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第20話:カリーナ殿下はいい人?
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「クリスティーヌ、そろそろ帰ろう」
「ええ、分かりましたわ。それでは皆様。ごきげんよう」
今日も友人たちと楽しい時間を過ごした後、アルフレッド様と一緒に家に帰ろうとしたのだが…
「お待ちください、クリスティーヌ様、アルフレッド様」
私に声を掛けてきたのは、カリーナ殿下だ。
「どうかされましたか?カリーナ殿下」
「もしよろしければ、今から我が家に来ませんか?王都で人気のお菓子を手に入れましたの。それにクリスティーヌ様の事を母に話したら、ぜひ一度会ってみたいと言っていて」
そう言って笑顔を向けているカリーナ殿下。どうしよう、せっかく誘ってくれているし…
「あなた様はいずれ公爵家を継ぐのでしょう?それなら、王族とは仲良くしておいた方がいいでしょう。それとも、私の事をお嫌いなのですか?」
カリーナ殿下が目をウルウルさせて、こっちを見つめてくる。さすがにこの状況では断れないだろう。
「分かりましたわ。それではせっかくなので、お邪魔させていただきますわ。ねえ、アルフレッド様」
「そうだね、クリスティーヌが行くなら、僕も行くよ」
「よかったですわ。王宮には兄もおりますから。それでは参りましょう」
すっと私の手を取り、馬車へと誘導してくれる。
「あの、私たちは自分の馬車で…」
「私、こうやって友人たちと一緒に馬車で移動するの、初めてです。私は王女として育ったでしょう。王女という身分から、皆さま私とは一線引いている様で…なんだか寂しくて」
カリーナ殿下が、寂しそうに俯く。この人、もしかしてずっと寂しかったのかしら?だから優しくしてくれたアルフレッド様を好きになったとか?もしそうなら、なんだか悪い事をしてしまったのかもしれないわね。
「そんなご事情があったのですね。申し訳ございません、殿下の状況を理解できてなくて…」
「いいのです。こうやって今日私と共に、王宮に来てくださる事を承諾してくださったのですから」
カリーナ殿下が嬉しそうに微笑んでいる。この人、思ったほど危険な人間ではないのかもしれないわね。
馬車に乗り込み、王宮へと向かった。嬉しそうに話しかけてくるカリーナ殿下を見つめていると、やっぱり悪い人ではないのではないかと考えてしまう。
ただ、アルフレッド様は終始硬い表情をしている。やはりアルフレッド様は、カリーナ殿下を警戒している様だ。
「さあ、王宮に着きましたわ。どうぞこちらへ」
ニコニコのカリーナ殿下に案内され、別室へと向かうと、王妃様が待っていた。
「クリスティーヌ嬢、アルフレッド殿、ようこそいらっしゃいました。カリーナと仲良くしてくださっているそうで、本当にありがとう。どうかこれからもよろしくね」
「こちらこそ、お招きいただき、ありがとうございます」
「堅苦しい話はなしにして、お茶にしましょう」
4人でお茶を頂く。終始和やかな空気の中、楽しい時間が過ぎていった。ただ、相変わらずアルフレッド様の様子が気になる。なんだか顔色があまり良くない。それがものすごく気になるのだ。
「あら、もうこんな時間なのね。楽しい時間をありがとう。それでは私はこれで失礼するわ。クリスティーヌ嬢、アルフレッド殿、ゆっくりして行ってね」
「ありがとうございます」
王妃様が笑顔で出て行った。
「それでは私たちも、今日はもうお暇させていただきます。クリスティーヌ、帰ろう」
急にアルフレッド様がそんな事を言いだしたのだ。まだ1時間も王宮に滞在していない。ただ、アルフレッド様が帰りたいと言うのなら、帰るか。
「分かりましたわ、カリーナ殿下、今日は…」
「まだ1時間も経っておりませんわ。どうかもう少しだけ一緒にいて下さい。お願いします」
上目使いで見つめてくるカリーナ殿下。こんな顔をされては、断りづらい。
「分かりましたわ…あの、それじゃあ、お手洗いをお借りしてもよろしいでしょうか?」
そう、さっきからなぜかトイレに行きたくてたまらないのだ。学院で出るとき行って来たのに。そもそも私の膀胱は結構逞しく、トイレもそんなに行く方ではないのだが…
「クリスティーヌ、お手洗いなら僕も一緒に行くよ」
ギュッと私の手を握り、不安そうな瞳で見つめてくるアルフレッド様。
「アルフレッド様、このお部屋にあるお手洗いを使わせていただきますので、付き添いは大丈夫ですわ。すぐに戻ってきますので」
「このお部屋のお手洗いは今修理中でして…別のお部屋のお手洗いを使って頂けるかしら?それからアルフレッド様、令嬢のお手洗いに付いていくものではありませんわ。そこのあなた、クリスティーヌ様にお手洗いを案内してあげて」
「かしこまりました」
「アルフレッド様、すぐに戻りますので」
不安そうなアルフレッド様の手をギュッと握り、メイドと一緒に外に出た。アルフレッド様、不安そうだったな。すぐに戻らないと!
そう思っているのに、なぜかどんどん奥に進んでいくメイド。
「ちょっとあなた、お手洗いならここにあるじゃない。どこまで連れて行くつもりなの?」
「申し訳ございません。あの、そこのお手洗いは…」
そもそもこっちは漏れそうなのだ。急いでお手洗いに入り、用を足す。あぁ、すっきりした。さあ、すぐに戻らないと!
「ええ、分かりましたわ。それでは皆様。ごきげんよう」
今日も友人たちと楽しい時間を過ごした後、アルフレッド様と一緒に家に帰ろうとしたのだが…
「お待ちください、クリスティーヌ様、アルフレッド様」
私に声を掛けてきたのは、カリーナ殿下だ。
「どうかされましたか?カリーナ殿下」
「もしよろしければ、今から我が家に来ませんか?王都で人気のお菓子を手に入れましたの。それにクリスティーヌ様の事を母に話したら、ぜひ一度会ってみたいと言っていて」
そう言って笑顔を向けているカリーナ殿下。どうしよう、せっかく誘ってくれているし…
「あなた様はいずれ公爵家を継ぐのでしょう?それなら、王族とは仲良くしておいた方がいいでしょう。それとも、私の事をお嫌いなのですか?」
カリーナ殿下が目をウルウルさせて、こっちを見つめてくる。さすがにこの状況では断れないだろう。
「分かりましたわ。それではせっかくなので、お邪魔させていただきますわ。ねえ、アルフレッド様」
「そうだね、クリスティーヌが行くなら、僕も行くよ」
「よかったですわ。王宮には兄もおりますから。それでは参りましょう」
すっと私の手を取り、馬車へと誘導してくれる。
「あの、私たちは自分の馬車で…」
「私、こうやって友人たちと一緒に馬車で移動するの、初めてです。私は王女として育ったでしょう。王女という身分から、皆さま私とは一線引いている様で…なんだか寂しくて」
カリーナ殿下が、寂しそうに俯く。この人、もしかしてずっと寂しかったのかしら?だから優しくしてくれたアルフレッド様を好きになったとか?もしそうなら、なんだか悪い事をしてしまったのかもしれないわね。
「そんなご事情があったのですね。申し訳ございません、殿下の状況を理解できてなくて…」
「いいのです。こうやって今日私と共に、王宮に来てくださる事を承諾してくださったのですから」
カリーナ殿下が嬉しそうに微笑んでいる。この人、思ったほど危険な人間ではないのかもしれないわね。
馬車に乗り込み、王宮へと向かった。嬉しそうに話しかけてくるカリーナ殿下を見つめていると、やっぱり悪い人ではないのではないかと考えてしまう。
ただ、アルフレッド様は終始硬い表情をしている。やはりアルフレッド様は、カリーナ殿下を警戒している様だ。
「さあ、王宮に着きましたわ。どうぞこちらへ」
ニコニコのカリーナ殿下に案内され、別室へと向かうと、王妃様が待っていた。
「クリスティーヌ嬢、アルフレッド殿、ようこそいらっしゃいました。カリーナと仲良くしてくださっているそうで、本当にありがとう。どうかこれからもよろしくね」
「こちらこそ、お招きいただき、ありがとうございます」
「堅苦しい話はなしにして、お茶にしましょう」
4人でお茶を頂く。終始和やかな空気の中、楽しい時間が過ぎていった。ただ、相変わらずアルフレッド様の様子が気になる。なんだか顔色があまり良くない。それがものすごく気になるのだ。
「あら、もうこんな時間なのね。楽しい時間をありがとう。それでは私はこれで失礼するわ。クリスティーヌ嬢、アルフレッド殿、ゆっくりして行ってね」
「ありがとうございます」
王妃様が笑顔で出て行った。
「それでは私たちも、今日はもうお暇させていただきます。クリスティーヌ、帰ろう」
急にアルフレッド様がそんな事を言いだしたのだ。まだ1時間も王宮に滞在していない。ただ、アルフレッド様が帰りたいと言うのなら、帰るか。
「分かりましたわ、カリーナ殿下、今日は…」
「まだ1時間も経っておりませんわ。どうかもう少しだけ一緒にいて下さい。お願いします」
上目使いで見つめてくるカリーナ殿下。こんな顔をされては、断りづらい。
「分かりましたわ…あの、それじゃあ、お手洗いをお借りしてもよろしいでしょうか?」
そう、さっきからなぜかトイレに行きたくてたまらないのだ。学院で出るとき行って来たのに。そもそも私の膀胱は結構逞しく、トイレもそんなに行く方ではないのだが…
「クリスティーヌ、お手洗いなら僕も一緒に行くよ」
ギュッと私の手を握り、不安そうな瞳で見つめてくるアルフレッド様。
「アルフレッド様、このお部屋にあるお手洗いを使わせていただきますので、付き添いは大丈夫ですわ。すぐに戻ってきますので」
「このお部屋のお手洗いは今修理中でして…別のお部屋のお手洗いを使って頂けるかしら?それからアルフレッド様、令嬢のお手洗いに付いていくものではありませんわ。そこのあなた、クリスティーヌ様にお手洗いを案内してあげて」
「かしこまりました」
「アルフレッド様、すぐに戻りますので」
不安そうなアルフレッド様の手をギュッと握り、メイドと一緒に外に出た。アルフレッド様、不安そうだったな。すぐに戻らないと!
そう思っているのに、なぜかどんどん奥に進んでいくメイド。
「ちょっとあなた、お手洗いならここにあるじゃない。どこまで連れて行くつもりなの?」
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