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番外編
初夜を迎えました
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結婚式とお披露目パーティーも無事に終わり、自室に戻ってきた。さすがに今日は疲れた。湯あみを済ませ、カモミールティを飲む。あぁ、やっぱり落ち着くわ。
ちなみに公爵家から専属メイドのマリンを含め、5人のメイドが私の輿入れと共に一緒に来てくれていた。私が出来るだけ快適に王宮生活が送れるようにと、お父様たちが色々と配慮してくれた様だ。
さらに私に与えられたお部屋は、かなり豪華。そして私とブライン様の部屋には、寝室に繋がる扉がある。あそこの扉から、夫婦の寝室へと向かうらしい。
「王太子妃様、そろそろ寝室に向かわれた方がよろしいのでは?」
いつまでたっても動かない私に、マリンが声を掛けてきた。王太子妃様だなんて、なんだか恥ずかしいわ。
「ええ、分かっているわ。でも、なんだか緊張しちゃって…あっ、でもブライン様の事だから、きっと鼻血が噴き出て意識を飛ばしちゃっておしまいって可能性が高いのよね。それでもなんだか恥ずかしくて…」
「お嬢様…失礼いたしました。王太子妃様、初夜は王太子妃様の最初のお仕事でございます。たとえ殿下が途中で意識を飛ばしたとしても、最初からこんなところでモジモジしていてどうするのですか?さあ、参りましょう」
マリンに促され、立ち上がった時だった。
「オニキス、一体どうしたんだい?なかなか来ないから、心配して見に来たよ」
扉が開いたと思ったら、ガウンを羽織ったブライン様の姿が。私が遅いから、迎えに来てくれた様だ。
「申し訳ございません。少し準備に手間取ってしまいまして…」
「それならいいんだ。やっぱり僕との結婚が嫌になって、逃げだしたのかと思ったよ。さあ、行こうか」
私の手を取り、寝室へと向かう。
いくら何でも、この期に及んで逃げ出したりはしないわ。ブライン様ったら、まだ私が婚約破棄をしようとしていたことを根に持っているのかしら?
「さあ、ここが僕たちの寝室だよ。今日はたっぷりと愛し合おうね…」
「ブライン様、既に鼻血が出ておりますわ。そうですわ、今日は一緒に寝るだけにしませんか?少しずつ慣れて行った方がいいと思うのです」
急いでブライン様の鼻血をふき取る。今回は吹き出すほどではなかった様だ。よかったわ。そう思っていると、一気に唇を塞がれた。
「…オニキス、僕はもう我慢できそうにないよ…たとえかなりの鼻血が出たとしても、何が何でも君と結ばれたい。さあ、始めようか」
ニヤリと笑ったブライン様に、そのままベッドに寝かされた。ブライン様の笑顔、なんだか怖いのだが…
再び一気に唇を塞がれる。それはどんどん深くなっていく。
「あぁ、僕のオニキス…可愛い、可愛すぎる…その寝間着、後で頂戴ね…」
「あっ…はい、分かりましたわ」
こんな時に寝間着の予約を入れるなんて、ブライン様ったら相変わらずね。
その後、何事もなく事が進むわけもなく…
「きゃぁぁ、ブライン様。鼻血が噴き出ましたわ!」
「オニキス、どこに行くつもりだ。問題ない、続けよう…」
「でもブライン様…あぁ…」
その晩、定期的に聞こえるオニキスの叫び声と悲鳴が、部屋の外まで響き渡った。ただ、護衛騎士たちは部屋に入る事を禁じられていた為、不安の中警護にあたったのだった。
***
「う~ん…」
なんだか冷たいわ…
ゆっくり瞼をあげるとそこには、鼻から血を流したブライン様の姿が。
「きゃぁぁ、ブライン様。朝から鼻血が出ておりますわ。急いで処置を…」
「おはよう…オニキス…僕の可愛いオニキスが服を着ていない…なんて美しい裸体なんだ…」
鼻血を流しながら、うっとりと私を見ている。きゃぁぁ、私、裸だったのだわ。て、私の体、全身血が付いている。もちろん、シーツにもベッタリと。これは私の血じゃない。ブライン様の鼻血ね…
昨日確かにブライン様と結ばれた。ただ…まあ悲惨な状況ではあったが。それでもそのままブライン様に抱きしめられ眠ったのだが、まさかこんな事になっていたなんて。はっきり言って、殺人現場の様だ…
とにかく昨日着ていた寝間着を着ようとしたのだが…
「それは僕の物だから駄目だよ…別の服にしてくれ…」
既に意識が朦朧としているブライン様にそう言われ、仕方なく近くにあった別の服を着る。ちなみに私の寝間着も、血まみれだ。
「ブライン様、とにかく横になってください。まあ、何て事でしょう。かなり出血したのですね。すぐにお薬を」
急いでブライン様に薬を飲ませる。そして血だらけの布団をブライン様に掛けた。一旦自室に戻ると、マリンたちが控えていたのだが…
「王太子妃様、その姿は…」
全身血まみれの私に絶句するマリンたちメイド。
「これは全てブライン様の鼻血よ。とにかく医者を呼んで頂戴。ブライン様の出血が酷かったみたいで、意識が朦朧としていらっしゃるの」
「かしこまりました。王太子妃様もかなりの返り血を浴びていらっしゃいます。とにかく湯あみをして、着替えましょう」
「そうね、私も一度体を綺麗に…」
「オニキス…どうして僕の傍から離れていくんだい?今日はずっと一緒にいようって、約束したじゃないか…」
「キャァァァ、殿下!とにかく一旦部屋にお戻りください。今すぐ従者と護衛たちを」
全身血まみれの状態で鼻血を垂らしながらフラフラとやって来たブライン様に、さすがのメイドたちも悲鳴を上げている。もちろん裸だ。
その後、従者や護衛騎士たちによって、無理やり私から引き離されたブライン様は、自室にて治療を受ける事になったのだった。
そして私は、湯あみをして綺麗にしてもらった。
さらに夫婦の寝室を掃除するために入ったメイドたちは、あまりの惨状に絶句したのは言うまでもない。
また、医者からしばらくは夜の営みは控える様にと言われたブライン様が大激怒していたが、騒ぎを聞きつけ寝室を見た陛下が「医者のいう事を聞け!しばらくは夫婦別々で寝る様に」と言われていた。
どうやらかなり危険な状態まで鼻血が出ていた様だ。
そしてその日の夜。
私の部屋に侵入しようとしたブライン様が、護衛騎士たちによって発見され、連行されていくという騒ぎが起きた。
それでも何が何でも初夜を済ませたブライン様の執念には、脱帽するばかりだ。
~あとがき~
普通の初夜を書きたかったのですが…
きっと彼らの初夜はこんな感じだろうと思い、書いてみました(;’∀’)
ちなみに公爵家から専属メイドのマリンを含め、5人のメイドが私の輿入れと共に一緒に来てくれていた。私が出来るだけ快適に王宮生活が送れるようにと、お父様たちが色々と配慮してくれた様だ。
さらに私に与えられたお部屋は、かなり豪華。そして私とブライン様の部屋には、寝室に繋がる扉がある。あそこの扉から、夫婦の寝室へと向かうらしい。
「王太子妃様、そろそろ寝室に向かわれた方がよろしいのでは?」
いつまでたっても動かない私に、マリンが声を掛けてきた。王太子妃様だなんて、なんだか恥ずかしいわ。
「ええ、分かっているわ。でも、なんだか緊張しちゃって…あっ、でもブライン様の事だから、きっと鼻血が噴き出て意識を飛ばしちゃっておしまいって可能性が高いのよね。それでもなんだか恥ずかしくて…」
「お嬢様…失礼いたしました。王太子妃様、初夜は王太子妃様の最初のお仕事でございます。たとえ殿下が途中で意識を飛ばしたとしても、最初からこんなところでモジモジしていてどうするのですか?さあ、参りましょう」
マリンに促され、立ち上がった時だった。
「オニキス、一体どうしたんだい?なかなか来ないから、心配して見に来たよ」
扉が開いたと思ったら、ガウンを羽織ったブライン様の姿が。私が遅いから、迎えに来てくれた様だ。
「申し訳ございません。少し準備に手間取ってしまいまして…」
「それならいいんだ。やっぱり僕との結婚が嫌になって、逃げだしたのかと思ったよ。さあ、行こうか」
私の手を取り、寝室へと向かう。
いくら何でも、この期に及んで逃げ出したりはしないわ。ブライン様ったら、まだ私が婚約破棄をしようとしていたことを根に持っているのかしら?
「さあ、ここが僕たちの寝室だよ。今日はたっぷりと愛し合おうね…」
「ブライン様、既に鼻血が出ておりますわ。そうですわ、今日は一緒に寝るだけにしませんか?少しずつ慣れて行った方がいいと思うのです」
急いでブライン様の鼻血をふき取る。今回は吹き出すほどではなかった様だ。よかったわ。そう思っていると、一気に唇を塞がれた。
「…オニキス、僕はもう我慢できそうにないよ…たとえかなりの鼻血が出たとしても、何が何でも君と結ばれたい。さあ、始めようか」
ニヤリと笑ったブライン様に、そのままベッドに寝かされた。ブライン様の笑顔、なんだか怖いのだが…
再び一気に唇を塞がれる。それはどんどん深くなっていく。
「あぁ、僕のオニキス…可愛い、可愛すぎる…その寝間着、後で頂戴ね…」
「あっ…はい、分かりましたわ」
こんな時に寝間着の予約を入れるなんて、ブライン様ったら相変わらずね。
その後、何事もなく事が進むわけもなく…
「きゃぁぁ、ブライン様。鼻血が噴き出ましたわ!」
「オニキス、どこに行くつもりだ。問題ない、続けよう…」
「でもブライン様…あぁ…」
その晩、定期的に聞こえるオニキスの叫び声と悲鳴が、部屋の外まで響き渡った。ただ、護衛騎士たちは部屋に入る事を禁じられていた為、不安の中警護にあたったのだった。
***
「う~ん…」
なんだか冷たいわ…
ゆっくり瞼をあげるとそこには、鼻から血を流したブライン様の姿が。
「きゃぁぁ、ブライン様。朝から鼻血が出ておりますわ。急いで処置を…」
「おはよう…オニキス…僕の可愛いオニキスが服を着ていない…なんて美しい裸体なんだ…」
鼻血を流しながら、うっとりと私を見ている。きゃぁぁ、私、裸だったのだわ。て、私の体、全身血が付いている。もちろん、シーツにもベッタリと。これは私の血じゃない。ブライン様の鼻血ね…
昨日確かにブライン様と結ばれた。ただ…まあ悲惨な状況ではあったが。それでもそのままブライン様に抱きしめられ眠ったのだが、まさかこんな事になっていたなんて。はっきり言って、殺人現場の様だ…
とにかく昨日着ていた寝間着を着ようとしたのだが…
「それは僕の物だから駄目だよ…別の服にしてくれ…」
既に意識が朦朧としているブライン様にそう言われ、仕方なく近くにあった別の服を着る。ちなみに私の寝間着も、血まみれだ。
「ブライン様、とにかく横になってください。まあ、何て事でしょう。かなり出血したのですね。すぐにお薬を」
急いでブライン様に薬を飲ませる。そして血だらけの布団をブライン様に掛けた。一旦自室に戻ると、マリンたちが控えていたのだが…
「王太子妃様、その姿は…」
全身血まみれの私に絶句するマリンたちメイド。
「これは全てブライン様の鼻血よ。とにかく医者を呼んで頂戴。ブライン様の出血が酷かったみたいで、意識が朦朧としていらっしゃるの」
「かしこまりました。王太子妃様もかなりの返り血を浴びていらっしゃいます。とにかく湯あみをして、着替えましょう」
「そうね、私も一度体を綺麗に…」
「オニキス…どうして僕の傍から離れていくんだい?今日はずっと一緒にいようって、約束したじゃないか…」
「キャァァァ、殿下!とにかく一旦部屋にお戻りください。今すぐ従者と護衛たちを」
全身血まみれの状態で鼻血を垂らしながらフラフラとやって来たブライン様に、さすがのメイドたちも悲鳴を上げている。もちろん裸だ。
その後、従者や護衛騎士たちによって、無理やり私から引き離されたブライン様は、自室にて治療を受ける事になったのだった。
そして私は、湯あみをして綺麗にしてもらった。
さらに夫婦の寝室を掃除するために入ったメイドたちは、あまりの惨状に絶句したのは言うまでもない。
また、医者からしばらくは夜の営みは控える様にと言われたブライン様が大激怒していたが、騒ぎを聞きつけ寝室を見た陛下が「医者のいう事を聞け!しばらくは夫婦別々で寝る様に」と言われていた。
どうやらかなり危険な状態まで鼻血が出ていた様だ。
そしてその日の夜。
私の部屋に侵入しようとしたブライン様が、護衛騎士たちによって発見され、連行されていくという騒ぎが起きた。
それでも何が何でも初夜を済ませたブライン様の執念には、脱帽するばかりだ。
~あとがき~
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きっと彼らの初夜はこんな感じだろうと思い、書いてみました(;’∀’)
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