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第19話 準備6
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「いい?」
「……っ、は、はい!」
俺が頷くと、アキヤさんは嬉しそうに口角を上げて唇を啄んだ後、ゆっくりとアナルから指を抜きながら体を起こす。
「はぁ……」
息を整えながらアキヤさんを見ていると、男らしい大きな手がサイドボードへ伸びて、手のひらサイズの箱を掴んだ。
コンドームだ……本物、初めて見たかも。
「……」
少しだけ体を起こして、アキヤさんが中身を取り出した後ベッドに置いた白い箱へと視線を向ける。
0.01って薄さのことだよね?
潤いゼリーたっぷり……って入れやすいのかな?
それと……アルファ用Mサイズ? アキヤさんのペニス、平均サイズってことか。
うん、それなら色々怖くないかも。
少しほっとして、白い箱から、ちょうどベッドに腰を下ろして下着を脱ぐアキヤさんの股間に視線を向ける。
――ぶるん
「え?」
下着を降ろした瞬間、俺で興奮してくれているペニスが勢いよく上を向いて揺れたのは嬉しいけど……。
「え? それ、ちょっと、大きすぎ……?」
「……アルファの中では平均くらいだよ?」
アキヤさんは苦笑しながら透明のコンドームを大きなペニスに被せていくけど……Mサイズって書いてあるコンドームがちょうどよさそうではあるけど……え?
「え、でも、俺のより……形も色も全然違うし……」
亀頭ってあんなに大きい? カリの段差が、本当に段差。
全体が太いし、血管も浮いていてもちろんズルムケで、すごく硬そうだし、根元のちょっと太いところ、あれが射精時に膨らむ亀頭球? 普段から、太くない?
勃起の角度もすごい。俺の、オメガのペニスと全然違う。
「ごめん……怖い?」
「あ……」
アキヤさんに悲しい顔をさせてしまった。
俺が無知なだけなのに。
俺の大好きなアルファのペニスなのに。
ん? 俺のアルファの……?
「あ……!」
そうか。
このペニス、俺の大好きなアルファの……アキヤさんの、なんだ。
アキヤさんが俺で興奮して、こんな風になってるんだ。
当たり前のことなのに、ビックリして一瞬抜けていたけど、改めて自覚すると……。
「これ、俺の……?」
「そうだよ。ミチくんのだよ」
俺の。
俺のなんだ。
この立派なペニスが…そっか……
なんか、そう思うと……
「かっこいい……」
「本当?」
「かっこいい、アキヤさん、早く欲しい!」
「うん。早くもらって欲しい」
不安はある。
だけど、俺の番予定のアルファが立派なものを持っていると思うと、ちゃんと自覚すると、一気に目の前の物が怖くなくなった。
オメガって単純だなとは思うけど、アキヤさんが幸せそうに笑ってくれたからいいや。
「入れるよ、背中でも腕でも掴まっていて。力、こめていいから」
「はい……」
アキヤさんは、俺がもう怖がっていなくても、安心させるように優しくキスをしたり、頭を撫でたりしながらペニスの先端をアナルに触れさせて……。
「ん! ぐっ……う!」
!?
思考が一瞬止まる。
「ミチくん……息して。ゆっくりするから……」
「う、はっ! はぁ……っく!」
苦しい。
何度も息が詰まる。勝手に体がこわばる。
痛いのか熱いのか、アナルに感じるのは、衝撃としか言いようのない初めての感覚で……。
一番外、入り口を太い先端が通る瞬間は、オメガらしい多幸感とか性欲とかが一気に吹き飛んでしまった。
「う、うぐ……っ」
「っ……ごめん。苦しいよね。ちょっとだけ、我慢して……」
「う、うん……」
我慢できない痛みではない。
でも、これ、ずっとこれ?
セックスって、気持ちいいんじゃないの?
オメガって、アルファに抱かれたら感じすぎてめちゃくちゃエロくなって、アルファを喜ばせられるんじゃないの?
俺、AVの見過ぎ? 全部嘘?
「うぅ……ぐ」
さっき、アキヤさんが褒めてくれたような色っぽい声は出ない。
顔も、エロかわいい顔なんてできない。
こんなんじゃアキヤさん萎えない?
番、嫌って言われない?
「はぁ……苦しいのに、ごめん」
アキヤさんが腰を緩く動かしながら謝る。
なんで?
何が、ごめん?
「俺ばっかり気持ちよくて……ごめん」
「え?」
アキヤさん、気持ちいいの?
「もう少し……」
「う、うぐ、いっ!」
入り口が一層グワっと広げられた後、少しだけ痛みはマシになった
圧迫感は増えたけど。苦しくはないというか……
「太いところ、入ったから」
「あ……はい……」
そういうことか。
……でも、さっき見たペニスは根元も太くなって……いや、今は考えないでおこう。
「頑張ってくれてありがとう。ちょっと休憩しよう」
「ふぅ……ん」
優しいキスを唇だけでなく頬や額に沢山してくれて、愛されているなって気持ちが落ち着く。
髪をすいたり、胸とか腕とか、色々な場所を撫でられたりすると、体温を感じて体が落ち着く。
でも、まだ……。
「萎えちゃったね。ごめん……」
下腹の際どい部分をアキヤさんの大きくて安心する掌が撫でてくれる。
乱暴にされたわけでもないんだから、謝らなくてもいいのに。
……って言いたいけど、だめ。口を開くのもしんどい。
何とか首を横に振ったけど、アキヤさんは申し訳なさそうな顔のままだ。
そんな顔、させたくないのに。
「……っ、は、はい!」
俺が頷くと、アキヤさんは嬉しそうに口角を上げて唇を啄んだ後、ゆっくりとアナルから指を抜きながら体を起こす。
「はぁ……」
息を整えながらアキヤさんを見ていると、男らしい大きな手がサイドボードへ伸びて、手のひらサイズの箱を掴んだ。
コンドームだ……本物、初めて見たかも。
「……」
少しだけ体を起こして、アキヤさんが中身を取り出した後ベッドに置いた白い箱へと視線を向ける。
0.01って薄さのことだよね?
潤いゼリーたっぷり……って入れやすいのかな?
それと……アルファ用Mサイズ? アキヤさんのペニス、平均サイズってことか。
うん、それなら色々怖くないかも。
少しほっとして、白い箱から、ちょうどベッドに腰を下ろして下着を脱ぐアキヤさんの股間に視線を向ける。
――ぶるん
「え?」
下着を降ろした瞬間、俺で興奮してくれているペニスが勢いよく上を向いて揺れたのは嬉しいけど……。
「え? それ、ちょっと、大きすぎ……?」
「……アルファの中では平均くらいだよ?」
アキヤさんは苦笑しながら透明のコンドームを大きなペニスに被せていくけど……Mサイズって書いてあるコンドームがちょうどよさそうではあるけど……え?
「え、でも、俺のより……形も色も全然違うし……」
亀頭ってあんなに大きい? カリの段差が、本当に段差。
全体が太いし、血管も浮いていてもちろんズルムケで、すごく硬そうだし、根元のちょっと太いところ、あれが射精時に膨らむ亀頭球? 普段から、太くない?
勃起の角度もすごい。俺の、オメガのペニスと全然違う。
「ごめん……怖い?」
「あ……」
アキヤさんに悲しい顔をさせてしまった。
俺が無知なだけなのに。
俺の大好きなアルファのペニスなのに。
ん? 俺のアルファの……?
「あ……!」
そうか。
このペニス、俺の大好きなアルファの……アキヤさんの、なんだ。
アキヤさんが俺で興奮して、こんな風になってるんだ。
当たり前のことなのに、ビックリして一瞬抜けていたけど、改めて自覚すると……。
「これ、俺の……?」
「そうだよ。ミチくんのだよ」
俺の。
俺のなんだ。
この立派なペニスが…そっか……
なんか、そう思うと……
「かっこいい……」
「本当?」
「かっこいい、アキヤさん、早く欲しい!」
「うん。早くもらって欲しい」
不安はある。
だけど、俺の番予定のアルファが立派なものを持っていると思うと、ちゃんと自覚すると、一気に目の前の物が怖くなくなった。
オメガって単純だなとは思うけど、アキヤさんが幸せそうに笑ってくれたからいいや。
「入れるよ、背中でも腕でも掴まっていて。力、こめていいから」
「はい……」
アキヤさんは、俺がもう怖がっていなくても、安心させるように優しくキスをしたり、頭を撫でたりしながらペニスの先端をアナルに触れさせて……。
「ん! ぐっ……う!」
!?
思考が一瞬止まる。
「ミチくん……息して。ゆっくりするから……」
「う、はっ! はぁ……っく!」
苦しい。
何度も息が詰まる。勝手に体がこわばる。
痛いのか熱いのか、アナルに感じるのは、衝撃としか言いようのない初めての感覚で……。
一番外、入り口を太い先端が通る瞬間は、オメガらしい多幸感とか性欲とかが一気に吹き飛んでしまった。
「う、うぐ……っ」
「っ……ごめん。苦しいよね。ちょっとだけ、我慢して……」
「う、うん……」
我慢できない痛みではない。
でも、これ、ずっとこれ?
セックスって、気持ちいいんじゃないの?
オメガって、アルファに抱かれたら感じすぎてめちゃくちゃエロくなって、アルファを喜ばせられるんじゃないの?
俺、AVの見過ぎ? 全部嘘?
「うぅ……ぐ」
さっき、アキヤさんが褒めてくれたような色っぽい声は出ない。
顔も、エロかわいい顔なんてできない。
こんなんじゃアキヤさん萎えない?
番、嫌って言われない?
「はぁ……苦しいのに、ごめん」
アキヤさんが腰を緩く動かしながら謝る。
なんで?
何が、ごめん?
「俺ばっかり気持ちよくて……ごめん」
「え?」
アキヤさん、気持ちいいの?
「もう少し……」
「う、うぐ、いっ!」
入り口が一層グワっと広げられた後、少しだけ痛みはマシになった
圧迫感は増えたけど。苦しくはないというか……
「太いところ、入ったから」
「あ……はい……」
そういうことか。
……でも、さっき見たペニスは根元も太くなって……いや、今は考えないでおこう。
「頑張ってくれてありがとう。ちょっと休憩しよう」
「ふぅ……ん」
優しいキスを唇だけでなく頬や額に沢山してくれて、愛されているなって気持ちが落ち着く。
髪をすいたり、胸とか腕とか、色々な場所を撫でられたりすると、体温を感じて体が落ち着く。
でも、まだ……。
「萎えちゃったね。ごめん……」
下腹の際どい部分をアキヤさんの大きくて安心する掌が撫でてくれる。
乱暴にされたわけでもないんだから、謝らなくてもいいのに。
……って言いたいけど、だめ。口を開くのもしんどい。
何とか首を横に振ったけど、アキヤさんは申し訳なさそうな顔のままだ。
そんな顔、させたくないのに。
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