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第42話:今後の事について話し合います
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どうやら私とグラディオンが婚約する事は、両親間で無事に決まった様だ。
「本来なら今すぐにでも婚約届にサインをしたいところなのですが、どうでしょう。来月ジャンヌ嬢が、16歳のお誕生日を迎えられる。そのタイミングで、婚約とお披露目を行うというのは」
「ジャンヌの誕生日にですか?私共は構いませんが、ガルディス侯爵たちはよろしいのですか?」
「ええ、構いません。実はグラディオンが、自分たちの婚約する日は、ジャンヌ嬢のお誕生日がいいと申しまして」
「婚約するなら、思い入れのある日がいいと思って。ジャンヌの誕生日なら、婚約記念日のお祝いも一緒にできるし、何年たっても忘れないだろうと思って」
「グラディオンったら。私のお誕生日に婚約だなんて、素敵ね」
「それでは、ジャンヌ嬢のお誕生日の日に、婚約届の提出と婚約披露パーティを行うという事でよろしいですか?もちろん、ジャンヌ嬢のお誕生日パーティも兼ねて」
「ええ、構いませんわ。婚約披露パーティまで、1ヶ月しかありません。急ピッチで準備を進めないと」
「そうですわね。ガルディス侯爵夫人、これから忙しくなりますね」
「これから私たちも家族になるのです。どうかよろしくお願いしますわ。マリアーズ伯爵夫人。もちろん、ジャンヌ嬢も。早速ジャンヌ嬢がお誕生日兼婚約披露パーティに着るドレスをデザインしないと。ぜひ侯爵家で準備させてください。そうだわ、デザインを一緒に考えるのはどうかしら?」
「まあ、よろしいのですか?でもジャンヌは、流行りものには疎くて。そうだわ、私がジャンヌの代わりにドレスのデザインを考えさせていただいてよろしいでしょうか?」
「ええ、もちろんですわ。マリアーズ伯爵夫人でしたら、ジャンヌ嬢の好みなども熟知されているでしょうし。早速明日にでも、デザイナーを呼んでドレスの制作に取り掛かりましょう。それから、招待客の準備は、男性陣に任せたわよ」
「ああ、分かっているよ。貴族関係の招待客のリストは私が作りますので。マリアーズ伯爵は、騎士団関係の招待客のリストを準備して頂いてもいいでしょうか?」
「ええ、もちろんです。それでは、手分けして作業を行いましょう。忙しくなりそうですな」
その後も特に両親同士が、色々と盛り上がっていた。あろう事かお父様がワインを持ち出し、グラディオンのお父様と一緒に飲み始めるという事態にまで発展していた。
「いやぁ、本当にめでたい。実はグラディオンはずっとジャンヌ嬢が好きだったのですよ。でも、シャーロン殿と婚約してしまって…グラディオンはずっとジャンヌ嬢だけを想い続けていたから、このまま結婚しないのではと心配していたのですよ」
「父上、何を…」
「グラディオンの気持ちは、私も知っていました。だからこそ、グラディオンがジャンヌを超えるまで待っていたのですが…4年半前に起こったジャンヌ濡れ衣事件で、シャーロンがジャンヌを助けてしまったでしょう?シャーロンから“ジャンヌを助けたのだから、ジャンヌをよこせ”と言われて。前々からジャンヌを守れる強い男にジャンヌをやると言っていた手前、断れなくて。その結果、ジャンヌを深く傷つけてしまった。本当に俺は、ダメな父親なんだ…」
お酒に酔ったお父様が、泣きだしてしまった。そんなお父様の肩を、グラディオンのお父様が叩いて慰めている。
「もう、あなた達、ちょっと飲みすぎよ。いい加減にしなさい」
「いいじゃないか!やっとグラディオンとジャンヌが結ばれたんだぞ。祝い酒だ!」
そう言うと、またワインを催促しているお父様。グラディオンのお父様も、ワインを美味しそうに飲んでいるが、顔が真っ赤だ。
「大体グラディオン、どうしてあの時、ジャンヌを助けなかった?お前が助けていれば、ジャンヌをあんな男にやる事はなかったのに」
あろう事か、今度はグラディオンに絡み始めたのだ。何も言わずに、俯くグラディオン。
さらに
「そうだぞ、グラディオン。お前がジャンヌ嬢を助けていれば、こんなに遠回りする事もなかったんだ。そもそもお前、あの時悪党にやられて入院していただろう。情けない」
何と、グラディオンのお父様まで、グラディオンに文句を言い始めたのだ。
「本来なら今すぐにでも婚約届にサインをしたいところなのですが、どうでしょう。来月ジャンヌ嬢が、16歳のお誕生日を迎えられる。そのタイミングで、婚約とお披露目を行うというのは」
「ジャンヌの誕生日にですか?私共は構いませんが、ガルディス侯爵たちはよろしいのですか?」
「ええ、構いません。実はグラディオンが、自分たちの婚約する日は、ジャンヌ嬢のお誕生日がいいと申しまして」
「婚約するなら、思い入れのある日がいいと思って。ジャンヌの誕生日なら、婚約記念日のお祝いも一緒にできるし、何年たっても忘れないだろうと思って」
「グラディオンったら。私のお誕生日に婚約だなんて、素敵ね」
「それでは、ジャンヌ嬢のお誕生日の日に、婚約届の提出と婚約披露パーティを行うという事でよろしいですか?もちろん、ジャンヌ嬢のお誕生日パーティも兼ねて」
「ええ、構いませんわ。婚約披露パーティまで、1ヶ月しかありません。急ピッチで準備を進めないと」
「そうですわね。ガルディス侯爵夫人、これから忙しくなりますね」
「これから私たちも家族になるのです。どうかよろしくお願いしますわ。マリアーズ伯爵夫人。もちろん、ジャンヌ嬢も。早速ジャンヌ嬢がお誕生日兼婚約披露パーティに着るドレスをデザインしないと。ぜひ侯爵家で準備させてください。そうだわ、デザインを一緒に考えるのはどうかしら?」
「まあ、よろしいのですか?でもジャンヌは、流行りものには疎くて。そうだわ、私がジャンヌの代わりにドレスのデザインを考えさせていただいてよろしいでしょうか?」
「ええ、もちろんですわ。マリアーズ伯爵夫人でしたら、ジャンヌ嬢の好みなども熟知されているでしょうし。早速明日にでも、デザイナーを呼んでドレスの制作に取り掛かりましょう。それから、招待客の準備は、男性陣に任せたわよ」
「ああ、分かっているよ。貴族関係の招待客のリストは私が作りますので。マリアーズ伯爵は、騎士団関係の招待客のリストを準備して頂いてもいいでしょうか?」
「ええ、もちろんです。それでは、手分けして作業を行いましょう。忙しくなりそうですな」
その後も特に両親同士が、色々と盛り上がっていた。あろう事かお父様がワインを持ち出し、グラディオンのお父様と一緒に飲み始めるという事態にまで発展していた。
「いやぁ、本当にめでたい。実はグラディオンはずっとジャンヌ嬢が好きだったのですよ。でも、シャーロン殿と婚約してしまって…グラディオンはずっとジャンヌ嬢だけを想い続けていたから、このまま結婚しないのではと心配していたのですよ」
「父上、何を…」
「グラディオンの気持ちは、私も知っていました。だからこそ、グラディオンがジャンヌを超えるまで待っていたのですが…4年半前に起こったジャンヌ濡れ衣事件で、シャーロンがジャンヌを助けてしまったでしょう?シャーロンから“ジャンヌを助けたのだから、ジャンヌをよこせ”と言われて。前々からジャンヌを守れる強い男にジャンヌをやると言っていた手前、断れなくて。その結果、ジャンヌを深く傷つけてしまった。本当に俺は、ダメな父親なんだ…」
お酒に酔ったお父様が、泣きだしてしまった。そんなお父様の肩を、グラディオンのお父様が叩いて慰めている。
「もう、あなた達、ちょっと飲みすぎよ。いい加減にしなさい」
「いいじゃないか!やっとグラディオンとジャンヌが結ばれたんだぞ。祝い酒だ!」
そう言うと、またワインを催促しているお父様。グラディオンのお父様も、ワインを美味しそうに飲んでいるが、顔が真っ赤だ。
「大体グラディオン、どうしてあの時、ジャンヌを助けなかった?お前が助けていれば、ジャンヌをあんな男にやる事はなかったのに」
あろう事か、今度はグラディオンに絡み始めたのだ。何も言わずに、俯くグラディオン。
さらに
「そうだぞ、グラディオン。お前がジャンヌ嬢を助けていれば、こんなに遠回りする事もなかったんだ。そもそもお前、あの時悪党にやられて入院していただろう。情けない」
何と、グラディオンのお父様まで、グラディオンに文句を言い始めたのだ。
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