【完結】幸せしかないオメガバース

回路メグル

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第20話 準備7

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「本当にごめん。俺ばっかり気持ちよくて」

 ……そういえば、さっきも言っていた気がする。

「……アキヤさっ、いい、んですか?」

 なんとか声を絞り出すと、アキヤさんはふっとすごく嬉しそうに笑ってくれた。

「あぁ。すごくいいよ。ちょっときついけど……この狭さ、俺がミチくんの処女もらっているんだと思うと、興奮しすぎておかしくなりそう。……必死に耐えているけど」

 え? え? 耐えるほどいいの?
 余裕そうに見えるのに?

「……フェロモン嗅いでみる?」
「……?」

 アキヤさんが俺の肩に顔を埋めて項が近づく。

「!?」

 あ……あ、うわ……?
 すごい。フェロモン、すごい、濃い……!
 しかもこれ、落ち着くフェロモンじゃなくて、ドキドキするフェロモンで……。

「ん……、俺の興奮しきったフェロモンで、ミチくんも興奮した?」
「あ……あ、アキヤさぁん……!」

 さっきまであんなに苦しかったのに、体の力が抜ける。
 力の抜けた手で、必死にアキヤさんにしがみついて……どうしよう。
 すごく興奮するんだけど、これ、どうしたらいい? どうしたらこの興奮みたされる?
 俺、こんなの知らない。

「ん……かわいいな……ミチくん、かわいい」

 アキヤさんがキスをしてくれて、それはすごく嬉しいんだけど、それじゃなくて、なにか……もっと、何か……!

「動いていい? もう少し奥まで行きたい」

 奥……指で触れてくれた気持ちいいところ?
 それとも、もっともっと奥の……オメガの……大事なところ?

「ん、奥って言ったら中がキュンってした。かわいいな……このアナル、ミチくんのアナル、大好き。早く動きたい……」
「あ……」

 俺のアルファが奥に来たがっている。
 そうだ、それだ。

「来て、アキヤさん……」

 俺が言うと、アキヤさんが笑みを深めてぐっと腰を進めた。

「ん」
「んぐっ、ん、う、ん……!」

 苦しい、大きい。
 でも、さっきよりも進みやすい気がするし、先端が深くなるほどに奥がソワソワして……。

「ひぅ!?」
「っ?」

 !?

 なに?

 これ、なに?

「あ? え? あ、……あ?」
「ミチくん……」

 アキヤさんが少し腰を引いて、また、あ、うわ、あ!?

「ここ?」
「アァッ!」

 少し強く突かれるだけで頭が真っ白になる。
 たぶん、気持ちいい。
 でも、電気が走ったみたいな大きなビリっと来る感覚で、スイッチが入ったみたいで、苦しいのも痛いのも忘れるくらい全身の感覚がココに集中する。

「ここ、さっきのいいところだよね?」
「あ、あ、あ、あ!?」

 腰が揺れて、アキヤさんの太い部分がそこを何度も行き来する。
 指と全然違う、太い太いカリが、しっかりはまって、こんなの、こんなの……こんなの……!

「きもち、い……っ、きもちい、あ、これ、アキヤさ……!」
「はぁ……っ、よかった」

 アキヤさんも嬉しそうに、いつの間にか流れていた目元の涙をぬぐってくれて……

「もう苦しくない?」

 訊かれた言葉に必死に頷くと……

「じゃあ……」

 アキヤさんが少し腰を引いて……

「あとはもう、気持ちいいだけだね」
「あぁっ!」

 俺の良い場所を引っ掻くように強いピストンが始まる。

「あ、あ、あ、あ、ああぁ、あん、あ!」

 きもちいい。
 何度も動かれると内壁が少し慣れてくるのか、最初みたいなすごい衝撃は薄れてくるけど、そうなると、もう、ただただ気持ちがいいだけで……気持ちいい。すごく、気持ちいい!

「また声がかわいくなった。感じている顔もすごく、エッチでかわいいよ」

 恥ずかしいから隠したい。でも、俺にそんなことを言うアキヤさんだって興奮した顔で、気持ちよさそうにはぁはぁ言っていて……嬉しい。気持ちよくなってくれるの嬉しい。一緒に気持ちよくなれるの嬉しい。上手にセックスできるの嬉しい……!

「あ……!」

 嬉しいって思ったらお腹の奥が熱くなって、あ、絶対に今フェロモン出た。

「あ、アキヤさ、あ、もう、なんか、なんか、お腹、なんか」
「イきそう? もう少しだけ強くしていい? 俺も……」

 俺も?
 イくの?
 俺の中で射精するの?

「ん、うん。いい、いいから、アキヤさんもイくのしてぇ……!」
「っ……! ミチくん!」

 アキヤさんがめちゃくちゃ雄っぽく顔を歪ませる。
 う、うわ、かっこいい……!
 あ、あ、しかも、ピストンすごい!

「あ! あ、あ、あ、あ、あぁぁあ、あぅ、あ、あひ、ひ、っぐ、あ!」
「はぁ、ミチくん、かわいい、イクとこ、見せて、ね?」
「あ、あ、あぁ!」

 すごく求められている。
 アルファが、俺に射精したいって、種付けしたいって、腰振ってくれている。
 俺の、いつの間にか勃っていたペニスも扱かれて、俺をイかせようとしていて、アキヤさんもイこうとしていて、フェロモン濃い。頭痺れる。「イって」ってペニスにも、指にも、口にも、フェロモンにも言われている。視線も。
 アキヤさん、全身で、全部で、俺をイかせようとしている。

 もうだめ。

 こんなの。
 
 アルファに、こんなことされたら……

 体が悦びすぎて、もう、快感の絶頂だ。

「あ、あ、も、イ、いく、いっちゃ、イ、あ、あき、やさ、イ、あぁ!」

 イった。
 射精もしているはず。
 でも、後ろの……アナルの奥からの快感が……射精の気持ち良さよりも深くて……。

「くっ……ミチくん……!」
「あぅ……っ!」

 折角中が満たされていたのに、アキヤさんの太くてかっこよくて気持ちいい大好きになってしまったペニスが俺の中から抜けていく。
 折角気持ち良かったのに寂しいけど……。

「ミチくん……はぁ……」

 アキヤさんが嬉しそうに体を抱きしめてくれて、汗ばんだ皮膚がぴったり重なって……気持ちよかったよって教えてくれる大量のフェロモンが出ていて……。
 
 俺、アキヤさんとセックスしたんだ……アキヤさん俺で気持ち良くなってくれたんだ……。

「……嬉しい」

 思わず呟いた一言で、アキヤさんが俺を抱きしめる手の力が強くなった。


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