1 / 58
第1話 ヒート
しおりを挟む
この世界に「男女」に加えてもう一つある性別「バース性」。
アルファ、ベータ、オメガに分かれるバース性の中で、俺はオメガだ。
オメガは男でも妊娠でき、三ヶ月に一度ヒートと呼ばれる発情期が来てアルファを誘惑する「子孫を残す」ことに秀でた性。
だから……
オメガに生まれたから、いつかはその瞬間が訪れると覚悟はできていた。
でも、実際に「運命の番」のアルファに出会ってしまうと……
人生が一瞬で「幸せ」一色になった。
◆
俺はオメガの中でもかなりオメガらしいオメガだ。
まずは見た目。
自分で言うのはちょっと恥ずかしいけど、「美人」だと思う。
それも、アルファのモデルに多いギリシャ彫刻のような美形や美丈夫ではなくて、ベータのアイドルに多いカワイイ顔でもなくて、美人。
透き通った白い肌とか、左右対称の整った少し儚い感じの顔立ちとか、まつげが長く色っぽいと言われる目元とか、少し長めのサラサラで色素の薄い茶髪とか、一七三センチでやせ型の体形とか……本当は全然そんなこと無いのに、黙って立っているだけで「儚げな美少年」とか「ちょっと影がある感じ、近寄りがたい美しさ」とか「桜にさらわれそう」とか「絵画から出てきた女神かと思った」とか言われる。
……まぁ、気心の知れた友達からは「写真素材サイトでオメガって検索したら出てきそうなくらいど真ん中でオメガだよね!」と言われるし、オメガ専門の大学にいたころは「癖のない美人で印象に残りにくい顔」って言われたこともあった。
だから、オメガとしてはある意味平均で平凡な顔。
そして、見た目の次にオメガらしいのが……
ヒート。
三ヶ月に一回やってくる発情期だ。
◆
「ミチくん。大丈夫?」
「抑制剤と解熱鎮痛剤、両方飲んだ?」
今回のヒートも寝込んでしまった俺を心配して、一人暮らしをしているマンションの部屋に友達が駆けつけてくれた。
一人は小動物のように愛らしくてかわいくて表情がよく変わるオメガの男の子、モニくん。
もう一人は目尻の上がったネコ目が印象的なフランス人形のように美しいオメガの女の子、ヨナちゃん。
二人とも仕事帰りで疲れているはずなのに、わざわざ差し入れを買ってきてくれたり、寝込んでできていない家事をしてくれたり……感謝してもしきれない。
「飲んだ……」
俺は人一倍ヒートの症状が重くて、フェロモンの抑制剤を大量に飲まないとマンションの窓すら開けられない。
……一度、抑制剤を忘れたせいで、フェロモンが強すぎてマンションの下にアルファが一〇人も集まってしまったこともある。
だから抑制剤を大量に飲んでフェロモンを抑えるんだけど、その抑制剤の副作用で熱が出るし頭が痛いし気持ちが悪いし……今度は解熱鎮痛剤が大量に必要になる。
「ミチ、冷やすものいる?」
「冷蔵庫に入れている熱取りのシート、持って来て欲しい……」
「わかった」
ヨナちゃんがブロンドのロングヘアと黒いロングワンピースの裾を揺らしながら寝室の隣のキッチンへ向かってくれた。
薬を飲んでもこれだ。
だいたい発情期二日目と三日目は毎回ベッドから動けなくなってしまう。
「ミチくん、ご飯は? 冷やしたゼリー飲料だけでも飲んだほうがいいんじゃない?」
「うん。でも……今はだめかも。吐きそう」
ベッドの横の床に座ったモニくんは、俺の返事に困ったように笑う。
「そうだよね。俺も発情期重かったからわかるよ。でも、水分だけでも取らないと」
「……水ならなんとか」
「わかった。ヨナちゃーん! 水も持ってきて!」
「了解」
モニくんが引き戸の向こうへ声をかけるとすぐに、熱取りのシートと水のペットボトルを持ってヨナちゃんが帰ってきた。
「はい、ミチ。額に貼るよ?」
「ありがとう。ごめんね、毎回毎回……」
「謝らないで。友達が困っているのにほっとけないし」
「そうだよ。それに数が少ないオメガ同士、助け合わなきゃね!」
ヨナちゃんもモニくんも、本当に気にしていないみたいだけど……オメガが集まる大学で知り合ってから六年、三ヶ月に一回必ず二人の世話になっているから感謝はしてもしたりない。
「俺のヒートが重かった時も助けてもらったし」
「私がストーカーにあった時もミチが助けてくれたし、お互い様」
オメガはだいたい一万人に一人の割合で、日本全体で一万人ちょっとしかいない。
少数性の習性で同族に優しいのもあって、逆の立場なら俺も二人を助けるのに躊躇しない。
オメガ関係なく、優しくて一緒にいて楽しい大事な友達だし。
でも……
モニくんは少し前に運命の番に出会ったおかげでヒートが楽になった。
ヨナちゃんはヒートが軽い方だし、大学を卒業してからモデル活動を始めて最近はマネージャーさんが身の回りのこともストーカーとかヤバイことも対応してくれる。
俺が二人を助けられることってあんまりないよなぁ……。
「ほらほら、ヒート中はナーバスになりやすいんだから、変なこと考えずに寝ちゃいなよ」
「モニの言う通り。ヒート中のオメガは体を労わるのが仕事だから。しっかり休んで」
そう言われても、やっぱりヒート中は情緒が不安定で、また一つ嫌なことを思い出してしまった。
「休むのが仕事なのは解っているけど、今やってる仕事がすごく楽しいから会社休みたくなかったな……」
入社二年目でやっと面白い仕事ができるようになってきたのに……なんていう愚痴を言っても二人にはどうしようもなくて困った顔をさせてしまうだけなのに。
ヒート、嫌だな。
ヒート中の俺、友達にも、会社にも、見知らぬアルファにも迷惑かけるだけで全然いいところない。
本当にヒート、嫌だ。
ヒートが来るオメガなのが……嫌だ。
「ねぇミチくん。そろそろ番探したら?」
黙ってしまった俺を心配してか、モニくんが明るい口調で顔を覗き込む。
「え?」
番を探す?
それって……
「もう二十四歳だし、そろそろ登録する人、多いと思うよ」
登録、か……。
バース性の研究が進んだ現代では、フェロモンを採取して相性を調べることができる。
昔は奇跡的にしか出会えなかった「運命の番」に、システム的に出会うことが可能だ。
国が運営しているマッチングシステムに登録するだけ。
十八歳以上は登録できるから、確かに俺の周りでもすでに登録している人はいるけど……ベータの男女だってマッチングアプリで結婚する人も多いらしいけど……。
「うーん……いつかは番と一緒にとは思っているけど、俺まだ二十四歳だよ? モニくんみたいに運命的に偶然出会うならアリだけど、わざわざマッチングに登録は……」
「でも、番になったらフェロモンが安定するし、発情期が楽しくなるよ」
元々かわいい顔を満面の笑みにするモニくん。
番と出会ってからのモニくんは、確かに以前にも増してかわいいし幸せそうだし楽しそうだ。
「うーん……でも……」
「私はどっちでもいいと思うけど、ミチが毎回辛そうなのは見ていて苦しい。それに、抑制剤を使い過ぎると将来の不妊に繋がるとか怖い話も聞くから」
「そうだよね……」
処方されるとおりに飲めば安全な薬だけど、飲みすぎてフェロモン異常の事故は実際に起きている強い薬だ。
……俺も時々、あまりにフェロモンが強すぎて多めに飲んで医者に怒られている。危ないよなぁ。
でも、仕事が楽しいし、番って出会ったらもう、「絶対その人!」ってなっちゃって人生決まっちゃう感じが、二十四歳の俺にはまだ重い。
「あのさ、ミチくん」
熱や頭痛もあって苦い笑顔で言葉を濁していると、モニくんが少し真剣な顔で口を開いた。
「相手のアルファは、ミチくんが探してくれるのを待っているかもしれないよ?」
「え?」
相手のアルファが……待っている?
「もしかしたら、だけどね。十八歳からマッチングに登録して、ずーーーーっと運命のオメガであるミチくんが登録して見つけてくれるのを待っているかもしれないよ」
「あ……」
今までずっと自分の都合しか考えてなかったけど、そうか。
相手がいるんだ。相手のことも考えないといけないんだ。
運命の相手が俺を待っているとしたら……待たせてしまっているとしたら……
急にドキっとした。
「……俺、登録してみようかな」
「うん! 登録しよう!」
「登録してからすぐにみつかるとも限らないしね」
俺のことを待っているアルファ……発情期だからかな?
意識したとたん、元々高かった熱が、更に上がった気がした。
アルファ、ベータ、オメガに分かれるバース性の中で、俺はオメガだ。
オメガは男でも妊娠でき、三ヶ月に一度ヒートと呼ばれる発情期が来てアルファを誘惑する「子孫を残す」ことに秀でた性。
だから……
オメガに生まれたから、いつかはその瞬間が訪れると覚悟はできていた。
でも、実際に「運命の番」のアルファに出会ってしまうと……
人生が一瞬で「幸せ」一色になった。
◆
俺はオメガの中でもかなりオメガらしいオメガだ。
まずは見た目。
自分で言うのはちょっと恥ずかしいけど、「美人」だと思う。
それも、アルファのモデルに多いギリシャ彫刻のような美形や美丈夫ではなくて、ベータのアイドルに多いカワイイ顔でもなくて、美人。
透き通った白い肌とか、左右対称の整った少し儚い感じの顔立ちとか、まつげが長く色っぽいと言われる目元とか、少し長めのサラサラで色素の薄い茶髪とか、一七三センチでやせ型の体形とか……本当は全然そんなこと無いのに、黙って立っているだけで「儚げな美少年」とか「ちょっと影がある感じ、近寄りがたい美しさ」とか「桜にさらわれそう」とか「絵画から出てきた女神かと思った」とか言われる。
……まぁ、気心の知れた友達からは「写真素材サイトでオメガって検索したら出てきそうなくらいど真ん中でオメガだよね!」と言われるし、オメガ専門の大学にいたころは「癖のない美人で印象に残りにくい顔」って言われたこともあった。
だから、オメガとしてはある意味平均で平凡な顔。
そして、見た目の次にオメガらしいのが……
ヒート。
三ヶ月に一回やってくる発情期だ。
◆
「ミチくん。大丈夫?」
「抑制剤と解熱鎮痛剤、両方飲んだ?」
今回のヒートも寝込んでしまった俺を心配して、一人暮らしをしているマンションの部屋に友達が駆けつけてくれた。
一人は小動物のように愛らしくてかわいくて表情がよく変わるオメガの男の子、モニくん。
もう一人は目尻の上がったネコ目が印象的なフランス人形のように美しいオメガの女の子、ヨナちゃん。
二人とも仕事帰りで疲れているはずなのに、わざわざ差し入れを買ってきてくれたり、寝込んでできていない家事をしてくれたり……感謝してもしきれない。
「飲んだ……」
俺は人一倍ヒートの症状が重くて、フェロモンの抑制剤を大量に飲まないとマンションの窓すら開けられない。
……一度、抑制剤を忘れたせいで、フェロモンが強すぎてマンションの下にアルファが一〇人も集まってしまったこともある。
だから抑制剤を大量に飲んでフェロモンを抑えるんだけど、その抑制剤の副作用で熱が出るし頭が痛いし気持ちが悪いし……今度は解熱鎮痛剤が大量に必要になる。
「ミチ、冷やすものいる?」
「冷蔵庫に入れている熱取りのシート、持って来て欲しい……」
「わかった」
ヨナちゃんがブロンドのロングヘアと黒いロングワンピースの裾を揺らしながら寝室の隣のキッチンへ向かってくれた。
薬を飲んでもこれだ。
だいたい発情期二日目と三日目は毎回ベッドから動けなくなってしまう。
「ミチくん、ご飯は? 冷やしたゼリー飲料だけでも飲んだほうがいいんじゃない?」
「うん。でも……今はだめかも。吐きそう」
ベッドの横の床に座ったモニくんは、俺の返事に困ったように笑う。
「そうだよね。俺も発情期重かったからわかるよ。でも、水分だけでも取らないと」
「……水ならなんとか」
「わかった。ヨナちゃーん! 水も持ってきて!」
「了解」
モニくんが引き戸の向こうへ声をかけるとすぐに、熱取りのシートと水のペットボトルを持ってヨナちゃんが帰ってきた。
「はい、ミチ。額に貼るよ?」
「ありがとう。ごめんね、毎回毎回……」
「謝らないで。友達が困っているのにほっとけないし」
「そうだよ。それに数が少ないオメガ同士、助け合わなきゃね!」
ヨナちゃんもモニくんも、本当に気にしていないみたいだけど……オメガが集まる大学で知り合ってから六年、三ヶ月に一回必ず二人の世話になっているから感謝はしてもしたりない。
「俺のヒートが重かった時も助けてもらったし」
「私がストーカーにあった時もミチが助けてくれたし、お互い様」
オメガはだいたい一万人に一人の割合で、日本全体で一万人ちょっとしかいない。
少数性の習性で同族に優しいのもあって、逆の立場なら俺も二人を助けるのに躊躇しない。
オメガ関係なく、優しくて一緒にいて楽しい大事な友達だし。
でも……
モニくんは少し前に運命の番に出会ったおかげでヒートが楽になった。
ヨナちゃんはヒートが軽い方だし、大学を卒業してからモデル活動を始めて最近はマネージャーさんが身の回りのこともストーカーとかヤバイことも対応してくれる。
俺が二人を助けられることってあんまりないよなぁ……。
「ほらほら、ヒート中はナーバスになりやすいんだから、変なこと考えずに寝ちゃいなよ」
「モニの言う通り。ヒート中のオメガは体を労わるのが仕事だから。しっかり休んで」
そう言われても、やっぱりヒート中は情緒が不安定で、また一つ嫌なことを思い出してしまった。
「休むのが仕事なのは解っているけど、今やってる仕事がすごく楽しいから会社休みたくなかったな……」
入社二年目でやっと面白い仕事ができるようになってきたのに……なんていう愚痴を言っても二人にはどうしようもなくて困った顔をさせてしまうだけなのに。
ヒート、嫌だな。
ヒート中の俺、友達にも、会社にも、見知らぬアルファにも迷惑かけるだけで全然いいところない。
本当にヒート、嫌だ。
ヒートが来るオメガなのが……嫌だ。
「ねぇミチくん。そろそろ番探したら?」
黙ってしまった俺を心配してか、モニくんが明るい口調で顔を覗き込む。
「え?」
番を探す?
それって……
「もう二十四歳だし、そろそろ登録する人、多いと思うよ」
登録、か……。
バース性の研究が進んだ現代では、フェロモンを採取して相性を調べることができる。
昔は奇跡的にしか出会えなかった「運命の番」に、システム的に出会うことが可能だ。
国が運営しているマッチングシステムに登録するだけ。
十八歳以上は登録できるから、確かに俺の周りでもすでに登録している人はいるけど……ベータの男女だってマッチングアプリで結婚する人も多いらしいけど……。
「うーん……いつかは番と一緒にとは思っているけど、俺まだ二十四歳だよ? モニくんみたいに運命的に偶然出会うならアリだけど、わざわざマッチングに登録は……」
「でも、番になったらフェロモンが安定するし、発情期が楽しくなるよ」
元々かわいい顔を満面の笑みにするモニくん。
番と出会ってからのモニくんは、確かに以前にも増してかわいいし幸せそうだし楽しそうだ。
「うーん……でも……」
「私はどっちでもいいと思うけど、ミチが毎回辛そうなのは見ていて苦しい。それに、抑制剤を使い過ぎると将来の不妊に繋がるとか怖い話も聞くから」
「そうだよね……」
処方されるとおりに飲めば安全な薬だけど、飲みすぎてフェロモン異常の事故は実際に起きている強い薬だ。
……俺も時々、あまりにフェロモンが強すぎて多めに飲んで医者に怒られている。危ないよなぁ。
でも、仕事が楽しいし、番って出会ったらもう、「絶対その人!」ってなっちゃって人生決まっちゃう感じが、二十四歳の俺にはまだ重い。
「あのさ、ミチくん」
熱や頭痛もあって苦い笑顔で言葉を濁していると、モニくんが少し真剣な顔で口を開いた。
「相手のアルファは、ミチくんが探してくれるのを待っているかもしれないよ?」
「え?」
相手のアルファが……待っている?
「もしかしたら、だけどね。十八歳からマッチングに登録して、ずーーーーっと運命のオメガであるミチくんが登録して見つけてくれるのを待っているかもしれないよ」
「あ……」
今までずっと自分の都合しか考えてなかったけど、そうか。
相手がいるんだ。相手のことも考えないといけないんだ。
運命の相手が俺を待っているとしたら……待たせてしまっているとしたら……
急にドキっとした。
「……俺、登録してみようかな」
「うん! 登録しよう!」
「登録してからすぐにみつかるとも限らないしね」
俺のことを待っているアルファ……発情期だからかな?
意識したとたん、元々高かった熱が、更に上がった気がした。
320
あなたにおすすめの小説
ジャスミン茶は、君のかおり
霧瀬 渓
BL
アルファとオメガにランクのあるオメガバース世界。
大学2年の高位アルファ高遠裕二は、新入生の三ツ橋鷹也を助けた。
裕二の部活後輩となった鷹也は、新歓の数日後、放火でアパートを焼け出されてしまう。
困った鷹也に、裕二が条件付きで同居を申し出てくれた。
その条件は、恋人のフリをして虫除けになることだった。
高貴なオメガは、ただ愛を囁かれたい【本編完結】
きど
BL
愛されていないのに形だけの番になるのは、ごめんだ。
オメガの王族でもアルファと番えば王位継承を認めているエステート王国。
そこの第一王子でオメガのヴィルムには長年思い続けている相手がいる。それは幼馴染で王位継承権を得るための番候補でもあるアルファのアーシュレイ・フィリアス。
アーシュレイは、自分を王太子にするために、番になろうとしてると勘違いしているヴィルムは、アーシュレイを拒絶し続ける。しかし、発情期の度にアーシュレイに抱かれる幻想をみてしまい思いに蓋をし続けることが難しくなっていた。
そんな時に大国のアルファの王族から番になる打診が来て、アーシュレイを諦めるためにそれを受けようとしたら、とうとうアーシュレイが痺れを切らして…。
二人の想いは無事通じ合うのか。
現在、スピンオフ作品の
ヤンデレベータ×性悪アルファを連載中
【完結】獣王の番
なの
BL
獣王国の若き王ライオネルは、和平の証として差し出されたΩの少年ユリアンを「番など認めぬ」と冷酷に拒絶する。
虐げられながらも、ユリアンは決してその誇りを失わなかった。
しかし暴走する獣の血を鎮められるのは、そのユリアンただ一人――。
やがて明かされる予言、「真の獣王は唯一の番と結ばれるとき、国を救う」
拒絶から始まった二人の関係は、やがて国を救う愛へと変わっていく。
冷徹な獣王と運命のΩの、拒絶から始まる、運命の溺愛ファンタジー!
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
【完結】この契約に愛なんてないはずだった
なの
BL
劣勢オメガの翔太は、入院中の母を支えるため、昼夜問わず働き詰めの生活を送っていた。
そんなある日、母親の入院費用が払えず、困っていた翔太を救ったのは、冷静沈着で感情を見せない、大企業副社長・鷹城怜司……優勢アルファだった。
数日後、怜司は翔太に「1年間、仮の番になってほしい」と持ちかける。
身体の関係はなし、報酬あり。感情も、未来もいらない。ただの契約。
生活のために翔太はその条件を受け入れるが、理性的で無表情なはずの怜司が、ふとした瞬間に見せる優しさに、次第に心が揺らいでいく。
これはただの契約のはずだった。
愛なんて、最初からあるわけがなかった。
けれど……二人の距離が近づくたびに、仮であるはずの関係は、静かに熱を帯びていく。
ツンデレなオメガと、理性を装うアルファ。
これは、仮のはずだった番契約から始まる、運命以上の恋の物語。
ハコ入りオメガの結婚
朝顔
BL
オメガの諒は、ひとり車に揺られてある男の元へ向かった。
大昔に家同士の間で交わされた結婚の約束があって、諒の代になって向こうから求婚の連絡がきた。
結婚に了承する意思を伝えるために、直接相手に会いに行くことになった。
この結婚は傾いていた会社にとって大きな利益になる話だった。
家のために諒は自分が結婚しなければと決めたが、それには大きな問題があった。
重い気持ちでいた諒の前に現れたのは、見たことがないほど美しい男だった。
冷遇されるどころか、事情を知っても温かく接してくれて、あるきっかけで二人の距離は近いものとなり……。
一途な美人攻め×ハコ入り美人受け
オメガバースの設定をお借りして、独自要素を入れています。
洋風、和風でタイプの違う美人をイメージしています。
特に大きな事件はなく、二人の気持ちが近づいて、結ばれて幸せになる、という流れのお話です。
全十四話で完結しました。
番外編二話追加。
他サイトでも同時投稿しています。
刺されて始まる恋もある
神山おが屑
BL
ストーカーに困るイケメン大学生城田雪人に恋人のフリを頼まれた大学生黒川月兎、そんな雪人とデートの振りして食事に行っていたらストーカーに刺されて病院送り罪悪感からか毎日お見舞いに来る雪人、罪悪感からか毎日大学でも心配してくる雪人、罪悪感からかやたら世話をしてくる雪人、まるで本当の恋人のような距離感に戸惑う月兎そんなふたりの刺されて始まる恋の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる