しかけてきたのは、マリンだ。
「べ…別になにもしていないわ。そうだ、マリン。私、カモミールティが飲みたいの。入れてくれる」
「かしこまりました」
なぜか不満そうな顔で私を見つめつつ、カモミールティを入れてくれた。マリンは結構勘が鋭いのよね。マリンにバレたら、この計画も失敗に終わるかもしれない。絶対にバレない様にしないと!
部屋でカモミールティを飲みながら、本を読む。でも、なんだか落ち着かないわ。私、ちゃんとバレない様に薬を飲めるかしら?
「お嬢様、どうされたのですか?なんだかソワソワとされている様ですが」
「いいえ、何でもないわ」
「それならいいのですが…そろそろ夕食のお時間です」
「そう、分かったわ」
急いで部屋から出て食堂へと向かう。すると、なぜかお母様しかいない。
「あら?お父様は?」
「ジョンソンと一緒に、急に王宮に呼び出されたの。きっと遅くなると思うから、先に食べてしまいましょう」
お兄様も一緒に王宮に呼び出されるなんて、一体どうしたのかしら?もしかして、私が婚約破棄をしたがっていることが、またブライン様にバレたのかしら?
て、そんな事はないわよね。それにブライン様は、クロエ様を愛していらっしゃるのですもの。私が今回不治の病になる事で、2人も幸せになる。2人の幸せの為にも、頑張らないと!
食後、お母様とお茶を楽しむ。こうやってお母様とお茶を飲むのも、しばらくお預けだ。そう思ったら、なんだか無性にお母様と一緒にいたくて、私が誘ったのだ。私達がお茶を飲んでいる間に、お父様も帰っていた。
「オニキス、ここにいたんだね。明日の朝、急遽王宮に出向く事になった。オニキスも来る様にとの事だ」
「え…私もですか?でも明日は、貴族学院がありますが…」
そもそも明日の朝は、私は薬の影響で体が動かなくなっているのだが、その事はもちろん内緒だ。
「どうしても大事な話があるという事でな。悪いが貴族学院は休んでくれ」
「大事な話とは一体何ですか?貴族学院を休んでまで王宮に出向くなんて…」
なんだか不安になって、お父様に聞き返す。
「まあ、今後の事についてちょっと話があるだけだ。あまり深刻に考えなくても大丈夫だよ。そうだ、せっかくだから、私もお茶に参加しよう。こうやって3人でお茶をするのも、悪くないだろう」
そう言うと、お父様までお茶に加わった。その後、3人で楽しいティータイムを過ごした後、自室に戻って来て湯あみをする。
「それではお嬢様、お休みなさいませ」
「ええ、お休み」
そう伝え、ベッドに入る。私がベッドに入ったところで、マリン含めたメイドたちが外に出て行った。よし!
急いでベッドから起き上がり、マットレスの間に隠しておいた薬を取り出す。この薬を飲めば私は明日、動けなくなっているのよね。なんだか緊張するわ。でも、飲まないと!
袋から1錠取り出し、近くに置いてあったお水で流し込む。あら?これ、甘くて美味しいのね。
飲み終わったら、再び薬をマットレスの間に隠し、私も急いでベッドに入った。これで明日から、私の体は動かなくなる。そう思ったら、なんだか急に興奮してしまい、中々寝付けなかったのだった。
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