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番外編
ブライン様とクロエ様は仲が良くない様です
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※貴族学院を卒業する4ヶ月前のお話です。
「ちょっとオニキス、聞いて頂戴!私、ゴリラと婚約させられたのよ!ヒロインの私がゴリラと婚約だなんて!」
「クロエ様、落ち着いて下さい。ゴリラとは、ブレッド様の事ですか?」
「そうよ、あのゴリラよ。本当にこの世界はどうなっているのかしら?ヒーローのブライン様はド変態のストーカー男だし。その上ヒロインの私は、ゴリラと婚約だなんて…」
声をあげて泣くクロエ様の背中を、優しく撫でる。私達の大病大作戦がバレ、ブライン様のお部屋を目撃してから早2ヶ月。私とクロエ様はすっかり仲良くなった。
ただ…相変わらずお口の悪いクロエ様。ブレッド様の事をゴリラと呼んでいる。そんなブレッド様は、階段突き落とし大作戦の時に、クロエ様に一目ぼれしたらしい。
ブレッド様が父親でもあるクラッシーノ侯爵に話しをし、侯爵からクロエ様のお父様でもある、ミレィシャル伯爵に話しが行ったらしい。
クロエ様の話では、侯爵家の嫡男で貴族学院卒業後、騎士団の副騎士団長になる事が決まっているブレッド様と婚約できるとあって、ご両親は大喜び。あっという間に、婚約が結ばれたらしい。
特に伯爵は、私とブライン様の件でクロエ様に頭を悩ませていた様で、今回の婚約を泣いて喜んでいるらしい。
「本当にお父様ったら。いくら次期侯爵で副騎士団長であったとしても、ゴリラと婚約なんて私は絶対に嫌なの!」
「落ち着いて下さい、クロエ様。確かにブレッド様は少し勇ましいお顔をしていらっしゃいますが、それでもお優しくて素敵な方ではありませんか」
「…まあ、あの変態王太子よりかはマシよね…それでオニキス、あの変態王太子、少しは鼻血を制御できるようになったの?本当に気持ち悪い事この上ないわ…」
心底嫌そうに呟くクロエ様。少し前まで、ブライン様を愛していたはずなのに…今や変態王太子呼ばわりとは…
「おい、ミレィシャル嬢、僕の可愛いオニキスをまた困らせているのか!それから、僕は王太子だぞ。そんな僕に変態呼ばわりとは、どういう了見だ!失礼にも程があるだろう」
顔を真っ赤にしてやってきたのは、ブライン様だ。
「変態だからそう申したまでです。それで、オニキスを少しは克服できたのですか?そもそも、令嬢を見て鼻血を出すだなんて、ギャグ漫画でしか見た事がありませんわ。それが現実にいらっしゃるだなんて…本当に気持ち悪い」
「何だと!君みたいな口の悪い令嬢、見た事がない。本当に失礼な女だ!」
ブライン様とクロエ様が喧嘩を始めた。ブライン様の真の姿を知ってから、ブライン様にも厳しい言葉を投げかける様になったクロエ様。相変わらず辛辣なお言葉の数々。それにしても、ギャグ漫画とは何かしら?
コテンと首をかしげていると
「あぁ、僕の可愛いオニキス。何を考えているのだい?」
「何でもありませんわ。ブライン様」
笑顔でブライン様を見つめる。すると、ブゥゥゥと鼻血が噴き出たのだ。
「きゃぁぁ、ブライン様。鼻血が!」
急いで応急処置を行う。最近は顔を見ても大丈夫になっていたのに、どうして?
「すまない…オニキスのとびきり可愛い顔を見たら、つい興奮してしまって…」
そう言ってブライン様が頭をかいている。
「本当にギャグ漫画みたいに鼻血が噴き出るのですね…ドン引きですわ…気持ち悪い…」
心底気持ち悪いものを見る様に、ブライン様を見つめるクロエ様。
「ミレィシャル嬢、まだいたのか!本当に感じの悪い女だな!」
ブライン様がクロエ様に文句を言っている。
その時だった。
「クロエ、ここにいたんだね。探したんだよ!」
「ぎゃぁぁ、出た!ゴリラ!」
向こうからそれはそれは嬉しそうにやってくるブレッド様。そんなブレッド様を見て、クロエ様が叫んでいるが、本人に向かってゴリラは失礼でしょう。それも婚約者に…
「相変わらずクロエは口が悪いな。でも、そんなところも可愛いのだが。さあ、一緒に帰ろう。俺の可愛いクロエ」
そう言うと、ブレッド様がクロエ様の頬に口づけをしたのだ。
「ギャァァ」
悲鳴を上げて固まるクロエ様。そんなクロエ様を抱きかかえると
「殿下、オニキス嬢、クロエは連れていきますね。それでは」
ペコリと頭を下げて去っていくブレッド様。そんなブレッド様をただ見つめる。
「ちょっと、下ろしてよ!オニキス、私を助けなさいよ!」
ギャーギャー文句を言うクロエ様だが、全くブレッド様は動じていない様で、そのまま連れて行ってしまった。クロエ様、大丈夫かしら?
「オニキス…僕という婚約者がいながら、そんなにも熱い視線でブレッドを見つめるだなんて…」
耳元で恐ろしく低い声が聞こえる。この声は、とても怒っている時のブライン様の声だわ。
「あの…違うんです。クロエ様が心配で見ていただけで、決してブレッド様を見ていたわけではございませんわ!」
「本当かい?本当にブレッドを見ていたのではないのかい?」
「はい、本当です。さあ、私たちも帰りましょう。今日もまた王宮で訓練を行わないといけませんので。今日は手を繋ぐ訓練を行いましょう」
「またそうやって話をそらして…本当にオニキスは!」
まだご機嫌斜めなブライン様。
「ブライン様、とにかく王宮に戻りましょう。お父様から突き付けられた約束の卒業式まで、後4ヶ月しかないのです。ほら、参りましょう」
そっとブライン様の背中に触れた。すると
「僕の可愛いオニキスが、僕の背中を…」
そう呟くと、鼻血を吹き出したのだ。
「キャァァ、ブライン様!マリン、紙と止血剤を持ってきて!あぁ、また制服が血だらけになってしまったわ。ヴァン様、新しい制服を」
その後マリンとヴァン様と大騒ぎで処置を行った。本当にこの鼻血、なんとかならないかしら…ついそんな事を考えてしまうのだった。
「ちょっとオニキス、聞いて頂戴!私、ゴリラと婚約させられたのよ!ヒロインの私がゴリラと婚約だなんて!」
「クロエ様、落ち着いて下さい。ゴリラとは、ブレッド様の事ですか?」
「そうよ、あのゴリラよ。本当にこの世界はどうなっているのかしら?ヒーローのブライン様はド変態のストーカー男だし。その上ヒロインの私は、ゴリラと婚約だなんて…」
声をあげて泣くクロエ様の背中を、優しく撫でる。私達の大病大作戦がバレ、ブライン様のお部屋を目撃してから早2ヶ月。私とクロエ様はすっかり仲良くなった。
ただ…相変わらずお口の悪いクロエ様。ブレッド様の事をゴリラと呼んでいる。そんなブレッド様は、階段突き落とし大作戦の時に、クロエ様に一目ぼれしたらしい。
ブレッド様が父親でもあるクラッシーノ侯爵に話しをし、侯爵からクロエ様のお父様でもある、ミレィシャル伯爵に話しが行ったらしい。
クロエ様の話では、侯爵家の嫡男で貴族学院卒業後、騎士団の副騎士団長になる事が決まっているブレッド様と婚約できるとあって、ご両親は大喜び。あっという間に、婚約が結ばれたらしい。
特に伯爵は、私とブライン様の件でクロエ様に頭を悩ませていた様で、今回の婚約を泣いて喜んでいるらしい。
「本当にお父様ったら。いくら次期侯爵で副騎士団長であったとしても、ゴリラと婚約なんて私は絶対に嫌なの!」
「落ち着いて下さい、クロエ様。確かにブレッド様は少し勇ましいお顔をしていらっしゃいますが、それでもお優しくて素敵な方ではありませんか」
「…まあ、あの変態王太子よりかはマシよね…それでオニキス、あの変態王太子、少しは鼻血を制御できるようになったの?本当に気持ち悪い事この上ないわ…」
心底嫌そうに呟くクロエ様。少し前まで、ブライン様を愛していたはずなのに…今や変態王太子呼ばわりとは…
「おい、ミレィシャル嬢、僕の可愛いオニキスをまた困らせているのか!それから、僕は王太子だぞ。そんな僕に変態呼ばわりとは、どういう了見だ!失礼にも程があるだろう」
顔を真っ赤にしてやってきたのは、ブライン様だ。
「変態だからそう申したまでです。それで、オニキスを少しは克服できたのですか?そもそも、令嬢を見て鼻血を出すだなんて、ギャグ漫画でしか見た事がありませんわ。それが現実にいらっしゃるだなんて…本当に気持ち悪い」
「何だと!君みたいな口の悪い令嬢、見た事がない。本当に失礼な女だ!」
ブライン様とクロエ様が喧嘩を始めた。ブライン様の真の姿を知ってから、ブライン様にも厳しい言葉を投げかける様になったクロエ様。相変わらず辛辣なお言葉の数々。それにしても、ギャグ漫画とは何かしら?
コテンと首をかしげていると
「あぁ、僕の可愛いオニキス。何を考えているのだい?」
「何でもありませんわ。ブライン様」
笑顔でブライン様を見つめる。すると、ブゥゥゥと鼻血が噴き出たのだ。
「きゃぁぁ、ブライン様。鼻血が!」
急いで応急処置を行う。最近は顔を見ても大丈夫になっていたのに、どうして?
「すまない…オニキスのとびきり可愛い顔を見たら、つい興奮してしまって…」
そう言ってブライン様が頭をかいている。
「本当にギャグ漫画みたいに鼻血が噴き出るのですね…ドン引きですわ…気持ち悪い…」
心底気持ち悪いものを見る様に、ブライン様を見つめるクロエ様。
「ミレィシャル嬢、まだいたのか!本当に感じの悪い女だな!」
ブライン様がクロエ様に文句を言っている。
その時だった。
「クロエ、ここにいたんだね。探したんだよ!」
「ぎゃぁぁ、出た!ゴリラ!」
向こうからそれはそれは嬉しそうにやってくるブレッド様。そんなブレッド様を見て、クロエ様が叫んでいるが、本人に向かってゴリラは失礼でしょう。それも婚約者に…
「相変わらずクロエは口が悪いな。でも、そんなところも可愛いのだが。さあ、一緒に帰ろう。俺の可愛いクロエ」
そう言うと、ブレッド様がクロエ様の頬に口づけをしたのだ。
「ギャァァ」
悲鳴を上げて固まるクロエ様。そんなクロエ様を抱きかかえると
「殿下、オニキス嬢、クロエは連れていきますね。それでは」
ペコリと頭を下げて去っていくブレッド様。そんなブレッド様をただ見つめる。
「ちょっと、下ろしてよ!オニキス、私を助けなさいよ!」
ギャーギャー文句を言うクロエ様だが、全くブレッド様は動じていない様で、そのまま連れて行ってしまった。クロエ様、大丈夫かしら?
「オニキス…僕という婚約者がいながら、そんなにも熱い視線でブレッドを見つめるだなんて…」
耳元で恐ろしく低い声が聞こえる。この声は、とても怒っている時のブライン様の声だわ。
「あの…違うんです。クロエ様が心配で見ていただけで、決してブレッド様を見ていたわけではございませんわ!」
「本当かい?本当にブレッドを見ていたのではないのかい?」
「はい、本当です。さあ、私たちも帰りましょう。今日もまた王宮で訓練を行わないといけませんので。今日は手を繋ぐ訓練を行いましょう」
「またそうやって話をそらして…本当にオニキスは!」
まだご機嫌斜めなブライン様。
「ブライン様、とにかく王宮に戻りましょう。お父様から突き付けられた約束の卒業式まで、後4ヶ月しかないのです。ほら、参りましょう」
そっとブライン様の背中に触れた。すると
「僕の可愛いオニキスが、僕の背中を…」
そう呟くと、鼻血を吹き出したのだ。
「キャァァ、ブライン様!マリン、紙と止血剤を持ってきて!あぁ、また制服が血だらけになってしまったわ。ヴァン様、新しい制服を」
その後マリンとヴァン様と大騒ぎで処置を行った。本当にこの鼻血、なんとかならないかしら…ついそんな事を考えてしまうのだった。
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