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第8章 南部動乱編
一閃
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「「「「「おお!!」」」」」
「何だ、これ!!」
「凄いぞ!」
まるでシャボン玉のように浮遊する丸い赤炎。
優雅に中空を舞っている。
「……」
ファイヤーボールで、こんな芸が可能なんだな。
「「それ」」
そこに、左右から新たなファイヤーボールが登場。
「えい!」
「やあ!」
一投目と同様に剣を振るう舞台上の隊長と副隊長。
さっきより剣勢が増している。
ふたりの騎士の頭上に浮かぶファイヤーボール。
2個ずつ計4個が宙を漂って……。
このファイヤーボールに剣さばき。
どちらも繊細な力加減が必要なはず。
簡単じゃないぞ。
「「「「「おおぉぉ!」」」」」
「「「「「うおぉぉ!」」」」」
舞台の周りにいる観客の熱気が高まっていく。
皆、夢中で舞台を眺めている。
「「「「「すげえ!!」」」」」
歓声の中、宙を舞う炎をコントロールするように、右に左に振るわれていく剣。
圧巻の光景だ。
「凄いです」
傍らの幸奈が耳元で囁く声にも興奮が滲んでいる。
「とっても綺麗」
「……ええ」
魔法を座興で使うなんて、俺は考えたこともなかった。
もちろん、見たことも……。
いや。
一度だけ経験があるか。
10歳の時、オルドウ大祭で見た大道芸だ。
内容は違うが、あれも魔法を使った娯楽芸だった。
懐かしい……。
「おい、おい、3つ目だぞ」
「できんのか?」
観客の言葉通り、ルボルグ隊長と副隊長の前に3つ目のファイヤーボールが投げ入れられた。
息をのむ観衆。
「「「「「……」」」」」
「「「「「おおぉぉぉ!!」」」」」
「やりやがった!」
「成功だ!!」
「「「いいぞ!!」」」
「「「もっとやれぇ!!」」」
合計6つのファイヤーボールが優雅に宙を舞う。
白銀の華麗な剣線に、赤いシャボンのコントラスト。
本当に美しい。
見惚れてしまいそうになる。
さっきまでの焦りが消えて……。
って、楽しんでる場合じゃないぞ。
皆の意識が舞台上に釘付けの状況は、犯人にとっては絶好機だろ。
ただ……逆にこっちの好機とも考えられる。
よし。
より精細に意識を周りに……。
何かおかしな点はないか?
あやしい動きは?
……。
……。
不審な動きも、あやしい人物も見当たらない。
場の空気におかしな点もない。
「「「「「……」」」」」
「「「「「……」」」」」
岩舞台を取り囲んでいる皆は変わらずファイヤーボールから目を離せない状態。
「「「「「おおぉぉ!」」」」」
「「「「「ああぁぁ!」」」」」
興奮の声が響き渡っているだけ。
何も起こらない、のか?
そう思い目線を右の観客に移した瞬間。
「「「危ない!!」」」
「「「セレス様!!」」」
「「「きゃあぁ!!」」」
悲鳴?
反応した身体に緊張が!
と!?
2つのファイヤーボールが幸奈の前に!
高速で迫って!
が、いける。
このファイヤーボールなら斬れる。
「っ!!」
即座に抜剣。
居合のごとく振り抜き。
最速で剣を走らせ。
シュン!
先頭の炎を斬り裂く。
そのまま流れる剣の慣性を無視して、引き戻すように剣を振るう。
シュン!
2つめのファイヤーボールも両断。
魔力を帯びた俺の剣が炎の瞬殺に成功した。
そして、ファイヤーボールが消滅。
「「「「「おおぉぉぉ……」」」」」
喧騒から緊迫の静寂へと移っていた場に、溜息にも似た歓声が漏れ出てくる。
視線が集まりだす。
直後。
「「「「「うおおぉぉ!!」」」」」
「「「「「わあぁぁ!!」」」」」
静寂から一転。
歓喜が爆発した。
「何だ、これ!!」
「凄いぞ!」
まるでシャボン玉のように浮遊する丸い赤炎。
優雅に中空を舞っている。
「……」
ファイヤーボールで、こんな芸が可能なんだな。
「「それ」」
そこに、左右から新たなファイヤーボールが登場。
「えい!」
「やあ!」
一投目と同様に剣を振るう舞台上の隊長と副隊長。
さっきより剣勢が増している。
ふたりの騎士の頭上に浮かぶファイヤーボール。
2個ずつ計4個が宙を漂って……。
このファイヤーボールに剣さばき。
どちらも繊細な力加減が必要なはず。
簡単じゃないぞ。
「「「「「おおぉぉ!」」」」」
「「「「「うおぉぉ!」」」」」
舞台の周りにいる観客の熱気が高まっていく。
皆、夢中で舞台を眺めている。
「「「「「すげえ!!」」」」」
歓声の中、宙を舞う炎をコントロールするように、右に左に振るわれていく剣。
圧巻の光景だ。
「凄いです」
傍らの幸奈が耳元で囁く声にも興奮が滲んでいる。
「とっても綺麗」
「……ええ」
魔法を座興で使うなんて、俺は考えたこともなかった。
もちろん、見たことも……。
いや。
一度だけ経験があるか。
10歳の時、オルドウ大祭で見た大道芸だ。
内容は違うが、あれも魔法を使った娯楽芸だった。
懐かしい……。
「おい、おい、3つ目だぞ」
「できんのか?」
観客の言葉通り、ルボルグ隊長と副隊長の前に3つ目のファイヤーボールが投げ入れられた。
息をのむ観衆。
「「「「「……」」」」」
「「「「「おおぉぉぉ!!」」」」」
「やりやがった!」
「成功だ!!」
「「「いいぞ!!」」」
「「「もっとやれぇ!!」」」
合計6つのファイヤーボールが優雅に宙を舞う。
白銀の華麗な剣線に、赤いシャボンのコントラスト。
本当に美しい。
見惚れてしまいそうになる。
さっきまでの焦りが消えて……。
って、楽しんでる場合じゃないぞ。
皆の意識が舞台上に釘付けの状況は、犯人にとっては絶好機だろ。
ただ……逆にこっちの好機とも考えられる。
よし。
より精細に意識を周りに……。
何かおかしな点はないか?
あやしい動きは?
……。
……。
不審な動きも、あやしい人物も見当たらない。
場の空気におかしな点もない。
「「「「「……」」」」」
「「「「「……」」」」」
岩舞台を取り囲んでいる皆は変わらずファイヤーボールから目を離せない状態。
「「「「「おおぉぉ!」」」」」
「「「「「ああぁぁ!」」」」」
興奮の声が響き渡っているだけ。
何も起こらない、のか?
そう思い目線を右の観客に移した瞬間。
「「「危ない!!」」」
「「「セレス様!!」」」
「「「きゃあぁ!!」」」
悲鳴?
反応した身体に緊張が!
と!?
2つのファイヤーボールが幸奈の前に!
高速で迫って!
が、いける。
このファイヤーボールなら斬れる。
「っ!!」
即座に抜剣。
居合のごとく振り抜き。
最速で剣を走らせ。
シュン!
先頭の炎を斬り裂く。
そのまま流れる剣の慣性を無視して、引き戻すように剣を振るう。
シュン!
2つめのファイヤーボールも両断。
魔力を帯びた俺の剣が炎の瞬殺に成功した。
そして、ファイヤーボールが消滅。
「「「「「おおぉぉぉ……」」」」」
喧騒から緊迫の静寂へと移っていた場に、溜息にも似た歓声が漏れ出てくる。
視線が集まりだす。
直後。
「「「「「うおおぉぉ!!」」」」」
「「「「「わあぁぁ!!」」」」」
静寂から一転。
歓喜が爆発した。
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